
くいしんぼうです。
御茶会のお菓子の半分は、
御客様でなくて、ユウキ君が食べてしまいます。
その食いしん坊ぶりは、
すさまじいものがありまして、
コージ君が、空になってしまった
アイスクリームの容器を捨てようとすると、
「バカ、なにをするんだ!」
と真っ赤になって怒り、
アイスクリームの容器にこびりついた
わずかばかりの
アイスの残骸を
ぺろぺろと嘗めるのです。
お前はアリか!
さて、そんなユウキ君が
手柄をたてたことがありました。
あれは、割烹着娘に、デザートに使う
生クリームのホイップをしてもらった時のことです。
さあ、デザートを出そうとした時、
ユウキ君が

悲鳴をあげました。
「大変だ! 生クリームに砂糖が入ってない」
「え?」
ユウキ君は、ホイップクリームの残骸の入った
ボールをペロペロなめながら、
青ざめていました。
「ユウキ君。でかした!
このままデザートを出してたら
大変なことになっていた。
大急ぎで生クリームのホイップのやりなおしだ」
と、生クリームのホイップのやりなおしを
はじめましたが、
あいかわらずユウキ君は、
砂糖の入ってない生クリームを
ペロペロと嘗めていました。
こいつの前世は、絶対にアリだな。
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後日談。
それ以降、割烹着娘は、
生クリームのホイップを行うと、
かならずユウキ君を呼び出し、
味見をさせるのであった。
割烹着娘は、
どうして自分で味見をしないのだろう?
それはともかく、
生クリームの残骸、
アイスの残骸をペロペロなめる
ユウキ君の姿は、
なにかこうワビさびを感じるのであった。
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