2020年09月03日

七歳の息子に勉強を教えてみた感想 その3

 前回の続きです。理科と社会について。

 小学校2年生では、理科と社会は学びません。生活という科目が、理科と社会の代わりになります。ではどうして、息子が3年生から勉強するべき理解と社会を勉強し始めたかと言うと、新型コロナウイルスと深い関わりがあります。

 今年の2月頃、新型コロナウイルスが深刻な問題になり 、学校が休校になってしまい、自宅学習をすることになりました。宿屋の方も、さっぱりお客さんが来なくなったので、暇を持て余してもしょうがないので、息子の勉強に付き合うことになります。

 ところが、息子の勉強に対する集中力がどうしても続きません。30分ぐらいしか続かない。もちろん強制的に2時間でも3時間でも勉強させようと思えば、させられますが、能率が極端に落ちる。3時間勉強させても、集中して30分勉強させるのと、同じくらいしか勉強が進まない。 なので、勉強は30分で切り上げることにしまし、その代わり集中して勉強させることにしました。問題はその後です 。本来、学校に行っていれば、1日6時間の勉強しているわけです。その6時間を家庭で、何もさせないというわけにもいかないと思い、教育テレビを見せることにしました。

 実は私は、子供の頃体が弱かったために、よく学校を休みました。自宅で寝ているとどうしても暇でしょうがないので、テレビをつけるわけですが、昼間テレビをつけたとしても、子供が見るような番組はやっていません。唯一子供向けに作られている番組が、 NHK の教育テレビです。私は小学校の1年生の時に、肺炎になって一か月近く自宅で寝込んでいたことがあったんですが、その時に好んで見た番組が、教育テレビの番組でした。1年生でしたが、3年理科とか、4年社会とか、上級生の番組をとても面白く見ていました 。


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ベーシックサイエンス・中学高校の物理ですが、小学校2年生でも分かる番組


 その時の体験から、息子が生まれた時に、将来、息子が長期入院でもすることがあった場合に、必ず必要になると思っていたので、6年間にわたって、教育テレビの番組を大量に録画していました。

 教育テレビ。いわゆる E テレですが、実は大変面白い番組がたくさんあります。小学生や中学生向きの番組でも、大人が見ても問題なく面白いものが大量にあるのです。そういう意味で、 E テレは、総合放送なんかよりも10倍面白い番組です。

 ところが、 E テレの番組は 、3年か4年おきに全面的に改正されます。良い方に改正されることもありますが、改悪されることもあります。その時代その時代に売れていた歌手や役者を使うので、はずれ番組が出来上がることもあるし、頭のおかしい番組制作スタッフが担当することもあるので、とんでもない番組が出来上がることもあります。なので油断ができません。それで7年も前から、つまり息子が生まれた直後から、大量の E テレの番組を録画してきました。それが新型コロナウイルスという大事件によって、長期間学校が休校になってしまって、大変役に立つことになったのですね。

 息子が生まれた直後から、こんな準備をしていた親も珍しいでしょう。けれど、私が子供の頃に病弱だったからこそ思いついたことです。実際私は、6歳の時に1ヶ月以上にわたって自宅で寝込んでいた体験があります。その時の体験を思うと、教育番組は子供にとって最大の娯楽なのです。


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言葉ドリル・コントや漫才で国語の勉強をさせる番組


 もう一つ言うと、勉強もある意味、娯楽の部分がありますから、それを絶たれると、非常に苦しい。これは経験者じゃないと分かりにくいかもしれませんが、本来子供というものは 、勉強が楽しい。6歳から10歳ぐらいまでは、知識欲の塊で、それを長期間絶たれると苦しくなるのです。ソースは私です。私の体験から言わせて頂いています。

 長期間学校に行くということを断たれてしまうと、やることがないために苦しくなって自宅にある本を読んだりするわけですが、小学校に入学して3ヶ月ぐらいしか経ってないために、難しい漢字ばかりで読めなかったりする。かといって 、子供の読むようなものがあるわけでもないし、昼間やってるテレビを見ても、6歳児には何が何だかさっぱりわからない。唯一分かるのが、教育テレビの番組だったわけです。これに私は大いに救われたのです。

 なので、新型コロナウイルスによって学校が休校になって、長期間休みになったので、今まで大量に録画してあった E テレの番組を片っ端から息子に見せました。案の定、息子はどはまりして、 E テレの虜になりました。 E テレは、E テレで、コロナ対策用にフライデーモーニングスクールと言う特別番組を放送していましたので、これも大いに利用させてもらいました。

 国語だと『お伝と伝じろう』『ことばドリル』『ひょうたんから言葉』『わかる国語』が名作でしたね。特に『お伝と伝じろう』は、嫁さんの方もはまってしまい、エンディングのテーマ曲を歌いながら一緒に踊るくらいです。 『ことばドリル』にとっては、教育番組なのか、漫才番組なのか分からないような作りになっていますから、息子の声がテレビの前でゲラゲラゲラゲラと笑い声が絶えませんでした。


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 お伝と伝じろう・1話からみたら病み付きになる
 嫁さんが、登場する役者(レ・ロマネスク)のファンになってしまった(←なんちゅう趣味してるんだ ↓ )




  算数にも面白い番組があります。『さんすう犬ワン』『さんすう刑事0』という番組が面白いですが、『マイテカ2』『お悩み解決ベーシック数学』も面白く、息子も楽しそうに見ていました。『お悩み解決ベーシック数学』は、高校生が対象なんですが、小学生がみても楽しめるようになっています。


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 刑事ドラマ。算数で解決するシリーズ。
 にたような番組に『ベーシック数学』があり、こちらは探偵が数学を使って事件を解決。


 そして理科ですが、理科になると E テレの本領発揮です。いくらでも番組があります。一番の名作は『考えるカラス』『ベーシックサイエンス』『スイエンサー』です。両方とも中学高校 を対象とした番組ですが、むしろ小学生の方が楽しめる番組かもしれません。逆に小学生を対象とした『ふしぎエンドレス』 『ふしぎがいっぱい』は、息子には不評でした。 他にも『大科学実験』といった番組などがたくさんあるのですが、結局、それらの番組で行われている数々の実験の画像が同じ実験映像の使い回しなので、番組の形が変わっていても中身が一緒で、その辺は息子に見破られてしまい飽きられていました。


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 考えるカラス・名作中の名作。
 ある程度、物理を知ってる人間の意表を突くところが凄い。


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 スイエンサー・東大生や京大生を高校生モデルがぶちのめす爽快さが面白かった。
 初期の頃は、モデルでは無くAKBが主役だったが、AKBに人気がでて高校生モデルと交代になっている。


 そして社会。 E テレの社会の番組は、一番トチ狂っています。 その最たるものが、昔話裁判です。昔話裁判というのは、三匹の子豚の子豚たちが、 被告となって狼に裁判所に訴えられるという話で、非常に楽しい番組になっています。 この番組を見て、私が50年以上前に、病気で寝込みながら見ていた NHK 教育テレビの番組を思い出しました。やはり裁判の番組で、自然数という主人公と、分数という主人公が、現れて、お互いに、どちらの数が多いかと言うことを主張しあって、裁判をするという番組です。まるで宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を思い出すようなシュールな裁判劇でした。他にも『こどものための哲学』『時々迷迷』なども秀作で、息子がドはまりしました。


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 昔話裁判・裁判形式の教育テレビは、私の子供の頃(50年前)も多かった。


 これらのE テレの番組が大量にあったので、新型コロナで学校の休みが続いても全く困りませんでした。と言うか、学校のお休みが終わるまでに、全てを見ることができなかったくらいです。

 そして学校が再開した時に、恐ろしい現実が訪れます。再開してすぐに行われたのが、健康診断だったんですが、その診断の結果、息子の視力が大幅に低下していたのです。息子はテレビを見ることによって、貪欲に知識を吸収することによって、大人が読むような科学雑誌をむさぼるように読むようになったんですが、その代償に視力低下がおこり、眼鏡が必要になるほどになってしまったのは皮肉なことです。

 それはともかくとして、理科と社会に非常に興味を持った息子は、自分から進んで理科と社会の勉強するようになりました。そして学んだ成果は、宿に泊まりに来るお客さんのお子さんに対して発揮されています。

 3年生になってから習うはずの社会を勉強した結果、やたらと自作の地図(近所)を作るようになったんですが、地図作り面白くなったのか、そのうち宝の地図を作るようになり、お客さんのお子さんに渡して、宝物を探させるようになりました。宝物と言っても、キャンディーとかチョコレートの類なんですが、社会を習ってもない小さなお子さんに地図が読めるわけもなく、宝物はあちこちに放置されたままになり、それを回収するの手間が増えてしまい、親としては複雑な気持ちです。また、いろんな実験をされてしまって、台所がぐちゃぐちゃになったり、いろんなものがなくなったりして、今は酷い目に遭っています。



つづく。

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posted by マネージャー at 21:29| Comment(0) | 教育問題を考えてみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする