2020年09月09日

登山用ズボン

 私が登山を始めたのは、今から40年ぐらい前のことで、20歳頃の頃でした。当時は、登山用品が非常に高価だったために、自分のお金で買うことができませんでした。登山靴ではなく、スニーカーで登っていました。ザックも安物だったし、普通のTシャツにジーンズで山に登っていました。もちろんそんな姿で登る人間は、誰もいません。雨具に至っては大きなゴミ袋。テントを買う金もなかったので、夜はブルーシートにくるまって寝ていました。どう見てもホームレスです。常識知らずもいいところでした。

 そんな姿で北アルプスなんか登ってましたから、途中登山家たちに注意されて口喧嘩になったりする。山小屋の主人に怒られて、憮然として出て行ったこともある。今思えば赤面ものなのですが、そういうことが何回かあったので、一人で山に登るのをやめて大きな山岳会に入りました。


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 山岳会に入ると、私の持ってる装備があまりにもみすぼらしかったために、同情してくれたのか、諸先輩たちが使わなくなった装備をプレゼントしてくれました。もちろんボロボロだったのですが、それでもありがたかった。で、きちんとした登山装備で山に登ってみたら、それまでの登山と別世界になってしまった。

 40年前の登山用装備は、今と違って非常に高価だった。それで買えなかったんですが、一度、登山用装備を使って登山をしてしまうと、後戻りができない。特にウールのシャツ。一回でも着たら、これなしでは山に登れない。綿のTシャツなんか着用することができない。一回でも登山用のテントで寝てしまったら、ブルーシートに寝ることができない。一度覚えた贅沢は、もう手放すことはできない。そもそも担ぐ重さが違っている。登山用装備にすると重量がかなり軽くなる。後戻りはできない。

 私は、自転車や徒歩で日本一周旅行もしたことがあるんですが、その時は、装備の差はたいしたことが無かった。テントがなくてもブルーシートがなくても、その辺の野原でごろ寝してもなんてことはなかった。ところが登山に関しては、装備の差が致命的ほど違ってくる。命に関わるほど違ってくる。逆に言うと、命を削って登山をしていたようなものなのですが、そこは若さと体力でカバーしていたわけです。

 ザックの中に日本酒の一升瓶を入れて、山に登るのは当たり前だったし、大きなスイカを入れて3000M級の山に登ったり、ビールを30本ぐらい担いで三泊四日の北アルプスを縦走することも何度もやっています。ひどい時は樽酒を担いで上がったこともある。自転車を担いで登山道を登ったこともあるし、3000M級の山の頂上で流しそうめんやったこともある(流しそうめんをやるには大量の水が必要なので、20リットルの水を担いで3000メートル級の山に登っている)。若気の至りというか、思えば馬鹿なことをしたものです。今冷静に考えてみたら、当時の私は、頭が狂ってたとしか思えない。


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 今の私は、正反対の登山をしています。金にものを言わせて、最高級の装備を使って登山しています。登山靴も雨合羽も、金を惜しまずに最高のもの買うようにしてますし、テントで寝ることもやめました。必ず山小屋で寝るようにし、隙あらば個室を確保して山小屋でご飯を食べています。ビールも持参することはありません。山小屋で金にものを言わせて買うようにしてます。持参する荷物は最低限に抑えるようになりました。

 逆に言うと、新型コロナウイルスが、猛威を振るう今現在、北アルプスを長期縦走することはできなくなったなと思っています。それでも、日帰り登山ぐらいはやりたいなと思って、時々、登山ショップに出入りしています。

 長い前置きはこのくらいにして、これからが本題です。

 先日、登山ショップに行ってみたら、色んなものが暴落していました。特にノーブランドの登山用のパンツ(ズボン)が、3000円ぐらいから売られていたのです。思わず、四着ほど買い占めたんですが、実際に一ヶ月ぐらい履いてみたら、これがすごくいい。ネットで売られている登山用ズボンもどきと全く違って、しっかりしたものでした。





 他にも色んなものが安くなっていましたが、新型コロナウイルスのせいで、例年よりも登山グッズの売り上げが下がっているのかもしれません。特に衣料品関係は、モデルチェンジされたり流行もあるので、今の時期になると投げ売り状態になるのかもしれませんね。

 こんなこと書いても、登山をしない人たちにとっては、あまり関係のない話に聞こえるかもしれませんが、そうでもないです。登山用のズボンを一回でも着用してしまうと、もう後には戻れないのです。とにかく履き心地がいい。

 登山用ズボンは、一見すると、普通のスラックスのように見えますが、実は非常に頑丈にできています。撥水機能も高くて汚れにも強い。その上すごく伸び縮みする。スーパーストレッチ。なので、これを一度でもはいてしまうと、ワークマンのズボンなんか買えはしない。だから近頃の業者さんの中には、登山用ズボンをはいている人たちがチラホラ見かけるようになっている。


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 この登山用ズボンは、普通のスラックスのように見えるくせに、ジャージをしている感覚で着用できる。そして汚れに強い。だから普通に買えば、最低でも1万円以上します。高級品だと2万円以上する。それが3000円とか4000円で売られているわけですから、買い占めたくなる気持ちも分かるかと思います。というわけで、今では普段着として登山用ズボンをはいています。


つづく。

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posted by マネージャー at 22:13| Comment(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする