2012年03月07日

灯油を入れる(自営業における夫婦の分業)

灯油を入れる

 面白いことに気がついた。嫁さんが石油ストーブやファンヒーターへの灯油の給油をしないことである。全くしないと言うことではない。気がついたら私がやるので、ほとんどやらないのである。逆に私は、こまめに気がついたら灯油をストーブに給油している。

 これは嫁さんだけではなかった。御客さんの中にも、石油ストーブやファンヒーターへの灯油の給油を嫌がる人は多かった。ある御家族は、ストーブの灯油が残り少なくなると、コタツで家族全員でジャンケンして負けた人が灯油を入れるというバツゲームをしているらしい。

「ええええええええええ? そんな面倒なことする暇があったら自分で入れればいいじゃないですか!」
「いや、それが億劫だからジャンケンするんです」
「私はジャンケンの方がめんどくさいなあ」

 灯油入れがバツゲームという感覚は、私にはない。
 だから理解しがたい。

 そもそも私は雪国で育ったために、ストーブに灯油を入れることを億劫だと思ったことがない。6歳くらいから日課のように入れていた。そしてマッチで火をつけていた。昔のストーブはマッチでないと火がつかなかった。灯油を入れ、マッチをつけることは、子供のころの一種のステータスみたいなものだったので、喜んでストーブに灯油をいれたものだった。

 だいたい灯油を入れることなんて、薪で風呂を沸かしたり、ストーブをつけることに比べれば、労力でもなんでもない。幼児の頃は五右衛門風呂だったし、樽式の薪風呂だったこともあった。今でこそ段ボール箱が全盛になっているが、昔は木箱だった。みかんを買うと木箱に入っていた。それを分解し、釘を抜いて風呂の燃料にするのである。1960年代の家庭は、みんなこんなものだった。



 それはともかくとして、夫婦で自営業をしながら生活すると、
 夫婦で優先順位の違いがめだってくる。

 例えば、洗濯物。これは、私が積極的に行うので、いつのまにか私の仕事になってしまった。私は洗濯物を溜めておけない性分なのだ。なぜならば、ためておくと臭いが発生するのと、花粉症のためにダニなどのアレルゲンに我慢できないからだ。これは灯油入れと一緒で、主に私が行っている。

 その逆に部屋掃除は、嫁さんが積極的にするので、いつの間にか嫁さんの仕事になった。私からしたら、はやめに掃除しても御客さんがチェックインするまでにホコリがたまってしまうので、ギリギリに掃除しようと思っているのだが、うちの嫁さんは、それが我慢ならないらしい。御客さんが帰ったらすぐに掃除をはじめてしまうので、いつの間にか嫁さんの仕事になった。

 皿洗いは、私が主にやっている。嫁さんは、手荒れになるせいか皿洗いを嫌うが、私は皿洗いをすすんでやるので、皿洗いは私の仕事になってしまった。私が皿洗いする理由は、飲食店に勤めた経験から皿洗いの重要性が身についてしまっているからだ。調理人は、皿に残ったものをみて本日の料理の反省ができるからである。

 受付は、嫁さんが主にやっている。レジも嫁さんである。電話も嫁さんがメイン。嫁さんはドコモショップの副店長をやっていた関係で、接客とCSを徹底的にたたき込まれている。私は、職人気質のために無愛想なので御客さんから逃げることもおおい。だいたいレジの操作からしてよくわからない。なので、いつの間にかレジも嫁さんが行うようになってしまった。

 もちろんボイラー・水道・電気・空調・凍結防止・防虫駆除・車の整備・ホームページ操作などは私がやる。これは嫁さんは、最初から逃げている。そのために私の仕事になる。最初は、このあたりで夫婦喧嘩がおこりそうになった。例えば、私が部屋にこもって数時間もインターネットをやっているとサボっていると思われるからだ。

 しかし、インターネットを駆使して、
 100万の見積もりをだされたボイラー設置が、
 たったの7万円ですむことに成功すると、誤解も解けた


 自営業は、金を稼ぐだけが能ではない。いらぬ出費を抑える事が大切であり、そのために一晩でも二晩でもインターネットでがんばる必要があることを女性は、なかなか理解しにくいらしい。そういう作業よりも「目の前の仕事をしろ!」と言いたくなるらしい。しかし、3回くらい私が大きな鉱脈を掘り当てると、もう何も言わなくなってしまった。かくして夫婦分業の世界が確立されていくのである。

つづく。

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ラベル:夫婦の分業
posted by マネージャー at 23:14| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>いらぬ出費を抑える事が大切
これは1人暮らしにも当てはまりますよ。
以下に普段節約して週末の旅に備えるか?
重要なことですよ。
Posted by マサ at 2012年03月08日 00:27
石油ストーブに灯油を給油するのが敬遠されるのは、手が臭くなるからです。なもんで、うちではガスストーブです。
体によい食べ物、ひじきや納豆、肴のあら汁にすると節約との一石二鳥なのですが、美味しいものには贅沢なので、バランスが取れているのかなぁ?!かみさんはスイーツ、私は酒と優先順位が違います。てへ。
BBでも朝食に納豆が出たと報告を受け驚いていたところです。
異常気象、今年は梅の開花も三週間も遅れています。寒いと旅の欲求も萎え、ただ本を読む時間が足りない、目が追いつかないと嘆いている日々です。さぁ、今日もウォーキングと図書館の日々。はやく酒とバラの日々がこないかなぁ。
Posted by 進之助 at 2012年03月08日 08:07
かつてスキーに出かける時、空のタンクを車に積んでいき、
帰りにガソリンスタンドで灯油も買って帰るという合理主義をしてました。
灯油の補充は階段の段差で入れてました。
スキーの汚れ落としに灯油を使ってました。
義母が家にいた頃、大変だろうと思い、ガスストーブに替えました。
石油ストーブの頃は、ことことお豆やジャムを煮てたりしたものです。
最近はファンヒーターなので駄目ですね。
Posted by エバ at 2012年03月08日 21:08
マサさん

家庭でもそうですね。特に設備投資の額が大きい宿は、いらぬ出費は敵です。会社なんかでもそうですね。引っ越すだけで家賃が半額になり、リストラがいらなくなるケースがありますから。


進之助さん
エバさん

実は私も東京時代はガスでした。都市ガスなので安いんですよね。でも一番の理由は車がなくて石油が買いにくかったことです。だから池袋のアパートの多くは、ガスストーブ&コタツでしたね。






Posted by マネージャー at 2012年03月08日 23:02
たしかに灯油は手に付くと匂いが気になりますね。
でも昨年の地震の停電騒ぎで電気を使わない、電池点火式の石油ストーブがあったおかげで、停電時も寒い思いをしないで済みました。
Posted by イトウ at 2012年03月08日 23:55
>たしかに灯油は手に付くと匂いが気になりますね。

雪国の人間は気にならないんですよね。
子供の頃から灯油まみれですから。
でも、最近の家は、全自動の暖房だから、そんなこともないか。
Posted by マネージャー at 2012年03月10日 11:39
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