2013年12月26日

面白い奴だと子供心に思ったけれど

 息子が今日(12月26日)で、生後9ヶ月になった。
 今日から離乳食を1日2回に変更することにした。
 生後9ヶ月ともなると、さすがに人見知りが激しくなる。
 しかし、これは、とても素晴らしいことなのだ。

 ちなみに、私は、小さい頃に、あまり人見知りしなかった。だから、平気で、いろんな人の家に遊びに行って可愛がってもらった。近所のおばあちゃん。近所の女の子。いろんな人の家に勝手にあがって遊んだ。しかし、どういうわけか4歳か5歳の頃に引っ越しすることになり、人見知りするようになって、そういうことは全くなくなってしまった。

 長い前置きは、このくらいにして、ここからが本題である。私の人見知りも、小学校に入ると徐々になくなって、友達も何人かできるようになる。当然のことながら、家に友達が、何人も遊びにくるようになる。すると、子供にとって深刻な問題が発生した。

 親が嫌う友達がいるのである。
 厳密に言うと祖母が嫌った、友達がいた。

 もちろん祖母が嫌うから、父母にも良くない報告が行く。だから父母も少しずつ嫌っていく。といっても父も母も共働きで、子供たちが遊ぶような時間帯にいないので、子供の交友関係には、あまり干渉はしない。というかできない。ただ、ネチネチと何か言ってくるようになる。で、なんとなく、私自身が、その友達と距離をおくようになる。するとである。ほぼ同時期に、クラスのほとんどの子が、その子と距離をおきはじめるのである。不思議に思って子供心に調べてみると、距離を置く子の親たちの大半が、その子を嫌っていた。

 しかし、その子は、とても良い子なのだ。嫌われる理由など、何もないはずなのだ。心優しい子で、虫も殺せない子で、いろんなオモチャをもっていて、それを気前よく貸してくれて、決して暴力的なことをせず、礼儀正しく、しかも笑顔がすてきな子なのである。しかし、どの家の親たちにも好かれてない。これが、幼少の頃の私には、よく理解できなかった。なぜ、あの子は、大人たちに嫌われるのだろうか?と。

 実は、今の私には、彼が嫌われた理由がわかる。
 本当に痛いほど分かる。
 だから、52歳になった今でも過去を思い出しては胸が痛む。
 彼は、人見知りしない子だったのだ。

 当時のことを思い出すと、こんな状況が思い浮かぶ。15時頃に学校から帰り、私の家で17時頃まで遊ぶ。17時になると、サイレンが鳴る。すると、友達は一斉に帰り出す。18時には、どの家でも家族揃って夕食が始まるので、どんなに遅くでも17時20分頃には、どんどん帰り出す。しかし、一人だけ帰らない子がいる。それに祖母がイライラしはじめるのである。

 そのうち、父が勤めから帰ってきて、母が勤めから帰ってくる。そろそろ家族で夕食を食べ始める時間が近づいてくると、イライラしていた祖母が、帰らない友達を無理矢理追い出す。で、その友達は、でていくのだが、すぐに自宅に帰るわけではない。ひとりぼっちで家の前の空き地で砂遊びかなにかやっている。それを見た祖母は、さらにイライラするのである。で、とっとと帰れと注意するわけであるが、その子の家は、父親は出稼ぎで何ヶ月も家を留守にしているし、母親は、19時頃までスーパーでパートをしているので、19時頃まで、あちこちで時間をつぶさなければならない。で、いろんなところを転々としているうちに、どの親からも総スカンをくらい、それが子供に伝染して、イジメにつながっていくのである。

 もし、彼が人見知りしていれば、問題なかった。
 家で、じっと母親を待っていたはずであるから。
 もしくは他人の一家団欒に耐えかねて、母親がいるスーパーのそばに走って行ったかもしれない。

 しかし、彼は人見知りしない人だった。
 いつ、どこで出会っても笑顔で挨拶していた。
 物怖じしなかった。
 他人の一家団欒を見ても、何の変化もなかった。
 家にも帰ろうとしなかったし、母親のいるスーパーにも行かなかった。
 それが原因で悲劇がおきるのである。

 その彼の姿をみると心が痛んだ。実は、私も過去に、そういうところがあったのだ。それは長い前置きにも書いた。私は、4歳くらいまで人見知りしなかったために、近所の知らない人のところによく遊びに行った。けれど不思議なことに、私は、どの家からも嫌われなかった。それは3歳とか4歳という年齢だったからだと思われる。10歳だったら話がちがっていたはずである。だから5歳くらいになって、急に人見知りになったことによって、私はギリギリのところで救われたのである。

 人見知りになるということは、その子に帰属意識が生まれるということである。これは、野生動物を観察するとよくわかる。キツネやオオカミは、ある日、突然、人見知りになる。犬も3歳をさかいに人見知りになる。内と外を区別し出す。遺伝子に、そうなるようにプログラムされている。しかし、そのプログラムは、ある条件下にしか作動しない。そこが問題なのである。

 今でも思い出す。人見知りしなかった、あの子を初めてみた時のことを。あれは小学校に入ったばかりのことだった。彼は、最初から集団生活ができなかった。みんなが教室で勉強しているときに、グランドで一人、泥だらけで遊んでいた。靴は履いてなくて、靴下だけで、ドロドロのグランドでなにかしていた。変な奴だなと、声をかけたら、誰よりも気さくに返事をしてくれた。面白い奴だと子供心に思ったけれど、大人たちは、彼をどういう目でいたのだろうか?

つづく。

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posted by マネージャー at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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