首が痛い。原因は、リンパ腺が腫れているため。
早い話が風邪である。
しかし、生後10ヶ月の息子は風邪一つひかない。
あきれるくらいに健康である。
健康なのはいいのだが、
ジャイアン(乱暴者)にならないか心配している。
私が間違ったメッセージを発してしまったからである。
話はかわるが、最近、急激に発達した科学技術がある。半導体なんかもそうだし、コンピューターもあてはまるかもしれない。細胞研究なんかもそうだろう。認知科学・発達心理学などもそうだ。なぜ認知科学・発達心理学が急激に研究がすすんだか?答えは単純明快である。ビデオカメラとパソコンのせいである。多くの赤ちゃんの生態を簡単に記録できて、それを大容量のハードディスクに保存して分類できるようになったからだ。で、認知科学・発達心理学の研究者たちは、おどろくべき発見を次々としていった。赤ちゃんは、旧来、考えられていた仮説よりも、知性的であったという事である。具体的に言うと大人の言葉がわかっていたということなどもそうだ。
あと、もう一つ重大な発見もしている。赤ちゃんの頭脳は、科学者の思考方法と同一であるということだ。つまり赤ちゃんは、毎日、いろいろな実験をしている。親の顔を叩いて反応をみて、親の髪の毛をひっぱって反応をみている。つまり実験をしているわけで、その結果を学習している。そして、その学習結果によって、ジャイアン(乱暴者)にもなりうるし、ツネオ(事大主義者)にもなりうるし、のび太(いじめられっ子)にもなりうる。もちろんデキスギ(優等生)にもなりうる。
しかし、これは、その後、大きくなってから教育で矯正できると思う。だから、心配ないと言えば心配ない。しかしである、ここで思い出すのが、孟子の性善説である。孟子は、惻隠の情をのべることによって、人間の性は善であるといった。
よちよち歩きの子供が井戸に落ちそうになっているとしよう。それを見た通りがかりの人は、誰でも我を忘れて走りより、その子を助けようとするに違いない。それは別に、子供を救ってその親とお近づきになりたいと考えるからではない。世間の人にほめてもらうためでもない。また助けなければ非難されるということが怖いからでもない。それは人がだれでも「かわいそうだ」と思う心をもっているからなのだ。
孟子は、これを惻隠の情と言った。皆さんも古典で習ったと思う。しかし、この惻隠の情は、本当に生まれながら誰もが持っているものだろうか? 赤ちゃんの時に、赤ちゃんが親の顔を叩いて反応をみて、親の髪の毛をひっぱって反応をみて、実験をしているときに学習したものではないか?
とすると学習できなかった赤ちゃんには、惻隠の情に欠けることもあるかもしれない。もちろん、惻隠の情に薄い人間も、後に教育で矯正できると思う。そう考えると教育の重要性が大切だともいえる。それを主張したのが荀子であり、荀子の性悪説だともいえる。荀子は、だから教育の重要性をしてきしている。
こう考えると孟子と荀子は、同じ穴の狢かもしれない。両方とも「赤ちゃん」をみてないからだ。人は教育で善でも悪でにもなりえる。これは真理だけれど、ほとんど教育しなくても善人のままの人もいる。逆に、ものすごい教育の積み重ねで、悪を反省し更正し、立派な大人になったひともいる。結果からいえば、両者はイコールなのだが、過程はまるでちがう。
この差を以前は、遺伝子の差として片付けてきた。
しかし、そうではない可能性もでてきたのだ。
赤ちゃんの頭脳は、科学者の思考方法と同一であるということだと、小さいときに親や社会から間違ったメッセージをうけとってしまうと、後日、その矯正に本人が大きな苦労を強いられることになる。大がかりな教育が必要になる。親や社会の負担は、はかりしれないものになる可能性があるかもしれない。
ちなみに赤ちゃんは、3歳になるとそれまでの記憶を失うと言われている。つまり、本格的な教育は3歳以降からはじまるわけで、それ以前に何かを暗記させても記憶が失われるので意味が無いわけだが、惻隠の情についてはどうだろうか? 赤ちゃんの頭脳は、科学者の思考方法と同一であるということだと、3歳以前に惻隠の情を会得している可能性がないともかぎらない。つまり、3歳以前に親が間違ったメッセージを赤ちゃんにおくると、この後に、大きな苦労がやってこないともかぎらないのだ。
つづく。
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