2015年06月05日

病院の選択 その4 

 嫁さんが群馬大学医学部の付属病院に行ってきた。そして帰ってくるなりに叫んだ。病院がガラガラなんだよね。群馬大学病院といえば、いつも満員で何時間も待たされるとこで有名である。巨大な駐車場は、 4つもあるのに下手したら駐車できなかったりする。それも4階建ての駐車場が満杯になるのである。その群馬大学病院が、ガラガラだったのだ。いくらなんでもこれは変だなと思って、いろいろ聞いてみたら、ある消化器外科の先生が、次々と医療ミスを起こして、分かっているだけで8人も死亡させたことが原因で、病院がガラガラになっているらしい。

 もちろん裁判になっている。そして群馬大学が全面的に自分の非を認めたらしい。しかしである。同一人物の先生が 8人も犠牲者を出して、まだ群馬大学で医療行為をしているらしい。その辺も驚きなのだが、そのために患者がガラガラになっているのも驚きである。

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 少なくとも、ちょっと前までは、群馬大学医学部の付属病院は、名医の多いところとして評判が高かったはずである。私もお世話になったことがあるが、入院しているときに同室の患者さんが、この病院には名医が多いと話していた。ペンション仲間にも、同じような発言をする人たちが多かった。しかしこの評判が、天地がひっくり返ったように、今は悪評になっているらしい。

 どういうことだろうと、インターネットで調べてみたら、すべての医療ミスが、回復手術ではなく腹腔鏡手術で起こったらしい。それぞれのケースは違うかもしれないが、昔ながらの回復手術だったら助かったかもしれないのに、わざわざ近代的な機械を使う腹腔鏡手術をしたために、医療ミスが起こったらしいのだ。まぁこの辺のところは、素人の私にはわからない。

 ただ、たった1人の医者の医療ミスで、群馬大学病院すべてを否定するのはどうなんだろうか? ついこの間までは、みんな絶賛していた大学病院を、医療事故が明るみになると、ガラガラに開いてしまうというのはいかがなものだろうか? 大学病院の中には、素晴らしい先生もたくさんいるはずである。私がお世話になった先生も、家内がお世話になった先生も、基本的に良い先生だったし、色々親身になってくれる先生でもあった。嬬恋村から通ってることを知ると、いろいろ時間的に融通をきかせてくれたし、言葉遣いも丁寧だったし、一流のサービスマンに劣らないほど、紳士的であった。そしてこちらの不安を取り除くように丁寧に説明をしてくれた。白い巨塔の中のことまでは詳しい事は知らないが、私が体験した限りでは、そんなに悪い病院には思えない。

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 ところで、こういう事件があると、あるゴルフ場オーナーの話を思い出す。

 うちの近所に、ゴルフ場オーナーが住んでいるのだが、彼は目を患った。放置したら失明の危機があったらしい。そこで、この近辺でいちばん目の病気に強い病院である●●●総合病院に入院した。この病院は、他の診療科は評判が悪いのだが、眼科だけは最高水準の先生が居ることで有名な病院だった。で、例のゴルフ場オーナーが、そこに入院して目の手術をしたのだが、鮮やかな手術で、視力は回復してめでたしめでたしと言う所であった。

「それはよかったじゃないですか」

と、私は、そのゴルフ場オーナーに言ったのだが、彼は

「それが良くないんだよ」

と、言うのである。

「確かに先生の腕は良かった。この通り視力は回復しつくしたよ。でも生きた心地がしなかったんだ」
「はあ? 」
「目が見えないとさ、耳が聞こえるのね」
「はぁ・・・・・?」
「普段は聞こえないような小さなささやき声もね、よく聞こえるんだよ」
「・・・・」
「で、看護師さんが不安をはおるようなことばかりささやいているんだよね。それが良く聞こえるんだよ。こちとら目が見えないから死んだようにベットに横たわってるでしょ。だから生きてるんだか死んでるんだか看護師さんたちにはわかんなかったんだろうね。気配がなかったんだろうね。だから油断してささやいているのが、聞こえちまうんだよね」
「どういうことですか? 」
「今度の先生は、腕が悪いってね」
「ええええええ?」
「前の眼科の先生は、凄腕だったけれど、新しく入った今度の先生は腕が悪いね。というようなささやきが毎日聞こえてくるんだよね。そしてその先生が私の執刀医なんだよ。でさー、不安になっちゃうのよ。結果としては、いい先生だったんだけれど、完璧な手術をしてくれたんだけれど、手術する前は焦っちゃうわけよ。不安になっちゃうわけだ。そんな事聞こえなければ、何でもないことなんだろうけど、心臓に悪いわけよ。焦っちゃうわけよ。手術前には病院から逃げ出したくなったわけよ」
「あははははははははは」
「佐藤さん、笑っているけれど笑い事じゃないよ。明日は我が身かもしれないんだよ。目を悪くしてごらん、聴力が10倍ぐらいに跳ね上がってくるから」

 ゴルフ場オーナーは、そのように私を脅してきた。
 しかし私なら問題ない。
 私は難聴なのである。

つづく。

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posted by マネージャー at 22:32| Comment(2) | TrackBack(0) | テーマ別雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
恐るべきは、風評、ですね。
群大付属の腹腔鏡手術による医療過失の事故、何度となくニュースでしつこく取り上げられていたとはいえ、そんなにも、ガラガラだったとは。

群大の病院、マネージャーさんご夫妻がお世話になってることはblogで拝見していたので、大丈夫かなあ?とナイシン思っていましてが、担当の科が違うもんね、と、思っていたのですが。

群大付属のような病院は、県内の要になる病院ですから、ぜひ、マネージャーさんご夫妻の主治医の先生のような姿勢で当たっていただきたいですよね。

自らのレベルアップとかの前に、目の前の患者は、一人の、家族も友達もいる、誰かにとって大切な人であることをお忘れなく、治療に取り組んでいただきたいなあ、と、願います。

病や怪我に侵された患者は、ひとえに、主治医に頼るしかないんですから。
Posted by みわぼー at 2015年06月05日 23:35
私も驚きました。すごい風評被害です。こういうシーンは、テレビドラマででてきますが、あれより凄かったらしいです。事実は、テレビドラマより奇なりでしょうね。医療ミスは、あってはならないと思いますが、私の実感をいうと、そんなに悪い病院では無いし、とりくみ姿勢も真剣です。3年前からのつきあいですが、アンケートだらけですし、先生も気さくでよい感じです。
Posted by マネージャー at 2015年06月07日 18:41
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