2015年12月07日

また一つ、星は流れたり

 友人が亡くなった。癌だった。元々は、うちの御客様だった人だが、ここ1年間は、御客様ではなく友人としておつきあいさせてもらった。御客様のいない日に北軽井沢にやってきた。忙しくなければ、私は何度か軽井沢・または峰の茶屋まで友人を迎えに行った。

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 彼は東京大学・ケンブリッジ大学を出て、外務省に入り、アメリカのシアトル領事、ニューヨーク領事と活躍した人が、亡くなってしまった。惜しい。悔しい。彼の死は、今後の日本の国益を左右するほど大きいのだが、そんなことはどうでもいい。悔しいのは、彼に小学6年生の息子がいたことである。

 彼は、この1年間、北軽井沢ブルーベリーYGHにきては、子供の話ばかりしていた。本物の親バカだった。ミクシーでも、Facebookでも、親バカぶりを発揮していた。しかし、悲しいかな、彼は自分の息子と面会できないのだ。別に離婚しているわけではない。別居していて会えないのだ。その原因は述べない。話したどころで、誰も信じないくらいに奇想天外だからだ。

 それはともかく最愛の息子に会えない。その愚痴を1年にわたって聞かされた。そのたびに私は心を痛めた。なぜならば、この人には時間が無かったからだ。癌だったのである。しかも治療費が無かった。外務省のキャリアにもかかわらず治療費に苦労していた。

 何かしてあげたかったが、私には、どうにもできなかった。私がしたことといえば毎回、夜遅くまで話をきいてあげて、食事には、おかゆなど特別なものを作った。胃癌だったので、食べられるものが極端にすくなく、食べては吐いたりしていて、アミノバイタルのゼリーしか食べられない事が多かった。

 彼は、よく携帯メールを送ってきた。1時間に10通きたこともある。嫁さんは「恋人みたいだね」と笑っていたが、私は返事を書けなかった。携帯で文字を打つことが苦手だったので、返事はパソコンで返した。悪いことをしてしまった。もっとメールすればよかっさたが、子育てと接客におわれて邪険にしたこともあった。今思うと、なんで、もっと返事しなかったのだろう?と悔しくてならない。

 彼の死は、Facebookを通して知った。
 世界中から死を悼む書き込みと
 生前の写真が貼られていた。

 それらの写真に、子供たちと楽しそうに遊ぶ写真が何枚も貼られていた。じつは、うちの息子とも、よく遊んでいた。最初は、子供好きなのかなと思っていたのだが、すぐに違うことが分かった。自分の息子のことを、いつも考えていたのだ。それだけに私の心は痛かった。

 こういうことがあると、つくづく健康が第一だと言う気がする。東京大学・ケンブリッジ大学・外務省・領事というコースで出世しても健康を害しては何にもならないからだ。

 そもそも彼が胃癌になる予兆はあったのだ。一時期ストレスで胃潰瘍になり、げっそり痩せていたからだ。なので、彼は健康には人一倍気をつかっていたし、健康診断も欠かさずうけていた。いわゆる健康オタクだった。

 なのに胃癌になってしまっていてリンパ腺に転移していた。どんなに気をつけていても、ストレスから解放されない限り、健康にはなれなかったかもしれない。皆さんもストレスには気をつけていただきたい。まわりに「やさしい世界」をもってほしい。

 ただ、今となっては、いろいろと聞かされたおもしろい話は、信頼できる旅仲間たちに語り継ぎたいと思っている。シアトル時代の話や、いろんな旅の話や、四国時代話や・・・・。そして、いつか・・・。

 
つづく。

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posted by マネージャー at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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