実は、息子は、年長組よりも、年中組のお子さん達と、仲が良かったようです。これは、こども園と言うシステムのおかげです。こども園は、午前中は幼稚園なんですが、後から保育園になります。そして、午後の保育園になると、年齢に関係なく、全員が一緒に遊ぶようになります。
息子が、年小組の時は、年長組のお子さん達に、ずいぶん面倒をみてもらいました。逆に、息子が年長組になったときには、年中組のお子さんたちと、いろいろ遊んでもらったようです。幼稚園が夏休みになると、こども園は、 1日中保育園になります。そうなると、年小組から年長組まで、各年代のお子さん達と一緒に遊ぶようになります。 3月生まれの息子にとって、結果的に、これが非常に良かったようで、成長が同じくらいの年中組のお子さん達と一緒に遊べるのが楽しかったようです。
何しろうちの息子は、人より成長が遅れていたので、年中組の子と遊ぶのがちょうど良かったようです。夏休みに、私が息子を連れて保育園になっているこども園向かうと、年中組の女の子が待っていて、息子と手をつなぎながら教室に入ってきました。なんとなく気になったので、送迎のたびに見ていたんですが、よくよく見ると年中組の女の子の方が、お姉さん風を吹かせていました。息子は黙って従うように一緒に遊んでいました。
幼稚園の最後の遠足の時、その時は私が付き添いに同行したのですが、保育園で仲良くしていた年中組の女の子が、私に挨拶してきました。その時は女の子の成長の早さに驚いたものです。うちの息子は、仲良くしているお友達の親に、挨拶できるほど人間ができていません。
話は変わりますが、うちの息子も、あと1ヶ月で小学生になります。小学校に入ったら、今まで以上の苦労が待っています。小学校の先生は、幼稚園や保育園の先生のように、細かく面倒見てくれません。成長が遅れている息子にとっては、これから先が試練の時です。
幸い知的好奇心が異常に高く、勉強だけはできるんですが、コミュニケーション能力や、瞬発力や、行動の遅さ、給食の遅さ、会話力が低い。逆に言うと、子供特有な下品な言葉を使わないので、それだけは助かっています。
運動も、登山などの持久力はあるんですが、他の運動になるとちょっと鈍い。逆立ちもできなければ、バク転もできない。球技もサッカーとドッチボール以外は苦手。スキーとスケートはかろうじてできていますが、嬬恋村では、誰もが3歳ぐらいから滑っているので自慢にならない。水泳に至っては、まだカナヅチです。足も誰よりも遅い。
まぁ、このような結果になったのは、全て親の責任です。この結果は、ある程度予測していました。何しろ、宿屋の息子ということで、息子を育てるにあたって、いろいろな制約がありましたから。
ちょっとかわいそうだなぁ・・・と思うような事はたくさんいました。
私は、ファミリーのお客さんのお子さん達が散らかした積み木なんかでも、うちの息子に片付けさせています。一緒に遊んでいるからです。もちろん、息子が全く遊んでなくても、おもちゃが散らかっていたら片付けさせています。息子は、それに対して納得してないようで、
「どうして僕が散らかしてないのに、片付けなくければいけないんだ」
と、毎回泣きながら、おもちゃを片付けているんですが、あえて片付けさせています。なぜならば、宿屋の息子だからです。お客さんをもてなす立場だからです。
泣きながら玩具を片付けているのを見ると、さすがにかわいそうだなぁと思うんですが、立場の違いというものを理解ないと、おもちゃや絵本をめぐって、どうしてもトラブルも起きてしまう。なので心を鬼にして片付けさせている。
そのかわり、時々 、軽井沢おもちゃ王国に連れて行って、
「ここでは片付けなくていいよ、君はお客さんだからね」
と言って、さんざんおもちゃを散らかして帰ってきたこともありました。
しかし、それも最近はしていません。軽井沢おもちゃ王国に行っても、使ったおもちゃをきちんと片付けて帰ってきてます。息子は不満そうに「よその人は片付けてないよ」と言ってくるのですが、あえてきちんと片付けて帰るようにしています。それが結果として、息子のためになると思えば、そうせざるを得ない。
なので息子は、5歳児らしくなかったり、年齢相応の下品な言葉を使えなかったり、年齢相応の暴力的な行動や、わがままが言えなかったりする。そういう環境下(宿屋)にいたわけですから、親としては、みていて辛かった。かわいそうだと思った。しかし、これはこれで仕方がない。そういうところで生まれてしまったわけですから。そうしてくれないと宿の集客に影響が出てくる。申し訳ないと思った。けれど、これが息子の将来にとって、良い結果をもたらすはずです。そう信じています。現に多くの御客様のお子さんと仲良くなっている。これが将来の財産になるはずです。今は苦しくても・・・。
つづく。
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この時の苦労は、きっとこの後の人生の財産になるはず、と私は思います。
なので今は、泣く泣く心を鬼にしています。
ほんとは、したくないけれど。