2015年06月23日

なんとか鷹繋山の登山道整備が終わった

今日の午前中に、なんとか鷹繋山の登山道整備が終わった。
連日の登山道整備と雨で、
息子をずっと放置していたので。
今日は、久々に軽井沢の公園に息子を連れて行った。

久しぶりの公園に、息子の身体の動きが鈍かった。
1週間も家の中に閉じこもっていたためか、
運動不足だったようだ。

しかも御客様も絶えなかったために、
小さな6畳部屋から出られなかったのだ。
今日も、雨なのに5人の御客様がおられるので、
息子はずっとスタッフルームに引きこもっている。

御客様が、子供好きならいいのだが、
そうでない御客様も多いし、
ファミリー層以外の御客様には、息子を出しにくい。
中には非日常を楽しみにされている御客様も多いからだ。

だから運動不足になってしまった。
今週で登山道整備は、終わるので、
来週から息子を連れて一緒に山に登ろうかと考えている。

DSCF0065.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月22日

今日は鷹繋山の登山道を整備した

 今日は鷹繋山の登山道を整備した。
 3年ぶりだった。
 子供が産まれてから、ずっと放置したままだった。
 この山は薮が深いために、赤ちゃんを連れて登ることができない。
 おまけに、北軽井沢ブルーベリーのツアーで行くこともほとんどない。

 危機なので、子供が産まれてからというもの登山道の整備を3年間やらなかったのだ。だから3年ぶりに訪れてみて驚いてしまった。もはや道では無い。廃道といっても間違いでは無い。薮が深くて道が見えない。本当なら、私のようなボランティアが整備する前に、長野原町が整備すべきなのだろうが、完全に見捨てられていた。そのために、ひどい薮になっていたのだ。

 1日で終わるかと思った登山道整備も、今日いちにちかかっても半分ぐらいしか終わらなかった。今回はきちんと整備するが、このままだと、もうここは廃道にするしかないのかもしれない。残念ながら、仕方ないことなのかもしれない。そもそもこの山には人が入らないのだ。人が入っていれば、もうちょっとましな登山道になっている。しかし人が入らないために、どんどん寂れていく。そして薮が深くなっていくのである。けれど、昭文社の登山地図には、きちんとルートは紹介されていてコースタイムも書かれている。そういうルートが、どんどん減っていくのは悲しいばかりである。

 昔は、 篭ノ登山から地蔵峠までのルートがあった。登山客が利用しなくなったので、今では廃道である。蛇骨岳から車坂峠までの裏コースの廃道となってしまった。鹿沢温泉から憩いの村経由で登る桟敷山へのルートも廃道となっている。角間峠から角間温泉にルートも廃道となってしまった。非常に残念である。これ以上の廃道を避けたいのだが、そのためには私の体がいくつもいる。歯がゆい思いを募らせてしまうが、どうにもならない。

 こうなったのも、ボランティアで登山道を整備してくれた人たちが、高齢化したためである。金にもならないことを、無償で行ってきた山を愛する人たちが、高齢のために動けなくなったからなのだ。高齢化社会は、こんな山奥にまでひしひしと迫ってきている。

m-03.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

村上山の登山道を整備したら

最近、スノーシューツアーで道を間違える御客様が多くなってきているので、村上山の登山道を整備しにいきました。夏山では問題なくても冬山では危険な箇所があるからです。実際、冬に道を間違えて山をぐるぐるまわった人が居たので、冬山用の目印の設置と、倒木の排除を行いました。残念ながら笹刈りまでは手が回らなかった。本当は、この美しいレンゲツツジの草原の笹刈りを行いたかったのだが・・・・。

m-01.JPG

m-06.JPG

m-02.JPG

m-04.JPG

m-07.JPG

m-08.JPG

m-05.JPG

残念なのは村上山の湿原が閉鎖されてしまったことです。
なんとかならないのか?
村上山をこゆなく愛する者としては、とても残念。
皆さんも村上やまを訪れてみてください。
レンゲツツジは、今がピークです。

m-03.JPG


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング






posted by マネージャー at 19:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月22日

登山道と道路の清掃活動2

登山道と道路の清掃活動2

12-8-18-11.JPG

 軽井沢と北軽井沢において、道路の清掃活動で活躍しているのが草軽交通バスである。草軽交通バスとは、軽井沢から草津までの路線バスを運営しているバス会社なのだが、この会社が一番活躍しているかもしれない。というのも、道路のゴミが一番酷い状態の時が、ゴールデンウィーク直前なのだが、その時期は、自治体も観光協会も道路清掃まで手が回らないからだ。しかたなく私などの有志が、ゴミを拾っているが、とてもじゃないけれど間に合わない。そんなときに活躍するのが草軽交通バスなのだ。感謝しても感謝しきれないが、バス会社の方でも、目を覆いたくなる道路ゴミの状態に我慢がならなかったのだろう。

 それにしても4月の道路は、どうしてゴミだらけなんだろうか? 夏は、そういうことが無いのに、雪が溶けた4月の道路ゴミの多さには、毎年あきれかえってしまう。雪がゴミを隠してしまうので、車からポイ捨てする人が多いのだろうか? それとも、冬に訪れる人のマナーが悪いのだろうか? それとも冬は、有志で清掃する人がいないためにゴミがたまってしまうのだろうか? いずれにしても道路ゴミの大半は冬にたまって4月の雪解けシーズンにピークになることは確かなのだ。これは、なんとかならないだろうか?

 それから道路にトラックが停められるスペースがあると、そこにゴミが集中して落ちているケースもあった。毎回同じ人が捨てていると思われる。国道146号の万山望の谷間に不法投棄してあったゴミも大量に観光協会の清掃で見つかっている。当然のことながら警察に調べてもらって、犯人も特定され小諸から来て捨てられたことも分かっている。それにしても遠く小諸から捨てに来る人の気が知れない。ガソリン代を考えたら、正規にゴミ処理した方が安いからだ。

12-7-7-22-27.JPG

 まだ道路のゴミはいい。自治体・観光協会・各企業が一生懸命に清掃してきれいにするからだ。問題は登山道である。と言っても、登山者のマナーは、素晴らしいので一般的な登山道にゴミが落ちていることは、まずない。まれに木の枝にビニールひもなんかが絡まっているが、あれは野鳥が巣作りのために集めた物なので、人間の仕業では無い。問題は、入山禁止にされた旧登山道である。具体的に言うと、峰の茶屋から浅間山までのルートと、石尊山から浅間山までのルートである。ここには、ありえないゴミがある。

 コーラの瓶とかが大量にある。

 言っておくが登山者がコーラの瓶を持って山に登るわけがない。シェイクされて爆発するし、そもそも、そんな重いガラス瓶を持って行くわけがない。逆である。登山者は、そういう不可思議なゴミを持って降りてくるのが普通である。ゴミがあったらひろう。それが登山者なのだ。しかし、その登山者を閉め出して廃道になった登山道に考えられないゴミが多いのだ。これは、どういうことなのだろうか?


12-7-7-22-27.JPG

 話しは変わるが、私が清掃登山をするきっかけについて話しておきたい。

 今から数年前、私は毎日、浅間隠山に登っていた。毎日のように高崎に用事あったので、そのついでに登っていたのである。多い時には、朝に登って高崎に行き、そして北軽井沢に帰る途中にまた登って夕日を眺めた。それを不審に思った老人がいて、『熊が出る』と私に注意してくれたのだ。

 老人は、毎年、浅間隠山の登山道を2週間もかけて整備する人だった。彼が居なかったら浅間隠山の登山道は確実に藪になっていたし、入り口付近は台風などで道が破壊され、一般人には通行できなかった。それをチェーンソーなどで切り開いて、土砂を切り崩して踏み固め、岩で石垣を作ったりして登り安くし、危険箇所には岩で階段を作ったりした。全てボランティアだった。

 で、2週間ちかく、多くの登山者たちを見送るわけだ。自然と生の登山情報が入ってくる。熊が出たら『おじさん、今、◆◆で熊が出ましたよ』と知らせてくる。熊が出る場所と時間を正確に知ることになる。夕方の17時以降の浅間隠山の◆◆地点が危険であることがわかってしまう。だから17時から登りはじめた私に注意してきたのである。もちろん私も17時以降の浅間隠山の◆◆地点が危険であることが、かなり昔から知っていた。だから私は、自分の正体を老人にあかして、仲良くなってしまった。

 聞けば老人は、榛名山の登山道の大半と、赤城山の登山道も無報酬で整備していた。山の麓には、こういう人たちが大勢いて、その人たちに護られて立派な登山道ができているのである。それを知ったとき、自分も何かやらねばと思い、自分が出来る範囲のことをはじめたのである。で、登山道の清掃をはじめてみると、大勢の人たちが自主的に行っていることもわかってきた。面白い人たちが大勢いたのである。これについては、また後日、語りたい。

12-9-6-01.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 21:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月18日

二人の牢名主さん

 70歳前後の人がバイクに乗ってやってきた。そして昨日一昨日と、うちの宿に泊まっていったのだが、聞くと、これから2ヶ月間にわたって全国を旅するのだそうだ。とはいうものの、独身の男性というわけではなく、毎晩奥さんに長い電話をかけていたからかなりの愛妻家の様に思える。 40代のお子さんもおられるようだ。そこで何気なく見ると、テント装備をバイクにくくりつけてあった。青春しているなぁと感心してしまった。

 最近、こういう人が多くなってきた。 70歳位のライダーさん、またはドライバーさんで、全国を旅する人たちが、何気に多くなってきた。彼らに共通するところは、元気なところだ。顔色が実にいい。そして若々しい。だからつい、同世代くらいの感覚で話をしてしまうのだが、実際は20歳ぐらい年上なのだ。それを全く感じさせないところがすごい。痴ほう症とか、老人特有の病に無縁な存在に見えてしまう。

 無計画に旅をしているところもすごい。うちの宿にも当日の3時頃に予約を入れてきている。若い人たちよりも元気かもしれない。もちろん夜のお茶会にも出てくる。一緒に酒を飲んで語り合うわけだが、翌朝は、早起きして準備をしているから感心する。ちなみに私は、朝5時に起きて、愛犬コロを小浅間山に散歩に連れて行くのが日課である。自慢じゃないが、かなりの早起きだ。その私が、感心するのだから、お客さんも相当な早起きである。

 こういうお客さんたちを見ていると、今から30年前のことを思い出してしまう。実は、 30年くらい前のユースホステルは、こういうお客さんばっかりだったのだ。特に北海道などでは、若者たちが朝の夜4時ぐらいに起きて日の出を見ていた。北海道の日の出は早いのだ。もちろん、みんな計画など建てていない。無計画にあちこちを旅していた。

 と言うより、当時はインターネットがなかったので、宿がインターネットの代わりをしていた。だから、計画は宿にチェックインしてから立てたのである。宿には牢名主のような人たちがいた。牢名主といっても、怖い人たちではなく、その土地のことをよく知らない人たちに、旅のアドバイスをしてくれる人たちである。今で言うインターネットみたいなものだ。

 もちろん複数の牢名主がいる。鉄道に詳しい者や、写真の撮影スポットに詳しい者や、レストランに詳しい者や、美しい風景に詳しい者など、それぞれに得意分野があって、分野ごとに牢名主たちがいた。そして、電話帳ほどの分厚い鉄道時刻表で列車の乗り換えをアドバイスしてくれたり、登山道のコースタイムやクマ情報をアドバイスしてくれる人たちがいたのだ。と言うと「オタク」な人たちのように聞こえるかもしれないが、そんなレベルではなかった。インターネットそのものだったのだ。

 ここで私の昔の体験を話してみたい。
 35年くらい前に出会った牢名主(インターネット)の話である。

 当時、私が、まだ20歳位の頃の話である。小さな漁村にあるユースホステルに泊まっていたときのことだ。どういうわけか、私は、その宿に何連泊もしている牢名主に気に入られてしまった。そして、「一緒についてくるか? 」と言ってきたのである。

 他のお客さんたちは、偶然に泊まり合わせた、一人旅のお客さん同士でグループを作ってどこかに出ていった。車を持っている人が、そうでないとい人を誘って遊びに行くのだ。もちろん女の子をのせたいのが世の常である。だから車に乗れる人数の関係で、私は1人だけポツンと取り残されてしまった。そのために牢名主さんに目を付けられてしまったのかもしれない。私に「一緒についてくるか? 」と言ってきたのである。

 今から思えば、恐ろしいことなのだが、
 どんな人かもわからない牢名主さんに
 私は一緒に出かけていってしまった。
 
 ちなみに牢名主さんは、車を持っていなかった。だから歩いて、どこかに行くのかなぁと思っていたら、驚いたことに近くの漁師の家に入っていって、何やら挨拶をした後に、漁師の家から軽トラを借りてしまった。そして、その軽トラで私と一緒に観光旅行を始めてしまったのだ。

 そして昼の12時くらいになると、先程の漁師の家にまた戻った。
 すると昼ご飯ができていた。

 といっても農家のおじさんが、ご馳走してくれたわけではなくて、当時の金額で1000円で豪勢な料理を作ってくれていたのである。つまり、 2人分の昼飯代に2,000円払うことによって、昼飯と軽トラのレンタルをしたのである。私はたったの1,000円で、あちこち見学してまわれた上に、食べ切れないほどの魚料理を味わったわけである。

 牢名主さんは、そこの漁師の家主さんと、かなり仲が良いように見えた。時々 、その家にアルバイトに行っているとも聞いた。といっても漁師のアルバイトではなく、田植えとか稲刈りのアルバイトである。

「お前もするか?」

と言われた。私が愛想笑いをしながら曖昧な返事をしていると、どういうわけか2人して稲刈りのアルバイトをすることで決まってしまい、午後から稲刈りが始まってしまった。それはもう重労働だったが、途中で海に沈む夕日がとてもきれいだった。おまけに1,000円分の昼飯代と軽トラレンタル代が、それでチャラになった上に、いろいろな魚介類をお土産にもらった。

 魚介類をもらっても、旅の途中であるから、持って帰るわけにはいかない。仕方がないので宿泊していたユースホステルに寄付した。それで終わるかと思ったら、ユースホステルの厨房の中から、別の牢名主が現れてきた。その牢名主は、「じゃあ一緒に刺身を作ろうか」と、有無を言わさずに私を厨房に引きずり込んだのである。その牢名主は、魚料理に関するスペシャリスト(板前)であった。私はそこで、またもや貴重な体験をすることになる。 30年前のユースホステルには、このような不思議な人たちが少なからずいた。あれはとても不思議な空間だったと思う。

 ちなみに、 ひととおりの魚料理を作り終えた頃に、他のお客さんたちが帰ってきた。自家用車に一人旅をしていた女の子達を乗せて遊びに行ってたグループの人たちが帰ってきたのだ。どういうわけか、その人たちに魚料理を、私が振舞うことになってしまっていた。

 しかもさっきまで一緒に作っていた牢名主さんは消えてしまっていた。
 一緒に農作業をした牢名主さんも行方をくらましていた。

 そして、その夜は、私が主役のような感じで、みんなからちやほやされたのだが、消えてしまった牢名主さんたちが、気になって気が気ではなかった。なんとなく居心地が悪くなって、私はふらりと、外に出て星を見上げた。すると、
「魚うまかったか? 」
と声がした。振り返るとユースホステルの屋根の上に、 2人の牢名主さんたちが寝そべって夜空を見上げていた。あの人たちは、いったい何者だったのだろうか? 残念なことに、私は彼らの名前をどうしても思い出せない。もし、まだ生きていれば、昨日泊まったバイクで2ヶ月旅する人の年齢くらいだろうか?


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング







posted by マネージャー at 23:42| Comment(6) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月06日

やっとゴールデンウィークが終わった

 やっとゴールデンウィークが終わった。今日から数日間は、御客様の人数も一挙に4〜5人に減って楽になる。今年は色々と忙しいゴールデンウィークであったが、面白い御客様がいっぱいいて楽しかった。

 前にも書いたが自転車で渋峠に行きパノラマライン全ルートを走った自転車サムライをはじめとして、高齢にもかかわらず8時間かけて夫婦で軽井沢駅から歩いてきた人もいた。あの御夫婦は、その後、うちの宿の自転車で北軽井沢を走った後に草津温泉に向かったが、もし、草津温泉に歩いて行かれたのだろうか? 逆に草津温泉から歩いてきた人もいた。7時間かかったそうである。

 かと思うと、登山三昧の御客様もいた。中には、300名山を制覇した強者もいたが、まだ雪の積もっている浅間山に登ったサムライも何人かいたようである。皆さんカモシカに出会ったようだ。残雪残る四阿山に登った人もいたようだ。

15-5-6-02.JPG

 それから、うちの息子と遊んでくれたお子さんもたくさんいた。御両親は、最初はユースホステルのスタイルに戸惑っておられたかもしれないが、お子さん達は、すぐに順応し、御家族の壁を積極的にとりのぞいいていった。そして沢山の親友を作っていた。

 凄いなと思ったのは、10歳のスーパー歴女の女の子である。マイナーな武将の名前を知っているのは当たり前として、その幼名までマスターしているのには舌をまいた。お父さんも博識なのだが、娘さんの歴女知識にはかなわないらしい。これから、どんな大人になるのか?ちょっと興味がある。

 1歳にして言葉を話す女の子もいた。やはり女の子は成長が早いようだ。そういえば、ニュージーランドから来た女性の方がいたが、双子の兄がいたけれど、双子にもかかわらず兄が言葉を話すのは、妹より6ヶ月遅かったと言っていた。彼女は幼稚園で英語を教えているのだが、英語の理解も女の子の方が早いとのこと。

 あと面白かったことは、ゴールデンウィーク中に、うちの息子が大きく成長したことである。御客様のお子さんと遊んでもらうことにより、大人に近づいていった。例えば、自分のオモチャを、同じ年齢の女の子に譲ったり、泣いている子の頭をナデナデしてあげたりした。息子なりに、小さなお子さんに気遣うようになっていた。こう言うことは、親が教える事はできない。きっと御客様のお子さん達の善行を目撃し、自分なりに真似てみたのかもしれない。というのもゴールデンウィーク前と、ゴールデンウィーク後では、別人のようになったからである。

 やはり、子供には、よき友達が必要だ。
 そのためには、一期一会の出会いが良い。

 一瞬の出会いなら、お互いに良い人でいられる。長期に一緒なら我が儘もでようが、一期一会なら、その人の善だけを見れる。つまり人の良いところだけを吸収できる可能性が高いのだ。人は、良い思い出の数が多いほど、善人になれるものである。だから旅する事で、人の人格は磨かれるのだ。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング






posted by マネージャー at 21:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月04日

自転車に乗ったサムライ

2013-4-28D-06.JPG

 今年の連休は、カレンダーが良かったためか? 天気が良かったためなのか? 4月末から、ほぼ満室記録が続いた。こういう状態だと私たちは死にそうになるのだが、そうでもなかった。原因ははっきりしている。夕食の摂取率が半分以下におちていたからである。夕食をつくるのが重労働であるために、宿屋としては楽なので非常にありがたい展開なのだが、夕食をとらない御客様は、リピートもしないので、痛し痒しというところだ。

 前置きは、このくらいにして本題に入る。

2013-4-28D-12.JPG

 ゴールデンウィークの中盤のことである。5月1日の夕方17時頃に飛び込みの御客様がやってきた。その日は、ほぼ満室であったが、奇跡的に1ベットだけ空いていた。大急ぎでベットメイクして受け入れた。夕食も希望されたが、それも間に合った。この日は、6人しか夕食を食べる人がいなかったので、余裕があったので、なんとかなったのだ。

 で、飛び込みの御客様であるが、驚くことに荷物を持っていなかった。財布と携帯ぐらいしか持っていなかった。チャリダーであった。身体にピッタリひっつくような自転車用のウエアで来ていた。その御客様は、チェックインしたあとに自転車でコンビニに生活のために必要な物を買い物に行った。言っておくが、うちの宿は、自慢じゃないがアメニティは完備している。空荷できても泊まれる宿なのだ。にもかかわらずコンビニ行ってしまわけた。本当に何も持っていなかったのだ。

 もちろん食事の後の星空温泉ツアーにも参加した。その時に、おそるおそる聞いてみた。

「どんな旅をしてるんですか?」
「自転車です」
「東京からですか?」
「長野原草津口まで電車を使ってやってきました。それから自転車で草津に行き、志賀高原の渋峠に行ってきました」
「渋峠?!」

 私は、若い頃に自転車で全国を回ったことがあるし、大型台風の中、ママチャリで東海道五十三次を3日で走ったこともある。だから大抵のことには驚かない。その私が渋峠と聞いて驚いた。

「ええええええええええええええええええええええええええええええええええ? 渋峠? まだ雪でしょう?」
「雪の壁を見たくて、ふらりと旅に出たんです」
「壁はありましたか?」
「ありました」
「・・・・」
「で、日帰りで帰えろうかと思ったのですが、天気が良かったので、パノラマライン北ルートを回って、鳥井峠から、パノラマライン南ルートを回ったんです」
「はあああああああああああああああああああああああああああ?」
「で、力尽きたときに、北軽井沢ブルーベリーYGHの看板を見つけました」
「・・・・」

 どうりで何も宿泊セットを持ってなかったわけである。彼は、日帰りのつもりで、渋峠まで登って、パノラマライン全ルートを走って、軽井沢駅に向かうつもりだったのだ。しかし力尽きたらしい。たまたま北軽井沢ブルーベリーYGHが空いていたけれど、もし満室だったらどうしたのだろうか? 恐ろしい。

2013-5-1-16.JPG

 こんな事を、インターネットに書いていて申し訳ないのだが、もし私が、ネットで以上の書き込みを見ても信じないかもしれない。ありえない苦行だからだ。2ちゃんねるならネタ扱いされるだろう。けれど、事実は小説より奇なり。事実は2ちゃんねるより奇なり。世の中には科学で割り切れない事がたくさんある。いかも彼は、かなり無口で私が聞き出さなければ、何も語らなかった可能性が高いのだ。

 私は久々にサムライを見た気がした。
 彼を自転車サムライと呼びたい。

 で、思ったのだが、今後、こういうサムライが現れたら、記念品を差し上げようかと考えている。金は高いので、純銀のバッチとか、鉄人湯飲みとか、超人手形とか、何か良いアイデアはないだろうか?

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング






posted by マネージャー at 19:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

バスでやってくるお客さん

14-5-1a-03.JPG

 交通手段にも色々あるが、伝説的な交通手段と言ったら、北の斜里バス、南の安栄観光だろう。安栄観光とは、石垣島から波照間島までのフェリーを出している会社である。この安栄観光のフェリーには、スゴイ伝説がある。台風なんかが来ると、八重山観光フェリーとか、波照間海運が、安全のために次々と欠航するのだが、この案観光のフェリーだけは出向するという。波が大きくなれば船は空中に飛ぶ。嘘か本当か知らないが小さな漁船の上を飛んだという伝説もある。もちろんお客さんはゲロゲロ状態である。座席のポケットにはゲロ袋が完備されている。しかし、そんなもので間に合う訳もなく、甲板はゲロゲロだらけになってしまう。ちなみに、どんな船が進行しているかというと、 Wikipediaで調べてみたらこんな感じである。

 第1あんえい号 旅客定員92名 速力40ノット
 第12あんえい号 旅客定員92名 速力40ノット 2004年1月就航
 第88あんえい号 旅客定員92名 速力40ノット 2004年12月就航
 第98あんえい号 旅客定員99名 速力40ノット 2005年5月就航

 おいおい、世界中の軍艦より速度が速いではないか。 40ノットといえば、時速74キロである。翼をつければ、本当に空を飛んでしまうのかもしれない。

 まぁそんなことはいいとして、北の斜里バス伝説について。斜里バスというのは、知床半島を走るバスのことである。このバスもスゴイ伝説が存在した。路線バスなのに、スピード違反で警察に捕まっている。前にのろのろ走っている乗用車があると、どんどん煽ってくる。そして崖に落っこちるなんて話もよく聞かされた。当然のことながら崖に落ちた車を引き上げるために都会からクレーン車がやってくる。ところが斜里バスは、そのクレーン車も煽って崖に落としたと言われている。私も斜里バスで珍しい体験をしている。お客さんを乗車せたままガソリンスタンドに入ったり、野生の熊に盛んにパッシングしていたのを見たことがある。

14-5-1b-09.JPG

 バスといえば、きりたっぷりと言う宿のオーナーの伝説がすごい。 二キロぐらい離れていたバス停の看板を、毎日1メートルずつずらして行って、自分の宿の真ん前に近づけていたらしい。あと五百メートルぐらいまで近づくと、バス会社の人にバス停を元の位置に戻されてしまう。しかし、彼はめげずに何度もバス停の看板の移動を行ったらしい。するとバス会社の人が、ある日突然訪ねてきて、あなたの宿の前に新しいバス停を作るから、バス停の看板の移動はやめてほしいと、頭を下げてきたらしい。

 そういえば、昔、全日空スカイホリデーのビックスニーカー号という観光バスがあったけれど、あれは今でもあるのだろうか? 軽井沢あたりでも最近観光バスを見かけなくなっている。しかしバブルの頃は、日本全国観光バスだらけだった。観光バスは、なんだかんだと言って効率よく観光地を回れるのである。しかも、若い女性のガイドさんが、色々解説してくれるのだ。

 しかし、その昔、カニ族と言われた人たちは、観光バスで旅行する人たちをエビ族と言って小馬鹿にしていた。カニ族とエビ族は、仲が悪いのだ。カニ族というのは、大きなリュックサックを背負って旅をする人たちで、その姿がカニのように見えたからカニ族と言われていた。確かに昔のリュックはカニの甲羅に似ている。ではなぜ観光バスで旅行する人たちをエビ族と呼んだかというと、観光バスを介護車に見立てて、そこに乗っている人を腰の曲がっているおじいさんや、おばあさんだと揶揄したのだ。

 しかし今ではカニ族もエビ族も死語となっている。
 そもそも、腰の曲がった老人が存在しなくなっている。
 昭和は、遠くになりにけりだ。

 脱線するが、平成生まれの若者は、昭和時代にパソコンがあったのを知らない。下手したらテレビや冷蔵庫も無かったことにされかねない。彼らの頭では明治・大正あたりとゴッチャにされているのだ。これも全て「三丁目の夕日」のイメージからきているのだと思う。

14-5-5v-19.JPG

 長い前置きは、このくらいにして北軽井沢ブルーベリーYGHの御客さんには長距離バスでくる人が多い。夏になると関西方面から夜行バスに乗ってやってくる。そして軽井沢で一日遊んで北軽井沢にやってきて、うちの宿にチェックインするのだ。

 夜行バスは安くて便利である。寝ている間に軽井沢に到着するからだ。私も何度か夜行バスを使っている。東京から四国まで夜行バスで行ったことがある。電車とちがうところは、走行してすぐに照明が消えて真っ暗になるところだ。そのために強制睡眠にはいることができる。逆に東京からだと近すぎて夜行バスにならない。昼間の移動になってしまうので個人的には電車の方が好きである。

 それはともかくとして、最近、多くなってきたのは、中型バスを貸し切って北軽井沢にくる団体様だ。ほとんどが山岳会で、効率よく百名山を登るには、これが一番であるらしい。なにしろ山岳会は荷物が多いので、貸切バスは便利なのだ。大学のサークルも貸切バスでやってくる。やはり荷物が多い。しかし、一番荷物が多いのは、コスプレの団体様である。北軽井沢は、徐々にコスプレ族の聖地になりつつある。エビ族からコスプレ族とは、時代も変わったものだ。

 関係ないが、嫁さんが父親の二十三回忌に出たときに、家族で写真を撮ったらしいが、そのスタジオが、コスプレみたいな貸衣装をただで貸してくれるところだったらしい。しかし、男の子用のコスプレ衣装にろくなのが無かったらしく、自前の服で写真を撮ったらしい。

 あと、どうでも良いことなのだが、世の中には路線バスマニアがいるらしい。鉄道マニアを鉄ちゃんと言うが、飛行機マニアはヒッちゃん、バスマニアはバッちゃんだ。「鉄道ジャナール」のような専門雑誌もあるらしい。オタク度もかなり濃くて、専門分化されているらしい。車両オタク・路線オタク・運転手の運転技術オタク・エンジン音オタクといった様々な趣味があるらしい。かとおもうと、バス停マニアもいるようで、全てのバス停の写真を撮らないと気がすまない人もいる。もちろんバス路線全てを乗りつぶすために北軽井沢にやってきた人がいた。世の中には、面白いことを趣味にしている人が多いのには驚かされる。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 23:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

車でやってくるお客さん

13-9-28-13.JPG

いつだったか、トヨタ車ファンとホンダ車ファンが、大論争をしていた。話の内容はほとんど覚えていないが、ライフスタイルの違いから大論争になっていたのを覚えている。新車派と中古派との論争もあったが、それもライフスタイルの違いから出た論争だった。そうなのだ。車選びはライフスタイルと直結しているのだ。

どの車に乗るか?
どんな車種を選ぶのか?
どのメーカを選ぶのか?

それらの選択肢は、選ぶ人のライフスタイルと連動しているのである。例えば、うちの嫁さんに、ベンツがどれほど素晴らしい車であるかを語ってもあまり意味がない。うちの嫁さんにとっては、スーパーの駐車場で車庫入れが楽な軽自動車にしか興味がないのである。そういう意味で、マイカーで、うちの宿に泊まりに来るお客様のライフスタイルは、もろに車と直結している。

以前、タクシーが何日も家の駐車場に駐車していたことがあった。一体誰だろう?と思っていたら、うちのお客さんだった。普段は個人タクシーをしているのだが、ついふらりと仕事用の車で北軽井沢にやってきたのである。こうなると、私の目はキラキラと輝きだす。タクシーの運転手と一晩語り合えるからだ。もちろん夜遅くまで盛り上がった。しかし考えてみたら、仕事を忘れて北軽井沢に来ているのに、仕事の話をいろいろ聞き出してしまって申し訳ないことをしてしまった。

宿をやっていると、このような事は何度も起きる。正月の何日間か、赤帽の車が何日も駐車場にあった。業者さんの配達なのかな?と思っていたら、やはりうちのお客さんだった。年末にお歳暮の配達を終えて、ボロボロになって北軽井沢にきたのである。また、私の目はキラリと輝きだす。赤帽さんの仕事の話を聞きたくてしょうがないのだが、せっかく仕事を忘れて北軽井沢に来ているので、聞きたいのはやまやまだったが、聞くことができなかった。

13-9-28-01.JPG

このように、会社の車や仕事の車で来るお客さんは、意外と多い。マイクロバスでやってくるお客さんも年20人ぐらいいる。うちは駐車場だけは広いので、マイクロバスで来るお客さんも多いのである。もちろん60人乗りの大型バスでやってくるお客さんも多い。しかし、 60人乗りの大型バスになると、運転はへたくその場合、びびって駐車場に入れない人もいる。運転手さんが、この駐車場は、大型バスの入れない駐車場だとお怒りになるのだが、すでに何十台も入っているといっても納得してくれないのだ。だから、最近は予約のときに運転が下手だと家の駐車場には入れませんと、あらかじめ断っている。

ちなみにバスの運転手さんの話は、面白い。今まで1番大変だった事は?と聞くと、警察官の団体さんの貸切が1番大変だったと言っていた。車内で酒を浴びるように飲み、もっと飛ばさないと逮捕するぞとギャグを飛ばしてくるらしいのだが、運転手にしてみたらシャレになってないとの事。その次に大変だった事は聞いたら、青森県の高齢のお客さんを載せたときだという。津軽弁が全く分からなくて、何をどうすればいいのか本当に困ったらしい。

 バスではないが、4トンロング車で来るお客さんもいた。しかもファミリーだった。逆にレンタカーよりも燃費が高くつくのではないかと人ごとながらに心配になっちゃものだ。彼らは、いわゆるトラック野郎なのだろうか?

 そういえば、公道レースを走るレーサーが来たこともあった。 2台でやってきて、 1台はレーシングカー。 1台はハイエースである。そして、駐車場にタイヤを置かせてくださいと言ってくる。はいいですよと言うと、早速タイヤを交換し始めるのである。そして、夜の3時ごろになると出かけていって、いつの間にか帰ってきている。一体どこでレースをやっているのか?私にはわからない。公道レースがたびたびあるのは全国でも嬬恋村だけでは無いだろうか?

DSCF6386.JPG

 キャンピングカーが来ることもある。で、不思議なのだが、キャンピングカーなのになぜうちの宿に泊まるのだろうか? ちょっとよくわからない。それはともかくとして、中にはキャンピングカーに住んでいて住所不定の人もいた。厳密に言うと、住所はあるらしい。土地を持て行って、郵便ポストもある。 家もある。けれど、その家が週末になるとあちこちに異動するのである。仕事が忙しくなると、会社の駐車場に移動して、そこから出勤するらしい。これはすごいなと思ったのは、小さなトラックを改造して、自分でハンドメイドのキャンピングカーを作った人である。しかも折りたたみ式のキャンピングカーであった。

 意外に多いのが、軽トラで来る人たちである。佐渡島から軽トラできた人もいた。工具や農機具を積んだ軽トラできている人たちもいる。農業体験をしたくてやってくるのだ。なかにはジプシーのような農業体験希望者もいる。その昔、北海道の富良野にあるユースホステルに泊まった時、軽トラできたお客さんがいた。宿のマネージャーが、農業体験してみたい人いますか?と聞いたら、軽トラのお客さんはやる気満々で手を上げていた。すごいなぁと感心したものだが、全国のいたるところに異動しては農業体験をしているらしい。うちにもそういうお客さんが、よくやってくるが、そういうお客さんには、北軽井沢の信号のところにある久保農園を紹介している。

 ハイエースやキャラバンでやってくるお客さんもいる。大家族でやってくるのではなく、カップルで来るお客さんだったりする。カップルなのに、どうしてハイエースたのかはよくわからない。燃費がかかってしょうがないだろうと思うのだが、そんな事は気にしていないようだ。なかには一人旅なのにハイエースでやってくるお客さんがいる。そして荷台にはバイクが積んであったりする。

13-10-7b-17.JPG

 オープンカーでやってくるお客さんもいる。さすがにオープンカーはかっこいい。思わず見学に行ったりする。そしてお客さんに「かっこいいですね」と言うと、でも寒いですと答えてくる。本当は寒くてガタガタ震えているのだが、「かっこいいですね」と言われたいがために頑張っているのだそうだ。特に大型バスの後ろで信号待ちをしているときなどは、排気ガスなどで苦しいらしいのだが、通りがかりの女の子が「かっこいいね」と囁く言葉に勇気づけられるので、頑張れるそうだ。その気持ちはよくわかる。

 また、クラシックカーでやってくるお客さんも、結構多い。クラシックカーなので、よくトラブルを起こす。さぁ宿を出発という時に、エンジンがかからなくなっていることがよくあるのだ。その都度、近くのJAFを呼ぶのだが、出発前のトラブルで良かったと思う。これがもし走行中のトラブルだとしたら、大変なことになってしまうからだ。それにしても、 50年以上前の車をよく手に入れたものだ。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

バイクでやってくるお客さん 2

 その昔、モンキーバイクで日本一周をしたという友人がいた。モンキーバイクでなんだろう?と思ってインターネット検索してみたたら、小さい小さい。子供用の3輪車のように小さい。こんな小さなバイクで、よく日本1周をしたものだ。どうりで、うちの宿にモンキーバイクでやってきたお客さんがいないわけである。これで北軽井沢の山に登ってくるのは、至難の業であろう。

 ちなみに彼はその後、何を思ったのかヘリコプターのパイロットになりたくなって、数年間佐川急便で働いて、 1,000万くらい貯金をして、アメリカで免許を取った。そして、うちの宿で何年か働いて、最終的にはプロの自然ガイドになったはいいが、東北大震災の時に救援に行っているうちに、何故か嫁さんをもらっていまはトヨタ系列のところでガイドをやっている。で、ついこの間、南極に行くための相談をしに来た。モンキーバイクから、ヘリコプター、自然ガイド、南極越冬隊とは、かなり目まぐるしい人生だが、バイクに乗る人たちは、ちょっと常識を超えた人生を送っている人たちが少なからずいる。ライダーという人種は、エスカレーター的な生き方が苦手なのかもしれない。

14-5-04-09.JPG

 あと、これはうちのお客さんに限ったことかもしれないが、いろいろ話を交わしてみると、ライダーさんの何割かは、バイクレースに熱中した過去があるみたいなのだ。レースといっても、鈴鹿サーキットみたいな本格的なレースではなく、話の内容からしてかなりアマチュアっぽいレースである。彼らは「草レース」と呼んでいたが、破損や改造のために、かなりの金額をバイクにつぎ込んでいたらしい。かと思うと、バイクを何台か持っている人もいる。うちの宿に来るたびにバイクが変わっているために、買い換えているのかなぁと思っていたら、複数のバイクを持っていて日替わりで違うバイクを運転するのだそうだ。これではいくら金があっても金はたまらないだろう。

 そうかと思うと、バイクを単なる移動の手段と割り切って使う人もいる。そういう人は、原付バイクや、小型のスクーターに乗ってやってくる。特徴としては、長い距離を走らない傾向にある。 100キロぐらい走って宿に泊まるのだ。私は若い頃に、ママチャリで200キロぐらい走って公園に野宿したものだが、その半分の距離で宿に泊まるわけだから、もともと動きたくない人たちなのかもしれない。

 また、キャンプ場を転々と移動しているライダーもいる。これは、ライダーなのか?キャンパーなのか?どっちが本業なのか?よくわからない人たちだ。さらによくわからないのは、石垣島とか西表島なんかにいるライダーたちである。キャンプ場にテントを張って何週間もそこで生活をするのだが、彼らがバイクを走らせている話を聞いたことがない。そもそも小さな離島にバイクが必要なのだろうかと思ってしまう。信じがたいのは、そのキャンプ場のテントに郵便物が届くことである。しかも彼らのテントに、時たま差し入れが入ることがある。よく聞いてみると、テント生活の先輩からの差し入れということらしい。といっても誰とも面識はないらしい。はっきり言って赤の他人からの差し入れである。それはともかく、その先輩は、地元の農家の娘と結婚して、農業をやっているらしいのだが、要するに農業のアルバイトしないか?という探りみたいなものだったのかもしれない。あるいは、新手のお婿さん探しだったのかもしれない。

14-5-1b-19.JPG

 あと、やたらと温泉好きなライダーというのもいる。無料天然露天風呂なんかに行くと、なぜかバイクがあって、ライダーたちが温泉につかっているということがよくある。宿屋の業界では、温泉ライダーと呼んでいる。温泉に命をかけているライダーなのだが、当然のことながらオフロードバイクに乗っている。そして天然温泉のありかを嗅ぎつけると、どんな山奥でも入っていく人たちだ。彼らは、バイク好きというより、温泉好きなのだろう。林道によっては、車が入っていけないところもあるので、故にオフロードバイクなのだ。嬬恋村にも、そういう秘湯がいくつかあって、立ち入り禁止もなんのそので入っていくのである。もちろん危険なので、どんなに頼まれても絶対教えないのだが、どこからか情報を得て入りに行くのである。彼らはどんな情報網を持っているのだろうか?

 レトロバイクマニアというのもいる。例えば1980年代のホンダのバイクしか乗らないと言う人である。しかもそのバイクで草レースに出たりする。当然のことながら勝てない。私はよくわからないのだが、バイクは性能の進化が激しいらしく、 1980年代のバイクだと蝶々と燕ほどのスピードの差が出るらしい。だからレースには勝てないのだが、 1980年頃のバイクで走るのに意味を見つけているらしい。もちろん宿にも、そのバイクでやってくるが、古いバイクなので、燃費も悪い上に、よく故障するらしい。しかしそれがいいのだそうだ。私にはよくわからない趣味である。

5-16a-03.JPG

 わからない趣味といえば、ライダーたちが、エンジンを動かしてエンジン音に感激している姿である。私には、すべて同じエンジン音に聞こえるのだが、実はそうではないらしい。ライダーさんたちにとっては、エンジンの音というものが非常に重要なポイントなのだそうだ。

 話は変わるが、定年退職してからバイクに乗り出したと言うお父さんもいる。 60の手習いである。若いうちは、奥さんに反対されてバイクに乗れなかったらしい。しかし定年退職したら奥さんの許可がおりたらしい。奥さん的には、息子さん娘さんが社会に出たので、もういつ旦那が死んでも良いと思ったのか? 女性の一般的な目からすると、バイクに乗るという行為は、かなり危険だと思われているらしい。まぁ車よりは危険なのだろうが、はっきり言って運転する人の心がけの方が大きい。安全運転ならば、バイクだろうがスポーツカーだろうが危険はないと思うがどうだろう?どんなに安全な乗り物でも、運転する側の心がけが悪ければ、そっちの方がよほど危険だと思うのだが。暴走族はともかくとして、一般的にライダーの人たちは、メカに詳しく、バイクの整備もマニアックに行うので、むしろ彼らはその辺のドライバーよりも、よほど安全に運転しているような気がする。

 ちなみに嬬恋村は、日本で最初にバイクレースを行っている。その時は、地元民もヤマハ派とホンダ派で別れて、すごく殺気だっていったらしい。結果として、ヤマハがホンダを打ち任した。勝利したヤマハの社長は、すっかりいい気分になって、嬬恋村を気に入った。そして、静岡県に「つまごい」という名を持ってきて、ヤマハリゾートつま恋を作った。そして、つま恋コンサートを開いている。敗れたホンダは、臥薪嘗胆でマン島レースに出て優勝し、世界のホンダとなった。勝利したヤマハが、バイク業界で今ひとつなのは皮肉といえば皮肉である。そういう意味で、ホンダは勝負に負けて大きなものをつかんでいる。最近は、 2足歩行のロボットから、ジェット機まで生産しているのだからすごいと思う。

14-5-13-20.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月25日

バイクでやってくるお客さん

バイクでやってくるお客さん

15-4-18-09.JPG

今から30年ほど前、初めて北海道旅行したとき、バイクに乗っている人たちが、ほぼ全員、三角の旗を持っていたのに気がついた。ホクレンと書いてあった。ホクレンのガソリンスタンドでガソリンを入れると、この方がもらえるらしい。みんなホクレンの旗をバイクにかざして走っていた。そして彼らは、バイクの対向車が現れると。お互い挨拶をしていた。最初は片手を上げるぐらいの挨拶だったらしい。それがいつしか、両手を離してスペシウム光線をお互いにしあうようになっていたらしい。年度によっても挨拶の方式は違っていたらしく、ガッツポーズが主流の時があったり、ピースサインが主流の時があったりで、年度によって挨拶パフォーマンスが違っていた。

中には忍者が運転するライダーもいて、忍者ライダーは、背中の刀を抜いて挨拶をしていた。もちろん刀が抜けてしまっては、それを元に戻すのは至難の業なので、わざわざバイクを止めて刀を鞘に収めていたようである。つまり挨拶をするたびにバイクを止めなければいけないので、なかなか前進できなかったらしい。水戸黄門ライダーというのもいた。助さん格さん黄門様の3人のライダーが走っていて、対向車のライダーがやってくると印籠を出していた。次の年には、飛猿とおぎんが加わったというが定かでは無い。

忍者ライダーにしても水戸黄門ライダーにしても、今で言えばコスプレということになるが、コスプレライダーは、30年前の北海道にわんさかいた。仮面ライダーや、バットマンや、ウルトラマンや、ちびまる子ちゃんまでいた。コスプレといえば、平成時代のオタク現象だと思っている人も多いかもしれないが、そんな事は無い。あれは昭和の時代から存在していたし、ハルヒダンスのような秋葉原ダンスは、昭和時代のユースホステルでさんざん踊らされていたのだ。

しかし、当時は、コスプレしている人たちも、ダンスを踊っている人たちも、自分たちがオタクだとはこれっぽっちも思っていなかったに違いない。そもそも彼らは、その後立派な社会人となり、医者になったり、外交官になったり、大企業の役員になったり、大学教授になったりで、旅先のバカ騒ぎの先に、素晴らしい人生を見つけている。



9-28-s11.JPG

話が大きくそれてしまったが、今日はバイクで来るお客さんについて語ってみる。

最近増えているのが、大型バイクで来るお客さんだ。大型バイクなので、それに1台で、普通乗用車くらいの駐車スペースを取ってしまう。そんな大型バイクが、 15台くらいやってくるとなると、相当広い駐車スペースが必要となってくる。そのために、広い駐車場がある宿にしか泊まれないのだ。で、うちの宿に泊まりに来るのである。彼らの年齢層は高い。財布にゆとりがないと、大型バイクを買うことができないからかもしれない。

逆に最近めっきり減ってしまったのが、オフロードバイクである。昔あれほど存在したオフロードバイクは、いったいどこに消えてしまったんだろうか? 確かにオフロードバイクで高速道路を走るのはしんどい。ダートの林道も少なくなってきている。そのためにオフロードバイクが減っているのだろうか? しかしオフロード車に乗ってくるお客さんを見ると、なんとなく武士(サムライ)の風貌を感じることがある。彼らの中には、 ハイエースの荷台にバイクを入れてやってくる人もいるくらいだ。

ちなみにうちの宿は、道路から20メートルくらいダートを走らないと駐車場にたどり着けない。オフロードバイクなら問題ないのだが、そうでない場合は、走りにくいようだ。時々 、 20メートルのダートがあることに激怒するお客さん(女性)もいる。私はダートを走れない。どうしてくれるんだ!と怒ってくる。その都度、ペコペコ謝るわけだが、これだけはどうしようもない。私の力では道路を舗装することが出来ないのだ。

14-8-10-22.JPG

あと小型自動二輪車に乗ってやってくる人もいる。小型自動二輪車というのは、 50 ccから125 ccまでの中途半端なバイクである。この手のバイクに乗っている人は、郵便局員と決まっている。会社が費用で取れる免許が小型自動二輪車だからである。バイクの排気量見ただけで、その人の職業がわかってしまうのだ。

そうそう、まれに原付に乗ってやってくるお客さんもいる。そんなお客さんには本当に感心する。北軽井沢は、山の中にあるので、よく原付で登ってくることができたなぁと驚いてしまう。お客さんの中には、 120キロもある体重で、原付に乗ってやってくる人もいるので、よくこれで坂道を登れたなあと感心せざるを得ない。

そういえばインターネット上に、ライダーは大飯を食べるのか?  小食なのか? という点で大論争をしていたのを見かけたことがある。ライダーは食べるはずだと言う人もいれば、そうではないと反論する人たちもいた。私の経験からすれば、ライダーは大飯ぐらいだ。本当によく食べる。一人当たり2合ぐらいはペロリとたいらげるのだ。しかし、最近食べなくなりつつある。昔の学生さんたちは、ご飯を4杯ぐらいおかわりしたものだが、今はそんな事は無い。 2004年に浅間山が噴火した時に、 15人ぐらいのライダーの団体さんが、泊まっていたが、彼らも小食だった。しかし、今から思えば、浅間山の噴火にびびっていたので、単に緊張して食欲がなかっただけなのかもしれない。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 23:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月24日

鉄道でやってくるお客さん

12-9-22-18.JPG

 その昔、北海道で旅していた時に釧路牧場ユースに泊まったことがある。そこのヘルパーさんが、みゆきの杜ユースホステルの中村さんであった。当時学生だった中村さんは、かなりの鉄道マニアだったらしくて、お茶会では、鉄道の話をしていた。彼は、その後ユースホステルを立ち上げるが、館内に鉄道模型を設置したわけだから、筋金入りの鉄道マニアである。そうなのだ、宿のオーナーには少なからず鉄道マニアがいるのである。

 北海道の霧多布には、きりたっぷりと言う宿がある。ここのオーナーも、かなりの鉄道マニアである。関係ないが、ここのオーナーの伝説がすごい。 2キロぐらい離れていたバス停の看板を、毎日1メートルずつずらして行って、自分の宿の真ん前に近づけていたらしい。そうすればお客さんに便利になるからである。まさに違法行為ではあるが、そんなことがまかり通るはずもなく、あと500メートルぐらいまで近づくと、バス会社の人にバス停を元の位置に戻されてしまう。しかし、彼はめげずに何度もバス停の看板の移動を行ったらしい。するとバス会社の人が、ある日突然訪ねてきて、あなたの宿の前に新しいバス停を作るから、バス停の看板の移動はやめてほしいと、頭を下げてきたらしい。まさに執念の勝利だ。

 長野県に「 ぽっぽのお宿」というのがあるが、名前からして鉄道マニアだなというのが分かる。ぽっぽは、鳩ポッポのぽっぽではなく、汽車ポッポのぽっぽでは無いかと思って泊まってみた。ビンゴだった。やはり、強烈な個性のオーナーだった。

12-9-22-6023.JPG

 ちなみに私は、新潟県は佐渡島の生まれである。当然のことながら、佐渡島には鉄道がない。だから本州に上陸した時に、鉄道の乗り方がわからなかった。と書くと「バカじゃないの」と思うかもしれないが、昔はYouTubeなんてものはないのだ。みんなにとって当たり前の事でも、鉄道を見たことのない人間には分からないのである。仕方ないので、同じ位の年頃の女の子に鉄道の乗り方を聞いてみたが、当然のことながら無視される。新手のナンパ方法だと思われて相手にされなかったんだと思う。

 でどうなったかというと、切符も何も持たずに改札口を通過してしまった。で、電車に乗って一生懸命に整理券の置いてある所を探した。もちろん電車に整理券なんかない。切符を買って改札口で駅員さんに見せなければいけないのに、改札口の駅員さんはどういうわけか私を通過させてしまった。ここから悲劇が起きる。なぜならば、私が下車した駅は、無人駅だったのだ。今はどうかわからないが、昔は、新潟駅の隣の駅は無人駅だった。そして壮大な勘違いをした。鉄道は無料で乗れると思ったのだ。もちろんそんな事は無いから、帰りに怒られることになる。長い前置きになってしまったが、私は鉄道に衝撃的な出会いがあったことを言いたかったのである。

 ところで北軽井沢ブルーベリーは、電車の駅からかなり遠い。バスに乗り継がなければいけない。そのために、鉄道マニアの人たちが宿泊するには、ずいぶん不利な位置にある。しかも1,200円もバス代がかかる。だから鉄道関係のお客さんは最初から期待してなかった。しかし不思議なことに、うちのお客さんに鉄道マニアは多いのである。これが長いことわからなかった。ところが、開業して数年後に、その理由がわかってしまった。まず、吾妻線の終点になる大前駅に来る鉄道マニアの人たちがいるのだ。どうして大前駅に来るかというと、線路がそこでストップしているからである。そーゆー線路に対するマニアというものもいるのだ。また、軽井沢の隣である横川に鉄道博物館があったり、そこから軽井沢につながるアプトの道があったりするので、そこに聖地巡礼を行う鉄道マニアもいる。あとコアなマニアとして、廃線となってしまった草軽鉄道の跡地は歩きたがるお客さんもいる。北軽井沢のバス停に来れば、草軽鉄道の駅がそのまま残っているし、そこに当時の鉄道の模型も置いてあるし、小さな無料の博物館もある。それを目的にやってくるお客さんも多いのだ。

 あと、鉄道マニアには、大きく分けて乗り鉄と撮り鉄というものがあるらしい。乗り鉄というのは、鉄道に乗るマニアである。撮り鉄というのは、鉄道の写真を撮るマニアである。当然のことながら、自動車で高台などに移動して鉄道を撮影する。そういう人たちは、車で移動するのが旅の基本なので、宿が駅から遠くても何も問題ないのだ。

 ところで、うちの宿には超大手企業の秘書付き重役だった人が、よく泊まりに来る。一緒にハイキングなんかに行ったりもするのだが、鈍行列車に乗って帰っていく。変だなぁと思ったら、やはり鉄道マニアだった。このクラスになると、1週間かけてオーストラリアの大陸横断鉄道を乗り回している。いわゆる乗り鉄である。壮大な趣味だなぁと思っていて、他のお客さんにそれを話していたら同じような人がいた。やはり超大手企業の役員さんだったが、この人は乗り鉄ではなくて撮り鉄だった。ヘリコプターをチャーターして、空から鉄道を撮影するのが趣味だと告白してきた。

 この手の人たちは、身分を隠してみんなと一緒にハイキングに行くので、ぱっと見た目には、普通のおっさんにしか見えない。だから若い鉄オタの学生さんたちなんかは、おっさん達たちと距離を持ってしまうのだが、実にもったいない話である。どう見ても普通のおっさんであるが、彼らは超大手企業の重役なのである。そういう人たちを無視して部屋に閉じこもる鉄道オタクの学生さんたちを見ると、もったいないと思うのは私だけであろうか?

12-9-17-06.JPG

 話が大きくそれるが、昔からのユースホステルのお客さんは、非常識なくらい高学歴の人たちが多い。もちろんおっさんに限られるのだが、元東大生はともかくとして、東大の名誉教授とか、そのレベルの人たちが泊まりに来るからややこしい。しかも本人は、それをひた隠しにするものだから、それを知らないで、つい東大の悪口なんかを言ってしまって、後で恥をかくことがある。ハイキングツアーの時に、高山病のことを偉そうに解説していたら、お客さんがお医者さんだったというケースもあった。

 それはともかく、スーパー鉄道マニアにとってのエリートコースは、東大では無い。岩倉高校と昭和鉄道高校である。 JRに就職したい人たちは岩倉高校に進学する。私鉄に就職したい人たちは昭和鉄道高校に進学する。と、昔は相場が決まっていた。今はどうなのだろうか?

 私の友人に、岩倉高校からJRに入った人もいれば、昭和鉄道高校から私鉄に入った人もいる。小学生の頃に鉄道マニアになって、そのまま鉄道関係の高校に進学し、鉄道会社に就職する。しかしこのエリートコースが、最近弊害があるのではないかという話になって、 JRが中途採用を始めたらしい。その際に、鉄道と関係ない一般人を中途採用して、鉄分の純度を下げることを試みたらしい。マニアックな度合いを避けようとしているらしい。そういう経緯でJRに中途採用された人も、うちのお客さんに少なからずいる。そういう人たちに、本当に鉄道と関係ないんですか?と聞いてみたら、実は鉄道マニアだったけれど、その匂いを消して面接を受けたとの事。やはりマニアであった。しかし、面白いことに、いざ鉄道会社に入ってみたら、徐々に鉄道の趣味から離れていったらしい。趣味を仕事にすると、そうなりがちなのかもしれない。

12-7-7-29-13.JPG

 その昔、 30年ぐらい前のことだが、全く女の子にモテなかった私の友人がいた。その友人は、ある日、新幹線の車内販売のアルバイトを始めた。すると突然モテ始めた。なぜだろうと不思議に思っていたのだが、その友人の自宅に行って驚いた。彼は、すでに美人の彼女と同棲していたのだが、部屋の中に鉄道のプレートみたいなものが、たくさん飾ってあったのである。言っておくが、その友人は鉄道マニアでは無い。なのになんでモテたのだろう? なぜ、部屋に鉄道の駅名の書いてあるプレートなんかは飾ってあるんだろう?と不思議に思ったのだが、新幹線の車内販売をしている女の子たちは、ほとんどが鉄道マニアだったのだ。そこで友人は、自分も鉄道マニアのふりをして、彼女をゲットしていたらしい。当然のことながら、鉄道マニアの彼女と同棲を始めれば、部屋中に鉄道関係のコレクター商品が乱立するようになる。駅名が書いてあるプレート何かが壁に貼ってあったらしい。

 これが、彼女との破局につながるから恐ろしい。

 友人は、潔癖症だった。当然のことながら駅名が書いてあるプレートに我慢がならない。昔の電車は、トイレのウンチなんかを走行中にばらまくわけだから、駅名なんかが書いてあるプレートは、もちろん黄色くなっている。最も黄色いのは必ずしもウンチのせいだとは言えないのだが、潔癖症の彼にしてみたら、そのように思えてならなかったらしい。なので、彼女が留守中に、そのプレートを全部きれいに洗ってしまったらしい。当然のことながらプレートはピカピカになる。彼は、彼女に褒められると思って洗った訳なのだが、鉄道マニアの彼女はかなり激怒して、 2人の愛は破局となってしまった。本物のマニアは、うんちが着いてるかもしれない駅名プレートに価値を見いだすらしい。だから彼女は激怒してしまったのだ。

 これも女欲しさに、趣味でもなかった鉄道マニアを演じていた天罰がくだったのかもしれない。だから、このブログを読んだ人は、彼女を作りに新幹線車内販売のアルバイトをするのはやめて欲しい。これはあくまでも30年前の話であって、今もそうかどうかは保証の限りでは無い。あとで私にクレームを入れないでいただきたい。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング







posted by マネージャー at 12:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月23日

自転車でやってくるお客さん2

13-8-12c-06.JPG

 その昔、自転車で旅する人たちの中には、 2種類の人種がいることに驚いたことがある。チャリダーとサイクリストである。私は最初、それを知らなくて自転車で旅をしている人に、チャリダーですか?と聞いたら、相手は不愉快そうに、違いますと答えた。私はサイクリストですと。

 サイクリストというのは、朝早く宿を出かけて、ギリギリまで走って、夕方遅くにチェックインする人たちらしい。朝早いから朝食をとらないこともあり、寝るのもかなり早い。お茶会に出てくることもなく、翌日も早くから出かけてしまう。しかしチャリダーは、早めにユースホステルにチェックインし、みんなと一緒に温泉ツアーに出かけて、宿のイベントがあればそれに参加し、グルメや温泉に熱中したりする。サイクリストがスポーツマンだとすると、チャリダーは自転車で移動している旅好きの人たちということになる。一般的に言って、サイクリストの自転車は高額商品が多いけれど、チャリダーの自転車はボロボロに傷んでいたりする。

 本当にめんどくさい話なのだが、外見がそっくりに見ても、ポリシーの違いからチャリダーとサイクリストは別の存在であるらしい。うかつに一緒にしてしまうと怒られてしまうので、注意が必要である。もっともこれは自転車に限ったことではなく、鉄道を利用して旅する人たちの中にも、 JRラーと言う人種もいれば、鉄チャンと言う人種もいる。バイクで旅をする人たちの中にも、ライダーという人たちもいれば、バイカーという人たちもいる。私には同じに見えるのだが、微妙に違うらしい。

13-8-14a-01.JPG

 まぁそんな事はどうでもいいのだが、こんな私でも、過去に自転車で日本全国を旅している。で分かったことなのだが、自転車で旅する連中にも、いろいろな流派があるようだ。割と多いのが輪行チャリダーである。これは、自転車を荷物にして、電車である程度移動して、自転車で旅する人たちである。若い頃の私は、このグループに入れなかった。輪行チャリダーになるには、ある程度軽量化された分解可能な自転車でないといけない。当然のことながらママチャリや安物の自転車は電車に乗せて輸送することはできない。第一ママチャリで日本中を旅する人たちなど、私以外に存在しない。つまりそういうカテゴリーは無い。だから私は一匹狼であった。

 そもそもママチャリは、旅行に向いていない。風に弱いし直ぐにパンクする。タイヤも800キロも走れば丸坊主になってしまう。コストがかかりすぎるのだ。そういう意味ではマウンテンバイクは素晴らしい。タイヤも丈夫だし、パンクもしない。 2,000キロ以上走っても全く問題ない。しかしマウンテンバイクは、めちゃくちゃ体力が必要な上に速度が出ない。重い上に風にも弱いのだ。そこでツーリング向けの自転車(ランドナー)を使う人が多いのだが、最近はこのランドナーも見かけなくなってきた。逆に増えてきたのが競技用の自転車で山道を登ってくる人たちである。彼らは、ほぼ何も荷物を持たずにやってくる。旅人というよりスポーツマンである。

 あと、ありそうで全く無いのが電動自転車チャリダーである。あれは便利なので、山道の多い北軽井沢に来るのには最適なのだが、今のところ見かけた事は無い。その反対に絶対になさそうで、実際に存在していたのが、一輪車チャリダーだった。今から30年位前に、私は北海道で見たことがある。背中に小さなザックを背負って広大な大地を一輪車で黙々と走行していたのには胸を打たれたものだ。北海道には、そういうバカバカしい方法で旅している人たちがいるのである。リヤカーを1人でひいている旅人もいれば、ものすごい装飾をゴテゴテと飾った自転車で旅している人たちもいた。そういう人たちが北海道に多かったのは、北海道の道路が、他の地域に比べて走りやすかったということもあると思う。これが東海道の国道1号線になると、突然自動車専用道路になったりして、 uターンしなければならなくなることも多い。東北道の国道4号線になると、どういうわけかトラックがやたら多くて、大型トラックの風圧に悩まされる。かといって海岸沿いを走れば、海風とアップダウンで地獄の思いをすることになる。

 アップダウンといえば、北軽井沢もアップダウンが多い。だから自転車で来るお客さんは、かなり苦労すると思う。そこでコツを教えよう。 疲れたら自転車から降りて歩くのが1番。無理して自転車に乗らないことだ。 急な坂は押して歩いた方が良い。坂を登れば、いつかはくだる。自転車に乗るのは下り坂のときで充分ではないか。無理して自転車を漕ぐよりも、ゆっくり歩いて景色を眺めた方が私はいいと思う。自転車を押しながら歩くというのも、それはそれで楽しいものなのだ。移動速度が遅くなれば、それだけ移動中に目に入る情報量は多くなる。何気ない道端で、素晴らしい風景を見つけるかもしれないし、カモシカやリス達に出会う可能性も大きくなってくる。たらの芽や山ぶどうに出会うかもしれない。

13-8-11c-08.JPG

 関係ないが、息子の2歳の誕生日に、息子のおばあちゃんが幼児用自転車を買ってくれた。今日は、庭先で息子が乗って遊んでいた。うちの息子は、こういうメカが大好きなので、かなり興味津々である。つい先日、小諸の懐公園にある動物園に息子を連れて行ったのだが、反応はイマイチであった。しかし、ホームセンターやヤマダ電機などに息子を連れて行くと、目を輝かせてあらゆる商品をいじりたがる。明らかに動物よりも機械類が好きなようである。庭で遊ばせると、自転車小屋や物置に入って、あらゆる小道具を触りたがる。工具箱何か見つけた日には、夢中になっていじり回している。だから自転車に目を輝かせていじり回している。この辺は、やはり男の子だなぁと思ってしまう。男の子は、本質的にメカが大好きなのだ。自転車好きの人間も、バイク好きの人間も、そういうところがあるような気がする。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月22日

自転車でやってくるお客さん1

14-5-13-11.JPG

 自転車で旅する人たちは、ものすごい経費をかけなければならない。それは、実行した人でないとわからないかもしれない。何を隠そうワタシ自身も、自転車で日本中を旅したことがある。今から20年以上前に、旅行仲間たちとある実験を行った。ママチャリで何回東海道を往復すると壊れてしまうかの事件である。まず最初に私がママチャリで大阪に向かった。ママチャリで移動なので、だいたい600 kmぐらいあったと思う。国道1号線は、途中で自動車専用道路になったりして、ママチャリだといろんなところを遠回りしなければいけないからである。まぁそれはともかくとして、何十回もママチャリで東海道を往復したわけだが、当時のママチャリは日本製品だったせいか、全く壊れる様子はなかった。なのでこの実験は途中で放棄されてしまった。

 ところで、ママチャリで遠距離を移動してわかったことなのだが、自転車は丈夫であってもタイヤは消耗するのである。だいたい800 kmぐらい走行すると、タイヤがつるんつるんとなって、交換しなければいけなくなる。ゴムチューブはその倍ぐらい走ると、パンクスが多くなってやっぱり交換が必要となってくる。自分で交換すれば安いのだろうが、東海道走ってる間に知らない町の国道1号線沿いの自転車屋で交換する羽目になるので、高くつく。 5,000円から7,000円ぐらいするのである。おまけに何度かパンクするので、その費用も馬鹿にならない。結局、東京から大阪まで行くのに、ママチャリよりも夜行バスの方が安かったりするのだ。バカバカしいったらありゃしない。

 もう一つわかったことがあった。東京から大阪に行く場合、基本的にすべて向かい風になるということである。その逆はすべて追い風になるので、女の子でも体力的に問題は無い。怖かったのは箱根の山だった。箱根の山を登るのは問題なかった。体力は奪われるが、それは大した事では無い。問題は箱根の山を沼津方面に下る時である。あまりの下り坂でブレーキが効かなくなるのだ。そして法定速度で走っている自動車を負い抜かすことになる。考えてもみてほしい、時速60キロの自動車をママチャリが多い抜かすのである。生死をかけるもいいところだろう。もう一つの鈴鹿山脈は、なだらかだったので大して問題はなかった。

 ちなみに私が東京から大阪に走ったときは、巨大な台風が来ていた。しかも2つもである。出発の時に台風だったし、鈴鹿山脈を越える時にも台風だった。なので鈴鹿山脈のトンネルの中で、寝ながら台風をやり過ごした。本当だったら、 3日で大阪まで行く予定だったのだが、台風のために鈴鹿山脈の中のトンネルで、じっとしていたために、 3日と半日かかってしまったのが残念といえば残念である。後で聞いたら大きな台風だったらしくて大阪市内の電車は全て止まっていたらしい。しかし悪いことだけでは無い。台風のおかげで、移動中はほとんど晴れていたのだ。どうやら私は、 2つの台風の目と目の間を移動していたらしい。

 東海道をママチャリで走っていて、思った事は、どこまでいっても静岡県だったことだ。静岡県の長いこと長いこと。どんだけ、細長いんだよと思ってしまった。しかも、どこに行ってもサークルKしかなかった。今はどうか知らないが、昔は静岡県にはサークルKしかなかった。だから、コンビニで弁当を買おうとしたら、すべてサークルKの弁当になってしまう。同じような飯ばかりなってしまっては食欲が湧かないので、吉野家の牛丼屋のドライブスルーに入って、弁当を持ち帰った。国道1号線の牛丼屋のドライブスルーにママチャリで入って弁当を注文したのは、日本広しといえども私ぐらいのものだと思う。なぜ牛丼屋のドライブスルーなのかというと、台風の向かい風の中で、いちにち200キロ走行するママチャリのチャリダーは、 何回も飯を食べないと体がもたないのだ。だから牛丼屋の弁当を3個くらい買い物カゴに入れて自転車を走らせたのである。

14-5-04-16.JPG


 なんだか長い前置きになってしまったが、雑談が過ぎた。
 ここで本題に入る。

 うちの宿にも自転車でやってくるお客さんが大勢いる。 1番衝撃的だったのが、 80歳の老人が東京から自転車でやってきたことだ。私は若い頃に、さんざん自転車で暴れまわっているので、正直言ってたいていのことでは驚かない。しかしこの時は、腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。やはり大物はどこかにいるのだ。

 そういえば自転車で帰省してる途中という学生さんが、うちに泊まったことがあった。東京から長野市に向かう学生である。お金がかかるでしょうと聞いてみたら、やはり金がかかると言っていた。自転車の移動は、むちゃくちゃお金がかかるのである。決してエコロジーなんかでは無い。タイヤはどんどん消耗するし、燃費がかかる。燃費というのは、自転車をこぐ人間の食事代のことである。つまり食費が異常にかかる。 1日に5回ぐらい食べないと体がもたない。途中の宿泊費も馬鹿にならない。電車で移動した方が圧倒的に安いのだ。

14-5-1b-09.JPG


 しかし、それでも自転車で移動するのは、そこにそれなりの魅力があるからである。徒歩だと遅すぎる。かといってバイクや自動車では早すぎるのである。そこで自転車なのだ。もちろん体力は必要になる。しかし、そこがいいのである。

 自分の力でペダルを漕いで、風を全身に受ける。すると、新緑の草木の匂いが体中に香るようになる。昼寝に絶好なポイントを見つけたら、自転車を倒して寝転がることができる。駐車場探す手間も何もいらない。苦労して登り坂を登って、下り坂になった時の気持ちの良さと言ったらありゃしない。

 けれど、軽い気持ちで自転車でやってくるお客さんも多い。東京を出発したはいいが、高崎あたりでヘタばってしまうお客さんも多い。そこから電車バスでやってくるわけだが、これは逆にした方が良い。むしろ、軽井沢まで電車で移動して、軽井沢から北軽井沢まで自転車で旅した方がよほど楽しいと思う。日本の道路は、自転車に不親切なのだ。いつの間にか自動車専用道路になってしまって、自転車が通れなくなってしまったり、歩道橋を担いで渡らないと道路を横断できなかったりするからだ。

 だから都市部は電車で移動して、
 自然の多いところにきて初めて自転車で旅をした方がいいと思う。

5-16a-07.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月21日

徒歩でやってくるお客さん

12-6-17-09.JPG

 昔、今は亡き釧路牧場ユースホステルでヘルパーをしていたことがある。仕事は、受付業務だった。お客さんからの予約を電話で受け付けたりする。その次に名前や住所や電話番号を聞くのである。そして交通手段も当然のことながら聞く。そうしないと、駐車場の確保などができないからだ。ある時、今日これから泊まりたいと言う男性から電話がかかってきた。奇跡的に、その日は男性一名だけ空いていた。

「交通手段は何んですか?」

 と聞いたら、信じがたい回答が返ってきた。

「カヌーです」
「え? 」
「カヌーです」
「え? すいません聞き取れなかったのでもう一回お願いします」
「カヌーです」

 ちなみに釧路牧場ユースは、北海道の釧路市内にある。人口1を8万人の大都市だ。

「カヌーですか?」
「カヌーです」
「すいません、昨日はどちらにお泊まりですか?」
「摩周湖ユースホステルです」
「はぁ・・・・。ちなみにカヌーは、釧路川に置いてくるんですか?」
「いいえ、そちらのユースホステルまで持っていきます」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええ?」

 その後、ヘルパーだった私は、ワクワクドキドキしながらお客さんを待った。しかしお客さんは、 18時の夕食がスタートしてもなかなかやってこなかった。で、夕食を食べているお客さんに、

「今日はカヌーでやってくるお客さんがいるんですよね。しかもそのカヌーで、このユースホステルに来るらしいんですよ」

と話したら、どよめきが流れた。ここは街中である。この辺には川は無い。どうやってくるんだろう?と、みんな口々に囁いていた。すると自分の身長ほどもある巨大な折りたたみカヌーを背負ったお客さんが、食堂の窓を歩いてくるのを誰かが発見した。
 カヌーだ!
 どよめいた。
 みんな拍手していた。
 しかしその時、お客さんの誰かがささやいた。

「これって交通手段が可能じゃなくて、徒歩なんじゃない?」
「あああーーーー」

 館内が、再びどよめいた。

 確かに徒歩なのだ。カヌーを背負って徒歩で歩いてきている。カヌーを使って多少は移動をしているのだろうが、カヌーをこいで屈斜路湖に行ったわけではないだろう。電車で上流まで行って、徒歩でカヌーを担いで釧路川まで行って、それから釧路川を下ったんだろうと思う。客観的に見ればそうなのだろうが、彼にとっての交通手段は、カヌーなのかもしれない。ひょっとしたら、私が交通手段は何んですか?と尋ねるのを期待して「カヌーです」と、どや顔で回答する気満々だったとしたら、彼の作戦は大成功を収めている。

110604-07.JPG

 長い前置きはこのぐらいにして、本題に入る。

 宿屋をやっていると、信じがたい交通手段でやってくるお客さんが時たま存在する。例えば、自転車で日本一周している人とか、徒歩で日本を縦断している人とかである。うちの宿にも、何人もの人たちが、歩いて日本を縦断している人たちが泊まりにきた。恐ろしいことに男女比で言うと半々ぐらいである。

 徒歩で日本一周する人たちや、日本を縦断する人たちは、なぜか九州の南端から出発する。その逆は聞いたことがない。どういうわけか、北に向かうのである。南に向かって旅をする人たちは、あまりいない。逆に、車で日本一周する人たちは、北から南に南下する人たちが何人も居た。しかし歩いて日本縦断する人たちは、必ず南から北に向かうのだ。なぜだろうか? そういえば植村直己さんも南から北に向かって徒歩旅行をしていた。どうして、みんな北に向かって歩くのだろうか?

 そういう人たちが、ユースホステルに泊まるとき非常に苦労するらしい。平日にオープンしている宿が意外に少ないからだ。そのために当日ではなく、前日ぐらいに泊まれるかどうか聞いてくる。うちの宿は、平日のお客さん大歓迎なので、私が空いてますよというと、うれしそうに予約を入れてくる。その時に交通手段を聞くと、歩いて日本一周してますといってくる。

 きたな。

 私は、即座に戦闘態勢になる。こういう人たちは、ひとりで五杯の飯を食うからである。だから、いつもの二倍から三倍の料理を作って、てぐすね引いて待っているが、これがなかなか到着しない。19時ぐらいに到着したりする。距離計算ではなく標高差計算を間違えてこういう結果になるのだ。で、食事を出すと、ものの十分ぐらいで5杯飯をペロリと食べてしまう。米を三合ぐらい炊いてあるのだが、すべてスッカラカンだ。まかないの分も空っぽである。それだけ食べておいて、
「いやー、この宿の夕食は量が多いですね」
なんて言うので笑うしかない。無理して全部食べなくてもいいのに。残りはまかないかもしれないのに。きっと、あれば食べてしまう人なんだろうなぁと。

 そういえば私も若い頃は、ユースホステルに宿泊したら、朝食も夕食も、ご飯を五杯ぐらいおかわりをしたものだ。おなかいっぱい食べて、節約のために昼飯を抜いたものである。もちろん自分用のふりかけも持参していた。最後にはおかずがなくなるので、ふりかけでご飯を食べていたのである。私も人のことをとやかく言えないのだ。

12-6-15-02.JPG

 その後、 21時30分から始まるお茶会にも、もちろん登場する。毎度のパターンなのだが、こういうお客さんは、しゃべってしゃべってしゃべりまくるのである。理由は彼らから聞いて納得した。中部地域の人たちは、真面目なので、よそから来る人たちにある程度距離を取るらしい。そのために、他人と会話する機会が極端に減ってくるらしい。

 これが九州とか四国になると全くそういう事は無いらしいのだ。だから、旅先でも寂しい思いをすることは全くなくて、いろんな人と出会い楽しい思い出が沢山できる。ところが、関西に入ってくると、そういうことが徐々に少なくなってきて、中部地域に入ると急に孤独になるという。何か避けられているような感じがするらしい。

 なにしろ彼らは、歩いて旅をしている。ゆっくりゆっくり移動しているために、なかなか先へ進めない。それぞれの地域をべったりと這いつくばっているわけだから、地域の文化風習をもろにかぶってしまうらしい。四国や九州だと野宿やキャンプ場や駅で寝ても寂しくないらしいのだが、中部地域ではそうはいかないらしい。で、人恋しくなってユースホステルに泊まるようになる。しかし平日に泊まってもお客さんが一人もいないケースが多いので、お客さんと会話するユースホステルのオーナーと出会うと、会話するのが楽しくてたまらないという感じになるらしい。

 この気持ちは私もわかる。なぜならば、私も二十代の頃に歩いて日本縦断をしてるからだ。そして同じ体験をしている。ただし、少しだけ違うところがある。昔はユースホステルに、今よりお客さんが多かったことだ。平日に泊まっても0人という事はなかったと思う。そういう意味で、今のお客さんは少しばかりかわいそうに思う。

 私は、お茶会で御客さんの武勇伝を聞く。面白いので何度も質問する。するとますます御客さんは得意になって話してくれる。もちろんお客さんにスケジュールを聞くことにしている。もし谷川岳ラズベリーユースに泊まる予定があるようなら、電話で宿のオーナーに御飯の量について教えとこうと思うからだ。それで、一応スケジュールを聞いておくのだが、明日は、朝七時ぐらいに早く出発すると聞いた。そのつもりで、こちらも準備しておいて、朝の六時ぐらいに食事の準備をしていたりすると、日本縦断のお客さんは
「もう1泊していいですか?」
と言ってきたりする。そうだった。こういう人たちにスケジュールなんて、意味がなかった。昔の私もそうだったが、その日の気分次第で行動を決めるのが特徴であった。よほど寂しかったんだろうなぁと同情してしまう私がいた。しかし、その寂しさも東北地方に入っていくと、嘘のようになくなってしまうのだ。東北や北海道では、いろいろな出会いがあるのである。もちろん、それも御客さんに教えている。

12-6-10-20.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 21:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月20日

遠くからやってくるお客さん

12-5-17-niwa-01.JPG

 遠くからやってくるお客さんについて。当然のことながら1番遠くからやってくるお客さんは、ヨーロッパのイギリスかアメリカのニューヨークだろう。正確に地図で測ったわけではないが、この2つのどちらかが、 1番遠かったと思う。ニューヨークから北軽井沢を目指してやってきたお客さんは、日系人のグループだった。最初は、日本人の団体さんが来るのかなと思っていたが、いざお客さんを迎えてみたら、もろ完全無欠のアメリカ人だった。ご先祖様は日本人だったかもしれないが、心は完璧にアメリカ人である。バス停まで迎えに行ったら、レディーファーストなのか、男性が車のドアを開けて女性をエスコートする。男性が女性の荷物も持ってあげてた。

 うちの宿にはイギリス人のお客さんも泊まりにきているが、そんな光景は見たことがない。レディーファーストといえば、イギリスが本家本元のイメージがあったのだが、少なくともうちの宿に泊まりに来たイギリス人は、そういう人たちはいなかった。もっともバックパッカーだから、そういうことをしないのか、その辺はよくわからない。

 あと、日系人のアメリカ人たちは、宿に着いたら1人がギターを始めた。すると、みんな何やら歌いだしてダンスを始めた。その光景を見たときに、この人たちは日本文化の人たちじゃないんだなと確信した。話は変わるが、うちの宿に泊まりに来たイギリス人で、そんなことをする人たちを見たことがない。そもそもイギリス人は歌わないイメージがある。関係ない話だが一般的なイギリス人の宗教に対する感覚は、日本人に近いものがあるかもしれない。

 ドイツ人が夫婦で北軽井沢に泊まりに来たが、彼らも踊ってなかった。しかし私はドイツを旅行したときに、ドイツ人が歌ったり踊ったりしているのを何度も見ている。バンドのいるレストランで食事をしていると、ドイツ人夫婦たちは、一緒に踊っていたものだ。彼らは日本に来たとしても、踊り出すのだろうか? その辺は非常に興味がある。

 フランス人も、北軽井沢ブルーベリーに何人か泊まっている。フランス人といえば、ちょっとワガママなイメージがあるのだが、うちの宿に泊まったお客さんに限って言えば、礼儀正しくおとなしい人たちであった。見た目も日本人ぽい。それをフランスのお客さんに質問してみたら、フランスという国は混血が進んでいて、アーリア人ぽい外見のフランス人は少なくなっているらしい。

 またフランス人は、フランス語しか喋らないというイメージもあるのだが、うちの宿に泊まっているお客さんに限って言えば、日本語を話す人が多い。イギリス人も片言の日本語を話している。日本語を話せないのは、もっぱらアメリカ人である。しかし、アメリカ人は人懐っこいから日本語を話せなくても、すぐに日本人と仲良くなる。ところが、日本語を上手に話せるヨーロッパ人は、必ずしも日本人とすぐ仲良くなるとは限らないのだ。ある程度、距離を保って接してくる人が多い。

 そういえば、アフリカから来られたお客さんも礼儀正しく静かな方たちが多かった。インドのお客さんも礼儀正しかった。日本人よりも礼儀正しいイメージである。もっとも彼らは、いわゆるエリートなのかもしれない。オーストラリアやニュージーランドからかた来た客さんもいたが、彼らは、同じ英語圏ではあるが、アメリカのような人懐っこさはなかったかもしれない。もちろん日本語は話さない。片言でも日本語を話すのは、たいていヨーロッパ人である。しかしオーストラリアやニュージーランドの人たちは儀正しいのは一緒で、丁寧な礼状を送ってきたりする。ただし英語である。

 アメリカ人は、人懐っこい。すぐにハーイと言う。なぜかドイツ人はハローである。そんな事はどうでもいいとして、アメリカ人も州によって千差万別である。典型的な陽気なアメリカ人は、たいていカルフォルニア州あたりの人が多い。オレゴンとかアイダホ州あたりの人は、少しシャイかもしれない。で、アイダホの人に聞いてみたら、 16分の1だけ先住民の血が流れていると言っていた。彼女(アイダホ人)が、北軽井沢に泊まりに来たとき、偶然にも嬬恋村に住んでいるアイダホ人がいたので、お互い会わせててみたら、嬬恋村に住んでるアイダホ人も、 4分の1だけ先住民の血が流れていた。どうりで背丈が低かったわけだ。で、アイダホ人どうし仲良く話をするのかと思ったら、そんな事はなかった。しかし、互いに無視しているというわけではなくて、シャイで戸惑っている感じである。アメリカ人にも関東と関西の違いみたいなものがあるのかもしれない。

 台湾から来た御客さんは、うちの宿を絶賛してくれたのはいいとして、落書きノートに「北軽井沢は冷たいです」と書かれてしまった。北軽井沢は冷たかったのだろうか? それとも「寒い」が台湾では「冷たい」の意味なのだろうか? ちょっとモヤモヤする。ちなみに台湾の人たちは、昭和時代の日本人みたいな人が多く、なにか懐かしくなる。東アジアでは珍しく控えめで自己主張も少ない。

12-6-24-01.JPG

 国内で1番遠い所から来た人といえば、沖縄だろう。沖縄の小さな離島から来たお客さんは、電車の旅が好きだと言っていた。大喜びで雪遊びをしていたけれど、想像していたよりも寒くないと感想を漏らしていた。どうやら北軽井沢をシベリアの奥地ぐらいに思っていたらしい。逆に北海道から来たお客さんは、北軽井沢が北海道よりも涼しいのに衝撃を受けていた。北海道民は、自分のところが1番寒いと信じ込んでいたらしく、それでも寒い北軽井沢に驚いていた。

 沖縄と北海道の次に遠方から来るお客さんといえば、九州と四国かもしれない。九州のお客さんは、関東地区に来ると醤油の種類が違っているので衝撃を受けるらしい。九州の醤油は、ちょっと甘いのである。それはともかく、九州のお客さんに「北軽井沢は寒いでしょう」と言うと、そんな事は無いという返事が返ってきたりする。どうやら阿蘇や湯布院あたりでは、北軽井沢並みに寒いらしいし、地域によっては大雪も降るらしい。

 さて四国だが、同じ四国でも、高知県と香川県では別の種族である。香川県や徳島県は大阪に近いけれど、高知県ともなると北九州よりも遠いイメージがある。それだけに、遠いところからよく来たなあと思う。

 思い出深いのは、東京からやってきたお客さんである。どこからきたんですか?と尋ねると、東京ですと答えていた。しかし、何か話が噛み合わない。変だなぁと思って、よくよく聞いてみたら東京は東京でも小笠原諸島だった。小笠原ユースホステルのマネージャーや、母島ユースホステルのマネージャーも北軽井沢に泊まりにきている。考えようによっては、彼らが1番遠い所から来たお客さんなのかもしれない。ロンドンやニューヨークよりも、確実に時間がかかるわけだから。

12-7-2-17.JPG


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 15:18| Comment(6) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

近所に住んでいるお客さん

 30 kmも離れてない市町村のお客さんが、よく家に泊まりに来る。その人が、
「こんなに近くから泊まりに来る人間は、私ぐらいしかいないでしょうね」
と自嘲気味に笑っていた。

「いやいやそんなことないですよ」

 実は、家に泊まりに来たお客さんで、最も近くに住んでいた人は、 100メートルも離れていなかったのが最短距離のレコードである。近くに別荘を持っているお客さんだった。いつもは別荘にとまってるのだが、人数があぶれてしまうと家に泊まる。定住者に限って言えば、10キロも離れてない同じ村内に住んでいるお客さんも泊まりに来ている。お嫁さんが息抜きに泊まりに来るケースもあれば、ホテルの寮から抜け出して泊まりに来るケースもある。みんな命の洗濯をしに来ているのだ。

 これは宿屋を経営するまでわからなかったのだが、宿に来る人たちは、必ずしも旅先で泊まる所として利用しているわけではなかった。ただ泊まりに来る人も多かった。体の疲れを癒しにくる人も多いのである。そういう人たちをみてわかった事は、本当に疲れている人は、車で遠くに移動するのも億劫になっている。だからリーズナブルな価格で、疲れを癒せる宿が近くにあったら、そこに泊まりに来るケースも多いのである。宿屋を始めてその事実を知って驚いたものだ。

 同じ村内の嬬恋村に住む人が泊まりに来るケースも多いが、軽井沢町、小諸市、佐久市、東御市、上田市などに住んでる人も、泊まりに来ることが多い。どの市町村も車で1時間の距離だが、よく泊まりに来る。そして「浅間山の反対側を見に行きました」と言うのである。浅間山の南側は、人口が密集してて癒されないのだそうだ。だから浅間山の北側に来て、早朝にのんびり牧場を散歩をしたいらしい。そのためにうちの宿に泊まりに来るのである。

 宿を始める前は、お客さんの大半は遠くから泊まりにくるものだと思っていた。しかし実際に開業してみると、必ずしもそうではないのである。遠くに出かけるから宿に泊まらなければならない、つまり必要に駆られて宿泊するお客様ばかりではなかったのだ。

 あと意外だったのが、前橋や高崎から泊まりに来るお客さんも多かったことだ。前橋は高崎は暑いのだ。夏の暑さを避けるように、うちの宿にやって来ていた。軽井沢町、小諸市、佐久市、東御市、上田市から来る人たちのほとんどが一人旅であるのに対して、前橋や高崎から来るお客さんの大半がファミリーだった。とにかく涼しければそれでいいというご家族もいれば、ハイキングを目的に来るご家族もいる。あくまでもハイキングが目的なので、無理して遠距離に出る必要性はないのかもしれない。

 去年の夏は、大勢の新規のお客様がきてくれたわけだが、その3割ぐらいは群馬県内のファミリーのお客様だった。去年の夏は猛暑ですごかったので、手っ取り早く涼しいところに逃げ込もうとして、北軽井沢の宿を選んでくれたのかもしれない。また、平日には宿屋のオーナーが泊まりに来たりする。こうなると同業者同士で話が盛り上がる。ホテルの営業さんなんかも泊まりに来る。カメラマンや、登山ガイドさんや、遠足の下見に来る学校の先生なんかもいる。私から情報を仕入れるためである。ガイドの仕方を教えてくれということで何泊か泊まっていったガイドさんもいた。その時は私がガイドさんの先生をしたものだ。人形劇団とか、ビジネスマンも多い。中には、不動産を探しに来る人もかなりいる。その中の何人かは、今はご近所さんとなっている。

 印象深い思い出は、嬬恋村出身者の同窓会をうちの宿で行った時にである。全国に散らばっていた嬬恋村出身者が、北軽井沢ブルーベリーを貸し切って同窓会を開いた。私は、みんな嬬恋村出身者だと聞いてなかったので、彼らを相手に嬬恋村の説明をしたり、星空を案内した。みんなものすごく熱心に聞いてくれたので、調子に乗って夜の浅間牧場や、鬼押し出しのあたりを案内した。しまいには二度上峠まで案内した。素晴らしい星空に皆さん感動していた。後で、嬬恋村の出身者だと聞いて腰を抜かしたが、その後にもっと驚いた事は、地元民は、意外に地元の事を知らなかったということである。だから、私の作ったホームページをみて、ここで同窓会を開くことにしたらしい。どうりで反応が良かったわけである。

13-7-28a-7835.JPG

13-7-28b-17.JPG

13-7-28a-7836.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

フライパンとラップ

 最近、フライパンがダメになりつつあるので、新しいものに変えてみた。その時に驚いたのは、ものすごい種類のフライパンがあったことである。昔はフライパンといえば、鉄のものかテフロンしかなかった。ところが、最近は、セラミックコートや、マーブルコートや、ダイヤモンドコートといった数多くのフライパンが存在する。それぞれどのフライパンが、うちの料理に合うのかさっぱりわからなかったので、それぞれ1種類ずつ買ってみた。

 驚いたのなんのって、最近のフライパンは、ものすごく性能が良い。具体的に言うと、ほとんど油なしで目玉焼きが作れてしまうのだ。こびりついたりしないし、焦げることもない。豆腐も油なしで簡単に焼き豆腐になってしまう。今後は、もう焼き豆腐を買わなくても済むだろう。

 セラミックコートに至っては、野菜炒めが格段に美味しくなる。もちろん鉄のフライパンの方がもっと美味いのだが、鉄のフライパンは油を大量に必要とするのである。最高に美味しい料理を作りたいのは山々であるが、食べる人の健康を考えてしまうと、少しの油でも美味しい野菜炒めができる方を選んでしまう。この辺は、作る人の思想哲学との兼ね合いであろう。

 ダイヤモンドコートに至っては、金属ヘラで30万回擦っても傷がつかないという優れものである。もちろん金属ヘラを使うことはないが、傷がつかないという謳い文句は非常にありがたい。重金属が体に入りにくいというだけでも安心して料理が作れる。それに今までは、何度もフライパンを買い換えていたが、この製品を使うようになれば買い換える回数もだいぶ減るだろう。そういう意味では究極のエコである。

 エコといえば思い出すことがある。宿屋を始めたばかりの頃、お金がなくて、ラップなんかを買うときは、安いものばかり買っていた。しかし、その後安いラップは使えなくなってしまった。安物は美味しい料理を作る邪魔をするのである。最近はサランラップしか買っていない。サランラップは最強である。

 一時期クレラップを使っていたこともあったが、あれは切断部分がプラスチックなのでラップを切りにくいのだ。ましてや安物ラップは、切断部分が紙であったりするし、ふにゃふにゃで、強度も熱に対しても力不足であったりする。冷凍保存する時なんかは、きっちりと差が出てくる。また、ラップを買うときは必ず100メートルのものにしている。 20メートルという短いものだと、その都度、ラップの芯や箱を捨てるわけで、エコでは無い。

 そもそも、宿屋には、在庫スペースに限界というものがある。倉庫の空間を有効利用するためにも100メートルのものにせざるを得ない。なにしろ使う量が一般化家庭と違うのである。ゴミはなるべく減らしたい。だから100メートルになってしまうのだ。

 ところが貧乏時は、そういうことに頭が回らなかった。安いラップを買おうと必死になって探して、 20メートルくらいのよれよれのラップを100円ショップで買いだめたりした。

 貧すれば鈍するである。実は、 20メートルの100円ショップの物の方がメートル当たりの単価は高かったりするのである。おまけにゴミが出るのでゴミ費用として余分な経費が加算されているのだが、貧すれば鈍するで、そういうことに気づかない。気づき出すのは、経営に余裕が出てからなのだ。

 話を戻そう。
 フライパンについてである。

 オープンしたての頃は、鉄のフライパンを使っていた時期もあった。鉄のフライパンは、実は非常に便利な調理器具でもあった。どこが便利かというと、ハンマーを使って自分の都合のいいように改造できるから便利なのである。実際、一流の調理人は、みんなマイフライパンを持っている。自分が使い良いように改造するのである。そして何年も使いこなすことによって、そのフライパンを最高の芸術作品に仕上げていくのだ。

 ところがである。うちの宿は、そういうことができないことに途中で気がついた。理由は、ヘルパーさんを採用するためである。素人のヘルパーさんに鉄のフライパンは使えない。ましてや自分が使いやすいように改造してしまったフライパンを当てがうことなどできない。

 昔は、 5人10人のヘルパーさんを使っていた事もあったので、誰にでも使えるフライパンでないといけなかったのだ。そこでテフロンのフライパンを買って使っていた。もちろん安いものもあったが、ティファールのフライパンもあった。安いフライパンは、この15年間に7回ぐらい買い換えている。さすがにティファールは、それよりは長持ちをしている。しかし何度も買い換えている。

 で、今回フライパンを買い換えることになったのだが、もうヘルパーさんを雇う事はありえなくなってしまった。理由は、とあるユースホステルのオーナーが、ヘルパーさんと労働条件で揉めて裁判沙汰になってしまったからだ。なので、鉄のフライパンに戻ってもいいのだが、そうもいかない。あの重さには、嫁さんがついていけないからである。

 で、いろんなフライパンを試している最中なのだが、どれもこれも素晴らしい。その中であえて優劣をつけるとすれば、やはりダイヤモンドコートのフライパンになるかもしれない。セラミックも素晴らしいのだが、ちょっと重いのだ。 IH兼用のものも重過ぎる。ガスコンロ専用のダイヤモンドコートのものが軽くて性能が良い気がする。もちろんマーブルコートも捨てがたいのであるが。

 そうそう、 1番大切なことを忘れていた。フライパンでもう一つ大切なことは、形である。大きさと角度の微妙な差によって、オムレツが美味しく作れるかどうかが決まってくるからだ。この辺は、いろんなメーカーの物を、いろいろ探してみてくるしかない。気に入ったフライパンが見つかると良いのだが。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 23:52| Comment(5) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

ユースホステルとゲストハウス

 どうやら、やっと北軽井沢の紅葉がピークを迎えた。
 かなり遅いピークである。
 今週末に泊まる御客様にとっては、かなりラッキーな展開になってきた。

(まだドミトリー2人だけ空いているので、御予定のない人は検討してもらいたい)

と、ここで珍しく空室宣伝をしてみたのには訳がある。今年は、北軽井沢の紅葉と同時に菅平のカラマツの紅葉も始まっているのだ。こういう事は開業以来はじめてである。カラマツの紅葉は、楓や白樺が落葉しないと紅葉しないからだ。もちろん北軽井沢のカラマツの紅葉は未だであるが、菅平のカラマツは美しく光り輝きはじめた。標高が違うせいだと思うが、こう言うことは滅多に無い。もし菅平からくる御客様がいるなら楽しみにしてよいと思う。

 問題は天気だが、今の時点では、ネットで確認するかぎり、金・土・日とよさげである。

http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/10/4220/10425.html

 まあ、天気予報なんて、あまりあてにはできないが、良いという予報は信じたくなる。天気図も微妙に形が良いし、このまま週末に晴れてくれという気分でいっぱいだ。

 それにしても、どうして今年は、こんなに紅葉が遅かったのか? 本当に不思議である。霜も奇跡的に発生してないし、寒さも例年に比べて寒くなかった。ただし、晴天が続けば、放射冷却で初霜が降りる可能性もある。そうなると一瞬にして紅葉は散ってしまう。なので、ちょっとドキドキしながら週末を迎えることになりそうだ。さて、ごうなることやら。

 話しは変わるが、今年の夏、若いひとり旅が増えた理由が分かった。原因をつくった人が何人かいたのだ。犯人は予想通りリピーターさんたちだった。といってもユースホステルのヘビーユーザーではない。ゲストハウスユーザーの人たちが若い人を連れてきたのだった。ゲストハウスをよく利用する人が、ゲストハウスの御客さんに北軽井沢ブルーベリーYGHを紹介してくれたらしい。ゲストハウスには、若い人たちが多いので、それで若い人が戻ってきたらしい。

 いや、ちがう。

 戻ってきたのでは無く、はじめてユースホステルにやってきたのだ。しかし、うちの宿が、ゲストハウス系統の御客様に満足感を与えられたかというと自信が無い。うちには自炊設備が無いからだ。それに料金もゲストハウスと比べて高いし、23時に消灯になるし、どう考えてもゲストハウス系統の御客様を満足させられないきがする。

 もし本気でゲストハウスの御客さんを取り込むなら、近所の別荘を格安で買って、そこをライダーハウスのようなスタイルで営業するしかないだろうが、はたして、その行為が正解なのかどうか分からない。そんな資金があったら、ユースホステル設備投資に向けるべきかもしれない。どうすべきか? 難しい判断であるが、やはり私は、ユースホステルに設備投資する道を進もうかなと今のところ考えている。もちろん将来の事はわからないけれど。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

クワガタやカブトムシの悪戯

 いつもの年なら8月第一週の平日は、御客さんも多くなく、比較的ひまなのだが、今年はずっと満室ちかくなっていて忙しい。こういう時に限って大事件はおきる。なんとなく嫌な予感はしていた。

 で、その予感は当たった。
 網戸が片っ端から破れはじめたのだ。
 犯人は、クワガタやカブトムシであった。

 北軽井沢ブルーベリーYGHのまわりは、クヌギやコナラの樹でいっぱいである。当然のことながらクワガタやカブトムシがいる。こいつが、夜の光に誘われて網戸にへばりつき、網戸を破壊するのだ。

 ふだんなら網戸は壊れない。

 しかし、前回、張り替えてから7年から8年くらいたっているので寒暖差と紫外線の影響で劣化しているのだ。夏に網戸が破壊されれば、虫たちが侵入する。しゃれになってない。

 で、目が回るくらい忙しいさなか、ホームセンターに飛び込み、網戸の網を買ってきて、全ての客室の網戸の網を張り替えた。飲まず食わずで、作業は、12時から15時までかかった。15時に全て張り替えた時、御客さんがチェックインした。間一髪であった。

 念のために、張り替えた網は、編み目が最小のものにしてある。
 虫たちの嫌う臭いもついていて、景色も見やすい黒色にしてある。

 それにしても今回は反省した。
 今度からは、3年おきに網戸を張り替えることにする。
 もちろん夏前にだ。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

5月5日、大型キャンセルありました

業務連絡です。
5月5日、大型キャンセルありました。
5名お泊まりになれます。

ご予定がまだな方は、ご検討ください。



つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月31日

最近、おおいインターネット詐欺

このブログは、宿のマネージャーさんたちも読んでいるので、今日は、最近、おおいインターネット詐欺について書きます。

日本ユースホステル協会からも警告が届いているんですが、外国から団体予約の英語のメールが届き、それをオーケーすると、入金したいので口座番号を教えろと言ってきたりします。

このケースの多くは詐欺だとのこと。
こっちの口座番号の情報を聞き出すのが目的らしい。

で、うちにも、ぼつぼつ、そういう予約が入ってきました。文面は同一ですが、宛先がロンドンだったり、パリだったりする。そのくせipを調べて見たら同一(香港)のところからきている。なので、宿のマネージャーさんたちは、こういう詐欺にひっかからないように注意してください。口座番号を教えるにしても、中身の空っぽの口座を教えるようにした方が無難です。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

休館日にかかってきた電話

今日は、北軽井沢ブルーベリーYGHは、休館日でした。
休館日と言っても、予約があればオープンしないこともない。

しかし、予約は無かったので、嬬恋村ウインターフェスティバルの作業に出席。大型テントを6基・大型テーブルを22個・イスを数十個ほど、村役場や商工会から搬入する作業をしました。で、昼の15時をまわっても、電話が鳴らなかったので、ホテルのレストランの予約をとりました。

実は、今日は、嫁さんの誕生日だった。

2ヶ月後には、子供が生まれているわけで、そのために数日後に里帰りする予定なので、夫婦みずいらずで食事をするのは、今日で最後なります。だからホテルのレストランの予約をいれたわけなんです。で、18時半に宿を出発して、ホテルのレストランに向かったのですが、その時、「今日泊まれますか?」という電話がかかってきた。なんでも、もう北軽井沢に到着しているという。

しかし、泊められるわけがない。
こっちは、もう予定をいれてしまって、何千円もする料理を予約している。
で、そこに向かっている最中なのです。
転送された携帯電話に出るのが精一杯。

せめで15時前に電話があれば、泊められないこともなかったのですが、私は15時にレストランに予約を入れてしまった。それから以降は、どうにもならない。ましてや、宿を閉めてレストランに向かっている最中の19時頃ですから絶対に無理。

実は、こういう事は、よくあるのです。タイミングがわるいというか、どうにもならないことが、よくあるのですね。ワックスをかけた瞬間、今日泊まれますか?という電話がかかってきたり、団体貸切が入った瞬間、泊まれますか?という電話がかかってきたり、こっちが東京で会議をやっている時に今日泊まれますか?という電話がかかってきたり。こういう事は、ほんとうに多い。

ですから、早めの電話をしたほうがいいです。

オフシーズンに当時の飛び込みは難しいと考えた方が無難です。なぜなら、御客さんが来ないという前提で、予定を組んでいることが多いからです。具体的に言うと、ウインターフェスティバルなどの作業があったり、ハイシーズンでは不可能であった人間ドックにはいったり、メンテナンスの工事をいれたりするからです。実際、明日、暖房器具の工事の予定が入っています。なので暖房が使えないので、明日は、御客さんを入れたくても入れられません。そのつもりで休館をホームページで公表しています。しかし、前もって連絡があれば。業者さんにたのんで工事日程をずらせますが、明日、いきなり言われても無理なんですよね。

オフシーズンには御客さんが来ない。
そういう前提で、宿屋は予定を組んでいるんですよ。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 23:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月07日

北軽井沢ブルーベリーYGHの前の道路(県道235号線)が拡張されることになった。

北軽井沢ブルーベリーYGHの前の道路(県道235号線)が拡張されることになった。

 で、近所の人たちを集めて、喫茶「ゆうゆう」に集まり、嬬恋村土木課、県の土木事務所の係員、村会議員に来ていただいて説明会を開いてもらった。

 音頭をとったのは、ルネス軽井沢・北軽井沢ブルーベリーYGH・あさまホームの3軒であったが、観光協会の作業と日程が重なってしまったのと、あさまホームの社長が、急用で来られなくなってしまったので、参加者が少なくなるのではないか?という危惧があったのだが、蓋をあけてみれば、総計30人くらいがあつまって盛況だった。

 まず住民側の代表として、何カ所もの危険箇所の指摘を行ったが、今回の道路拡張計画によって、大幅に改良されることになった。ホテル1130から有料道路まで、2メートル幅の歩道も設置されるうえに、道路幅も2車線7メートル道路になり、急カーブ地帯も解消され、1130入り口付近の危険地帯も大幅に改善される見込みになった。

 ありがたいことである。

 私としては、何も文句が無いので、嬬恋村の他の地域の道路の危険箇所について、いろいろ提案させてもらったが、驚くべきことが分かって、愕然としてしまった。

 まず、通学路の指定と確保について、これは県の管轄ではなく、嬬恋村の教育委員会の管轄であるとのこと。県の力では何も出来ないとのこと。あと、その通学路にしても対象は、小学校までらしい。つまり中学生・高校生が使う道路は通学路にはならないらしい。通学路の指定が無ければ、そこに県の予算を使うわけにはいかないらしい。

 しかし、どうも腑に落ちない。現実に、中学生・高校生は、歩道も無い危険な道を歩いて学校に通っている。たたでさえ危険なのに、その道は冬は凍結してしまい、そのうえ坂道でもある。滑って倒れたらどうなるのか? 車だって凍結道路は急には止まれない。
 雪が降れば、道は狭くなってますます危険になる。まあ、このへんのことは、県の土木事務所も充分に承知していて、権限の垣根をこえて対策をとりつつあるのだが、それにしても中学生・高校生が使う道路は通学路にはならないというのはねえ。まあ、いろんな理由があるのだろうけれど、ちょっと首をひねってしまう。他にも、いろいろ不思議なことが、いっぱいあった。全て書くと、書き切れないので、後は省略します。

 まあ、道路が広くなることは大歓迎であり、そのための土地供出なら喜んで行うつもりだが、道路が広くなると、暴走トラックも多くなるのである。だから「メロディーライン」を作って欲しいと提案させてもらったが、簡単に却下されてしまった。他の住民たちも乗り気ではなかったようだ。みんなメロディーラインの効果を信じてないらしい。観光への効果や、速度抑制の効果について、理解していただけないのは非常に残念であった。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 23:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

業界裏話 仕入れ先について

業界裏話 仕入れ先について

御客さんに、こんな質問をされました。

「ブログなどを読むと、スーパーで仕入れをしているみたいですが、業務用専門店で仕入れはしないんですか?」
「あまりしませんねえ」

 業務用専門店といっても、業務用スーパー(ユーパレット)のことではありません。あれはスーパーです。それとは別に業務用専門店があるんです。ある程度の注文があるペンションなんかだと、注文すると商品を届けてくれる業務用専門店があるんですね。それは全国チェーンの巨大企業だったり、地域のお肉屋さんだったり。

 地域のお肉屋さんといっても、地域では大きな企業です。その企業が、宿屋やペンションに大きな冷凍庫をプレゼントしてくれる。そして、その冷蔵庫に注文した品物を納めてくれる。もちろん肉以外のものも持ってきてくれる。サランラップ1個から納めてくれる。うちの近所にある喫茶「ハイジ」なんかは、そういう業者を使っているし、プチホテルクラス以上の規模の宿屋の大半が、それを使っています。わざわざ自分で買い出しにはいかない。人件費とガソリン代がかかって、かえって高くなるからです。

 大手の業務用専門店だと高瀬物産なんかが有名です。

 http://www.takasebussan.co.jp/products/index.html



 高瀬物産の配送車は、嬬恋村でも軽井沢の道路でも富良野の道路でもジャンジャン走っています。皆さんの町にもジャンジャン走っているはずです。仲間のペンションなんかは、この高瀬物産から買っています、圧倒的に安い上に、夏の忙しいときに助かるからです。

 そこまで大手でなくても各県に中小の業務用専門店がわんさかあります。社長が議員だったりするので、いろんな意味で便利なこともあって利用するケースもあります。一般的には、こういう業者を通して買っているケースが多いのです。

 次に多いのが、スーパーに似た業務用専門店です。
 と言ってもスーパーと違うところは、一般客が入れないんです。
 飲食の営業許可証がないと入れない店がある。
 顔写真付きの入店許可証(カード)がないと買えないんです。

 そういう店は、安いだけでなく、オリジナルブランドの商品を多く出している。どういう事かと言いますと、一般のスーパーで買えない商品であるために、御客さんが、
「あ、あの食材を使ってる!」
と、特定できないようになっているんです。つまり、その店で仕入れれば、御客さんは食材を特定できない。独占契約を結んだワインや日本酒や珈琲豆なんかが置いてあって、他では買えない。そのために、御客さんに原価を知られずに売ることもできるし、一般では買えない味のソースなんかも仕入れることもできる。
 肉も世界各国のものがある。
 例えば、豚だとベルギーが一番安い。アメリカは高い。カナダは中間。味も様々といったように使い分けができる。米もブランド別に買えたりする。味見の炊飯ジャーが置いてあって、味比べができる。で、値段と相談しながら仕入れていく。

 こういう店は、非常に便利で、1ヶ所で全ての商品が仕入れられる。無いものはないし、一般客がいないので、混雑することもない。時間と人件費を節約できるし、便利なことこのうえないんです。

「ブログなどを読むと、スーパーで仕入れをしているみたいですが、業務用専門店で仕入れはしないんですか?」

と聞いてきた御客さんは、それを知っている人で、自らも飲食店を経営している人でした。

「正直言いまして、昔は利用していたこともあったんです。ペンションとユースホステルの2軒を営業していたときに。でも今はやめました」
「どうしてですか?」
「地場産にこだわりたくなったんです」
「なるほどね」

 オリジナルブランドの商品は、便利と言えば便利でした。御客さんが知らない味を手軽に提供できるからです。しかし、途中で疑問に思うこともでてきた。配達商品も、便利派便利なんですが、素材を選ぶ努力を放棄すると、腕がだんだん鈍ってくるんですね。比較する目が鈍ってくるし、良いものと出会えなくなってくる。それに気がついたときに、ペンションを閉鎖する決意がついたんです。3年前のことです。

 しかし、ペンションをやめて、ユースホステル一本にしてよかった。ユースホステル一本にしてから、クリエイテブな仕事ができるようになった。嫁さんが誕生ケーキを焼くことができるようになったのも、ペンションをやめてからです。北軽井沢ブルーベリーYGHの庭が立派になったのも、ペンションをやめたおかげです。量の拡大をやめたおかげで、質の向上に力をそそぐことができるようになった。

 で、業務用専門店で仕入れを止めて、農家から野菜を仕入れたり、いろんな店をまわって一番よいものを選ぶ楽しみも味わえるようになりました。コストはかかりますが、これがけっこう楽しいのですね。

 あと、御客さんが、よく使っている見慣れた食材で、美味しい料理を提供することが、料理の王道ではないかと思えてきたんです。御客さんが手に入れることのできないオリジナルブランドの商品を使って料理するのは簡単だし、御客さんにレシピを聞かれても、御客さんは絶対に真似ができないんです。それで勝負するのは、非常に簡単。でも、それでいいのかな?と思えてきた。御客さんが手に入れられる食材で美味しく造ることの方が意味があるのではないかと思えてきたんですよ。それも普通の家庭料理で・・・・。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

草津は、前年比1.5倍らしい。

そろそろ、どのお宿さんも、統計があがってきています。
凄いのは、草津。
前年比1.5倍だそうです。
北軽井沢でも、大手ホテル2社が、史上最高の売り上げをあげたとか。
それからしたら、うちなどは、良かったと言っても、たかが知れています。
ちょっと良かったくらいですから。
もちろん、ここ数年では、一番良かったですが。

しかし、これは素直に喜べません。
東北の犠牲によって得られた集客だからです。
誰かが泣くことによって得られた集客ですから。
ところで、御客様の中には、こんな人もいました。

「毎年、海外に行ってるんだけれど、今年は国内旅行です」
「どうしてですか?」
「こういう時期だからこそ、日本に、お金をおとさなきゃと思って」
「・・・・・」
「明日は、新潟に行きます。明後日は山形に、東北に避暑にいってきます」

 こういう人もいました。
 すごいなあと感じ入りました。
 
「義援金の御礼に台湾に行こうと思っている」

 という人もいました。
 日本も、まだまだ捨てたものではないようです。


つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月25日

震災の影響で御客さんが激減すると思いきや、

震災の影響で御客さんが激減すると思いきや、
結果的に今年の集客は、去年よりよかったです。
ここ数年では、一番多かったんじゃ無いですかね。
これは、うちだけでなく、軽井沢・北軽井沢の宿
全てに言えることだそうです。

どうして、こうなったか不思議だったので、今日は統計を調べていたんですが、やはり関西からの御客さんは壊滅状態でした。西日本の御客さんは、皆無に近かったんですね。うちの夏の御客さんの8割は西日本からですから、今年は、毎年来られる西日本からの常連さんはゼロに近かったことになります。

じゃ、どういう御客さんが、うちに泊まりに来て、近年なかった大入り満員になったかと言いますと、毎年、東北旅行にでかけていた関東の御客さんが、うちに泊まりに来てくれたんですよね。そして、毎年、海に行ってた御客さんが、今年は高原に来たんです。

これは、どういうことかと言いますと、
・東北旅行する御客さんが激減した
・海水浴に行く御客さんが激減した
ということなんですね。

そういう御客さんが北軽井沢に来てくれた。
これって、良かったのかどうなのか。
東北の宿屋さんや、海辺の宿屋さんは、
さぞかし辛い思いをしてるんだろうなあと思いました。



つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング






posted by マネージャー at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月23日

予約は、ホームページからの方が良いという話

夏休みに入って、毎日御客様を迎えるようになりました。
満室までいきませんが、そこそこ賑わっています。
で、気になることがあったので、御報告します。

ホームページから予約した人は、おおむね、御客様の希望を満たすことが出来てるのですが、
電話予約の人は、必ずしもそうはなってないことに気がついたのです。

ホームページから予約すると、アンケートがあります。
このアンケートで、私たち宿側は、旅の目的を知ることができます。
また、アリルギーの有無や、メンバー構成を知ることが出来ます。
電話だと、そこまでは知ることが出来ません。
そのために電話予約の御客様に食べられない食材を出してしまうことになる。
こういう事故を、メールのやりとりをしていると、防げるのです。
糖尿病患者とは知らずに、
ボリュームのあるステーキを出してしまう事故が防げます。


電話では、聞ける情報に限りがあります。
例えば、こんな会話。


「男1名・女2名、できるだけ個室で御願いします」
「ありがとうございます。女性2名は、個室は可能ですが、男性は相部屋になってしまいますが、かまいませんか?」
「ああ、それでいいです」


そして、御客様が到着してみると、3人とも家族でした。
家族とわかってたら、最初から3人部屋にしたんです。
しかし、御客様は、おっしゃらなかった。
「おまえが聞けばいいじゃないか」
と言うかもしれませんが、その時に、ちょうど揚げものをあげていたので、詳しいことを聞く時間が無かった。
で、結局、3人とも、男女別々に相部屋になってしまった。

仮に、もし、この3人の御客様が、4時くらいにチェックインしていたら、
こちらも機転をきかして、部屋割りを変えてしまい、家族を1室にまとめるのですが、
一番遅くチェックインされたので、それもできなかった。
全てが、裏目になってしまったんですね。


こういった不幸は、ホームページの予約フォーマットからの予約で防げます。
ホームページの予約フォーマットに入力して送信すると、
24時間以内に私どもからメールが返信されます。
その返信メールに、希望を書いておくことで、快適な宿泊に一歩近づけます。

だから、ご面倒でも、電話より、ホームページからの御予約をおすすめしているのです。



つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 19:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

牛丼チェーン「吉野家」が110円値下げ

牛丼チェーン「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスは19日、26日午前10時から8月2日午後3時まで、全国の店舗で牛丼や牛皿など8品目を一律110円値下げすると発表した。

 通常は380円の牛丼の「並」が270円、480円の「大盛」は370円、630円の「特盛」は520円にそれぞれ値下げされる。

2011年7月19日18時15分 引用元:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110719-OYT1T00935.htm



すごっ!
食べに行かねば!


しかし、値下げは、いいんだけれどね。
私のような飲食を商売をやってる人間は、どうしても裏が気になる。
どんな肉を使っているんだろうか?って。
放射能は大丈夫なのか?って。

もちろんアメリカ牛なんでだいじようぶだろうし、
円高なので、安く輸入できることもわかっている。
でも、ちょっと疑いたくなる。


ちょっと前に吉野屋が、牛鍋丼をだしましたよね?
一杯あたり280円の超安いやつ!

こいつです。




それまで他の牛丼屋の値下げ攻勢にやられぱなしだった吉野屋が、
これで客を取り戻したと聞いて、食べに行ったんです。
そして、実物を見て大笑いしてしまった。

昔のミニ丼の容器なんです。

牛丼並より小さい容器に、牛鍋丼がでてくる。
そいつが牛丼ミニと同じ値段ででてくる。
しかし、一般客は、それに気がつかないで、単に値下げしたものだと思って食べている。
だれど、そいつは、昔から、同じ値段で小盛丼としてあったものなんです。
それに多少のメニューを変更して牛鍋丼として280円で出しただけ。

(実は、ライバル店の牛丼の丼は、このミニ丼と同じサイズだったりする)
(だから吉野屋の牛丼の値段が一概に高いとは言えないのだ)
(計量カップで計った御茶を丼に入れて飲んでみた)

そもそも、吉野屋の牛丼は、他の牛丼屋より質・量が多かった。
だから私は、牛丼を食べるなら吉野屋に行ってた。
その吉野屋が、質・量で勝てなくなって値段で勝負するようになったら私は行きませんね。



実は、こういう事は、よくあるんです。
食材の仕入れをしていると、頻繁に体験する。
例えば、バターやチーズ。
昔も、今も値段はかわりません。
しかし、昔は、200グラムだった雪印バターが、
ある日、突然160グラムに減ってしまっている。
つまり御客様に気づかれないように40グラム分値上げされているんですが、
消費者の多くは気づいてない。
一般の家庭なら問題ないでしょうが、
うちのような飲食業だと、料理する段になって、
計量するとバターが足りないことに気がついて慌ててしまう。
勘弁してほしい!




納豆もです。
むかしは、50グラムはいっていた容器に
知らない間に45グラムしか入ってなかったりする、
で、タレを入れて食べると塩辛いと感じてしまう。
変だな?と思って調べてみると、
納豆は45グラムに減ってるのにタレの量は減ってないので、
微妙に味が変化してしまっている。
それ以降、タレを全部入れないようにしている。





回転寿司なんかもそうですね。
昔、築地の魚河岸で働いていた私の目からみたら、
回転寿司は、決して安くはない。
よく見るとネタが薄い。
マグロやカンパチなんか、ハムみたいに薄くなっている。

しかし、うちの嫁さんは、回転寿司しか食べてないので、
本物の寿司屋に連れて行くと、ネタが分厚くて、脂だらけで
「気持ち悪い」
と言ってくる。嫁さんにとって、回転寿司の寿司が基本になっているので、
本場の寿司は、口に合わないらしい。

で、一緒に回転寿司に行く訳なんですが、
いつもホタテを食べているので、
よほどホタテが好きなんだろうなと思ってきいてみたら、
一番カロリーが低いのがホタテだった。

よーく見ると、回転寿司のメニューには、カロリーが表示してあった。
どーりでー、メニューをジーッとみていたわけだ。


つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

北軽井沢ブルーベリーYGHの米(朱鷺米)の紹介

たまには、宿の宣伝でもしておきます。
で、今回は、北軽井沢ブルーベリーYGHの米について。


0000013024.JPG


実は、某米所からの御客様が、うちの御飯を絶賛して帰って行きました。

「どんな米を使ってるの?」
「普通の米じゃ無いよね。何米なの?」
「どうして、お米が美味しいの? 何を使ってるの?」

さすがは、米所の御客様。
新潟県の御客様は、味がわかってらっしゃる。
そういえば、ササニシキの宮城県の御客様も絶賛してたなあ。
山形・秋田の御客様も、さかんに米のことを聞いてきた。

なにをかくそう、今年から北軽井沢ブルーベリーYGHの米は、
『朱鷺米』
を使っています。


0000013025.jpg


 ちなみに佐渡島では、平成20年産米より99%以上の面積で農薬・化学肥料を3割削減したコシヒカリの生産に取り組んでいます。

0000013026.jpg

 そういう地域で、さらに化学農薬・化学肥料を5割以下に抑えたのが、朱鷺米です。
 無農薬、無化学肥料栽培・8割減栽培・5割減栽培(栽培期間中)の米です。
 つまり新潟県特別農産物認証制度の認証を受けた米なんです。

(新潟県特別栽培農産物認証制度とは、新潟県が化学農薬・化学肥料を地域の基準から5割削減して栽培した農産物の栽培方法等を確認し認証する「新潟県の安全・安心ブランド」です。生産者の栽培履歴は新潟県ホームページで確認できます)

 それだけではありません。
 農薬や化学肥料を削減するだけでなく、
 生きものが暮らしやすい水田環境を作り出す農法で朱鷺米は作られています。
 
 朱鷺を野生に戻すためにさまざまな生物が暮らせる生態系を取り戻し維持することが大切です。
 佐渡市では自然環境の復元に取り組み続けています。
 朱鷺米は、売上の一部は佐渡市トキ保護募金に寄付されます。
「朱鷺と暮らす郷」は消費者と生産者のとき保護への想いが一つになったお米です。


◆朱鷺米が美味しいわけ

 佐渡沖を流れる対馬海流の影響で冬は本土よりも1〜2度気温が高く、
 夏は逆に本土よりも2度ほど涼しい。
 そのために稲の稔りの期間が長く、じっくりと登熟したおいしいお米が収穫出来ます。
 甘みが強く、もち米のような歯ごたえがあります。
 もちろん人気が高いので、すぐに売り切れます。
 ネットで買うことも至難の業です。
 北軽井沢ブルーベリーYGHは、佐渡に親戚がいるので買えるわけです。
 ちなみに朱鷺米の値段は、5キロで5000円。
 安いもので、3500円くらい。

 目茶苦茶に高いですが、この米を食べることによって、
 朱鷺たちの環境が守られるんですから安いものです。
 私たち宿主は、こういう形で、田舎の環境(朱鷺の環境)を守り、
 そして御客様の健康を守っていくのが使命だと思いますね。
 やすけりゃいいっていうものではないでしょ。


御客さんの健康と
日本の環境を守るのが
宿屋の心意気でい!



DSCF0021.JPG

0000013024.JPG



【ちなみに朱鷺米を作る田んぼ】
 
◆水田、水路での江(深み)の設置
 江の設置は、水田の湛水状態を維持することにより、中干し期にも生きものを育みます。
 つまり朱鷺の餌が田で生活します。

0000013027.jpg



◆冬期湛水
 ふゆみずたんぼとも言われる冬期湛水は11月から2月まで水深5センチ程度の湛水状態を維持し、年間を通して生きものが生息する環境を維持します。

0000013028.jpg 



◆魚道等水路の設置
 生きものが水路と水田を行き来できることにより、年間を通して生きものを育みます。


0000013029.jpg


◆びおとーぶの設置

0000013030.jpg

http://www.city.sado.niigata.jp/eco/info/rice/index.shtml より拝借


つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





ラベル:朱鷺米
posted by マネージャー at 22:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする