2005年06月10日

ハイキング入門

ハイキングを10倍楽しむ方法!

 登山には二つの側面があります。一つはスポーツとしての登山。そして、もう一つは旅としての登山です。頂上までのタイムを競う登山、体力の限りを尽くす登山などは『スポーツとしての登山』と言えます。では、『旅としての登山』とは、どう言う事を言うのでしょうか?

 例えば、北海道を旅する旅人で、一日で、どれだけの観光地を回ったかを自慢する人がいるでしょうか? 一日で多くの観光地を回る事は、全く馬鹿げています。観光バスで、五分刻みに移動するせわしない旅行に、旅の感動があるはずがありません。それより一ヵ所に時間をかけて、ゆっくりと見てまわった方が、印象も深いし、旅に奥行きがでるものです。

myugi0003.JPG

 これは登山についても言えます。『旅としての登山』を考えた時、無理に重い荷物を持って山に登ったり、頂上までのタイムを競ったり、一日でたくさんの距離を歩くのは、馬鹿げています。

 そんな事をするより、ゆっくり山に登り、お花畑で花の眺め、野鳥のさえずりを聞き、素晴らしい展望を楽しむ方が絶対に面白いはずです。時間に追われる登山なんて、時間に追われる北海道旅行と一緒です。そんなもの、何の自慢にもなりはしません。

 但し、『スポーツとしての登山』を考えているのなら別です。スポーツとしての登山を行なうつもりなら、景色よりもタイムに重点が移ってしまいます。


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posted by マネージャー at 02:21| 群馬 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月16日

バームウォーター、アミノバイタルプロ

東京から帰ってしばらく、寝こんでました。
今は寝過ぎて頭が痛いです。
どうやらインフルエンザにかかったらしい。

ちょっと重傷だったみたいで、食事も24時間食べられなかったです。
口に出来るのは、バームウォーターかアミノバイタルくらいでした。
これがまたいいんです。

バームウォーター、アミノバイタルプロ
(ゼリータイプ)は、本当にいいですね。
これだけで体力低下を防ぐことが出来ます。

病気で何も食べられない時は、
本当に重宝できますね。
皆さんも、ぜひ試してください。
24時間食べられなくとも、お腹がすきませんから。


つづく

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2009年07月19日

トムラウシ山遭難事故に思う1



http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090717/dst0907170926004-n1.htm

> 北海道新得町の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)に登った
>ツアー客ら19人が下山できなくなった遭難事故で、17日午前8時半
>までに、男性1人、女性2人の計3人の死亡が確認された。道警による
>と、さらに5人が意識不明の重体となっている。

 ほんとうに悲劇的な事件でした。
 犠牲者の皆さんならびに遺族の皆さん、御愁傷様でした。

 実は、このトムラウシ山縦走、私は何回か行っています。
 だから現場を、よく知っているのです。
 で、知っている人間としてコメントを残しておきます。

 トムラウシ山の遭難事故は、今回が初めてではありません。
 実は、過去に何回もおきているんですよ。
 たとえば、2002年7月におきた遭難事故では、
 裁判に発展し、ガイドに対し禁固8月執行猶予3年を言い渡されています。

 つまり、そういういわくつきの場所だったんですね。

 それはともかく、こういう場合、
 裁判で業務上過失致死が決定された場合、
 ガイド保険がおりる可能性が高くなります。

 逆に、業務上過失致死が、認められなかった場合、
 つまりガイドにミスが無かった場合は、
 ガイド保険はおりません。
 つまり死に損になるわけです。
 ガイド会社としては、痛し痒しでしょう。

 業務上過失致死が、認められなかった場合は、遺族への補償ができない。
 逆に業務上過失致死が、認められた場合は、会社そのものが糾弾される。
 だから、ふつうガイド会社の大半は、安全管理を徹底して行うものなんです。

 ここで私の恐ろしい体験を述べてみます。
 北軽井沢のある山で、スノーシューツアーを行っていた時です。
 某旅行会社の団体さんと、雪山で出会ったんです。
 で、その団体さんたちは、道を間違えていた。
 そのまま行ったら崖に転落するので、注意したら、どうも挙動がおかしい。
 で、旗をもったガイドさんに
「ガイド歴何年?」
 と聞いたら学生アルバイトだったのでした。
 そのアルバイトさん、不安そうでしたね。

 あと、自称ガイドの方が、率いている挙動がおかしいツアー団体にも出会っています。その自称ガイドさんは、重登山靴にピッケルにカラビナにロープという完全装備で登ってきていたのですが、いかにもあぶなかしいのです。

 だいたい、重登山靴も、ピッケルも、邪魔なだけの湯ノ丸山なのに、
 というか、そんなものあったら、余計に遭難しかねない状態なのに
 そういう重装備にフウフウ言いながら、
 かんじきごと雪に埋もれながら前進している。

「怪しいなあ」

と思いつつ、こっちは、ゴム長靴にストックにスノーシューで、スイスイ追い越していきました。で、山の頂上で昼飯を食べて、ゆっくり休んで下山するときに、またすれ違ったのですが、まだ、フウフウ言って登っていました。

 なんか面白かったので、いろいろ話しかけてみたのですが、
 機関銃のように、いろいろな知識が飛び出してきて、
「百科事典みたいな人だな」
と思ったのですが、一緒について行っている人には悪いですが、私なら、この人と山に登りたくないなあと思いながら下山したものです。ただ、この人と一緒なら、少なくとも遭難することはないなあと思ったことは確かです。少なくともアルバイトさんよりも。でも、あぶなかしかった。

 ガイドさんにも、いろいろな人がいるんですね。

つづく。

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2009年07月20日

トムラウシ山遭難事故に思う2

続きです。
まずは、この動画を。



天下のNHKが、こんなニュースを出していいんですかね。
「登山者の一人が観光旅行のつもりだったので山の知識がなかった」
だって?

そんなわけねーだろう!
もし、そうだったら死んでるよ!
あくまで本当だと言い張るならソースだせよ!
画像があるなら出してみろよ!

NHKが、無駄に煽ってどうするの?
ニュアンスを正確に伝えないでどうするの?
と、怒りモードの自分は、ここまでにしてと、

このニュースによれば、
「防寒対策をしっかりやってない人もいた」
とありますが、煽られてはいけません。
防寒対策というのは、実に
相対的なもの
だからです。

もちろん防寒対策を完璧にすることは可能です。
しかし、完璧にすると荷物が重くなって身動きがとれなくなる。
そうなると疲労のもんだいが出てくる。

よーするに、どのあたりを
「落としどころ」
にするかが問題なんですよ。

雨が降っても、槍が降っても、トムラウシに行くのが目的ならば、
重くても完璧な防寒対策にして、テント泊にして、
3泊4日(プラス予備日)のツアーにすればいい。
その場合は、装備を具体的に指示する必要があります。

ちょっとでもヤバイようなら撤退すると決めていれば、
もっと軽量化して、2泊3日のツアーでもかまわない。
ただし、緊急時には、停滞するための準備は必要でしょう。

どこを「落としどころ」にするかなんです

トムラウシは、夏でも雪渓があるんです。
冬山とは言いませんが、春山の気候になるケースが多い。
だから始末に負えない。

一般の人は、なんとなく雨より雪の方が、寒いと思うんでしょうが、
実は、雪というのは案外温かいものです。
むしろ冷雨の方が、よほど体温を奪います。
そのうえ風速30メートルなら超最悪です。

そうなったら山のベテランなら、
間違いなく絶対に登りません。


 北海道新聞によれば、ツアーの主催会社の営業課長は
「ツアーの日程に無理はなく、装備も問題ない。ガイドは最善の判断をしたと思う。天候が予想以上に悪くなったのではないか」
と話したと言いますが、
「そんなわけないでしょう?」
もし、本気で、そう思っているならガイド失格ですよ。

ある判断で人が死んだら、その判断は、
最善の判断とは言えないと思います。

それも一人ではなく、何人もですよ。
一人なら、たまたま体調が悪かったと言い訳できますが、
何人も死ぬというのは、どこかに判断ミスがあったと言っていい。

だいたい、
「散り散りになって8人が死亡」
でしょ?

散り散りになること事態が、もうガイドになってない。
御客様を守れてない。
判断ミスですね。
停滞すべきでしたね。
もし、これが判断ミスでなかったら、
誰もガイド会社を使って登山しなくなります。

つづく。

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posted by マネージャー at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

トムラウシ山遭難事故に思う3

トムラウシ山遭難事故に思う3
続きです。

 アミューズトラベル社が主催した、トムラウシ山縦走は、50〜60代の客15人とガイド3人が参加しており、そのうち8人が死亡するという大惨事となりました。また、別のツアーで来た1名と単独で来た1名もお亡くなりになりました。御冥福を祈りたいと思います。

 あらためて、自然をなめてはいかんなあと思いましたね。
 ところで感心したことがあります。

http://www.tokachi.co.jp/news/200907/20090717-0002092.php

 同じ条件下で下山した、静岡県の6人パーティーは無事だったのです。また、旭岳の別パーティも同じ天気予報を聞いていたが、山の天気が平地より遅れてくるとの経験則から夕方まで荒れると見越して中止していますね。 素晴らしい判断、お見事でした。

 で、どうして、この差となったかと思ったら
 ウィキペディアに経過が書かれてありました。


1.7月16日、午後から天候は好転すると見越して出発を決定。
  ただし客の何人かはこの決定に不安を感じたという。
  一行は午前5時半頃に避難小屋を出発した。
  パーティは風速20〜25mの暴風雨の中を飛ばされないよう慎重に、
  時に岩にしがみ付きながら進んだ。
  この時点で客の何人かは避難小屋に戻るよう要望したという。

「客の何人かは避難小屋に戻るよう要望した」
 ここがポイントですね。



2.午前10時半頃、北沼付近で女性1人が低体温症のため歩行困難。
  一行はツェルトを設営し付き添いのガイドAを残して先に進んだ。
  午前11時頃、その近くで別の女性1人が意識不明に陥った。
  ここで岩陰を探してテントを設営。
  この女性に加えて歩行困難になった女性2人と付き添いの男性1人、
  ガイドBの計5人がこの場でビバークすることとなった。
  またこの場でも客から救助要請の要望が出たという。

「客から救助要請の要望が出た」
ここもポイントですね。


しかし、無線による救助要請はでていません。
おそらく、アマチュア無線を携帯してなかったと思われます。
うっかり忘れたのか?
それとも?
(誰か突っ込んでください)


3.客10人とガイドCはトムラウシ山頂を迂回し
  西側の平坦なコースで下山を続行した。
  この時ガイドは遅れた人を待つことなく
  大急ぎで進んだため列が伸びて全員を確認できなくなったという。

「この時ガイドは遅れた人を待つことなく、列が伸びて全員を確認できなくなった」

おいて置かれた人は、どうすればいいんだ?
御粗末すぎはしませんか?


暴風雨で、バラバラになるのは自殺行為でしょ!
このせいで、
死ななくていい人が、4人死んでいる。
この暴挙がなかったら被害は4人だけだった。


4.午後4時頃、ガイドCと客2名が五合目「前トム平」に到着。
  ここでガイドCは携帯電話から110番通報して救助要請を出し
  この場にとどまった。


午後4時頃になってようやく携帯電話から110番通報。
ああ、なるほど、携帯で通報か。
アマチュア無線は持ってなかったということか?
今まで電波が届かないために通報できなかったのか?
それにしても連絡が遅すぎましたね。


5.午後5時前後、ガイドBは同社の札幌営業所に社長あてで
  「すみません。7人下山できません。救助要請します」
  「4人くらいダメかもしれないです」
  と切迫したメールを送信した。

おいおい、携帯は、繋がっていたのかよ!
どうして、もっと早く連絡しない?



(それにしても客の方が判断が正しかったなんて、なんだかなあ)

 ところで、気になったことが一つ。
 ニュースで見たテントです。
 なんか・・・・・ぽいんですが、
 私の気のせいですかね?

 あと、気になる点。
 ツアーリーダーは、誰だったんですかね?
 ツアーリーダーが、一番最初に離脱しないはず。
 いったい誰なんですか?
 (ここも、突っ込みどころ)

つづく。

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posted by マネージャー at 00:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う4

トムラウシ山遭難事故に思う4
続きです。

まず、下記サイトのニュースから抜粋。
http://www.asahi.com/national/update/0719/NGY200907190029.html

「遭難だと認めて救援を要請しろ」。北海道大雪山系トムラウシ山の遭難事故で、なかなか救援要請をしないガイドに業を煮やし、こう求めたと、旅行会社アミューズトラベルのツアーに参加し、自力下山した愛知県清須市の戸田新介さん(65)が証言した。

 (中略)

我慢出来なくなった戸田さんは大声で叫んだ。
「この事態をどうするんだ。遭難だと認めて救援を要請しろ」
 すると、北沼付近にいたガイドが戻って来た。
「歩ける人は、先に下りてもらえますか」
救援要請は聞き入れられず、違うガイドが先導して先を進むことになった。

 (中略)

 戸田さん自身も体力の限界が近づいた。何とか助かったのは、山頂に近づいた時に雨がっぱの下にフリースをもう1枚、着たからだという。着替えるために雨がっぱを脱ぐと雨にぬれるが、「このままでは寒さでやられる」と思い切った。

  ×  ×  ×  ×  ×

 戸田さんの怒りは、わかりますよ。
 ガイドの対応は、ダメダメでしたから。

 それは、ともかく、戸田さんの判断は素晴らしい!
 救援要請しろと怒鳴ったことではないですよ!
 それは、あたりまえのことですから。

 私が絶賛しているのは、雨の中、
 フリースに着替えたことです

 フリースというのは、濡れても体温を奪われないという不思議な力を持っているんです。というのは、私も同じ経験があるからです。トムラウシより気温の低い、7月の知床山脈縦走をしたとき、豪雨の中でも1枚のフリースで、ほとんど体温を奪われずにすんだからです。それ以来、フリース信者になりました。

 おまけに分厚いフリースは、破れにくい。

 ハイマツの藪こぎで、ザックやゴアテックス雨具が穴だらけになったときでも、分厚いフリースだけは破けなかった。雪渓歩きの中、知床山脈の冷雨にあっても体温を奪われなかった。だから、雨に濡れてもフリースに着替えるのは、大正解なんです。

 あと、こういうケースで有効なのは、アミノバイタルとチョコレート。これを継続的に食べ続ければ、眠くなりにくくなる。蜂蜜があれば言うことなし。今は、ブドウ糖が売っているらしいので、それでもいいかもしれません。

 とにかく、糖分補給を忘れないことです。
 これを忘れると、ボーッとしてくる。
 眠くなる。
 アミノバイタルの補給を忘れると、筋肉が動かなくなる。

 これは、かなり重要なことです

 8時間以上の歩行を行うなら、アミノバイタルプロは必携です。
 ツアー会社は、事前に説明してあるはずですよね?



 ところで、ニュースサイトから戸田さんの発言を引用します。

>戸田さんは指摘する。
>「重ね着をさせるなど、ガイドが指示を出すべきだったのではないか」
>戸田さんのほかに防寒対策をする人はほとんど見られなかったという。

 ああ、そういう事だったのか。
 これで納得いきました。
 どうして8人も御客様を殺してしまったか分かりました。
 ガイドさんたちは、御客様よりも動転してしまって、
 防寒の指示を出し忘れたのかもしれませんね。


 それにしても残念。間違いなく、ガイドたちは、業務上過失致死で訴えられるだろうな。まあ、逆に言うと保険はおりやすくなるかもしれませんが、そういう問題ではないからなあ。 

つづく。

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posted by マネージャー at 22:46| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

トムラウシ山遭難事故に思う5

トムラウシ山遭難事故に思う5
続きです。

 今まで、トムラウシ山遭難事故をおこしたガイドさんにキツイことを言ってきましたが、今度は、ガイドの立場になって考えてみます。というのも、私たちも無償とはいえ、御客様を連れてガイドをすることがあるので、ガイド側の気持ち、ツアー会社の気持ちが多少はわかるからです。

 北軽井沢ブルーベリーYGHでも、『風のたより』の皆さんのボランティアにお願いしてガイドツアーを行っています。基本的に無償です。保健代が300円とガソリン代だけです。まれに私がガイドに出かけることもありますが、これは営業ではありませんから、やはり(実費を除いて)無償です。

 無償にする理由の一つは、天候が悪ければ、必ず撤退するからです。

 まあ、それだけが理由の全部では、ありませんが、理由の6割を占めます。本格的なガイド業なんて、宿業と兼務でこなせるほど甘くありません。雨が降ったら登らない、吹雪いたら登らない、天候が急変したら、すぐに下山する。頂上はめざさない。そういうところは徹底してガイドツアーを行っています。

 でも、そこまで慎重に行動しても
 事故がおこる時は、おこる。
 御客様が怪我をする時もある。


 だから余計に慎重になってしまう。
 年々、臆病になっていく自分がいる。

 しかしね、そういうガイド側の心を鞭打つかのような
 御客様の激怒の声が浴びせられることがあるんです。
 たとえば、こんな会話(電話)が、年に何回かあります。

「来週は、××山登山ですよね?」
「そうです。でも雨天の時は、温泉ツアーになります」
「それじゃ困るんだよ、はっきりしてくれよ、行くの? 行かないの?」
「こればかりは天候しだいなので・・・」
「それ、おかしいだろう? いかねえならホームページに書くなよ」
「ホームページにも、雨天中止と書いてありますが」
「こっちは、百名山やってるんだ、行ってくれなきゃ困るんだよ」
「それでは、他をあたってください。なんなら必ず連れて行って行ってくれるガイド業者を御紹介しましょうか?」
「それじゃ金がかかるだろう!」

 こんな風に、無茶苦茶言ってくる人が希にいます。
 スノーシューツアーの時も、

「今週のスノーシューツアーは、どこに行くんですか?」
「それは天候によって決まります。吹雪いたり、雪崩の危険性を考慮して、前日に行ける場所を御客様に提案することになっています」
「それって、おかしいんじゃないの?」
「私どもの宿は、そういうシステムをとっていますので、もし御不満でしたら、他の会社を紹介しますが」
「他の会社は、おたくの3倍の値段なんだよ。それじゃ困るんだよ。四阿山に絶対に行く日を決めてよ」
「では、別価格で、1日4万円のガイド料金で四阿山を御案内いたします」
「なんだよ、それ、ボリすぎだろう」
「いえ、御客様、一日営業を停止して、装備のチェックと四阿山の事前調査と荷物のデポを行わなければなりませんから、これが最低ラインになります。一般のガイド会社でも、この価格になっているはずです」
「もう、いいよ!」

 てな、ことがありました。
 こういう事があるたびに、世の中には、

「危険なところに行くには、
コストがかかる」


 という単純明快なことを知らない人が、
 いるんだなと思いしらされます。
 私は、電話がきれた後に、

 コストをかけたくなかったら、危険に踏み込まないでくれ!
 無料どうぜんで危険を手に入れようと思わないでくれ!


 と叫んでいます。

 逆にいうと、ガイド会社には、北軽井沢ブルーベリーYGHなんかよりも、もっと御客様からのプレッシャーがあるでしょうね。なにしろ、それで食べているから。

 それと、今回のトムラウシ山で遭難事故にあわれた皆さんは、
 危険に対するコストをどう考えていたんでしょうか? 

 そういえば、こんな画像が。

55-5-8.jpg

 ほーっ、今時のツアー会社は、
 ポーターもやっているんですねえ。
 なるほどねえ。

 念のために言っておきますが、
 ポーターとガイドは、全く別物ですから。
 気をつけてください。

 ガイドぽい人が、3人いたとしても、
 本物は1人で、
 ポーターが2人ということもありえます。

 生まれて初めてトムラウシに登る人が、
 ガイドなんてことはありませんから。

 そういう人が混じってたら、
 その人は、おそらくポーターです。


 それから念を押しておきますが
 ポーターというのは、あくまでも荷物持ちですから。


つづく。

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2009年07月24日

トムラウシ山遭難事故に思う6

トムラウシ山遭難事故に思う6
続きです。

下の画像をみてください。
最近のツアー会社は、ポーター(荷物持ち)もやってるんですね。

55-5-8.jpg



 前置きは、このくらいにして、意外なことですが、
 トムラウシ山遭難事故の、3人のガイドのうち
 2人は、偽物でしたね。
 というのも、今までトムラウシ山に登ってなかったからです。

 お亡くなりになった、ガイドaの吉川寛さん(61・広島)は、トムラウシ山は未経験でした。おそらく、彼はガイドではありますまい。ポーターであった可能性が高いでしょう。

 客を置き去りにした、ガイドc松本仁さん(38・愛知)も、おそらくガイドではなく、ポーターであった可能性が高い。だから、死ななくて良かった4人を殺してしまった。

 ちなみに、このガイドcは、救助隊に救助されています。そして、不思議なことに、ガイドcが、倒れたにもかかわらず、5人の御客様が自力下山しています。ガイドcが、着けなかったゴールに、5人の御客様がゴールしていた。

 そして散り散りになって、残されてしまった4人は、全員死亡しています。ガイドcが、本物のガイドであったなら、少なくとも全員の力を合わせて、一人の落伍者も出さずに下山させていた可能性があります。


 ここで誰がツアーリーダーか、はっきりしたと思います。
 ガイドBの多田学央さん(札幌)が、
 ツアーリーダーですね。

 で、彼は、どの程度のガイドであったかと言いますと、
 下記のソースによると、たった5回の経験だけ。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/177789.html

 正直な感想を言いますと、5回の経験だけで、15人の老人を引率して暴風雨の中を出かけるのは無謀かなと。おまけに他の2人がトムラウシ未経験のポーターでは、お話にならないですよ。低体温症の知識もあったかどうか、怪しいですね。32歳じゃ、ゴアテックスしか知らないだろうから、夏の疲労凍死なんて縁がない世代だろうし。ましてや5回の経験じゃあなあー。


 ここで、業界の話をしますと、
 ガイドというのは、
 必ず事前調査をかねて下見をするんです。
 それも出発の直前に。


 私たちユースホステルのマネージャーたちは、
 それに「およばれ」されることも多いんです。

 現に、私と谷川岳ラズベリーの曽原マネージャーは、何度も谷川岳のガイド会社に、下見調査に参加しないかと誘われて出かけていった。

 ガイド会社の方にしてみれば、私たちから客が欲しいわけだし、私たちにしてみれば、その会社のレベルを知れば、御客様に紹介する時に、説明しやすいからです。

 よーするに、もちつ、もたれつの関係なんです。

 で、私と曽原マネージャーが、
 客という想定で下見をしたのです。

 ガイド会社の方でも、先生が一人と
 研修生たちが2人ほど参加していました。
 研修生の2人のうち、一人はポーターをやっていました。

 本番前の下見ですから、どんな危険があるかを研究しながら前進しました。多少、無茶なことも行いました。私なんざ、ゲレンデ経験もないのに、ボーゲンさえやったことがないのに、生まれて初めて山スキー履かされ、林の中を10時間近く滑っては倒れ、滑っては倒れ、樹林にラリアートやタックルをぶちかまし、そして倒れる。最後には筋肉痛で立てなくなっりました。

 まあ、それでも根性で
 立ち上がったけれどね。


 このような下見によって、いろいろな問題点を解消していくシュミレーションをたてていくわけです。どうすれば、御客様を安全にガイドするかのマニュアルを組み立てていく。そうやって、はじめて商売としてのガイド業が成り立っていくのですが、このような下見ツアーは、1回だけではダメで、何回も行います。それで初めて一人前のガイドになれるし、ガイド業が可能になるのですね。

 ところが、
 ガイドc松本仁さん(38・愛知)も、
 ガイドaの吉川寛さん(61・広島)も、
 それをやってないので素人と一緒なのです。

 つまり、会社側は、彼ら2人をポーターとして使っていた可能性が高いのですね。それも愛知県と広島県ですよ! 道内の人ならともかくとして。

 私なんぞは、浅間山なら30回、四阿山・黒斑山なら50回は調査している。もちろん夜間登山もビバークもしているし、藪こぎもおこなっている。だから目をつぶってでも登れるようになりました。

 記録写真も500ギガを溢れました。画像1枚が平均1メガとして計算すると、50万枚の記録写真をデジカメで撮ったことになります。ここまで調査してないと安心できない。思わぬ落とし穴がでてくるかもしれない。それがトムラウシ経験5回じゃねえ。


  ×  ×  ×  ×


それにしても、
無人小屋セットって、おい!

55-5-8.jpg

しかも、身軽に歩くって書いてある。orz

55-5-9.jpg


つづく。

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posted by マネージャー at 02:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

トムラウシ山遭難事故に思う7

トムラウシ山遭難事故に思う7
続きです。

55-5-9.jpg


今回の事故から何が学べるか?

1.事前にガイドの経歴を聞く
2.事前にガイドの装備を聞く

これにつきるのでは、ないでしょうか?


1.事前にガイドの経歴を聞くについて

 今回の事故を思うと、トムラウシ山を経験したことのあるガイドが、たった一人だった。それも5回しか経験がなかった。そのうえ凍死についても、低体温症についても分かってなかった。だから川の中を渡渉してしまった。こういう悲劇を繰り返さないためには、最低でも10回以上、トムラウシ山を経験したことのあるガイドが、2人以上いないツアーには参加しないことですね。

 あと、ガイド会社によっては、ガイドの指名ができるんです。
 これはと思う人を指名するのも手かと。

 それに、そういう会社なら、競争原理が働いて
 変なガイドは少ないと思います。




2.事前にを聞くについて

 これは逆だろう? 参加者の装備だろう?と思うかもしれませんが、ガイドの装備についても、参加者は把握しないとダメだなというのが、私の感想です。トムラウシ山遭難事故に思う3にも書きましたが、いくらなんでも

あのテントは、ないだろう!

と。どうみても、山用テントじゃないでしょう。
少なくとも台風の山に持って行くテントではない。
あれでは、風速25メートルのふきっさらしで
ビバークなんて無理ですよ。

だから、ガイドたちの選択肢が狭まった。

そして一人死なせた。

しかし、その後の判断を間違えなければ、
死者は、たった一人だけだったもしれない。
残念です。


あと、アマチュア無線を持ってるかどうか?
(ここ、重要です! すごく重要です)
(無線を持ってなかったらモグリです)
(ガイド会社の姿勢を疑って良いです)


最低でも防水の携帯電話を持ってないとダメ。
別にGPSがついてなくてもいいですから。
出発前にガイドに提示をさせ、
緊急時の連絡方法を確認すべきですね。

連絡が早ければ、自治体が動いて、
自衛隊の出動命令が出しやすくなります。
(自衛隊は、自治体の要請なしに動けない)



あと、某掲示板に、週刊文春 (7月30日号)の記事が載ってました。
引用して紹介します。以下、引用。

************************************************************

>一行は、天候が悪かったため30分遅れで出発した。他の客からは
>「やめたほうがいいのでは」との声も上がったという。だがメインガイド(多田)は、
>「昼から天候は回復する」と話し、決行が決まった。

>一行は、ヒサゴ沼から稜線に出ると、強風に煽られ、転ぶ人が続出した。風が強くて
>立っていられないんです。先頭のガイドの声が聞こえなくて。それをサブガイド(松本)が
>『風が強く吹いたら、とにかくしゃがんで』と繰り返していました」(真鍋さん)

>通常なら三時間程度で到着するはずの北沼まで、六時間近くかかった。
>「北沼付近で女性一人が寒さで歩けなくなってしまい、みんなで一時間半ほど待っていました。
>吉川ガイドに『どうするんですか』と聞いたら『様子を見る』と。私が大声で
>『遭難しているんだから救助を要請しないといけない。どうするか決めなあかん』と言いました。
>するとメインガイド(多田)が『歩ける人だけで先行します』と決めた」(戸田さん)

>一行は正午ごろ、動けなくなった女性と、付き添いの吉川ガイドを残して再出発。
>先頭に立ったサブガイド(松本)が「ついてこいよー。間をあけないで。早くこいよー」
>と声をかけた。しかし歩みの鈍る客が増えていく一方だった。

>北沼の南側あたりで動けなくなる客が続出。メインガイド(多田)は結局、
>サブガイド(松本)と10人の客を先行させることに。「メインガイドがサブガイドに、
>『十人を責任を持って下山させてくれ』と言うと、サブガイドは『一番体力があるのは
>あなたのほうだよ』と答えていました。サブガイドは川で水に浸かってしまったようで、
>少し元気がなかったのです」(戸田さん)

>この後、女性客は先を急ぐサブガイドに追いつけなくなっていた。
>「サブガイドは怒りながら『早くついて来なきゃダメだ』と言うのですが、
>遅れた人を待とうとせず、間隔は開くばかりでした。しかたなく私が最後尾に
>回った時、すでに8人しか確認できなかった」(戸田さん)

>約三週間前、ツアー客の一人は、このサブガイドと別のツアーで一緒になっている。
>その時もサブガイドは客のペースに合わせず先行し、遅れたツアー客が違うルートに
>入ってしまったという。

>「それでも彼は『前回は遅れて最終列車に間に合うか問題になったが、今回は予定より
>一時間早く下山した』と自慢していた」(ツアー客のひとり)

***********************************************************

あと週刊新潮 (7月30日号)の引用

>戸田さんはガイドに、遭難を認めた上で救助要請をすることを求めたが、
>「携帯電話を持っているかと尋ねたら、持っていないとウソをつかれました。
>通話の圏外だったのでしょうが、ガイドは最後の最後まで救助要請の連絡を
>したがらない。自分の評価が下がるからでしょうが、馬鹿げた話ですよ」

************************************************************

なんか、悲しい。
携帯電話はともかく、
アマチュア無線を持ってないという段階で
モグリと言っているようなものですから。


つづく。

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2009年07月26日

トムラウシ山遭難事故に思う7+α

トムラウシ山遭難事故に思う7+α
コメントくれた人に、マルチレスです。

■ささらーさん
>しかし、ガイドの当たり外れはほとんど運ですね。

 そうですねえ、運もありますが、たとえハズレのガイドになっても、会社の姿勢によっては、悲観することはないです。きちんとした会社なら、それなりの教育がされているはずです。教育というのは、登山技術のことではなく、
「危ないことはするな!」
「安全を第一にしろ」
「不安なら無線で連絡しろ」
「迷ったら安全策をとれ」
といった教育です。これの姿勢さえあれば、たとえガイドが未熟であっても、もっと最小限の被害ですんでいたと思います。


■薬屋さん
>ガイドや旅行社の責任は免れないとしても、結局山で死ぬことになった原因は、自分自身です。

 こういうお考えの方も多いですよね。
 その逆のお考えの人もいる。
「山で死なないために・武田文夫」を読まれましたか? 
 この本に、山で死ぬことの本質が書かれてあります。
 面白いですから、ぜひ、御一読を!


■JJさん、
>GPS携帯の発達とともに無線は滅多に見なくなりましたね。危険ですね。
>せめて防水トランシーバーをもっていれば、少し違う展開になったと思いますね。

 それは痛感しています。携帯は、下界と連絡をとるには便利ですが、電波状況では、隊の先頭と、後方の連絡がとれなくなるので、実用的ではないです。逆にアマチュア無線なら、不特定多数と連絡が可能な上に、全体の情報が得られます。そして緊急通報も可能です。
 それがないならトランシーバーでもいいです。防水のやつでなくてもオーケー。ビニール袋に入れてビニールテープでグルグル巻きにすれば、1日くらいもちますよ。

 
■代官山のバッカスさん
>あれだけのロングコースでテントと無線を持ってないのは、その時点で遭難ですね。

 全員で18人。これで無線なしなんて信じられませんよね。
 山岳会ならともかく、全員よせあつめなんですから。

>大体、4人目のガイドというのが怪しい。
>絶対に「場所取り」なんだから、

 ここ、突っ込みどころですよね。私は、あの避難小屋を知ってるんですが、小さいですよ。それでもって外にトイレがあるでしょ? 風速25メートルで、ドアを開けると・・・分かりますよね?

>本当にヤバくなるのは、疲れているときに濡れる、というパターンですよね。
>気温ではなくて濡れて乾かさなかった (小屋でも乾燥できなかった) のが
>辛かったのではないかと思います。(フリースを着た人は確かに正解)。

 北沼が溢れて川になっていた。そこを渡渉したのが致命傷でしたね。
 だって雪渓のある沼が溢れて川になったんですから。
 どういう水温か・・・と考えると、ああ、恐ろしい。
 一人目が、それで斃れたんだと思います。

 渡渉したのは、失敗だったと思いますが、
 恐ろしいのは、その後の失敗ですね。

 川を渡った後に濡れたまま、
 1時間半も止まってしまったことですね。


 ここでトムラウシ経験のあるガイドが、
 一人だけだったことが裏目にでましたね。


 もう一人、トムラウシ経験のあるガイドがいれば、
 冷雨の中の90分停滞は、無かった気がします。
 すぐに2隊に分ける決断がついたでしょうから。

 そうなると、また違った展開があったかも?です。

 でも、現実には90分停滞で犠牲者が確実に増ましたよ。
 で、結局、ボッカ(ポーター)に先頭を任せてしまった。
 しかし、この判断が最悪な結果に....。
 ああ。


■nsdさん
>もしまだご覧になっていない場合、ぜひどうぞ。
>「いのち」と「お金」 トムラウシ遭難事故の背景にあるもの
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch031022.html

これは興味ふかいものを読ませていただきました。
私も、これと同じような体験をしたことがあるので、
人ごとじゃなく、同情します。


>地図も磁石もなく‥‥ 思考停止する人びと
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch030731.html

これも面白かった。
「助手席に99回乗ったからといって、100回めに自分で運転しろと言ったて、出来るわけないよ」
名言ですね。


■クリフハンガーさん
>娯楽的な山岳ツアーにしていたら、事故は起きません。
>しかし、この名前で、高度な登山ツアー登山を実行したとき、事故が起きます。

 なるほどねえ。それならトムラウシ縦走だって、4泊5日のツアーにして、御客様10人に対して、ガイド5人+ボッカ(ポーター5人)の大名旅行でやってれば、よかったのではないですかね? それか、徹底して雨天中止(雨天停滞)にするかです。または娯楽登山に徹底していれば、それはそれで立派なものなのに。

つづく。

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トムラウシ山遭難事故に思う8

トムラウシ山遭難事故に思う8
続きです。

今日も御客様がたくさんいるのに深夜まで、こんな駄文を書いている自分に嫌気がさしてきました。でも、これだけは書いておかないと。
「命は、ある程度は金で買える」
という事を。

 ゴアテックスの雨具ができる前の夏山は、凍死する人が、ワンサカしました。でもゴアテックスの雨具が出たら、夏山で凍死する人は大幅に減りました。つまり、高価なゴアテックスの雨具を買うことによって「命」を無駄にせずにすむ。

 で、登山には、たくさんのギア(道具)が必要なんですが、高価でも、それらを完璧に揃えることによって命を無駄にせずにすむ。つまり「命は、ある程度は金で買える」んです。荷物も軽くなるし、寒さも防げる。ザックの重さも感じずにすむ。

 例えばトムラウシ山でビバークした某社のテント、あれは重いし、あの大きさだと張れる場所が限定される。風にも弱いし。じゃあ、どんなテントが良いかというと、これが難しい。山行によって求められる性能が違うから一概に言えない。

 で、私は、どのメーカーのテントを買ったかというと、10年間の間に、ほぼ全てのメーカーのテントを買いそろえてしまった。最盛期には全国に1000人以上の山仲間がいたので、研究しているうちに、気がついたら全部ためしていたのです。そして、何度も何度も使っていくうちに自分たちに合ったテントが決まってきた。そうなる迄に、10年かかり、何百万もかかってしまった。

 これを個人でやるのは、大変ですし無理というもの。第一、金が続かない。いくら「命は、ある程度は金で買える」と言っても、金には限度というものがあります。でも抜け道はあります。山岳会に入るか、登山学校で教えて貰うのです。そしてノウハウを盗み出すんですよ。

 あ、でも、うちの宿(北軽井沢ブルーベリーYGH)に、盗みに来ても、無駄かもしれない。うちは、安全な登山しかやってないから。テント泊はしないし、雨降ったら登らないし。

 そう言えば、山岳会のベテランさんたちが、うちのスノーシューツアーに参加したことがあった。で、ジフィーズ(高価な山用レトルト品・かなり不味い)やら、ガスストーブ(ガスコンロ)やら、各自が一個づつザックに入れてきました。私は、頭を抱えて山岳会のベテランさんたちに言いました。

「それは全部、おろしてください」
「どうしてですか?」
「重いですから」
「・・・・」

 この時、重い沈黙が流れたことを正直に告白しておきます。

「じゃあ、昼飯はどうするんですか?」
「カップラーメンと携行食にします。あ、御握りはダメですよ。凍っちゃいますから。アミノバイタルとチョコレートにしてください」
「・・・・」
「お湯は、私たちが水筒を持っていくのでガスストーブ(ガスコンロ)は必要ありませんから。寒い頂上で湯を沸かすなんて、時間がもったいないです。冬は日没がはやいですからね。今日の歩行時間は3時間ぐらいなので、ネイチャーウォッチングを楽しみましょう」
「・・・・」
「あと、吹雪いたらすぐに下山します。身軽に登って楽しくやりましょう。」
「・・・・」

 みんな不満そうでした。
 山頂でジフィーズを食べたいみたいでした。
 あの時ほど、空気が怖かったことはなかった。

(でも、空をみると雲の流れが速かったので、山頂は....)


つづく。

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2009年07月27日

トムラウシ山遭難事故に思う9

トムラウシ山遭難事故に思う9
続きです。

 登山になじみのない人は、トムラウシ山遭難事故で、ガイド会社って怖いと思っていると思いますが、今日は、山に行くのにガイドは、必要なのか?という点から考えてみたいと思います。ベテラン登山家にとっては、退屈な内容になりますが、ご容赦ください。

 実は、登山で一番リスクが高いのが、単独登山です。

 これは、初心者であろうが、超ベテラン登山家であろうが、
 基本的に関係ありません。
 具体的に説明してみましょう。

 実は、トムラウシ山遭難事故が起きたときに、別の山で、私の友人が、怪我をしてしまい、山岳警察の救急ヘリコプターの御世話になるほどの大けがをしてしまった。彼は、ベテラン登山家でした。山も別にたいして難しい山ではありません。たまたま運悪く、足を踏み外しただけです。しかし、倒れ方が悪かったために骨折してしまい、動けなくなってしまった。

 と言っても、重傷というわけでもなく、これがもし、下界の出来事ならタクシーで病院に行って治療を受けるか、119番に電話するだけの、何でもないことだったのです。しかし、山の中ですから、タクシーも救急車も無い。もちろん携帯の電波も届かなかった。おまけに骨折箇所が祟って声も出ない。

 こういう時、団体登山なら、誰かが救援を呼べるし、携帯の電波が届く位置に移動することも可能です。しかし、一人だと、どうにもならない。動けないで、そのまま放置され、最悪のこと命を失う。

 だから単独登山には、リスクがある

 たまたま足を踏み外すことくらい、何百回も登っていたら1回くらいあるかもしれない。運悪く蛇に噛まれたりするかもしれない。15年前、山小屋の裏で倒れて、小屋の人に発見されるまで5時間も雨に打たれ続けた人もいた。肋骨を折ったために声が出なかったし、自力で動けなかった。その人も、単独登山だった。

 単独登山は怖いのです。

 では、単独登山するには、どういう準備がいるのか? 救急ヘリコプターの御世話になってしまった私の友人は、どうして助かることができたか? 彼を救ったものは何なのか? それは....

 いつも胸につけていた、ホイッスルでした

 これを吹き続けることによって、通りかかった3人の女性のパーティーに発見してもらい
「滑落して、ケガをしているので助けて下さい!」
と叫んだためです。

 それに彼には、ザックにビバークのための用意と、非常食があった。サバイバルシートもあったし、何でもあった。2日や3日、人が通らなくてもやっていけたから落ち着いた対処ができた。で、ヘリで病院に運ばれたわけです。

 もっとも、彼は救急病煉で治療を受けている間、自分が情けなくて泣き続けていたらしい。救急ヘリコプターの御世話になるなんて、山屋にとっては、屈辱ですからね。しかし、人間、運・不運というものがあります。どんなバリバリの登山家でも、不運には勝てない。その不運が起きたとき、単独登山をしていたら、絶体絶命のピンチになる可能性がある。

 でも、それを避ける方法もあります。
 友人や家族と登る。
 山岳会に入る。
 ツアーに参加する。

 あと、山で友人をつくってしまう。
 (旅は道連れ世は情け)


つづく。

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posted by マネージャー at 04:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う10

トムラウシ山遭難事故に思う10

 今回は、別の視点から。
 山で遭難事故がおきるたびに、

「参加者の自己責任だろう!」

というガイド擁護ともとれる声があがります。それが正しいかどうかは、別にして、「なぜ、そういう声が出るか?」という背景を御存じない方のために、ちょっと説明がいるなと感じましたので、今回は、この点から話を進めてみましょう。

 実は、山には、平地と違うルールがある。
 いや、昔はあったと言っておきましょう。

 どういう事かと言いますと、危険な山登りにおいては、全員が助かるために、一人を犠牲にすることもありえる。具体的にいうとザイルを切り落とすこともありうる。これは平地では、殺人罪にあたることですが、山では、必ずしもそうではなかった。お互いに暗黙の了解として、生存のためには、しかたないと思って山に登っていた。

 そういう時代もあったんですね。

 だから昔は、遭難事故で(刑事裁判はともかくとして)民事裁判は、おこりにくかったし、新聞報道でも遭難事故をおこした遭難者を叩く記事は、大昔は少なかった。けれど、ある時期を境に、マスコミが遭難者を叩くようになった。

 軽量なトレッキングシューズ、ゴアテックスの雨具とシェラフカバー、チタン製品、新型ザック、ダウンシェラフなどの革新的なアイテムの登場によって、登山が驚くほど簡単になって、誰でも山に行けるようになってしまった。

 それだけでなく、ガイド会社までできた。
 ガイド会社は、金を持っている中高年をターゲットに
「荷物は、うちのポーターが持ってあげますよ」
「軽装で身軽な登山ができますよ」
という商売まではじめました。

 ネパールのトレッキングツアー会社みたいなことをはじめた。

 こうなると、昔みたいに覚悟して山に登る人は、少なくなってしまいますね。かって、山には、平地と違うルールがあったことを知っている人は、いったいどれだけ存在しているのだろうか?  いや、そういう覚悟のあった人でさえ、20万円以上の高額ツアーの広告をみたら、そんな記憶は、消えてしまうかもしれない。

 ところで、この手の遭難事故で裁判になると、ツアーリーダーが大抵負けるようです。つまり、ガイドだろうが、何だろうが、ツアーリーダーが責任をとらされる。

 責任をとらされるということは、
 決定権があることになる。
 決定権が無ければ、法的には責任は存在しない。

 
 私が何を言いたいかわかりますね

「このガイド、おかしいなあ」

と思っても、逆らいにくいのですよ。


つづく。

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posted by マネージャー at 11:14| Comment(7) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

トムラウシ山遭難事故に思う11

トムラウシ山遭難事故に思う11

登山による消費カロリーは?
体重1kgが1分間に消費するカロリーは、0.155(kcal)くらいです。
これに年齢を補正します。

例えば、30代、体重60kgの男が1時間、登山をしたとすると
60(体重)x0.155x60(分)×0.96=535kcal
となります。

6時間の歩行なら
60(体重)x0.155x360(分)×0.96=3214kcal
となります。

ただし、空荷の場合です。
実際は、60キロの人間が、20キロの衣類+荷物
を持ちますから、80キロになったりする。
80(体重)x0.155x360(分))×0.96=4285kcal

では、トムラウシ縦走の場合は、どうだったかと言いますと、午前10時半頃、北沼付近で女性1人が低体温症のため歩行困難となった時、すでに5時間ほど歩いてました。

仮に、この女性の体重を50キロとします。
荷物を10キロ。
ただし、風速25メートルの風が、抵抗となっていました。
この風圧で、荷物が増量したのと同じ状態になります。
風速25メートルの負荷を、プラス20キロ相当の荷物と仮定します。
さらに体感温度の低下が、プラス 5キロ相当の荷物と仮定します。

(というのは、登山道が川になっていて頭から冷雨をかぶっているからです。そのうえ風速25メートルで体感温度が低下を考慮してプラス5キロ相当の荷物の量と仮定します)

何も根拠もない大雑把な計算になりますが、
午前10時半頃、北沼付近での女性の消費カロリーは、

85(体重)x0.155x300(分)×0.8(年齢補正)=3162kcal

となりますね。まあ、この計算には、いろいろ突っ込みどころがありますが、それは御容赦ください。これは、あくまでも、いい加減な仮説ですから。正確な計算は専門家にまかすとして、まあ、そのくらいカロリーの消耗が激しかったということです。

しかし、前日、この女性の摂取カロリーは何カロリーだったでしょうか? もし、ジフィーズしか食べてなかったとしたら、カロリー不足になっている可能性があります。下記のサイトによると

http://shop.syuzanso.com/shopdetail/031003000001/order/

牛丼のジフィーズで97カロリー。これにアルファー米をつけても、300キロカロリーがいいところでしょう。これを3食食べても900キロカロリーです。

 しかし、遭難した一行たちは、前日に、度重なる風雨に曝されながら十数時間かけてヒサゴ沼避難小屋に到着しています。前日、風が吹いてなかったと計算しても、12時間歩行していれば、

60(体重)x0.155x720(分)×0.8=5356kcal

もし、風速25メートルの風で、水浸しの負荷がかかっていたとしたら

85(体重)x0.155x720(分)×0.8=7588kcal

となります。ジフィーズでは、これだけのカロリーを摂取するのは不可能です。つまり、避難小屋を出発する前にカロリー不足にかかっていた可能性がある。

 しかも疲れていると、食欲がでない。
 緊張していると食べたいと思わない。
 ストレスで胃の働きが停止しているから。
 無理して食べてもジフィーズでは限界がある。

 このように、ただでさえカロリー不足だったのに、翌日は、もっとカロリーを消費してしまった。ここが落とし穴ですね。で、気になったことは、この楽々プランの食事です。

55-5-8.jpg

この画像だと、たったの1.5キロ。あきらかにジフィーズです。
山屋がよく使う「尾西食品」です。
私もよく使いましたが、今は、パッケージのデザインが違うんですね。

 それは、ともかくとして、これだけだとカロリー不足は間違いないでしょう。五目御飯で、一食377キロカロリー。倍食べれば、700を超えますが、中高年の人に、倍食べろと言っても難しい。

http://www.onisifoods.co.jp/lineup/alpha01_02.html

 そこで、これを補うために、バーム(蜂蜜)、アミノバイタル、チョコレート、ブドウ糖なんかが必要になってきます。特にチョコレートは、板チョコ一枚が、400キロカロリーぐらいですから、カロリー摂取には優れています。

 あと、アミノバイタルプロ。20年前に、これを使ったときは、
「ドーピング剤なのか?」
と勘違いしたくらいに効き目がありました。これを飲み続けると、筋肉が疲労しにくい。8時間で動けなくなる人が、10時間くらいまで動けるようになる。でも、それをガイドたちが知っていたかどうか? 知っていても使用していても、焼け石に水だったのか?

 悪天候の山でカロリー不足になると命にかかわる。
 気をつけないとね。

つづく。

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posted by マネージャー at 06:56| Comment(7) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

トムラウシ山遭難事故に思う11+α

トムラウシ山遭難事故に思う11+α

■Yさん
>高齢者の方はスピードに波がなく、持続性に優れますが、
>ピークパワーにはやはり欠けると言う事でした。

これは女性にも言えることですね。

>ガイドは恐らく従来も同じようなプランであれば、
>今までも強行プランであったはずですから、
>経験上ピークを越えて下りに持ち込めば
>あの年代ならではの持続力で何とかなると思ったのかななどと考えてみました。

これは新説ですね。面白い発想です。
こういうイフは、検証に値しますね。

>ところが、カロリー補充が不十分で、風と寒さでガス欠(低体温)となり、
>そうなった順に倒れたと考えると、得心がいきます。

同じ条件で静岡のパーティーが、遭難しなかった理由を考えると、
カロリー計算の問題かなと思った次第です。
ただし、これだけが原因ではなく、複雑な要因が重なっている気がします。


■俊にゃんさん
>しかしその場にいた時に自分なら何ができたか考えてしまいます。

登山は、ミスを減らした方が生き残るという点で、将棋に似ています。
できるだけミスを少なくすることが大切ではないでしょうか?
例えば、信号無視して、死んだとして、後から
「信号を無視したのが失敗だった」
というのは、後知恵ではありませんよね。
将棋に定石があるように、登山にも定石があります。
それを覚えることが大切だと思います。
それから、まず落ち着く。そして冷静になる。で、よく考える。
(しかし、これが中々難しいんだが.....)
あらかじめカロリーの知識を知っていたら、それなりの対処ができます。
登山は、体力戦のように見えますが、頭脳戦の一面もありますからね。


■ばあばさん
>確かこのツアーの生存された人の中には、
>道中に栄養補給をしつつ歩かれた女性がいたはずです。
>中日新聞だったかの記事にありました。

その人は、山を知っていた可能性がありますね。


>彼女は同行の人にも勧めたそうですが、
>ほかの方々はそれどころではない心境だったようです。

せめて、アミノバイタルプロを飲んでいれば。
それもゼリーのやつを!
ゼリーだったら飲みやすいんです。

>医師の方の低体温に関する記事です。
http://www5.ocn.ne.jp/~yoshi515/teitaion.html

この記事、すごいです!
この記事に書いてあることと、
トムラウシでおきたことは、ピッタリ一致しています
コピーして、うちのスタッフにも持たせます。
皆さんも、コピーしておいた方が良いです。
これは、「登山の医学」J.A.ウィルカーソン (著), 赤須 孝之 (翻訳) にも載ってなかったなあ。


■よしき
>よく登山は科学であると言われてますが、まさに、そのとうりです。

科学と言うより、失敗学ですね。
私たちは、今回の事故を貴重な教訓として
犠牲のない登山を目指したいです。



■わんたろうさん
>新田次郎氏著「孤高の人」において、加藤文太郎さんは
>「常に腹が満たされていれば凍死しない」という持論から、

新田次郎は、私の愛読書です。奥さんの藤原ていさんの著作も大好きです。
新田次郎さんと、奥さんが結婚前にデートしていた時、流れ星が流れました。
奥さん(藤原てい)は、「消えてしまった」と呟きました。
すると、新田次郎さんは、
「消えていません、エネルギー普遍の法則というものがありまして・・・」
と理屈を滔々と述べたそうです。
奥さんは、ロマンチックの片鱗もないと、ガックリきたそうです。
しかし、この理屈っぽさが、大名著を書き上げたとも言えますね。


■クリフハンガーさん
http://hbb.amary-amary.com/calc_ex3.shtml

これまた便利なものがあるんですねえ。
さっそくお気に入りに入れました。
ダイエットの参考にさせていただきます。wwwww

http://sport.edu.ibaraki.ac.jp/semi/2006/resume/27yoshinaga.pdf

すでに、こんな報告があったんですね。
知りませんでした。勉強になります。


■きたむら玄堂さん

>朝日新聞の本多勝一、武田文男の山岳遭難の記事は好きでした。

私も武田文男さんは大好きです。
というか、かなり影響をうけていると思います。


つづく。

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posted by マネージャー at 01:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う12

トムラウシ山遭難事故に思う12
続きです。

 ジフィーズ・アルファー米の盲点について。

 以前、知床山脈の調査で15日間にわたって知床各地の山を縦走したことがありました。1日分の食料は、尾西食品のジフィーズ3パック(1パックに2食入っている)に、カロリーメイト、チョコレート、ナッツなど、0.8キロ。15日分だと、食料だけで12キロになります。1日あたりの摂取カロリーが、3000キロカロリー。1日あたりの補給は6食でした。

 ところが、すぐに飢えしまった。40キロ装備で登るために、ものすごいカロリーを消費する。そのうえにハイマツのジャングルを漕ぐという悪条件のために、プラス10キロ以上の負荷がかかっている。軽量な沢装備なら2泊3日の行程を、7日もかかってしまった。

 そのうち、みんなの体調がおかしくなってきたうえに、仲間の一人が、足をくじいたので、予定を変更して8日目に下界に降りて食料を補給することにしました。ラーメン屋があったので、そこに飛び込み、何杯もおかわりしました。

 すると、アッという間に、全員の体調が戻ったのです。
 そして、前より飢えなくなった。

 こういう事は、何度もありました。5泊以上の夏の北アルプス縦走を行うと、十人に一人の割合で体調不調を訴えてくる。それも健康志向の女性に多い。私は「ははあーん、また来たか」と、山小屋に連れて行き、カップラーメンを食べさせようとしますが、相手は嫌がります。で、「一口でいいから食べて」と拝み倒して、食べて貰うのですが、一口食べてもらうと、あとは、こっちが何も言わなくても全部食べてくれる。それも美味しそうに。そして、見違えるように体調がよくなっていく。

 これは、どういう事かと言いますと、

 塩分が不足したのですね。

 私たちは、便利さのために、ジフィーズ・アルファー米・チョコレート・カロリーメイトなんかをザックに詰め込みますが、そこに塩はない。かろうじて赤飯のアルファー米なんかに、塩がついていますが、だいたい登山で持って行くものには、甘いものが多い。そのうえ水をガブ飲みするものだから、塩が不足してくる。かといって、塩を持って行って塩をなめるかというと嘗めない。その結果、塩が不足してくる。どんどん体調を悪くしていく。特に日頃から減塩に走っている女性に多い。あと、水ばかり飲む汗っかきにも多い。

 話は、かわりますが、今から三十年前、初めて山登りを始めたとき、どういうわけか、山登りの先輩たちは、不味いコンビーフの缶詰や、ナッツ類、ウイスキーなんかを山に持ってきていました。

 最初、その意味が分からなかった。
 コンビーフは不味すぎるし、
 ナッツは、すぐにはエネルギーになりにくい。
 で、ウイスキーを飲むなんて命知らずすぎる

と、私は、それに反発していたのですが、その私が塩不足で体調を悪くした。そして、先輩の命令で塩気のきいたナッツやコンビーフを強制的に食べさせられた。すると体調が戻ったのです。

「なるほど、不味いコンビーフの缶詰や、ナッツ類には、そういう役目があったのか」

と納得しました。

 しかし、最後まで分からなかったのがウイスキー。しかし、それも20年前に知床半島の海岸線を一週する探検をしたときに分かりました。知床の奥地で、親切な漁師さんに、25度の焼酎の瓶を2本もらったのが、きっかけでした。

 正直言って、焼酎の瓶なんぞ、重いだけで邪魔だと思っていましたから、とっとと飲んで空にして、水筒にしてしまおうかと思って飲んでみたら、アルコールの味がしない。

 水を飲んでるみたいなんです。

 で、一緒に行ってる20歳代の若い女の子にも飲ませた。
 が、やはり、水のようにゴクゴク飲んでる。

 アルコールを飲めない女の子が水のように飲んでいる。

「おかしいな、やはり水か?」

 と思って匂いをかぐと、間違いなくアルコール。
 正真正銘の25度のアルコール。
 それでもって全く酔わない。
 と言うわけで、アッという間に2本とも
 空っぽになってしまいました。

「よほど美味しい焼酎なんだな」

と、下界に降りて自分で買って飲んでみたら、水の味はしなくて、25度のアルコールの味になっていました。とうぜんロックでは飲めなく、薄く水割りにしてチビチビ1ヶ月かけて飲みました。

そして、こんな経験を何度か体験するうちに、長期の縦走を行うと、極度の栄養不足になり、焼酎を水を飲むように飲めるようになることに気づいたわけです。しかし、そうなってたら危険信号なんですよね。

 そうなる前に、ちゃんとした食事が必要です。
 それと塩分。
 あと、サプリメント+アミノバイタル+糖分。



つづく。

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追伸

コメント欄に、非常に興味ふかい御意見がでました。
重要だと思われるので、御紹介します。

■takapyonさんのコメントです。

http://kaze3.seesaa.net/article/124487949.html#comment

takapyonさんのお話によると、
>肝臓がアルコールを分解するのに大量のブドウ糖を消費するので
>激しい運動後のアルコール摂取は絶対禁忌です。

だそうです。なるほどと思いました。これが本当なら、アルコール摂取の前に糖を摂取する必要がありますね。この件については、もう少し研究の余地がありそうです。

あと◆低血糖症状と対処の仕方のサイトも紹介してくれています。
http://www.uemura-clinic.com/dmlecture/hypoglycemia.htm


■あと、クリフハンガーさんのコメント
体は電解質を使って神経や筋肉の機能を調整し、
酸と塩基のバランスを取っています。
筋肉の収縮は、カルシウム、ナトリウム、カリウムの
存在に依存している。
こうした主要な電解質が適正なレベルでないと、筋肉は弱くなったり、
極端な筋肉の収縮が起こることがある。
疲れやすくなったり、足がつるのはここから来るのですね。
参考となるページがありました。
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec12/ch155/ch155a.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/電解質

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2009年07月30日

トムラウシ山遭難事故に思う13

トムラウシ山遭難事故に思う13

 団体登山について

 団体登山と個人登山は別物です。
 別の技術がいる。


 一つは、後方を歩く人ほど疲れるということ。
 一つは、前から2番目が一番疲れないということ。


 団体登山で失敗するパターンの多くは、体力的な弱者が、どんどん置いていかれて、後を歩くようになり、強者と弱者の差がますます開き、列が長くなってしまい、弱者がドンドン脱落していくパターンです。今回の遭難事故も、最後には、そういうパターンになりましたし、高校の遠足や、中学の遠足にも多いパターンですね。

 これを防ぐのは、とても簡単です。
 隊を細かく分割するだけでいい。

 18人の団体なら、6人づつ3隊に分ける。
 これで一番楽な2番手が、3人も増える。
 二番目に楽な3番手が、3人も増える。
 で、3隊が、無線やトランシーバーで連絡をとりあう。

 先発隊は、偵察隊となる。
 危険を後方に知らせる役目です。
 と同時にテント地を確保する役割も兼ねていますから、
 テントも担いでいます。

 中発隊は、ボッカ隊です。
 重い荷物を持ってもらう最強部隊を配置します。
 この隊は、前後に救援移動する可能性があるので
 ロープなどを持っています。

 後発隊は、弱者チームになりますが、
 ツアーリーダーは、この隊を率います。
 そして、最高責任者は、一番最後尾を歩くのが一般的です。

 このように3隊に分けると、列が長くなって通行の邪魔をするなど、個人の登山者に迷惑をかけません。あと、仲間の状態をきめ細かく把握できます。

先頭を歩く人間(ガイド)が、後を歩く人を把握できる数は、十人までです。それ以上になると、把握しきれない。ですから軍隊でも、最小単位(分隊)を十人にしてある。

もっと理想的なことを言えば6人がいい。
6人ならテント2個分ですから、
一人のリーダー(ガイド)が背負える(3キロ)テントの
重さでおさまります。
そのために各隊で自己完結できる編成が可能になります。

 では、三隊に分けずに、一隊編成で、
 ながーい列を作ったらどうでしょう?
 仲間が体調を崩したとしても、それが分かりにくい。
 分かりにくいために倒れてしまうまで、
 分からないまま放置してしまう。

 しかしね、
 倒れてしまってからでは、遅いケースが多い。
 その時になってから慌てても、
 遅いのですよ!



 ここで、話をかえます。
 トムラウシのことではなく私が山岳会で苦労した裏話。

 このように3隊に分けても、
 うまくいかないことがたまにあるのです。

 人間に煩悩があると、うまくいかない。

 三隊に分けて、強者を後に配置し、一番の弱者を、2番手・3番手に配置すると、どういう事が起きるかと言いますと、だいたい2番手・3番手には、山に不慣れな若い女性がくる。すると色気づいた男性諸君が、いつの間にか、そのそばに寄ってきていて、列が目茶苦茶になってしまう事が、ごく希にですが、ありました。そうなると休憩ごとに、もう一回、列を作り直さなければならない。

 これには、本当に参った。
 第一、本人には自覚がないし。
 で、困り果てた私は静かに

「■■君、キミは、明日からボッカ隊ね

と指示を出すのであった。

 
つづく。

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2009年07月31日

トムラウシ山遭難事故に思う14

トムラウシ山遭難事故に思う14

はあばさんから教えていただいたサイトです。
よくできています。
よかったら、目をとおしてください。

http://memo.zouri.jp/2009tomuraushi.htm


一番驚いたところは
>遭難パーティは AM ラジオの天気予報により行動を決定したという新聞等の報道から
に驚きました。

「気象通報じゃないのかよ!」

しかし、よく考えてみれば、気象通報は、もっと遅かったでしたね。
前日分の気象通報は、夜の10時頃。で、

> 15 日 22:00〜22:20 時点で遭難パーティは、まだヒサゴ沼避難小屋に
>到着できておらず、行動中であった可能性がある。


天気が 全く分かってないで出発したの?
一度も気象通報をきいてないの?
天気図を書いてなかったの?



 さらに、このサイトでは、恐ろしい推論をしています。

>15 日にパーティが遭難してもおかしくはなかった、と考えるのが自然である

>筆者なら怖くて行動できない。白雲岳避難小屋に停滞していたと思う

 そしてさらに、14 日の天気図をみせてくれましたが、
 それを見た瞬間、絶句してしました。

「二つ玉かよ!」

 二つ玉というのは、低気圧が2個ならんでいる状態で、荒れることが多いので、冬山だったら登頂断念の目印みたいなものです。夏だと予測しがたい天気図に変化する。ただ、この二つ玉を利用して、間隙をぬって頂上アタックかける猛者もいますが、それはあくまでも猛者のお話。それにしても、このサイト、よく考察してあります。こういう検証作業は、全国各地で、どんどんやって欲しいですね。


 長い前置きになりましたが、これで分かったことがあります。
 大手のガイド会社には、後方支援体制がなかったのですね。
 最初から荒天の危険をガイドに知らせる通信手段を持ってなかった。
 定時連絡のシステムをもってなかった。

 以前、わんたろうさんが言ってましたが、
 どうして衛星携帯をもたせなかったのだろう?
 いや、それ以前に、どうして彼ら無線を持ってなかったのか?

 皆さんは「何でアマチュア無線?」と思われるかもしれませんが、ちょっと登山レベルが上がって、探検をはじめると、アマチュア無線が必携になるんです。

 まず入山届けの時に指摘される。警察は、必ず
「危険な状態になったらどうやって外部と連絡をとるのだ」
と言ってきます。人によっては、コールサインまで求めてくる人もいる。営林署は、そこまで言ってきませんが、やはり無線のことを言ってくる。

 だから、登山の本にアマチュア無線のことが必要だとは書いてないですけれど、レベルの高い山や、探検、難易度の高い冬山に入ろうとすると、アマチュア無線なしでは、どうにもならないんだという事を思い知らされるのです。

 で、山屋は、免許をとるのですよ。

 だから無線の免許がないガイドっていう存在じたいに疑問符がつきます。せめて、トランシーバをもって欲しい。そうすれば、偵察隊を先に出して、出発のための状況判断ができますから。

 10人以上の縦走隊をくむ場合、
 無線なしの登山なんて考えられない。
 想像もつかないです。
 最低でも、トランシーバーは、もちましょうよ。
 18人なら、6台は欲しいところです。

つづく。

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追伸
yさんが、非常に面白いコメントをつけてくれました。ガイドが何故天候を見誤ったかについて、ひじょうに面白い仮説なので、興味のある方は、ぜひ御覧になってください。
posted by マネージャー at 03:04| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う15

トムラウシ山遭難事故に思う15

http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20090720ddq041040004000c.html

>戸田さんは「自分が見たことを知らせる義務がある」と取材に応じた。
>「遭難当日、私たちは『こういう危険があるけど行きますか?』と、
>判断する機会を与えられなかったのはおかしいと思う。


 戸田さんのお怒りは、ごもっともです。
 しかし、こういう場合に御客様にも出来ることがあります。
 そこで今回は、『役割人格』について。


 危険な時に、冷静・勇敢に対処した『美談』の多くは、特定の『役割』を持たされた人間が主人公の場合が多いです。例えばハイジャックの時のスチワーデスや、事故現場の警官などがそうですが、彼ら彼女らは『役割』を持たされているから、勇敢になれるんです。人間には本来的な人格の他に、現在の役割から与えられる第2の人格があり、それが恐怖を乗越えられるバネになると言われています。

 これを『役割人格』といいます。

 例えば、とんでもないグータラ社員が、責任者になったとたんにシッカリ人間になったりしますが、これは責任者という役割を与えられために責任者という『役割人格』が自分の中にできたためです。また、こんな例もあります。覚醒剤やシンナーでボロボロになり、カミソリを振り回し、親を殴り倒し、家出して売春をするといった非行少女が、ある日バッタリと非行をやめてしまい、分別のつく大人になりました。きっかけは出産です。その子は、母親という『役割』ができたために、母親という『役割人格』が引き出されたわけです。

 人間にとって何よりも恐ろしいことは、危険が迫っているのに何をしていいかわからない事です。けれど、やるべき事を知っており、そのための『役割』を与えられている人は、かなり冷静に行動できます。ということは、自分がパニックに陥らないためには、自分自身に役割を与えておけばいいんです。自分だけではありません。パニックになっている仲間がいれば、その人にも役割を与えてあげればいいんです。役割を与えて、その人の役割人格を引き出してあげればいいんです。

 これは、阪神大震災の被災者にも言えることでした。私が避難所を回って気が付いたことは、避難所によって被災者の表情が全く違うことです。被災者が生き生きしている避難所では、被災者に『役割』が与えられていました。そして絶望する間もないくらいに活発に行動していました。被災者が進んで救援物資を運び、何でも自分たちでやっていました。だから行列も少なく、何でもスムーズに動いていました。
 ところが被災者に『役割』が与えられてない避難所では、一杯のトン汁の配給を受けるために2〜3時間の行列を並んでいました。被災者に『役割』が与えられている避難所と、『役割』が与えられてない避難所では、こんなにも違うんです。

 では、トムラウシ山遭難事故のケースの場合、
 どうであったかと言いますと、
 ガイドが、御客様に役割を与えたという形跡がみあたりません。

 むしろ自身がパニックになっていた可能性もあります。
 そして御客様は、何をしていいか分からなくなっている。

 それが証拠に北沼で90分停滞して、何人かに致命傷を与えている。
 勝手知ったる山岳会では、こういう事は、ちょっと起こりにくい。
 各自が、自分の役割を認識いるからです。

 しかし、寄せ集めのガイドツアーでは?
 そうはいきません。
 そこで冷静な人が、役割人格を振り当てる必要がある。

 誰かが冷静に判断しないと
 全滅する恐れがある。


 逆に言うと、ツアー参加者は、こういう異常事態に「自分に何が出来るのか?」という役割人格を自分自身で見つける必要があるかもしれません。もっとも、今回の遭難事故の中で、自分なりの役割を見つけ出すのは、至難の業ですが。90分停滞する間に、ぼーっとしてて、何もしてないとしたら、その隊の隊員たちには、役割人格が与えられてなかった。見つけられてなかった。そういう可能性はありますね。

役割人格については、スノーシューのサイト
http://www.kaze.cc/snow/02-huyu-yama/kiken-17.htm
にも書きましたが、よろしければ、御一読を。


つづく。

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posted by マネージャー at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

トムラウシ山遭難事故に思う16

トムラウシ山遭難事故に思う16

こんなサイトを発見して愕然としました。
http://subeight.wordpress.com/2009/07/31/mr-toda-text/

登山関係者のサイトオーナーが、
遭難被害にあわれた戸田さんに質問を出し、戸田さんが答えたというサイトです。
ここに意外な事実が。


戸田さんの回答
>最初の日にすでに一人の女客が旭岳から白雲岳へ行く途中で
>うつむいてゲロをはくこと、ゲイゲイとやっていた。
>体調をくずしていたようです、ガイドに連絡しなにかやっていた
>ようですが、自分の視界からきえました。
>その日にもう一度目撃し、次の日に一度目撃しました。

>彼女のサポートに足を取られ、大幅な時間遅延がしょうじ、それが誤算だったようにおもいます。


涙、出てきました。もう、何が何だか。
コメントするのも辛くなってきた。
本当に泣けてくる。

さらに戸田さんは、驚くべき事に、このように証言しています。


>小屋から5時間でなく6時間(コースタイムは2時間30分)です、
>2倍ではなく3倍に近い時間を食ったと思います。
>そして分岐の下で停滞したのが1時間半とされていますが、
>2時間と思います。2時間は現場で自分が最初に考えた時間です。


恐ろしいな。
本当に恐ろしい。
私は、最初のニュースのいい加減な報道を思い出しています。


こんなこと、言うのは不謹慎かもしれませんが、
生き残ったガイドの刑事責任を免責にできませんか?
免責にしたうえで、
会社をやめてもらって
ガイドにも真実を徹底的に
語ってもらうことはできませんか?

真実を解明しないと再発する気がする。
この事件には、それだけの教訓があると思う。


この遭難事件は、誰かに責任をとらすことよりも、
どういう会社の指示で、どういう理屈で、
どういう心理状態で、どういう判断を下したかを
究明することを第一にしては、だめでしょうか?

(ダメだろうなあ、8人死んでるからなあ)


あと、こんなサイトも。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028738865

>で「山岳遭難」救援を求めるのが常識以前の問題。
  (途中略)
>何故に、救助要請を遅らしたのか?
>無駄に命を散らしたのか

>海王丸事故ではヘリのパイロットはマストの上、直径1メーターの箇所に
>特殊救難隊員を降下させてみせた。神業としか思えない風速30メーター。
>そのような鍛えられたメンバーがわが国には存在する。
>何故に速やかに救助を求めなかったか?

>ヘリが飛べるか、飛べないかは担当者が決定する。
>大切なのは救助要請が大幅に遅れた事。


あと、テントが4人用が一つだけだったという情報にも驚かされました。はじめからの予定で、他のテント(10人用一つ、4人用一つ)は次のパーティーのため避難小屋にのこしたとは、なんて酷い話なんだろう。これが本当ならビバークも出来ない。おまけにツエルトは、御客様の備品だったらしいし。こんな計画をたてて、ガイドに丸投げするなんて、計画した人の責任も重いなあ。

やっぱり、この隊は、最初に睨んだとうりポーター軍団だったんだなあ。
会社は何をやってたんだろう?

ああ、本当に嫌になってきた。
胸くそ悪い。
もう、そろそろ、この話題を打ち切ろうかと思います。



(経験、無線、気象、カロリー、ポター、装備、医療、いろいろ想定してブログを書いていたけれど、病人に鞭打って悪天候を突破するというのは、さすがの私には想定外でした。事実は小説より奇なりというところか? いったい事件の背景に何があったのか?)


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posted by マネージャー at 01:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする