2005年06月10日

ハイキング入門

ハイキングを10倍楽しむ方法!

 登山には二つの側面があります。一つはスポーツとしての登山。そして、もう一つは旅としての登山です。頂上までのタイムを競う登山、体力の限りを尽くす登山などは『スポーツとしての登山』と言えます。では、『旅としての登山』とは、どう言う事を言うのでしょうか?

 例えば、北海道を旅する旅人で、一日で、どれだけの観光地を回ったかを自慢する人がいるでしょうか? 一日で多くの観光地を回る事は、全く馬鹿げています。観光バスで、五分刻みに移動するせわしない旅行に、旅の感動があるはずがありません。それより一ヵ所に時間をかけて、ゆっくりと見てまわった方が、印象も深いし、旅に奥行きがでるものです。

myugi0003.JPG

 これは登山についても言えます。『旅としての登山』を考えた時、無理に重い荷物を持って山に登ったり、頂上までのタイムを競ったり、一日でたくさんの距離を歩くのは、馬鹿げています。

 そんな事をするより、ゆっくり山に登り、お花畑で花の眺め、野鳥のさえずりを聞き、素晴らしい展望を楽しむ方が絶対に面白いはずです。時間に追われる登山なんて、時間に追われる北海道旅行と一緒です。そんなもの、何の自慢にもなりはしません。

 但し、『スポーツとしての登山』を考えているのなら別です。スポーツとしての登山を行なうつもりなら、景色よりもタイムに重点が移ってしまいます。


よろしければブログの人気投票願をどうぞ
続きを読む
posted by マネージャー at 02:21| 群馬 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月16日

バームウォーター、アミノバイタルプロ

東京から帰ってしばらく、寝こんでました。
今は寝過ぎて頭が痛いです。
どうやらインフルエンザにかかったらしい。

ちょっと重傷だったみたいで、食事も24時間食べられなかったです。
口に出来るのは、バームウォーターかアミノバイタルくらいでした。
これがまたいいんです。

バームウォーター、アミノバイタルプロ
(ゼリータイプ)は、本当にいいですね。
これだけで体力低下を防ぐことが出来ます。

病気で何も食べられない時は、
本当に重宝できますね。
皆さんも、ぜひ試してください。
24時間食べられなくとも、お腹がすきませんから。


つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 23:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

トムラウシ山遭難事故に思う1



http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090717/dst0907170926004-n1.htm

> 北海道新得町の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)に登った
>ツアー客ら19人が下山できなくなった遭難事故で、17日午前8時半
>までに、男性1人、女性2人の計3人の死亡が確認された。道警による
>と、さらに5人が意識不明の重体となっている。

 ほんとうに悲劇的な事件でした。
 犠牲者の皆さんならびに遺族の皆さん、御愁傷様でした。

 実は、このトムラウシ山縦走、私は何回か行っています。
 だから現場を、よく知っているのです。
 で、知っている人間としてコメントを残しておきます。

 トムラウシ山の遭難事故は、今回が初めてではありません。
 実は、過去に何回もおきているんですよ。
 たとえば、2002年7月におきた遭難事故では、
 裁判に発展し、ガイドに対し禁固8月執行猶予3年を言い渡されています。

 つまり、そういういわくつきの場所だったんですね。

 それはともかく、こういう場合、
 裁判で業務上過失致死が決定された場合、
 ガイド保険がおりる可能性が高くなります。

 逆に、業務上過失致死が、認められなかった場合、
 つまりガイドにミスが無かった場合は、
 ガイド保険はおりません。
 つまり死に損になるわけです。
 ガイド会社としては、痛し痒しでしょう。

 業務上過失致死が、認められなかった場合は、遺族への補償ができない。
 逆に業務上過失致死が、認められた場合は、会社そのものが糾弾される。
 だから、ふつうガイド会社の大半は、安全管理を徹底して行うものなんです。

 ここで私の恐ろしい体験を述べてみます。
 北軽井沢のある山で、スノーシューツアーを行っていた時です。
 某旅行会社の団体さんと、雪山で出会ったんです。
 で、その団体さんたちは、道を間違えていた。
 そのまま行ったら崖に転落するので、注意したら、どうも挙動がおかしい。
 で、旗をもったガイドさんに
「ガイド歴何年?」
 と聞いたら学生アルバイトだったのでした。
 そのアルバイトさん、不安そうでしたね。

 あと、自称ガイドの方が、率いている挙動がおかしいツアー団体にも出会っています。その自称ガイドさんは、重登山靴にピッケルにカラビナにロープという完全装備で登ってきていたのですが、いかにもあぶなかしいのです。

 だいたい、重登山靴も、ピッケルも、邪魔なだけの湯ノ丸山なのに、
 というか、そんなものあったら、余計に遭難しかねない状態なのに
 そういう重装備にフウフウ言いながら、
 かんじきごと雪に埋もれながら前進している。

「怪しいなあ」

と思いつつ、こっちは、ゴム長靴にストックにスノーシューで、スイスイ追い越していきました。で、山の頂上で昼飯を食べて、ゆっくり休んで下山するときに、またすれ違ったのですが、まだ、フウフウ言って登っていました。

 なんか面白かったので、いろいろ話しかけてみたのですが、
 機関銃のように、いろいろな知識が飛び出してきて、
「百科事典みたいな人だな」
と思ったのですが、一緒について行っている人には悪いですが、私なら、この人と山に登りたくないなあと思いながら下山したものです。ただ、この人と一緒なら、少なくとも遭難することはないなあと思ったことは確かです。少なくともアルバイトさんよりも。でも、あぶなかしかった。

 ガイドさんにも、いろいろな人がいるんですね。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

トムラウシ山遭難事故に思う2

続きです。
まずは、この動画を。



天下のNHKが、こんなニュースを出していいんですかね。
「登山者の一人が観光旅行のつもりだったので山の知識がなかった」
だって?

そんなわけねーだろう!
もし、そうだったら死んでるよ!
あくまで本当だと言い張るならソースだせよ!
画像があるなら出してみろよ!

NHKが、無駄に煽ってどうするの?
ニュアンスを正確に伝えないでどうするの?
と、怒りモードの自分は、ここまでにしてと、

このニュースによれば、
「防寒対策をしっかりやってない人もいた」
とありますが、煽られてはいけません。
防寒対策というのは、実に
相対的なもの
だからです。

もちろん防寒対策を完璧にすることは可能です。
しかし、完璧にすると荷物が重くなって身動きがとれなくなる。
そうなると疲労のもんだいが出てくる。

よーするに、どのあたりを
「落としどころ」
にするかが問題なんですよ。

雨が降っても、槍が降っても、トムラウシに行くのが目的ならば、
重くても完璧な防寒対策にして、テント泊にして、
3泊4日(プラス予備日)のツアーにすればいい。
その場合は、装備を具体的に指示する必要があります。

ちょっとでもヤバイようなら撤退すると決めていれば、
もっと軽量化して、2泊3日のツアーでもかまわない。
ただし、緊急時には、停滞するための準備は必要でしょう。

どこを「落としどころ」にするかなんです

トムラウシは、夏でも雪渓があるんです。
冬山とは言いませんが、春山の気候になるケースが多い。
だから始末に負えない。

一般の人は、なんとなく雨より雪の方が、寒いと思うんでしょうが、
実は、雪というのは案外温かいものです。
むしろ冷雨の方が、よほど体温を奪います。
そのうえ風速30メートルなら超最悪です。

そうなったら山のベテランなら、
間違いなく絶対に登りません。


 北海道新聞によれば、ツアーの主催会社の営業課長は
「ツアーの日程に無理はなく、装備も問題ない。ガイドは最善の判断をしたと思う。天候が予想以上に悪くなったのではないか」
と話したと言いますが、
「そんなわけないでしょう?」
もし、本気で、そう思っているならガイド失格ですよ。

ある判断で人が死んだら、その判断は、
最善の判断とは言えないと思います。

それも一人ではなく、何人もですよ。
一人なら、たまたま体調が悪かったと言い訳できますが、
何人も死ぬというのは、どこかに判断ミスがあったと言っていい。

だいたい、
「散り散りになって8人が死亡」
でしょ?

散り散りになること事態が、もうガイドになってない。
御客様を守れてない。
判断ミスですね。
停滞すべきでしたね。
もし、これが判断ミスでなかったら、
誰もガイド会社を使って登山しなくなります。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

トムラウシ山遭難事故に思う3

トムラウシ山遭難事故に思う3
続きです。

 アミューズトラベル社が主催した、トムラウシ山縦走は、50〜60代の客15人とガイド3人が参加しており、そのうち8人が死亡するという大惨事となりました。また、別のツアーで来た1名と単独で来た1名もお亡くなりになりました。御冥福を祈りたいと思います。

 あらためて、自然をなめてはいかんなあと思いましたね。
 ところで感心したことがあります。

http://www.tokachi.co.jp/news/200907/20090717-0002092.php

 同じ条件下で下山した、静岡県の6人パーティーは無事だったのです。また、旭岳の別パーティも同じ天気予報を聞いていたが、山の天気が平地より遅れてくるとの経験則から夕方まで荒れると見越して中止していますね。 素晴らしい判断、お見事でした。

 で、どうして、この差となったかと思ったら
 ウィキペディアに経過が書かれてありました。


1.7月16日、午後から天候は好転すると見越して出発を決定。
  ただし客の何人かはこの決定に不安を感じたという。
  一行は午前5時半頃に避難小屋を出発した。
  パーティは風速20〜25mの暴風雨の中を飛ばされないよう慎重に、
  時に岩にしがみ付きながら進んだ。
  この時点で客の何人かは避難小屋に戻るよう要望したという。

「客の何人かは避難小屋に戻るよう要望した」
 ここがポイントですね。



2.午前10時半頃、北沼付近で女性1人が低体温症のため歩行困難。
  一行はツェルトを設営し付き添いのガイドAを残して先に進んだ。
  午前11時頃、その近くで別の女性1人が意識不明に陥った。
  ここで岩陰を探してテントを設営。
  この女性に加えて歩行困難になった女性2人と付き添いの男性1人、
  ガイドBの計5人がこの場でビバークすることとなった。
  またこの場でも客から救助要請の要望が出たという。

「客から救助要請の要望が出た」
ここもポイントですね。


しかし、無線による救助要請はでていません。
おそらく、アマチュア無線を携帯してなかったと思われます。
うっかり忘れたのか?
それとも?
(誰か突っ込んでください)


3.客10人とガイドCはトムラウシ山頂を迂回し
  西側の平坦なコースで下山を続行した。
  この時ガイドは遅れた人を待つことなく
  大急ぎで進んだため列が伸びて全員を確認できなくなったという。

「この時ガイドは遅れた人を待つことなく、列が伸びて全員を確認できなくなった」

おいて置かれた人は、どうすればいいんだ?
御粗末すぎはしませんか?


暴風雨で、バラバラになるのは自殺行為でしょ!
このせいで、
死ななくていい人が、4人死んでいる。
この暴挙がなかったら被害は4人だけだった。


4.午後4時頃、ガイドCと客2名が五合目「前トム平」に到着。
  ここでガイドCは携帯電話から110番通報して救助要請を出し
  この場にとどまった。


午後4時頃になってようやく携帯電話から110番通報。
ああ、なるほど、携帯で通報か。
アマチュア無線は持ってなかったということか?
今まで電波が届かないために通報できなかったのか?
それにしても連絡が遅すぎましたね。


5.午後5時前後、ガイドBは同社の札幌営業所に社長あてで
  「すみません。7人下山できません。救助要請します」
  「4人くらいダメかもしれないです」
  と切迫したメールを送信した。

おいおい、携帯は、繋がっていたのかよ!
どうして、もっと早く連絡しない?



(それにしても客の方が判断が正しかったなんて、なんだかなあ)

 ところで、気になったことが一つ。
 ニュースで見たテントです。
 なんか・・・・・ぽいんですが、
 私の気のせいですかね?

 あと、気になる点。
 ツアーリーダーは、誰だったんですかね?
 ツアーリーダーが、一番最初に離脱しないはず。
 いったい誰なんですか?
 (ここも、突っ込みどころ)

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 00:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う4

トムラウシ山遭難事故に思う4
続きです。

まず、下記サイトのニュースから抜粋。
http://www.asahi.com/national/update/0719/NGY200907190029.html

「遭難だと認めて救援を要請しろ」。北海道大雪山系トムラウシ山の遭難事故で、なかなか救援要請をしないガイドに業を煮やし、こう求めたと、旅行会社アミューズトラベルのツアーに参加し、自力下山した愛知県清須市の戸田新介さん(65)が証言した。

 (中略)

我慢出来なくなった戸田さんは大声で叫んだ。
「この事態をどうするんだ。遭難だと認めて救援を要請しろ」
 すると、北沼付近にいたガイドが戻って来た。
「歩ける人は、先に下りてもらえますか」
救援要請は聞き入れられず、違うガイドが先導して先を進むことになった。

 (中略)

 戸田さん自身も体力の限界が近づいた。何とか助かったのは、山頂に近づいた時に雨がっぱの下にフリースをもう1枚、着たからだという。着替えるために雨がっぱを脱ぐと雨にぬれるが、「このままでは寒さでやられる」と思い切った。

  ×  ×  ×  ×  ×

 戸田さんの怒りは、わかりますよ。
 ガイドの対応は、ダメダメでしたから。

 それは、ともかく、戸田さんの判断は素晴らしい!
 救援要請しろと怒鳴ったことではないですよ!
 それは、あたりまえのことですから。

 私が絶賛しているのは、雨の中、
 フリースに着替えたことです

 フリースというのは、濡れても体温を奪われないという不思議な力を持っているんです。というのは、私も同じ経験があるからです。トムラウシより気温の低い、7月の知床山脈縦走をしたとき、豪雨の中でも1枚のフリースで、ほとんど体温を奪われずにすんだからです。それ以来、フリース信者になりました。

 おまけに分厚いフリースは、破れにくい。

 ハイマツの藪こぎで、ザックやゴアテックス雨具が穴だらけになったときでも、分厚いフリースだけは破けなかった。雪渓歩きの中、知床山脈の冷雨にあっても体温を奪われなかった。だから、雨に濡れてもフリースに着替えるのは、大正解なんです。

 あと、こういうケースで有効なのは、アミノバイタルとチョコレート。これを継続的に食べ続ければ、眠くなりにくくなる。蜂蜜があれば言うことなし。今は、ブドウ糖が売っているらしいので、それでもいいかもしれません。

 とにかく、糖分補給を忘れないことです。
 これを忘れると、ボーッとしてくる。
 眠くなる。
 アミノバイタルの補給を忘れると、筋肉が動かなくなる。

 これは、かなり重要なことです

 8時間以上の歩行を行うなら、アミノバイタルプロは必携です。
 ツアー会社は、事前に説明してあるはずですよね?



 ところで、ニュースサイトから戸田さんの発言を引用します。

>戸田さんは指摘する。
>「重ね着をさせるなど、ガイドが指示を出すべきだったのではないか」
>戸田さんのほかに防寒対策をする人はほとんど見られなかったという。

 ああ、そういう事だったのか。
 これで納得いきました。
 どうして8人も御客様を殺してしまったか分かりました。
 ガイドさんたちは、御客様よりも動転してしまって、
 防寒の指示を出し忘れたのかもしれませんね。


 それにしても残念。間違いなく、ガイドたちは、業務上過失致死で訴えられるだろうな。まあ、逆に言うと保険はおりやすくなるかもしれませんが、そういう問題ではないからなあ。 

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 22:46| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

トムラウシ山遭難事故に思う5

トムラウシ山遭難事故に思う5
続きです。

 今まで、トムラウシ山遭難事故をおこしたガイドさんにキツイことを言ってきましたが、今度は、ガイドの立場になって考えてみます。というのも、私たちも無償とはいえ、御客様を連れてガイドをすることがあるので、ガイド側の気持ち、ツアー会社の気持ちが多少はわかるからです。

 北軽井沢ブルーベリーYGHでも、『風のたより』の皆さんのボランティアにお願いしてガイドツアーを行っています。基本的に無償です。保健代が300円とガソリン代だけです。まれに私がガイドに出かけることもありますが、これは営業ではありませんから、やはり(実費を除いて)無償です。

 無償にする理由の一つは、天候が悪ければ、必ず撤退するからです。

 まあ、それだけが理由の全部では、ありませんが、理由の6割を占めます。本格的なガイド業なんて、宿業と兼務でこなせるほど甘くありません。雨が降ったら登らない、吹雪いたら登らない、天候が急変したら、すぐに下山する。頂上はめざさない。そういうところは徹底してガイドツアーを行っています。

 でも、そこまで慎重に行動しても
 事故がおこる時は、おこる。
 御客様が怪我をする時もある。


 だから余計に慎重になってしまう。
 年々、臆病になっていく自分がいる。

 しかしね、そういうガイド側の心を鞭打つかのような
 御客様の激怒の声が浴びせられることがあるんです。
 たとえば、こんな会話(電話)が、年に何回かあります。

「来週は、××山登山ですよね?」
「そうです。でも雨天の時は、温泉ツアーになります」
「それじゃ困るんだよ、はっきりしてくれよ、行くの? 行かないの?」
「こればかりは天候しだいなので・・・」
「それ、おかしいだろう? いかねえならホームページに書くなよ」
「ホームページにも、雨天中止と書いてありますが」
「こっちは、百名山やってるんだ、行ってくれなきゃ困るんだよ」
「それでは、他をあたってください。なんなら必ず連れて行って行ってくれるガイド業者を御紹介しましょうか?」
「それじゃ金がかかるだろう!」

 こんな風に、無茶苦茶言ってくる人が希にいます。
 スノーシューツアーの時も、

「今週のスノーシューツアーは、どこに行くんですか?」
「それは天候によって決まります。吹雪いたり、雪崩の危険性を考慮して、前日に行ける場所を御客様に提案することになっています」
「それって、おかしいんじゃないの?」
「私どもの宿は、そういうシステムをとっていますので、もし御不満でしたら、他の会社を紹介しますが」
「他の会社は、おたくの3倍の値段なんだよ。それじゃ困るんだよ。四阿山に絶対に行く日を決めてよ」
「では、別価格で、1日4万円のガイド料金で四阿山を御案内いたします」
「なんだよ、それ、ボリすぎだろう」
「いえ、御客様、一日営業を停止して、装備のチェックと四阿山の事前調査と荷物のデポを行わなければなりませんから、これが最低ラインになります。一般のガイド会社でも、この価格になっているはずです」
「もう、いいよ!」

 てな、ことがありました。
 こういう事があるたびに、世の中には、

「危険なところに行くには、
コストがかかる」


 という単純明快なことを知らない人が、
 いるんだなと思いしらされます。
 私は、電話がきれた後に、

 コストをかけたくなかったら、危険に踏み込まないでくれ!
 無料どうぜんで危険を手に入れようと思わないでくれ!


 と叫んでいます。

 逆にいうと、ガイド会社には、北軽井沢ブルーベリーYGHなんかよりも、もっと御客様からのプレッシャーがあるでしょうね。なにしろ、それで食べているから。

 それと、今回のトムラウシ山で遭難事故にあわれた皆さんは、
 危険に対するコストをどう考えていたんでしょうか? 

 そういえば、こんな画像が。

55-5-8.jpg

 ほーっ、今時のツアー会社は、
 ポーターもやっているんですねえ。
 なるほどねえ。

 念のために言っておきますが、
 ポーターとガイドは、全く別物ですから。
 気をつけてください。

 ガイドぽい人が、3人いたとしても、
 本物は1人で、
 ポーターが2人ということもありえます。

 生まれて初めてトムラウシに登る人が、
 ガイドなんてことはありませんから。

 そういう人が混じってたら、
 その人は、おそらくポーターです。


 それから念を押しておきますが
 ポーターというのは、あくまでも荷物持ちですから。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:18| Comment(10) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月24日

トムラウシ山遭難事故に思う6

トムラウシ山遭難事故に思う6
続きです。

下の画像をみてください。
最近のツアー会社は、ポーター(荷物持ち)もやってるんですね。

55-5-8.jpg



 前置きは、このくらいにして、意外なことですが、
 トムラウシ山遭難事故の、3人のガイドのうち
 2人は、偽物でしたね。
 というのも、今までトムラウシ山に登ってなかったからです。

 お亡くなりになった、ガイドaの吉川寛さん(61・広島)は、トムラウシ山は未経験でした。おそらく、彼はガイドではありますまい。ポーターであった可能性が高いでしょう。

 客を置き去りにした、ガイドc松本仁さん(38・愛知)も、おそらくガイドではなく、ポーターであった可能性が高い。だから、死ななくて良かった4人を殺してしまった。

 ちなみに、このガイドcは、救助隊に救助されています。そして、不思議なことに、ガイドcが、倒れたにもかかわらず、5人の御客様が自力下山しています。ガイドcが、着けなかったゴールに、5人の御客様がゴールしていた。

 そして散り散りになって、残されてしまった4人は、全員死亡しています。ガイドcが、本物のガイドであったなら、少なくとも全員の力を合わせて、一人の落伍者も出さずに下山させていた可能性があります。


 ここで誰がツアーリーダーか、はっきりしたと思います。
 ガイドBの多田学央さん(札幌)が、
 ツアーリーダーですね。

 で、彼は、どの程度のガイドであったかと言いますと、
 下記のソースによると、たった5回の経験だけ。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/177789.html

 正直な感想を言いますと、5回の経験だけで、15人の老人を引率して暴風雨の中を出かけるのは無謀かなと。おまけに他の2人がトムラウシ未経験のポーターでは、お話にならないですよ。低体温症の知識もあったかどうか、怪しいですね。32歳じゃ、ゴアテックスしか知らないだろうから、夏の疲労凍死なんて縁がない世代だろうし。ましてや5回の経験じゃあなあー。


 ここで、業界の話をしますと、
 ガイドというのは、
 必ず事前調査をかねて下見をするんです。
 それも出発の直前に。


 私たちユースホステルのマネージャーたちは、
 それに「およばれ」されることも多いんです。

 現に、私と谷川岳ラズベリーの曽原マネージャーは、何度も谷川岳のガイド会社に、下見調査に参加しないかと誘われて出かけていった。

 ガイド会社の方にしてみれば、私たちから客が欲しいわけだし、私たちにしてみれば、その会社のレベルを知れば、御客様に紹介する時に、説明しやすいからです。

 よーするに、もちつ、もたれつの関係なんです。

 で、私と曽原マネージャーが、
 客という想定で下見をしたのです。

 ガイド会社の方でも、先生が一人と
 研修生たちが2人ほど参加していました。
 研修生の2人のうち、一人はポーターをやっていました。

 本番前の下見ですから、どんな危険があるかを研究しながら前進しました。多少、無茶なことも行いました。私なんざ、ゲレンデ経験もないのに、ボーゲンさえやったことがないのに、生まれて初めて山スキー履かされ、林の中を10時間近く滑っては倒れ、滑っては倒れ、樹林にラリアートやタックルをぶちかまし、そして倒れる。最後には筋肉痛で立てなくなっりました。

 まあ、それでも根性で
 立ち上がったけれどね。


 このような下見によって、いろいろな問題点を解消していくシュミレーションをたてていくわけです。どうすれば、御客様を安全にガイドするかのマニュアルを組み立てていく。そうやって、はじめて商売としてのガイド業が成り立っていくのですが、このような下見ツアーは、1回だけではダメで、何回も行います。それで初めて一人前のガイドになれるし、ガイド業が可能になるのですね。

 ところが、
 ガイドc松本仁さん(38・愛知)も、
 ガイドaの吉川寛さん(61・広島)も、
 それをやってないので素人と一緒なのです。

 つまり、会社側は、彼ら2人をポーターとして使っていた可能性が高いのですね。それも愛知県と広島県ですよ! 道内の人ならともかくとして。

 私なんぞは、浅間山なら30回、四阿山・黒斑山なら50回は調査している。もちろん夜間登山もビバークもしているし、藪こぎもおこなっている。だから目をつぶってでも登れるようになりました。

 記録写真も500ギガを溢れました。画像1枚が平均1メガとして計算すると、50万枚の記録写真をデジカメで撮ったことになります。ここまで調査してないと安心できない。思わぬ落とし穴がでてくるかもしれない。それがトムラウシ経験5回じゃねえ。


  ×  ×  ×  ×


それにしても、
無人小屋セットって、おい!

55-5-8.jpg

しかも、身軽に歩くって書いてある。orz

55-5-9.jpg


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 02:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

トムラウシ山遭難事故に思う7

トムラウシ山遭難事故に思う7
続きです。

55-5-9.jpg


今回の事故から何が学べるか?

1.事前にガイドの経歴を聞く
2.事前にガイドの装備を聞く

これにつきるのでは、ないでしょうか?


1.事前にガイドの経歴を聞くについて

 今回の事故を思うと、トムラウシ山を経験したことのあるガイドが、たった一人だった。それも5回しか経験がなかった。そのうえ凍死についても、低体温症についても分かってなかった。だから川の中を渡渉してしまった。こういう悲劇を繰り返さないためには、最低でも10回以上、トムラウシ山を経験したことのあるガイドが、2人以上いないツアーには参加しないことですね。

 あと、ガイド会社によっては、ガイドの指名ができるんです。
 これはと思う人を指名するのも手かと。

 それに、そういう会社なら、競争原理が働いて
 変なガイドは少ないと思います。




2.事前にを聞くについて

 これは逆だろう? 参加者の装備だろう?と思うかもしれませんが、ガイドの装備についても、参加者は把握しないとダメだなというのが、私の感想です。トムラウシ山遭難事故に思う3にも書きましたが、いくらなんでも

あのテントは、ないだろう!

と。どうみても、山用テントじゃないでしょう。
少なくとも台風の山に持って行くテントではない。
あれでは、風速25メートルのふきっさらしで
ビバークなんて無理ですよ。

だから、ガイドたちの選択肢が狭まった。

そして一人死なせた。

しかし、その後の判断を間違えなければ、
死者は、たった一人だけだったもしれない。
残念です。


あと、アマチュア無線を持ってるかどうか?
(ここ、重要です! すごく重要です)
(無線を持ってなかったらモグリです)
(ガイド会社の姿勢を疑って良いです)


最低でも防水の携帯電話を持ってないとダメ。
別にGPSがついてなくてもいいですから。
出発前にガイドに提示をさせ、
緊急時の連絡方法を確認すべきですね。

連絡が早ければ、自治体が動いて、
自衛隊の出動命令が出しやすくなります。
(自衛隊は、自治体の要請なしに動けない)



あと、某掲示板に、週刊文春 (7月30日号)の記事が載ってました。
引用して紹介します。以下、引用。

************************************************************

>一行は、天候が悪かったため30分遅れで出発した。他の客からは
>「やめたほうがいいのでは」との声も上がったという。だがメインガイド(多田)は、
>「昼から天候は回復する」と話し、決行が決まった。

>一行は、ヒサゴ沼から稜線に出ると、強風に煽られ、転ぶ人が続出した。風が強くて
>立っていられないんです。先頭のガイドの声が聞こえなくて。それをサブガイド(松本)が
>『風が強く吹いたら、とにかくしゃがんで』と繰り返していました」(真鍋さん)

>通常なら三時間程度で到着するはずの北沼まで、六時間近くかかった。
>「北沼付近で女性一人が寒さで歩けなくなってしまい、みんなで一時間半ほど待っていました。
>吉川ガイドに『どうするんですか』と聞いたら『様子を見る』と。私が大声で
>『遭難しているんだから救助を要請しないといけない。どうするか決めなあかん』と言いました。
>するとメインガイド(多田)が『歩ける人だけで先行します』と決めた」(戸田さん)

>一行は正午ごろ、動けなくなった女性と、付き添いの吉川ガイドを残して再出発。
>先頭に立ったサブガイド(松本)が「ついてこいよー。間をあけないで。早くこいよー」
>と声をかけた。しかし歩みの鈍る客が増えていく一方だった。

>北沼の南側あたりで動けなくなる客が続出。メインガイド(多田)は結局、
>サブガイド(松本)と10人の客を先行させることに。「メインガイドがサブガイドに、
>『十人を責任を持って下山させてくれ』と言うと、サブガイドは『一番体力があるのは
>あなたのほうだよ』と答えていました。サブガイドは川で水に浸かってしまったようで、
>少し元気がなかったのです」(戸田さん)

>この後、女性客は先を急ぐサブガイドに追いつけなくなっていた。
>「サブガイドは怒りながら『早くついて来なきゃダメだ』と言うのですが、
>遅れた人を待とうとせず、間隔は開くばかりでした。しかたなく私が最後尾に
>回った時、すでに8人しか確認できなかった」(戸田さん)

>約三週間前、ツアー客の一人は、このサブガイドと別のツアーで一緒になっている。
>その時もサブガイドは客のペースに合わせず先行し、遅れたツアー客が違うルートに
>入ってしまったという。

>「それでも彼は『前回は遅れて最終列車に間に合うか問題になったが、今回は予定より
>一時間早く下山した』と自慢していた」(ツアー客のひとり)

***********************************************************

あと週刊新潮 (7月30日号)の引用

>戸田さんはガイドに、遭難を認めた上で救助要請をすることを求めたが、
>「携帯電話を持っているかと尋ねたら、持っていないとウソをつかれました。
>通話の圏外だったのでしょうが、ガイドは最後の最後まで救助要請の連絡を
>したがらない。自分の評価が下がるからでしょうが、馬鹿げた話ですよ」

************************************************************

なんか、悲しい。
携帯電話はともかく、
アマチュア無線を持ってないという段階で
モグリと言っているようなものですから。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:51| Comment(6) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

トムラウシ山遭難事故に思う7+α

トムラウシ山遭難事故に思う7+α
コメントくれた人に、マルチレスです。

■ささらーさん
>しかし、ガイドの当たり外れはほとんど運ですね。

 そうですねえ、運もありますが、たとえハズレのガイドになっても、会社の姿勢によっては、悲観することはないです。きちんとした会社なら、それなりの教育がされているはずです。教育というのは、登山技術のことではなく、
「危ないことはするな!」
「安全を第一にしろ」
「不安なら無線で連絡しろ」
「迷ったら安全策をとれ」
といった教育です。これの姿勢さえあれば、たとえガイドが未熟であっても、もっと最小限の被害ですんでいたと思います。


■薬屋さん
>ガイドや旅行社の責任は免れないとしても、結局山で死ぬことになった原因は、自分自身です。

 こういうお考えの方も多いですよね。
 その逆のお考えの人もいる。
「山で死なないために・武田文夫」を読まれましたか? 
 この本に、山で死ぬことの本質が書かれてあります。
 面白いですから、ぜひ、御一読を!


■JJさん、
>GPS携帯の発達とともに無線は滅多に見なくなりましたね。危険ですね。
>せめて防水トランシーバーをもっていれば、少し違う展開になったと思いますね。

 それは痛感しています。携帯は、下界と連絡をとるには便利ですが、電波状況では、隊の先頭と、後方の連絡がとれなくなるので、実用的ではないです。逆にアマチュア無線なら、不特定多数と連絡が可能な上に、全体の情報が得られます。そして緊急通報も可能です。
 それがないならトランシーバーでもいいです。防水のやつでなくてもオーケー。ビニール袋に入れてビニールテープでグルグル巻きにすれば、1日くらいもちますよ。

 
■代官山のバッカスさん
>あれだけのロングコースでテントと無線を持ってないのは、その時点で遭難ですね。

 全員で18人。これで無線なしなんて信じられませんよね。
 山岳会ならともかく、全員よせあつめなんですから。

>大体、4人目のガイドというのが怪しい。
>絶対に「場所取り」なんだから、

 ここ、突っ込みどころですよね。私は、あの避難小屋を知ってるんですが、小さいですよ。それでもって外にトイレがあるでしょ? 風速25メートルで、ドアを開けると・・・分かりますよね?

>本当にヤバくなるのは、疲れているときに濡れる、というパターンですよね。
>気温ではなくて濡れて乾かさなかった (小屋でも乾燥できなかった) のが
>辛かったのではないかと思います。(フリースを着た人は確かに正解)。

 北沼が溢れて川になっていた。そこを渡渉したのが致命傷でしたね。
 だって雪渓のある沼が溢れて川になったんですから。
 どういう水温か・・・と考えると、ああ、恐ろしい。
 一人目が、それで斃れたんだと思います。

 渡渉したのは、失敗だったと思いますが、
 恐ろしいのは、その後の失敗ですね。

 川を渡った後に濡れたまま、
 1時間半も止まってしまったことですね。


 ここでトムラウシ経験のあるガイドが、
 一人だけだったことが裏目にでましたね。


 もう一人、トムラウシ経験のあるガイドがいれば、
 冷雨の中の90分停滞は、無かった気がします。
 すぐに2隊に分ける決断がついたでしょうから。

 そうなると、また違った展開があったかも?です。

 でも、現実には90分停滞で犠牲者が確実に増ましたよ。
 で、結局、ボッカ(ポーター)に先頭を任せてしまった。
 しかし、この判断が最悪な結果に....。
 ああ。


■nsdさん
>もしまだご覧になっていない場合、ぜひどうぞ。
>「いのち」と「お金」 トムラウシ遭難事故の背景にあるもの
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch031022.html

これは興味ふかいものを読ませていただきました。
私も、これと同じような体験をしたことがあるので、
人ごとじゃなく、同情します。


>地図も磁石もなく‥‥ 思考停止する人びと
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch030731.html

これも面白かった。
「助手席に99回乗ったからといって、100回めに自分で運転しろと言ったて、出来るわけないよ」
名言ですね。


■クリフハンガーさん
>娯楽的な山岳ツアーにしていたら、事故は起きません。
>しかし、この名前で、高度な登山ツアー登山を実行したとき、事故が起きます。

 なるほどねえ。それならトムラウシ縦走だって、4泊5日のツアーにして、御客様10人に対して、ガイド5人+ボッカ(ポーター5人)の大名旅行でやってれば、よかったのではないですかね? それか、徹底して雨天中止(雨天停滞)にするかです。または娯楽登山に徹底していれば、それはそれで立派なものなのに。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 01:41| Comment(6) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う8

トムラウシ山遭難事故に思う8
続きです。

今日も御客様がたくさんいるのに深夜まで、こんな駄文を書いている自分に嫌気がさしてきました。でも、これだけは書いておかないと。
「命は、ある程度は金で買える」
という事を。

 ゴアテックスの雨具ができる前の夏山は、凍死する人が、ワンサカしました。でもゴアテックスの雨具が出たら、夏山で凍死する人は大幅に減りました。つまり、高価なゴアテックスの雨具を買うことによって「命」を無駄にせずにすむ。

 で、登山には、たくさんのギア(道具)が必要なんですが、高価でも、それらを完璧に揃えることによって命を無駄にせずにすむ。つまり「命は、ある程度は金で買える」んです。荷物も軽くなるし、寒さも防げる。ザックの重さも感じずにすむ。

 例えばトムラウシ山でビバークした某社のテント、あれは重いし、あの大きさだと張れる場所が限定される。風にも弱いし。じゃあ、どんなテントが良いかというと、これが難しい。山行によって求められる性能が違うから一概に言えない。

 で、私は、どのメーカーのテントを買ったかというと、10年間の間に、ほぼ全てのメーカーのテントを買いそろえてしまった。最盛期には全国に1000人以上の山仲間がいたので、研究しているうちに、気がついたら全部ためしていたのです。そして、何度も何度も使っていくうちに自分たちに合ったテントが決まってきた。そうなる迄に、10年かかり、何百万もかかってしまった。

 これを個人でやるのは、大変ですし無理というもの。第一、金が続かない。いくら「命は、ある程度は金で買える」と言っても、金には限度というものがあります。でも抜け道はあります。山岳会に入るか、登山学校で教えて貰うのです。そしてノウハウを盗み出すんですよ。

 あ、でも、うちの宿(北軽井沢ブルーベリーYGH)に、盗みに来ても、無駄かもしれない。うちは、安全な登山しかやってないから。テント泊はしないし、雨降ったら登らないし。

 そう言えば、山岳会のベテランさんたちが、うちのスノーシューツアーに参加したことがあった。で、ジフィーズ(高価な山用レトルト品・かなり不味い)やら、ガスストーブ(ガスコンロ)やら、各自が一個づつザックに入れてきました。私は、頭を抱えて山岳会のベテランさんたちに言いました。

「それは全部、おろしてください」
「どうしてですか?」
「重いですから」
「・・・・」

 この時、重い沈黙が流れたことを正直に告白しておきます。

「じゃあ、昼飯はどうするんですか?」
「カップラーメンと携行食にします。あ、御握りはダメですよ。凍っちゃいますから。アミノバイタルとチョコレートにしてください」
「・・・・」
「お湯は、私たちが水筒を持っていくのでガスストーブ(ガスコンロ)は必要ありませんから。寒い頂上で湯を沸かすなんて、時間がもったいないです。冬は日没がはやいですからね。今日の歩行時間は3時間ぐらいなので、ネイチャーウォッチングを楽しみましょう」
「・・・・」
「あと、吹雪いたらすぐに下山します。身軽に登って楽しくやりましょう。」
「・・・・」

 みんな不満そうでした。
 山頂でジフィーズを食べたいみたいでした。
 あの時ほど、空気が怖かったことはなかった。

(でも、空をみると雲の流れが速かったので、山頂は....)


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 03:15| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

トムラウシ山遭難事故に思う9

トムラウシ山遭難事故に思う9
続きです。

 登山になじみのない人は、トムラウシ山遭難事故で、ガイド会社って怖いと思っていると思いますが、今日は、山に行くのにガイドは、必要なのか?という点から考えてみたいと思います。ベテラン登山家にとっては、退屈な内容になりますが、ご容赦ください。

 実は、登山で一番リスクが高いのが、単独登山です。

 これは、初心者であろうが、超ベテラン登山家であろうが、
 基本的に関係ありません。
 具体的に説明してみましょう。

 実は、トムラウシ山遭難事故が起きたときに、別の山で、私の友人が、怪我をしてしまい、山岳警察の救急ヘリコプターの御世話になるほどの大けがをしてしまった。彼は、ベテラン登山家でした。山も別にたいして難しい山ではありません。たまたま運悪く、足を踏み外しただけです。しかし、倒れ方が悪かったために骨折してしまい、動けなくなってしまった。

 と言っても、重傷というわけでもなく、これがもし、下界の出来事ならタクシーで病院に行って治療を受けるか、119番に電話するだけの、何でもないことだったのです。しかし、山の中ですから、タクシーも救急車も無い。もちろん携帯の電波も届かなかった。おまけに骨折箇所が祟って声も出ない。

 こういう時、団体登山なら、誰かが救援を呼べるし、携帯の電波が届く位置に移動することも可能です。しかし、一人だと、どうにもならない。動けないで、そのまま放置され、最悪のこと命を失う。

 だから単独登山には、リスクがある

 たまたま足を踏み外すことくらい、何百回も登っていたら1回くらいあるかもしれない。運悪く蛇に噛まれたりするかもしれない。15年前、山小屋の裏で倒れて、小屋の人に発見されるまで5時間も雨に打たれ続けた人もいた。肋骨を折ったために声が出なかったし、自力で動けなかった。その人も、単独登山だった。

 単独登山は怖いのです。

 では、単独登山するには、どういう準備がいるのか? 救急ヘリコプターの御世話になってしまった私の友人は、どうして助かることができたか? 彼を救ったものは何なのか? それは....

 いつも胸につけていた、ホイッスルでした

 これを吹き続けることによって、通りかかった3人の女性のパーティーに発見してもらい
「滑落して、ケガをしているので助けて下さい!」
と叫んだためです。

 それに彼には、ザックにビバークのための用意と、非常食があった。サバイバルシートもあったし、何でもあった。2日や3日、人が通らなくてもやっていけたから落ち着いた対処ができた。で、ヘリで病院に運ばれたわけです。

 もっとも、彼は救急病煉で治療を受けている間、自分が情けなくて泣き続けていたらしい。救急ヘリコプターの御世話になるなんて、山屋にとっては、屈辱ですからね。しかし、人間、運・不運というものがあります。どんなバリバリの登山家でも、不運には勝てない。その不運が起きたとき、単独登山をしていたら、絶体絶命のピンチになる可能性がある。

 でも、それを避ける方法もあります。
 友人や家族と登る。
 山岳会に入る。
 ツアーに参加する。

 あと、山で友人をつくってしまう。
 (旅は道連れ世は情け)


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 04:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う10

トムラウシ山遭難事故に思う10

 今回は、別の視点から。
 山で遭難事故がおきるたびに、

「参加者の自己責任だろう!」

というガイド擁護ともとれる声があがります。それが正しいかどうかは、別にして、「なぜ、そういう声が出るか?」という背景を御存じない方のために、ちょっと説明がいるなと感じましたので、今回は、この点から話を進めてみましょう。

 実は、山には、平地と違うルールがある。
 いや、昔はあったと言っておきましょう。

 どういう事かと言いますと、危険な山登りにおいては、全員が助かるために、一人を犠牲にすることもありえる。具体的にいうとザイルを切り落とすこともありうる。これは平地では、殺人罪にあたることですが、山では、必ずしもそうではなかった。お互いに暗黙の了解として、生存のためには、しかたないと思って山に登っていた。

 そういう時代もあったんですね。

 だから昔は、遭難事故で(刑事裁判はともかくとして)民事裁判は、おこりにくかったし、新聞報道でも遭難事故をおこした遭難者を叩く記事は、大昔は少なかった。けれど、ある時期を境に、マスコミが遭難者を叩くようになった。

 軽量なトレッキングシューズ、ゴアテックスの雨具とシェラフカバー、チタン製品、新型ザック、ダウンシェラフなどの革新的なアイテムの登場によって、登山が驚くほど簡単になって、誰でも山に行けるようになってしまった。

 それだけでなく、ガイド会社までできた。
 ガイド会社は、金を持っている中高年をターゲットに
「荷物は、うちのポーターが持ってあげますよ」
「軽装で身軽な登山ができますよ」
という商売まではじめました。

 ネパールのトレッキングツアー会社みたいなことをはじめた。

 こうなると、昔みたいに覚悟して山に登る人は、少なくなってしまいますね。かって、山には、平地と違うルールがあったことを知っている人は、いったいどれだけ存在しているのだろうか?  いや、そういう覚悟のあった人でさえ、20万円以上の高額ツアーの広告をみたら、そんな記憶は、消えてしまうかもしれない。

 ところで、この手の遭難事故で裁判になると、ツアーリーダーが大抵負けるようです。つまり、ガイドだろうが、何だろうが、ツアーリーダーが責任をとらされる。

 責任をとらされるということは、
 決定権があることになる。
 決定権が無ければ、法的には責任は存在しない。

 
 私が何を言いたいかわかりますね

「このガイド、おかしいなあ」

と思っても、逆らいにくいのですよ。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 11:14| Comment(7) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

トムラウシ山遭難事故に思う11

トムラウシ山遭難事故に思う11

登山による消費カロリーは?
体重1kgが1分間に消費するカロリーは、0.155(kcal)くらいです。
これに年齢を補正します。

例えば、30代、体重60kgの男が1時間、登山をしたとすると
60(体重)x0.155x60(分)×0.96=535kcal
となります。

6時間の歩行なら
60(体重)x0.155x360(分)×0.96=3214kcal
となります。

ただし、空荷の場合です。
実際は、60キロの人間が、20キロの衣類+荷物
を持ちますから、80キロになったりする。
80(体重)x0.155x360(分))×0.96=4285kcal

では、トムラウシ縦走の場合は、どうだったかと言いますと、午前10時半頃、北沼付近で女性1人が低体温症のため歩行困難となった時、すでに5時間ほど歩いてました。

仮に、この女性の体重を50キロとします。
荷物を10キロ。
ただし、風速25メートルの風が、抵抗となっていました。
この風圧で、荷物が増量したのと同じ状態になります。
風速25メートルの負荷を、プラス20キロ相当の荷物と仮定します。
さらに体感温度の低下が、プラス 5キロ相当の荷物と仮定します。

(というのは、登山道が川になっていて頭から冷雨をかぶっているからです。そのうえ風速25メートルで体感温度が低下を考慮してプラス5キロ相当の荷物の量と仮定します)

何も根拠もない大雑把な計算になりますが、
午前10時半頃、北沼付近での女性の消費カロリーは、

85(体重)x0.155x300(分)×0.8(年齢補正)=3162kcal

となりますね。まあ、この計算には、いろいろ突っ込みどころがありますが、それは御容赦ください。これは、あくまでも、いい加減な仮説ですから。正確な計算は専門家にまかすとして、まあ、そのくらいカロリーの消耗が激しかったということです。

しかし、前日、この女性の摂取カロリーは何カロリーだったでしょうか? もし、ジフィーズしか食べてなかったとしたら、カロリー不足になっている可能性があります。下記のサイトによると

http://shop.syuzanso.com/shopdetail/031003000001/order/

牛丼のジフィーズで97カロリー。これにアルファー米をつけても、300キロカロリーがいいところでしょう。これを3食食べても900キロカロリーです。

 しかし、遭難した一行たちは、前日に、度重なる風雨に曝されながら十数時間かけてヒサゴ沼避難小屋に到着しています。前日、風が吹いてなかったと計算しても、12時間歩行していれば、

60(体重)x0.155x720(分)×0.8=5356kcal

もし、風速25メートルの風で、水浸しの負荷がかかっていたとしたら

85(体重)x0.155x720(分)×0.8=7588kcal

となります。ジフィーズでは、これだけのカロリーを摂取するのは不可能です。つまり、避難小屋を出発する前にカロリー不足にかかっていた可能性がある。

 しかも疲れていると、食欲がでない。
 緊張していると食べたいと思わない。
 ストレスで胃の働きが停止しているから。
 無理して食べてもジフィーズでは限界がある。

 このように、ただでさえカロリー不足だったのに、翌日は、もっとカロリーを消費してしまった。ここが落とし穴ですね。で、気になったことは、この楽々プランの食事です。

55-5-8.jpg

この画像だと、たったの1.5キロ。あきらかにジフィーズです。
山屋がよく使う「尾西食品」です。
私もよく使いましたが、今は、パッケージのデザインが違うんですね。

 それは、ともかくとして、これだけだとカロリー不足は間違いないでしょう。五目御飯で、一食377キロカロリー。倍食べれば、700を超えますが、中高年の人に、倍食べろと言っても難しい。

http://www.onisifoods.co.jp/lineup/alpha01_02.html

 そこで、これを補うために、バーム(蜂蜜)、アミノバイタル、チョコレート、ブドウ糖なんかが必要になってきます。特にチョコレートは、板チョコ一枚が、400キロカロリーぐらいですから、カロリー摂取には優れています。

 あと、アミノバイタルプロ。20年前に、これを使ったときは、
「ドーピング剤なのか?」
と勘違いしたくらいに効き目がありました。これを飲み続けると、筋肉が疲労しにくい。8時間で動けなくなる人が、10時間くらいまで動けるようになる。でも、それをガイドたちが知っていたかどうか? 知っていても使用していても、焼け石に水だったのか?

 悪天候の山でカロリー不足になると命にかかわる。
 気をつけないとね。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 06:56| Comment(7) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

トムラウシ山遭難事故に思う11+α

トムラウシ山遭難事故に思う11+α

■Yさん
>高齢者の方はスピードに波がなく、持続性に優れますが、
>ピークパワーにはやはり欠けると言う事でした。

これは女性にも言えることですね。

>ガイドは恐らく従来も同じようなプランであれば、
>今までも強行プランであったはずですから、
>経験上ピークを越えて下りに持ち込めば
>あの年代ならではの持続力で何とかなると思ったのかななどと考えてみました。

これは新説ですね。面白い発想です。
こういうイフは、検証に値しますね。

>ところが、カロリー補充が不十分で、風と寒さでガス欠(低体温)となり、
>そうなった順に倒れたと考えると、得心がいきます。

同じ条件で静岡のパーティーが、遭難しなかった理由を考えると、
カロリー計算の問題かなと思った次第です。
ただし、これだけが原因ではなく、複雑な要因が重なっている気がします。


■俊にゃんさん
>しかしその場にいた時に自分なら何ができたか考えてしまいます。

登山は、ミスを減らした方が生き残るという点で、将棋に似ています。
できるだけミスを少なくすることが大切ではないでしょうか?
例えば、信号無視して、死んだとして、後から
「信号を無視したのが失敗だった」
というのは、後知恵ではありませんよね。
将棋に定石があるように、登山にも定石があります。
それを覚えることが大切だと思います。
それから、まず落ち着く。そして冷静になる。で、よく考える。
(しかし、これが中々難しいんだが.....)
あらかじめカロリーの知識を知っていたら、それなりの対処ができます。
登山は、体力戦のように見えますが、頭脳戦の一面もありますからね。


■ばあばさん
>確かこのツアーの生存された人の中には、
>道中に栄養補給をしつつ歩かれた女性がいたはずです。
>中日新聞だったかの記事にありました。

その人は、山を知っていた可能性がありますね。


>彼女は同行の人にも勧めたそうですが、
>ほかの方々はそれどころではない心境だったようです。

せめて、アミノバイタルプロを飲んでいれば。
それもゼリーのやつを!
ゼリーだったら飲みやすいんです。

>医師の方の低体温に関する記事です。
http://www5.ocn.ne.jp/~yoshi515/teitaion.html

この記事、すごいです!
この記事に書いてあることと、
トムラウシでおきたことは、ピッタリ一致しています
コピーして、うちのスタッフにも持たせます。
皆さんも、コピーしておいた方が良いです。
これは、「登山の医学」J.A.ウィルカーソン (著), 赤須 孝之 (翻訳) にも載ってなかったなあ。


■よしき
>よく登山は科学であると言われてますが、まさに、そのとうりです。

科学と言うより、失敗学ですね。
私たちは、今回の事故を貴重な教訓として
犠牲のない登山を目指したいです。



■わんたろうさん
>新田次郎氏著「孤高の人」において、加藤文太郎さんは
>「常に腹が満たされていれば凍死しない」という持論から、

新田次郎は、私の愛読書です。奥さんの藤原ていさんの著作も大好きです。
新田次郎さんと、奥さんが結婚前にデートしていた時、流れ星が流れました。
奥さん(藤原てい)は、「消えてしまった」と呟きました。
すると、新田次郎さんは、
「消えていません、エネルギー普遍の法則というものがありまして・・・」
と理屈を滔々と述べたそうです。
奥さんは、ロマンチックの片鱗もないと、ガックリきたそうです。
しかし、この理屈っぽさが、大名著を書き上げたとも言えますね。


■クリフハンガーさん
http://hbb.amary-amary.com/calc_ex3.shtml

これまた便利なものがあるんですねえ。
さっそくお気に入りに入れました。
ダイエットの参考にさせていただきます。wwwww

http://sport.edu.ibaraki.ac.jp/semi/2006/resume/27yoshinaga.pdf

すでに、こんな報告があったんですね。
知りませんでした。勉強になります。


■きたむら玄堂さん

>朝日新聞の本多勝一、武田文男の山岳遭難の記事は好きでした。

私も武田文男さんは大好きです。
というか、かなり影響をうけていると思います。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う12

トムラウシ山遭難事故に思う12
続きです。

 ジフィーズ・アルファー米の盲点について。

 以前、知床山脈の調査で15日間にわたって知床各地の山を縦走したことがありました。1日分の食料は、尾西食品のジフィーズ3パック(1パックに2食入っている)に、カロリーメイト、チョコレート、ナッツなど、0.8キロ。15日分だと、食料だけで12キロになります。1日あたりの摂取カロリーが、3000キロカロリー。1日あたりの補給は6食でした。

 ところが、すぐに飢えしまった。40キロ装備で登るために、ものすごいカロリーを消費する。そのうえにハイマツのジャングルを漕ぐという悪条件のために、プラス10キロ以上の負荷がかかっている。軽量な沢装備なら2泊3日の行程を、7日もかかってしまった。

 そのうち、みんなの体調がおかしくなってきたうえに、仲間の一人が、足をくじいたので、予定を変更して8日目に下界に降りて食料を補給することにしました。ラーメン屋があったので、そこに飛び込み、何杯もおかわりしました。

 すると、アッという間に、全員の体調が戻ったのです。
 そして、前より飢えなくなった。

 こういう事は、何度もありました。5泊以上の夏の北アルプス縦走を行うと、十人に一人の割合で体調不調を訴えてくる。それも健康志向の女性に多い。私は「ははあーん、また来たか」と、山小屋に連れて行き、カップラーメンを食べさせようとしますが、相手は嫌がります。で、「一口でいいから食べて」と拝み倒して、食べて貰うのですが、一口食べてもらうと、あとは、こっちが何も言わなくても全部食べてくれる。それも美味しそうに。そして、見違えるように体調がよくなっていく。

 これは、どういう事かと言いますと、

 塩分が不足したのですね。

 私たちは、便利さのために、ジフィーズ・アルファー米・チョコレート・カロリーメイトなんかをザックに詰め込みますが、そこに塩はない。かろうじて赤飯のアルファー米なんかに、塩がついていますが、だいたい登山で持って行くものには、甘いものが多い。そのうえ水をガブ飲みするものだから、塩が不足してくる。かといって、塩を持って行って塩をなめるかというと嘗めない。その結果、塩が不足してくる。どんどん体調を悪くしていく。特に日頃から減塩に走っている女性に多い。あと、水ばかり飲む汗っかきにも多い。

 話は、かわりますが、今から三十年前、初めて山登りを始めたとき、どういうわけか、山登りの先輩たちは、不味いコンビーフの缶詰や、ナッツ類、ウイスキーなんかを山に持ってきていました。

 最初、その意味が分からなかった。
 コンビーフは不味すぎるし、
 ナッツは、すぐにはエネルギーになりにくい。
 で、ウイスキーを飲むなんて命知らずすぎる

と、私は、それに反発していたのですが、その私が塩不足で体調を悪くした。そして、先輩の命令で塩気のきいたナッツやコンビーフを強制的に食べさせられた。すると体調が戻ったのです。

「なるほど、不味いコンビーフの缶詰や、ナッツ類には、そういう役目があったのか」

と納得しました。

 しかし、最後まで分からなかったのがウイスキー。しかし、それも20年前に知床半島の海岸線を一週する探検をしたときに分かりました。知床の奥地で、親切な漁師さんに、25度の焼酎の瓶を2本もらったのが、きっかけでした。

 正直言って、焼酎の瓶なんぞ、重いだけで邪魔だと思っていましたから、とっとと飲んで空にして、水筒にしてしまおうかと思って飲んでみたら、アルコールの味がしない。

 水を飲んでるみたいなんです。

 で、一緒に行ってる20歳代の若い女の子にも飲ませた。
 が、やはり、水のようにゴクゴク飲んでる。

 アルコールを飲めない女の子が水のように飲んでいる。

「おかしいな、やはり水か?」

 と思って匂いをかぐと、間違いなくアルコール。
 正真正銘の25度のアルコール。
 それでもって全く酔わない。
 と言うわけで、アッという間に2本とも
 空っぽになってしまいました。

「よほど美味しい焼酎なんだな」

と、下界に降りて自分で買って飲んでみたら、水の味はしなくて、25度のアルコールの味になっていました。とうぜんロックでは飲めなく、薄く水割りにしてチビチビ1ヶ月かけて飲みました。

そして、こんな経験を何度か体験するうちに、長期の縦走を行うと、極度の栄養不足になり、焼酎を水を飲むように飲めるようになることに気づいたわけです。しかし、そうなってたら危険信号なんですよね。

 そうなる前に、ちゃんとした食事が必要です。
 それと塩分。
 あと、サプリメント+アミノバイタル+糖分。



つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング






追伸

コメント欄に、非常に興味ふかい御意見がでました。
重要だと思われるので、御紹介します。

■takapyonさんのコメントです。

http://kaze3.seesaa.net/article/124487949.html#comment

takapyonさんのお話によると、
>肝臓がアルコールを分解するのに大量のブドウ糖を消費するので
>激しい運動後のアルコール摂取は絶対禁忌です。

だそうです。なるほどと思いました。これが本当なら、アルコール摂取の前に糖を摂取する必要がありますね。この件については、もう少し研究の余地がありそうです。

あと◆低血糖症状と対処の仕方のサイトも紹介してくれています。
http://www.uemura-clinic.com/dmlecture/hypoglycemia.htm


■あと、クリフハンガーさんのコメント
体は電解質を使って神経や筋肉の機能を調整し、
酸と塩基のバランスを取っています。
筋肉の収縮は、カルシウム、ナトリウム、カリウムの
存在に依存している。
こうした主要な電解質が適正なレベルでないと、筋肉は弱くなったり、
極端な筋肉の収縮が起こることがある。
疲れやすくなったり、足がつるのはここから来るのですね。
参考となるページがありました。
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec12/ch155/ch155a.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/電解質

posted by マネージャー at 02:14| Comment(13) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月30日

トムラウシ山遭難事故に思う13

トムラウシ山遭難事故に思う13

 団体登山について

 団体登山と個人登山は別物です。
 別の技術がいる。


 一つは、後方を歩く人ほど疲れるということ。
 一つは、前から2番目が一番疲れないということ。


 団体登山で失敗するパターンの多くは、体力的な弱者が、どんどん置いていかれて、後を歩くようになり、強者と弱者の差がますます開き、列が長くなってしまい、弱者がドンドン脱落していくパターンです。今回の遭難事故も、最後には、そういうパターンになりましたし、高校の遠足や、中学の遠足にも多いパターンですね。

 これを防ぐのは、とても簡単です。
 隊を細かく分割するだけでいい。

 18人の団体なら、6人づつ3隊に分ける。
 これで一番楽な2番手が、3人も増える。
 二番目に楽な3番手が、3人も増える。
 で、3隊が、無線やトランシーバーで連絡をとりあう。

 先発隊は、偵察隊となる。
 危険を後方に知らせる役目です。
 と同時にテント地を確保する役割も兼ねていますから、
 テントも担いでいます。

 中発隊は、ボッカ隊です。
 重い荷物を持ってもらう最強部隊を配置します。
 この隊は、前後に救援移動する可能性があるので
 ロープなどを持っています。

 後発隊は、弱者チームになりますが、
 ツアーリーダーは、この隊を率います。
 そして、最高責任者は、一番最後尾を歩くのが一般的です。

 このように3隊に分けると、列が長くなって通行の邪魔をするなど、個人の登山者に迷惑をかけません。あと、仲間の状態をきめ細かく把握できます。

先頭を歩く人間(ガイド)が、後を歩く人を把握できる数は、十人までです。それ以上になると、把握しきれない。ですから軍隊でも、最小単位(分隊)を十人にしてある。

もっと理想的なことを言えば6人がいい。
6人ならテント2個分ですから、
一人のリーダー(ガイド)が背負える(3キロ)テントの
重さでおさまります。
そのために各隊で自己完結できる編成が可能になります。

 では、三隊に分けずに、一隊編成で、
 ながーい列を作ったらどうでしょう?
 仲間が体調を崩したとしても、それが分かりにくい。
 分かりにくいために倒れてしまうまで、
 分からないまま放置してしまう。

 しかしね、
 倒れてしまってからでは、遅いケースが多い。
 その時になってから慌てても、
 遅いのですよ!



 ここで、話をかえます。
 トムラウシのことではなく私が山岳会で苦労した裏話。

 このように3隊に分けても、
 うまくいかないことがたまにあるのです。

 人間に煩悩があると、うまくいかない。

 三隊に分けて、強者を後に配置し、一番の弱者を、2番手・3番手に配置すると、どういう事が起きるかと言いますと、だいたい2番手・3番手には、山に不慣れな若い女性がくる。すると色気づいた男性諸君が、いつの間にか、そのそばに寄ってきていて、列が目茶苦茶になってしまう事が、ごく希にですが、ありました。そうなると休憩ごとに、もう一回、列を作り直さなければならない。

 これには、本当に参った。
 第一、本人には自覚がないし。
 で、困り果てた私は静かに

「■■君、キミは、明日からボッカ隊ね

と指示を出すのであった。

 
つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 00:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月31日

トムラウシ山遭難事故に思う14

トムラウシ山遭難事故に思う14

はあばさんから教えていただいたサイトです。
よくできています。
よかったら、目をとおしてください。

http://memo.zouri.jp/2009tomuraushi.htm


一番驚いたところは
>遭難パーティは AM ラジオの天気予報により行動を決定したという新聞等の報道から
に驚きました。

「気象通報じゃないのかよ!」

しかし、よく考えてみれば、気象通報は、もっと遅かったでしたね。
前日分の気象通報は、夜の10時頃。で、

> 15 日 22:00〜22:20 時点で遭難パーティは、まだヒサゴ沼避難小屋に
>到着できておらず、行動中であった可能性がある。


天気が 全く分かってないで出発したの?
一度も気象通報をきいてないの?
天気図を書いてなかったの?



 さらに、このサイトでは、恐ろしい推論をしています。

>15 日にパーティが遭難してもおかしくはなかった、と考えるのが自然である

>筆者なら怖くて行動できない。白雲岳避難小屋に停滞していたと思う

 そしてさらに、14 日の天気図をみせてくれましたが、
 それを見た瞬間、絶句してしました。

「二つ玉かよ!」

 二つ玉というのは、低気圧が2個ならんでいる状態で、荒れることが多いので、冬山だったら登頂断念の目印みたいなものです。夏だと予測しがたい天気図に変化する。ただ、この二つ玉を利用して、間隙をぬって頂上アタックかける猛者もいますが、それはあくまでも猛者のお話。それにしても、このサイト、よく考察してあります。こういう検証作業は、全国各地で、どんどんやって欲しいですね。


 長い前置きになりましたが、これで分かったことがあります。
 大手のガイド会社には、後方支援体制がなかったのですね。
 最初から荒天の危険をガイドに知らせる通信手段を持ってなかった。
 定時連絡のシステムをもってなかった。

 以前、わんたろうさんが言ってましたが、
 どうして衛星携帯をもたせなかったのだろう?
 いや、それ以前に、どうして彼ら無線を持ってなかったのか?

 皆さんは「何でアマチュア無線?」と思われるかもしれませんが、ちょっと登山レベルが上がって、探検をはじめると、アマチュア無線が必携になるんです。

 まず入山届けの時に指摘される。警察は、必ず
「危険な状態になったらどうやって外部と連絡をとるのだ」
と言ってきます。人によっては、コールサインまで求めてくる人もいる。営林署は、そこまで言ってきませんが、やはり無線のことを言ってくる。

 だから、登山の本にアマチュア無線のことが必要だとは書いてないですけれど、レベルの高い山や、探検、難易度の高い冬山に入ろうとすると、アマチュア無線なしでは、どうにもならないんだという事を思い知らされるのです。

 で、山屋は、免許をとるのですよ。

 だから無線の免許がないガイドっていう存在じたいに疑問符がつきます。せめて、トランシーバをもって欲しい。そうすれば、偵察隊を先に出して、出発のための状況判断ができますから。

 10人以上の縦走隊をくむ場合、
 無線なしの登山なんて考えられない。
 想像もつかないです。
 最低でも、トランシーバーは、もちましょうよ。
 18人なら、6台は欲しいところです。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング







追伸
yさんが、非常に面白いコメントをつけてくれました。ガイドが何故天候を見誤ったかについて、ひじょうに面白い仮説なので、興味のある方は、ぜひ御覧になってください。
posted by マネージャー at 03:04| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う15

トムラウシ山遭難事故に思う15

http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20090720ddq041040004000c.html

>戸田さんは「自分が見たことを知らせる義務がある」と取材に応じた。
>「遭難当日、私たちは『こういう危険があるけど行きますか?』と、
>判断する機会を与えられなかったのはおかしいと思う。


 戸田さんのお怒りは、ごもっともです。
 しかし、こういう場合に御客様にも出来ることがあります。
 そこで今回は、『役割人格』について。


 危険な時に、冷静・勇敢に対処した『美談』の多くは、特定の『役割』を持たされた人間が主人公の場合が多いです。例えばハイジャックの時のスチワーデスや、事故現場の警官などがそうですが、彼ら彼女らは『役割』を持たされているから、勇敢になれるんです。人間には本来的な人格の他に、現在の役割から与えられる第2の人格があり、それが恐怖を乗越えられるバネになると言われています。

 これを『役割人格』といいます。

 例えば、とんでもないグータラ社員が、責任者になったとたんにシッカリ人間になったりしますが、これは責任者という役割を与えられために責任者という『役割人格』が自分の中にできたためです。また、こんな例もあります。覚醒剤やシンナーでボロボロになり、カミソリを振り回し、親を殴り倒し、家出して売春をするといった非行少女が、ある日バッタリと非行をやめてしまい、分別のつく大人になりました。きっかけは出産です。その子は、母親という『役割』ができたために、母親という『役割人格』が引き出されたわけです。

 人間にとって何よりも恐ろしいことは、危険が迫っているのに何をしていいかわからない事です。けれど、やるべき事を知っており、そのための『役割』を与えられている人は、かなり冷静に行動できます。ということは、自分がパニックに陥らないためには、自分自身に役割を与えておけばいいんです。自分だけではありません。パニックになっている仲間がいれば、その人にも役割を与えてあげればいいんです。役割を与えて、その人の役割人格を引き出してあげればいいんです。

 これは、阪神大震災の被災者にも言えることでした。私が避難所を回って気が付いたことは、避難所によって被災者の表情が全く違うことです。被災者が生き生きしている避難所では、被災者に『役割』が与えられていました。そして絶望する間もないくらいに活発に行動していました。被災者が進んで救援物資を運び、何でも自分たちでやっていました。だから行列も少なく、何でもスムーズに動いていました。
 ところが被災者に『役割』が与えられてない避難所では、一杯のトン汁の配給を受けるために2〜3時間の行列を並んでいました。被災者に『役割』が与えられている避難所と、『役割』が与えられてない避難所では、こんなにも違うんです。

 では、トムラウシ山遭難事故のケースの場合、
 どうであったかと言いますと、
 ガイドが、御客様に役割を与えたという形跡がみあたりません。

 むしろ自身がパニックになっていた可能性もあります。
 そして御客様は、何をしていいか分からなくなっている。

 それが証拠に北沼で90分停滞して、何人かに致命傷を与えている。
 勝手知ったる山岳会では、こういう事は、ちょっと起こりにくい。
 各自が、自分の役割を認識いるからです。

 しかし、寄せ集めのガイドツアーでは?
 そうはいきません。
 そこで冷静な人が、役割人格を振り当てる必要がある。

 誰かが冷静に判断しないと
 全滅する恐れがある。


 逆に言うと、ツアー参加者は、こういう異常事態に「自分に何が出来るのか?」という役割人格を自分自身で見つける必要があるかもしれません。もっとも、今回の遭難事故の中で、自分なりの役割を見つけ出すのは、至難の業ですが。90分停滞する間に、ぼーっとしてて、何もしてないとしたら、その隊の隊員たちには、役割人格が与えられてなかった。見つけられてなかった。そういう可能性はありますね。

役割人格については、スノーシューのサイト
http://www.kaze.cc/snow/02-huyu-yama/kiken-17.htm
にも書きましたが、よろしければ、御一読を。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

トムラウシ山遭難事故に思う16

トムラウシ山遭難事故に思う16

こんなサイトを発見して愕然としました。
http://subeight.wordpress.com/2009/07/31/mr-toda-text/

登山関係者のサイトオーナーが、
遭難被害にあわれた戸田さんに質問を出し、戸田さんが答えたというサイトです。
ここに意外な事実が。


戸田さんの回答
>最初の日にすでに一人の女客が旭岳から白雲岳へ行く途中で
>うつむいてゲロをはくこと、ゲイゲイとやっていた。
>体調をくずしていたようです、ガイドに連絡しなにかやっていた
>ようですが、自分の視界からきえました。
>その日にもう一度目撃し、次の日に一度目撃しました。

>彼女のサポートに足を取られ、大幅な時間遅延がしょうじ、それが誤算だったようにおもいます。


涙、出てきました。もう、何が何だか。
コメントするのも辛くなってきた。
本当に泣けてくる。

さらに戸田さんは、驚くべき事に、このように証言しています。


>小屋から5時間でなく6時間(コースタイムは2時間30分)です、
>2倍ではなく3倍に近い時間を食ったと思います。
>そして分岐の下で停滞したのが1時間半とされていますが、
>2時間と思います。2時間は現場で自分が最初に考えた時間です。


恐ろしいな。
本当に恐ろしい。
私は、最初のニュースのいい加減な報道を思い出しています。


こんなこと、言うのは不謹慎かもしれませんが、
生き残ったガイドの刑事責任を免責にできませんか?
免責にしたうえで、
会社をやめてもらって
ガイドにも真実を徹底的に
語ってもらうことはできませんか?

真実を解明しないと再発する気がする。
この事件には、それだけの教訓があると思う。


この遭難事件は、誰かに責任をとらすことよりも、
どういう会社の指示で、どういう理屈で、
どういう心理状態で、どういう判断を下したかを
究明することを第一にしては、だめでしょうか?

(ダメだろうなあ、8人死んでるからなあ)


あと、こんなサイトも。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028738865

>で「山岳遭難」救援を求めるのが常識以前の問題。
  (途中略)
>何故に、救助要請を遅らしたのか?
>無駄に命を散らしたのか

>海王丸事故ではヘリのパイロットはマストの上、直径1メーターの箇所に
>特殊救難隊員を降下させてみせた。神業としか思えない風速30メーター。
>そのような鍛えられたメンバーがわが国には存在する。
>何故に速やかに救助を求めなかったか?

>ヘリが飛べるか、飛べないかは担当者が決定する。
>大切なのは救助要請が大幅に遅れた事。


あと、テントが4人用が一つだけだったという情報にも驚かされました。はじめからの予定で、他のテント(10人用一つ、4人用一つ)は次のパーティーのため避難小屋にのこしたとは、なんて酷い話なんだろう。これが本当ならビバークも出来ない。おまけにツエルトは、御客様の備品だったらしいし。こんな計画をたてて、ガイドに丸投げするなんて、計画した人の責任も重いなあ。

やっぱり、この隊は、最初に睨んだとうりポーター軍団だったんだなあ。
会社は何をやってたんだろう?

ああ、本当に嫌になってきた。
胸くそ悪い。
もう、そろそろ、この話題を打ち切ろうかと思います。



(経験、無線、気象、カロリー、ポター、装備、医療、いろいろ想定してブログを書いていたけれど、病人に鞭打って悪天候を突破するというのは、さすがの私には想定外でした。事実は小説より奇なりというところか? いったい事件の背景に何があったのか?)


↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う14+α

トムラウシ山遭難事故に思う14+α

もう、この事件にふれるのをやめようかと思いましたが、
私が事実確認をせずに、紹介した部分にミスがあったので訂正します。
間違い部分は

>15 日 22:0022:20 時点で遭難パーティは、まだヒサゴ沼避難小屋に
>到着できておらず、行動中であった可能性がある。

という引用部分。



■ばあばさん、
>ヒサゴ沼避難小屋にパーティが到着したのは午後2時だったようです。
>9時間歩いたそうです。

ああ、そうですか!
そうですよね!
いくらなんでも

>15 日 22:0022:20 時点で遭難パーティは、まだヒサゴ沼避難小屋に
>到着できておらず、行動中であった可能性がある。

は変ですよね。と言うことは、
22時の気象通報をきいて、天気図を書いた可能性は高い。
問題は、ガイドが閉塞低気圧を認識できていたかですが。



■Yさん
するどい指摘ありがとうございました。
以下、Yさんの指摘を気象の初心者に分かりやすく解説します。


>2002年は台風崩れの閉塞低気圧ですから、
>気団的には、今回は、2002年より寒冷であった可能性が強いかと思います。

 閉塞とは、路や出入り口がふさがるという意味です。
 そして2つの前線が閉塞し、
 暖かい空気を閉め出してしまうのが、閉塞前線。
 図で言いますと、これです。

http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/products/webjpeg/diary_l/41500_02071509.JPG

 北海道の北に、前線が重なり合っています。
 これが閉塞前線。
 で、これがどうしてヤバイかと言いますと、
 この図を見てください。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8a/Warmfrontokklusion_en.png/250px-Warmfrontokklusion_en.png

 2つの前線が、ピッタリくっついて閉塞し、
 温かい空気が上空で閉じ込められている。
 これで急激な寒冷化がおきます。

 で、前回遭難があった2002年7月12日の天気図を見てみましょう。
 これです。

http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/products/webjpeg/diary_l/41500_02071209.JPG

 みごとな閉塞前線。
 では、今回の2009年7月16日の天気図は、

http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/products/webjpeg/diary_l/41500_09071609.JPG

 やはり、みごとな閉塞前線。
 Yさんの指摘どうり最悪な天気図ですね。


 さらにYさんは、このように言ってます。


>オホーツク海での閉塞低気圧の発達及び停滞は冬季には頻繁に見られるものであり、
>特に発達したものは「旋風」と呼ばれますが、
>今回はその旋風に構造的には近い物であったと考えられます。

http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN8/kaikyo/no34/1-(6).html

>そういった低気圧の特徴は、前線部は先行して中心部から離れているため、
>低気圧の等圧線(特に西側)は真円に近づく、かつ移動速度が落ちた場合、
>一定の風向きが長時間において持続するのが特徴です。
>また、前線通過後の小康期がありますので、複数パーティーが当日トムラウシを
>登っているところを見ますと、天気図を知らなければ意外とだまされそうな天候
>だったのかもしれませんがそこは更なる情報を待つべきかもしれません。


 さらにYさんは、このように言ってます。

>また、ご指摘のサイトでも低気圧が閉塞したことを知るチャンスは
>おそらくないとされており、私もその点は同意です。
>しかも、定時連絡もしていない以上、今回のツアーでは、
>問題の低気圧がオホーツクで閉塞かつ動きが遅滞化している事は
>知りえなかったと思われます。

 これには、そうかもしれませんね。
 前日の天気図は

http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/products/webjpeg/diary_l/41500_09071509.JPG

 ですから。欺されるかもしれない。
 詳しくは、下記を

http://kaze3.seesaa.net/article/124652751.html#comment



■みわぼーさん
まさか?の展開でした。
どうして気分の悪い人を、途中撤退。
またはヘリ救出、または別行動させなかったのか?
おそらく、彼女は高度障害にかかっている可能性が高い。

2000メートルに低気圧。
ふつうに高度障害がおきるでしょう!

ゲロをはき、頭痛がし、唇と爪が紫ならば決定的。
停滞するしかない。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 15:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

私のトムラウシ山縦走とトラブル

私のトムラウシ山縦走記録

 今回の事件で、もう、ガイドツアーなんて、危険でと思われる方も多いかと思いますが、ガイドツアーは無くならないでしょうね。需要があります。その理由に「足」の問題があります。うちの宿に山岳関係者が団体貸し切りで泊まったことがありまして、貸し切りバスでやってきました。一泊二日で百名山を3つ登るんだと言ってました。

 確かに登れます。
 貸し切りバスがあれば。
 無ければ、3泊は必要でしょう。

 車がないと不便な山って多いですね。で、増えているのが、バス会社が盛んにガイドツアーをはじめています。それを利用すると確かに便利です。一泊二日で百名山を3つ登ることも可能になってくる。お得であるということらしい。でも、それって、本当にお得なのでしょうか?

 百名山て、そんなに急いで登らないとダメですかね?
 天気の良いときに、一つの山を、
 最高のコンデションで、じっくり登る方が良くないでしょうか?

 実は私はトムラウシに何度か登っています。
 天気図をにらみ、最高の天候の時に登りました。
 すごい綺麗だった。

 で、トムラウシに登ろうとする皆さんに助言です。
 必ずテントは、持って行きましょう。
 日程は、5泊くらい用意しておくといいです。
 天候が悪いなら旅館で、ゆっくり休めばいいですよ。
 慌てて登る必要はない。


 1990年頃に、私がトムラウシ山を縦走したルートは、十勝岳からトムラウシ山そして天人峡のコースです。天人峡のコースならエスケープできたんじゃないですかね? 

 私の場合は、美瑛の白金にある自然の村キャンプ場にテントを張り、そこで1泊。日本酒やワインやビールを飲んでいますと、キャンプ場の管理人が見回りにやってきました。で、管理人さんにも酒を飲ませて山の情報を仕入れました。

 翌日、晴天だったので、望岳台に向い、望岳台から富良野岳に登り、十勝岳に向いました。十勝岳は、大島に三原山を想わせる、その山容。まるで西部劇に出てくる荒野を思いださせましたね。眼下に眺めも素晴らしいの一言で、富良野や美瑛の美しい事。しかも、自衛隊の大砲の音つき。日本広しと言えども、自衛隊のドンパチが聞ける山は十勝岳くらいのものかもしれない。

 その後、美瑛岳に向いました。この美瑛岳のコースは右手に緑の湿原地帯。左手に崖の火山地帯。これほど左右対象の稜線は見た事がありません。まるで、右手に天国、左手に地獄を見ながら山の尾根を歩いているようでしたね。

 そんな夢心地の中を歩いた私たちが、美瑛富士避難小屋に着いたのは夕方の3時頃。避難小屋に到着して驚いた事は、その地が、なきうさぎの天国だった事です。チュン、チュンと鳴くなきうさぎ。ウサギというより大きなネズミみたいでした。目の前に宝石箱を見つけたような気分でしたね。

 二日目は、ひたすらトムラウシ山に向かいますが、アップダウンの連続。トムラウシ山まであとわずかのところで、夕方に濃霧がでてきたのと、気温の急激な低下に危険と判断し、大沼まで行くのを断念。三河台にテントを張りました。三河台には雪渓が大量に残っていましたから水が簡単にとれました。

 三日目にトムラウシ登頂。登山者でごったがえしていました。トムラウシに来るまでは、登山者らしい登山者を見かけなかったものでしたが、さすがはトムラウシ。頂上は通勤ラッシュなみに混んでいましたねえ。そのせいか、トムラウシでは目ぼしいお花も、なきうさぎも見かけることが、ありませんでした。まあ、当然と言えば当然の事かもしれませんね。

 その後、天人峡に向いました。大雪のパノラマは、しばし、私たちの足を止めてしまいました。あんまり素晴らしかったんで、食料は、ふんだんに残っていたので、ヒサゴ沼に、もう1泊しようかなと思っていた矢先に、はしゃぎすぎた仲間が、足をくじいてしまった。

 この時は、ひやっとしました。

 怪我した人の容体をみると靱帯損傷のおそれがありそうなので、3時間後に足が動かなくなるおそれがあると判断。応急処置をしたうえで、私と怪我した人の荷物を他のメンバーに預けました。そして全行程は背負えないので、場合によっては背負ったり、背負わなかったりしながら、5時間かけて天人峡に下山。やはり下山直後に、足は動かなくなっていました。すぐに病院に駆け込みました。

 さいわい怪我はたいしたことがなく、
 全治3週間でしたが、ほんとうに焦ったものです。
 はしゃぎすぎて怪我した人は、反省会では、小さくなり
 それ以降は、慎重な登山を目指すようになりました。


↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 20:54| Comment(8) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

トムラウシ山遭難事故と百名山

トムラウシ山遭難事故は、悲しい出来事でしたが、中高年の百名山へのチャレンジと関係あるかもしれませんね。なんといっても、トムラウシ山は、百名山ですから。

で、百名山を完遂した御客様数名に
「どの山が一番きついですか?」
と聞いたことがあるのですが、みんな口を揃えて
「トムラウシ山か利尻山」
と言います。それを聞いた私は

「はて? どうしてだろう?」

と疑問に思い、こう聞き返しました。

剣岳は?
槍ヶ岳は?
穂高岳は?
こっちの方が、きつくないですか?
トムラウシ山なんて楽勝でしょう。
利尻山も、きつくないし。
岩場があるわけでないし。

すると、こんな答えが

「トムラウシ山にも、利尻山にも山小屋がないですから」
「・・・・」

ああ、そうか。そうだったのか。ふだん営業山小屋を利用している人にとっては、トムラウシ山はキツイのか。かつぐ荷物の重さが違うから。しかし、でも深田久弥さんは、テントで百名山を登ったと思うのだけれど。

 それは、ともかくとして、
 日本人は、なぜ百名山をめざすのか?
 これは、大昔からの伝統である巡礼の風習からきているように思います。

 西国三十三カ所巡り、東国三十三カ所巡り、秩父三十四カ所巡り、四国八十八カ所巡りなど、日本人は、巡礼が大好きでしたよね。その文化風習が、遺伝子が、山屋にも継承されたような気がしてなりません。だから百名山がブームになったと。そして、二百名山、三百名山、花の百名山と続いていくのですね。

 日本で、もっとも平和だった時代は、江戸時代です。幕末を除いて内乱ゼロというのは、奇跡をみる思いですね。しかし、この平和な江戸時代にこそ、もっとも旅人が大量発生した時代なんですね。江戸時代の庶民が、日本史上一番旅をしています。ジャンジャン旅をしています。ただし、江戸時代の庶民は、お伊勢参りなど、日ごろ信仰している神社やお寺へしきりと参詣旅行に出かけました。

 そういう時代ですから、紀行文や旅のガイドブックが次々と発行され、それがすべてベストセラーになるという出版文化が花開きました。なかでも有名なのが十返合一九の「東海道中膝栗毛」で、その他に「金比羅参詣」「木曾街道」「善光寺」「中山道道中」「上州草津温泉道中」なんてのもあります。

 また東海道のガイドブック「東海道分間絵図(斐川師宣)」、江戸のガイドブック「江戸名所図会」「東都歳事記」、京都のガイドブック「都名所図会」などが発行されました。さらに広重の「東海道五十三次」なども発行され、庶民にとって旅行は、とても身近なものにています。

 また、菅江真澄・古川古松軒・貝原益軒・大田蜀山人・鈴木牧之などが次々と紀行文を発表し、それが飛ぶように売れました。庶民の旅にたいする関心は、異常なほど強かったようです。こうなると、ひょっとしたら現代より、江戸時代の庶民の方が旅に対する感心が高かったのではないか?と思えてきます。

 では、江戸時代の庶民たちは、どんな旅行を行なっていたか?
 それについて、ちょっと解説してみたいと思います。

 実は、江戸時代の庶民たちは、実に活発にサークル活動をしていました。サークル活動のことを「講」と言います。「講」とは僧や民衆の集会をさす仏教用語でしたが、便利な表現なので、いろんな意味に使われ、サークルや組合の意味と同義語のように使われるようになりました。

 講の中には、氏神講から、積立金融団体の頼母子(たのもし)講や、鍛冶屋組合のふいご講など、たくさんの講が生れて、さまざまなサークル活動が全国で活発になっていたわけです。

 さて旅の話に戻しますが、旅人のサークルも、たくさん誕生し、かなりの数の会員が全国を旅するようになりました。その中でも最も大きかったサークルが、伊勢講です。

 伊勢講のすごいところは、全国の農家に御師(おんし)という、現代で言えば旅行会社の営業社員(布教もした)のような人を派遣し、神符や暦などを配付して、伊勢参詣のための説明会を開きました。また、参詣の際には宿を指定し、伊勢に到着すると自宅に泊めて大神楽を奉納させるなど、いたれりつくせりのパックツアーを行っていました。

 こういうパックツアーは、全国の有名社寺で普通に行なわれており、江戸時代後期には、各種の講が指定していた、指定の宿が乱立していたようです。有名社寺が、このような旅行業務を熱心に行なっていたわけです。

 話がそれますが、指定の宿とは言うものの、統一基準など無く、サービスが悪いボッタクリ宿や暴力団が経営するような宿も多かったようです。

 まるで現代日本の
 山岳業界みたいですね。


 それに目をつけた大坂や江戸の行商人たちは、自らの経験を生かして、全国の優良旅館を選定してネットワークを作り、指定旅館制度を創始して、浪花講という優良旅館組合をつくりました。そして利用者には加盟施設一覧を記したガイドブックや、会員証や、道中案内が渡されました。そして旅館には、目印に浪花講の看板がかかげられました。本当にいたれりつくせりのツーリストシステムです。

 で、現代の日本のお話にもどりますが....?


つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 23:18| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

トムラウシ山遭難事故に思う14+α+α

トムラウシ山遭難事故に思う14+α+α

またもや Yさんが、素晴らしい考察をしてくれました。
コメント欄に埋もれてしまうのは、もったいないので
検索にひっかかりやすいように、ここに紹介します。
原文は、以下のサイトにあります。

http://kaze3.seesaa.net/article/124752705.html#comment

以下、Yさんの考察ょり抜粋。


■1.戸田様のコメント
(以下、略)

■2.天気図の変化からの把握
(以下、略)

■3.気象衛星からの把握
(以下、略)

■4.アメダスからの検証
(以下、略)

■5.地形的な検証
(以下、略)

■6.総括
天気からは、小康期(この間に出発した)を経た後、
一時的な冬型気圧配置となり、寒気を含む
冷湿なオホーツク気団がトムラウシ連峰目掛けて、
真正面からぶつかったということで間違いないかと思います。
時期的にオホーツク高気圧及びオホーツク気団は、オホーツク海北部に居座って
いるはずです。それらが北風によって流れ込んだと思われます。

ところで、subeight様経由で、以下のブログに行きますと、
http://snowmania7.blog38.fc2.com/blog-entry-56.html
旭川の天気予報は回復傾向、降水確率低下、でよくある天気だった、
との表記もありますが、少なくともトムラウシ登山の条件としてかなり
良くなかったのではないかと思うのです。(特に寒気、風向)


他の遭難者も出ているところを見ますと、
2つ玉低気圧発生時、大雪山系は特に
気をつけて行動する必要があると思います。


また、類似気圧配置である、2002年7月12日を考え合わせると、
閉塞低気圧がオホーツク海で発達した場合、発達度合が
それ程ではなくとも、オホーツク海を低気圧が
抜けるまではトムラウシを中心とした大雪山系では、
絶対に動いてはいけないと言う仮説が立てられます。


より専門的な方に検証頂いて、もし本当にそうであれば、
「一人でも多くの登山者にどんな気圧配置が危ないかを分って頂ければ」
と思うのです。

これは地形的なものもあって、旭川−富良野の盆地に北西方向から
風が吹き降りた場合、十勝トムラウシに風が当たって、
「きわめて低い温度で凝結した雨交じりの嵐になる」からだと思われます。

(略)

以上が、Yさんの考察です。改行と強調は、私が行っています。
で、重要なことは、Yさんが述べる、以下の3行ですね。

>天気図を伝える手段がヒサゴ沼等に設置される事を望みます。
>天気予報に囚われ、天候が回復する見込を持ってしまったからこそ、
>今回の悲劇はより助長されてしまったようにも感じます。


やはり、天気図を伝える手段がヒサゴ沼にほしい。
これは、本当にそう思います。
北アルプスにあるような、ソーラー式の衛生携帯公衆電話を置けないものか?
あと、ガイド会社は、衛生携帯か無線を必携にするとか。

悪天候の中、ガイドさんが、どんなに御客様のために頑張っても、
最初に判断ミスがあったら全てが無駄になりますから
やはり、天気図を伝える手段がヒサゴ沼にほしいですね。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 13:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故と百名山+α

トムラウシ山遭難事故と百名山+α

■わんたろうさん
>なるほど言われて見れば、
>巡礼と百名山巡りってほんとそっくりですね。

巡礼は、行とレジャーが一致しているところが味噌ですね。
この文化風習が、百名山に遺伝したのかと。


■bobcatさん
>やっぱり「キツかったのは利尻山」だそうです。

利尻山をあげる人は、圧倒的に多いですね。トムラウシ山より多い。
一日に登る標高差1,719mですからね。
この往復が辛いのでしょう。
それと百名山の1番目なので、体が慣れてない時に
最初に登る人がいるからとも聞いています。

私は、これを聞いて「あれ?」と思いました。
というのは、利尻山なら散歩気分で7回くらい登っているからです。
全部オシドマリコース。三日連続3回登ったこともありました。
しかし、よく考えてみれば、天候が一番良いときしか登っていません。
だから楽だったのだと思います。


■代官山のバッカスさん
>100名山自体を否定するものではありません。

 実は私も百名山は否定してないんです。それどころか百名山、気がついたら終わってましたね。ただ、これは普通の人には難しいことですね。休みがとれませんから。

 私の前職は、ガラス清掃でした。ビルの高いところからロープを使って降りながら窓ふきをする仕事です。山屋さん(=登山家)も多くて、連続して1ヶ月の休暇は、無理なくとれる仕事です。山屋どうしが、交代で長期休暇をとっていましたから。だから時間だけは、たっぷりありましたから、山にも、長期間に行けます。

 しかし山に行くと、そんな私と似たような環境の人がいることに気がつきました。中高年の方々です。 彼らは私と同じように時間があるんですよ。その時間がある人たちが、急ぎすぎるんですね。体力も、経験も、技術も、私より遙かに劣るのに急ぎすぎますね。で、あぶなかしい。

>一般の善良な中高年登山者を見下した山岳会の体制には問題があると思います。

 ああ、これ、ありますねえ。あると思いますよ。昔っからありました。

>いきなり劔にアタックなんて、あり得ません。

 これも驚きますねえ。せめて槍にしとけばいいのに。(嘘です、本当は日和田山からにしてください)。でも、槍でも渋滞の癌を作っていた人がいて、列が動かないので、指導してあげようとしたら断られました。すると後の人が怒り出して、この時は本当に慌てました。で、後の人に
「無理に急かせると本当に滑落しかねないから」
と、なだめて、その人に基本から教えながら一緒に登ったことがあります。



■e-ba-さん
>社会人になって山岳ハイキング部に入部しました。

それは初耳でした。どうりでねえ。貴重な体験だったと思います。
歴史ある山岳会には、いろいろなノウハウがありますから。
私も色々盗ませてもらいました。
先輩のお古も、いっぱいもらったかな?

で、一番良かったなと思ったことは、
昔の登山スタイルを聞けたこと。

 ゴアテックスの前の登山が、どうであったかを教えてもらい、夏山の疲労凍死の知識が得られたことですね。キスリングも担がされましたが、悲鳴をあげました。こんなものをよく担いだなあと感心しました。先輩の二十年モノの重登山靴にあこがれて、真似して買ってハイキングしたら靴が堅くて悲鳴をあげて笑われたこともありました。「おまえアホか」と。今にしてみれば、いい思い出です。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 14:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

トムラウシ山遭難事故と百名山2

トムラウシ山遭難事故と百名山2
つづきです。

トムラウシ山遭難事故は、悲しい出来事でしたが、中高年の百名山へのチャレンジと関係あるかもしれませんね。なんといっても、トムラウシ山は、百名山ですから。

 日本人は、なぜ百名山をめざすのか?
 これは、大昔からの伝統である巡礼の風習からきているように思います。

 西国三十三カ所巡り、東国三十三カ所巡り、秩父三十四カ所巡り、四国八十八カ所巡りなど、日本人は、巡礼が大好きでしたよね。その文化風習が、遺伝子が、山屋にも継承されたような気がしてなりません。だから百名山がブームになったと。

 私は、江戸時代の旅と、現代の百名山の危険度は、ほぼ同じくらいだと考えています。ひょっとしたら百名山よりも、江戸時代の旅の方が危険かもしれない。

 根拠はあります。

 若い頃に本州一週徒歩旅行をした経験からです。テントとシェラフは無し。ブルーシートとザックのみ。もちろん昔は、コンビニなんてものは都会にしかなく、田舎は18時で店じまい。雨の時は、安宿に泊まりましたが、基本的には野宿。で、国道1号線にそって箱根越えをして驚きました。こりゃ登山とかわらんぞと。いや、登山よりキツイ。絶対にキツイ。登山で10時間歩いても体にダメージは無いけれど、一般道を10時間歩くと死にます。中山道はもっと酷い。和田峠なんて難所は、いったいどうやって歩いたんだと、当時の人に問い詰めてみたい。なのに当時の装備ときたら木綿の服に草鞋が主流。

 しかし、そこは、偉大なる江戸時代。紀行文や旅のガイドブックが次々と発行され、それがすべてベストセラーになっています。「東海道中膝栗毛」「金比羅参詣」「木曾街道」「善光寺」「中山道道中」「上州草津温泉道中」「東海道分間絵図」「江戸名所図会」「都名所図会」などなど。

 そして、全国の有名社寺がパックツアーを企画しましたが、なぜ寺社かと言いますと、寺社が通行手形を発行する役所だったからです。それで有名社寺が、このような旅行業務を熱心に行なっていたわけです。しかし、中には、サービスが悪いボッタクリ宿や暴力団が経営するような宿も多かったようです。

 しかし、それに目をつけた大坂や江戸の行商人たちは、自らの経験を生かして、全国の優良旅館を選定してネットワークを作り、指定旅館制度を創始して、浪花講という優良旅館組合をつくりました。そして利用者には加盟施設一覧を記したガイドブックや、会員証や、道中案内が渡されました。そして旅館には、目印に浪花講の看板がかかげられました。本当にいたれりつくせりのツーリストシステムです。

 で、現代の日本のお話にもどりますが....?
 私からツアー会社に提案したいことがあります。

 優良ツアー会社を選定してネットワークを作り、利用者には、ガイドブックや、全国の百名山におけるコースの危険を細かく書いたものと、準備に必要なモノを綿密に書かれた道中案内を渡してはどうかと。

 さらに優良ガイドを選定してネットワーク登録する。
 登録ガイドには、登山経験の一覧がデーターにしてあり、
 利用者は、いつでも閲覧できて、
 値段と財布の折り合いで決められる。

(まあ、パイロットの飛行時間表みたいなものです)

 ガイドだけでなく、ポーターも登録しておき、
 何キログラム幾らの値段設定をしておく。

 もちろんモグリがいてもよい。
 それを選択するのは御客様ということにしておく。
 安心を買いたい人は、高くても経験豊富な地元ガイドを雇い、
 体力に不安な人は、ポーターを雇う。

 ツアー会社の企画も、■■ガイドなので10万
 ○○ガイドなので20万と値段をかえてみる。
 hisみたいに何種類も組み合わせを提示し手数料だけをとる。

 これは、私のアイデアではなく、江戸時代の旅行システムをそのまま、現代の山岳業界に、当てはめてみた、いわば知的な妄想です。現在の山岳ガイド業界は、過渡期であるような気がします。まだ江戸時代に追いついてなかったりして。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:40| Comment(6) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

トムラウシ山遭難事故と百名山3

トムラウシ山遭難事故と百名山3
つづきです。

 私は、江戸時代の旅と、現代の百名山の危険度は、ほぼ同じくらいだと考えています。ひょっとしたら百名山よりも、江戸時代の旅の方が危険かもしれない。

 実は、根拠があります。

 私は昔、1990年頃利尻グリーンヒルユースホステルという宿に泊まって、利尻山に登ったことがあります。そのユースホステルでは、

 利尻山に登って、
 利尻島一週55キロメートルを歩く


のが流行っていまして、それにチャレンジしたわけですが、利尻山の登山は、たいしたことなく登れました。

 といっても、ただ普通に登ったわけではありません。
 海抜ゼロから頂上を制圧するために、
 海岸に足をつけてから登りますから
 コースタイムは13時間です。

 もちろん団体登山です。
 といってもユースホステル側が、
 ガイドしてくれるわけではありませんから、
 私が隊長(ツアーリーダー)となって、朝4時に出発しました。

 人数は、二十人くらいでした。
 平均年齢は二十歳前後。
 男女比は半々でした。

 そして登山経験は、私一人。なので緊張しましたが、なんとか全員脱落させることなく、帰ってくることができました。天候に恵まれたことと若さもあって、みんな元気いっぱい降りてきました。

 で、翌日、利尻島一週55キロメートル完全歩行を12時間かけて歩いたのですが、これには参った。登山では、なんでも無かったのに利尻島一週55キロメートルは、地獄でした。これは、私だけでなく、参加者全員がそういってました。と、ここまで書くと、

「登山の疲れがのこってたんじゃないの?」

と言うことがいるかもしれませんが、そういう事ではないのです。

 というのも、翌日に、また、私は利尻山に登ったからです。
 海抜ゼロから頂上を制圧。
 コースタイムは13時間です。
 利尻島一週55キロメートル完全歩行より1時間多いコースです。

 にも関わらず、登山では、全く問題なかった。むしろリハビリになったくらいでした。利尻島一週55キロメートルを12時間かけて歩いた時の疲れを、登山することによって取り除くことができたんですね。これは、私だけでなく、一緒に参加した人も、みんな同じ証言をしている。

 信じられないかもしれませんが、本当です。
 登山より平地を歩いた方が疲れる。


 で、その翌日、性懲りもなく、私はまた、ユースホステルの他の御客様たちと、利尻島一週55キロメートルを12時間かけて歩いたのですよ。

 今度は、アスファルトを歩かないようにしました。
 土の上を歩くようにしたのですが、無駄だった。
 やはり地獄だった。体に悪いと思った。

ttuccv3.jpg

 これは私だけではありません。
 参加者みんな同じ発言をしている。
 だから、その次の日に、また利尻山に登りました。
 すると、リハビリになった。
 体が楽になった。
 この時点で私は確信しましたね。

「登山の方が絶対に楽である」

と。つまり、

 登山→一週→登山→一週→登山→一週

と、登山3回・一週3回を、6日間かけて行ったのですが、登山より徒歩で55キロ歩く方が圧倒的に体に悪いなあと確信しました。登山は、時間がかかっても、歩く距離は短いので、足に与えるダメージも少ない。となると、百名山よりも、江戸時代の御遍路の旅の方が辛かったのではないかという気がしてきたのです。

 で、それを実証するために東ヨーロッパ徒歩の旅を行いましたが、
 やはり同じ結論になりました。
 それについては、機会があったら述べることにしましょう。

 問題は、登山であっても、平地を延々と歩くコースがあるということです。トムラウシ山遭難事故のコースは、だらだらと、やたら長いコースなんですよね。この長さから、ツアー参加者の足に、どういうダメージを与えたか?という点が気になります。

 というのも、利尻島を徒歩で一週すると、途中で動けなくなる人もでてくるからです。そういう人は、頭に熱をもつていたりする。で、タクシーを呼んだり、路線バスの力をかりたりする。しかし、そんな彼らも利尻山なら脱落せずに登れた。


ttuccv2.jpg

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:12| Comment(6) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故14+α+α+α

Yさん

>その中で、「山屋」の方は「捨てる」事について徹底されているなと思っておりました。
>「捨てる」と言っても、山の為に色々な「無駄」を捨てると言う意味で、
>より良い条件での登頂及び下山を第一にした「合理的思考」に長けている印象があります。

 おっしゃるとうりですね。これは山屋にかぎらず、危険な場所を探検する人たちは、目標を限定する傾向がある。経済でいえば、ランチャスターの弱者の戦略です。ペンション経営でいえば、差別化です。大ホテルが真似できないような特殊化によって、大ホテルに勝つ。これが弱者の戦略です。

 トムラウシ山の大自然は、強者です。危険(リスク)があ。それに対抗する人間は、弱者。危険(リスク)がある場合、それを避けるには、目標を限定すればいい。そして、この場合の目標は、安全であるはずです。

 例えば、うちは宿屋ですが、御客様に食事提供する際の第一目標は安全です。味は、その次になる。で、北軽井沢には生で食べられる美味しいトウモロコシ『みらい』があるのですが、これを生では出しません。茹でて殺菌する。茹でると甘みが減少するのですが、そこを敢えて茹でる。味は2の次なんです。ところが魯山人は、味を第一にした。そのために彼の体は、寄生虫に蝕まれていきました。魯山人は、それで本望だったと思いますが、宿業者の考えは違います。

 宿は、一回の食中毒で壊滅します。
 ツアー会社も、同じでしょう。
 いや、同じでないと困る。
 だから危ない橋は渡れないんです。

 で、大自然という強者に対して弱者の戦略で立ち向かうとしたら、安全確保のための目標限定と、ロジスティック(補給)を確立するしかないはずです。



>今回の遭難事件、天候も要因のひとつではあるのですが、今回の遭難の要因には、
>1現地判断(ガイド)のミス
>2組織のミス
>3天候
>の三要素が複合して絡み合っているとは思いますが、
>今回、8人死亡のうち何人かの死因の一つには、ヘタカル様提唱の
>「熱収支の悪化に伴う低体温症」があり、
>1次要因として、天候条件と天候に関する判断ミス、
>その2次要因として、気象状況における情報不足及び情報不足に伴う判断ミスがあった、
>という事が、おぼろげながら判ってきました。


 憶測ですが、いろいろな情報を勘案するとガイドさんは、真面目で誠実な方たちだったような気がします。遭難中も一生懸命、ツアー客に尽くしていた。ただ、判断だけが間違っていた。御客様の体調を見誤ったことも、病人を放置したことも、出発したことも、大沼で2時間も停滞(戸田証言)したことも、隊を分割したことも、テントを小屋に置いてきたことも、天候予測も、何もかも間違っていた。

 だれど、遭難中も一生懸命、ツアー客に尽くしていた。
 人事を尽くしていた。

 しかしね、彼らの一生懸命は、ポーターとしての一生懸命であって、ガイドとしての一生懸命ではないですよ。スイス人ガイドは、傲慢ですよ。ネパール人ガイドも同じです。荷物なんか持ってくれません。その仕事は、あくまでもポーターの仕事なんです。

 ポーターとガイドは、本質的に違うんです。
 極論するとガイドは、判断するための存在。
 だから、判断材料は、何が何でも持参するはず。
 衛星携帯というものがあるなら使うのは当然です。



>極端に言えば、何も捨てれず、参加者の命を捨てた。(様に見えます)
>1.行程を捨てれず、救助や予定変更のコストを捨てれず、
>2.体調の悪い人を(最初の日に避難という言う意味で)捨てれず、
>3.体調の悪い人への付き添いと言うことでのガイド人員の融通を捨てれず、
>(2.3については手遅れになってから要救助者、ガイドの命もろとも捨ててしまいましたが)
>4.結果的にこの時期としては(恐らく)究極の悪天候にツアー全体を、
>  寄集め大人数、体調不良者つきで放り込んだ。
>5.最終日に、最後に安全に替えて捨てたのはテント二貼り(後からのツアー客に残した?)。


おっしゃるとうりですね。
特に5番は、捨ててはならないものです。
捨てるべきモノを捨てずに、
捨ててはいけないものを捨ててしまった。


>結果としては天候条件もありますけれど、8人の命が失われて…
>言葉は悪いのですが、主催側はお金を惜しんで、
>安全を捨て続けて、結局大勢の命を捨ててしまった。


 私の感覚からいうと、アミューズが、安全でない登山を奨励しているとは、思えない。会社の経営者が、そういうリスクを抱え込み商売しているとは、にわかには信じにくい。しかし、現実には、かなり杜撰な登山計画がなされており、後方支援体制も皆無。

 でも、それなら、もっとまともな人選をすべきですね。
 後方支援をしないなら、もっと、すごいガイドをつけないと。
 そのお金をケチったのかどうかは不明ですが、

 5回の経験者一人と、
 未経験者2人なら、
 もっと後方支援しないとダメでしょう。



>「安全第一」ではなく、もしかすると
>1、お金、2、段取り(行程)≒登頂、3、安全位の優先順位
>だったのかなと。全部が揃う条件なら問題ないですが、
>全部は取れないですよ!と言う今回の様な時に、
>優先順位が低いもの(安全)から犠牲になってしまった。
>という感じで、効率的ではあっても合理的じゃない。


 22万円のツアー費用をとっていて、トムラウシ山に登れなかったらクレームがくるのですかねえ。だとしたらガイドの方たちに、とても同情しますが、それでも安全第一に断固拒否するのがガイドの仕事だったと思います。スペシャリストなんですから。

 そのためのガイドなんですから

 で、私の感想ですが、5回しか登って無くて、スペシャリストと言えるかどうか。それでスペシャリストなら、私もトムラウシのスペシャリストになります。

 でも、そんなことありえない。春夏秋に2回づつ、それを3シーズンくらいやらないと、つまり3年で18回くらいやらないと、スペシャリストとは言えないでしょう。ポーターならともかく。

 本物のスペシャリストなら、
 会社が拝金主義でも、
 断固拒否して停滞したはずです。



>私が指摘した天候条件は、仮に全てにおいて仮説が正しかったとしても、
>あくまでも「最悪の結果」への決定的な一押しにしか過ぎない。


そうですね。


>■ガイドは先述した優先順位に基いてという事であれば、
>実に一生懸命だったと思います。

>■打てる手を打ってそれでもトラブルは起こることはあります。
>でも、今回は打てる手をほぼすべて打たず、考えうる最悪のパターンに陥っている。

8人は死にすぎですよね。この遭難は、もっと被害を減らせたはずです。2時間の停滞(戸田証言)が無ければ、少なくとも死者は半分ですんだはずです。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 18:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

トムラウシ山遭難事故と百名山4

トムラウシ山遭難事故と百名山4
つづきです。

どうやら徒歩旅行は、登山より足にダメージがくるらしい。
そういうことが、おぼろげながら分かった頃、
私は、実際に徒歩旅行をしてみました。
目標は、2000キロ。
一日平均40キロで50日間。どこまで行けるかの旅です。
北海道の宗谷岬からスタートしました。

徒歩における消費カロリーは、計算上は大したことはない。
登山による消費カロリーの三分の一くらいです。
だから、飯は、登山に比べて食べないですむかと思いきや、

とんでもない!

登山の時より大飯になるのです。
で、体重がガンガン減っていきます。
三杯飯たべても、どんどん痩せていく。
で、一日四食になってしまった。
理論どうりには、いかなかった。orz

しかも、足に関するダメージが半端ではない。

しかし、徒歩旅行を続けていると、宿で徒歩仲間に出会います。
徒歩仲間は、お互いに親近感があるらしく、こっちに話しかけてくる。
中には、カナダをマウンテンバイクで横断したという猛者もいました。
その猛者に「何が大変でしたか?」と聞くと
「体重が減ること」
と答えてきました。カナダは、夏でも寒いのでマウンテンバイクで
冷たい風を切っていくうちに、どんどんカロリーを奪われて
体が痩せていくのだそうです。

「今年の北海道も一緒だね。風が強いから、燃費がわるくなる(笑)」

なるほどねえ。

「あのう、質問していいですか?」
「なに?」
「歩き続けると、足にきません?」
「君、休んでないでしょ」
「はい」
「一週間に1日くらいリハビリしないとダメ。足が動かなくなるよ」
「どうしてですか?」
「足が細くなっていくんだよ。タコが自分の手足を食っているようなものだよ。気をつけた方がいいよ」
「えええええええええええええええええええ? それって、どういうことですか?」
「そのうち分かるよ」
「そんなこと言わないで教えてくださいよ」
「・・・」

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 18:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月08日

トムラウシ山遭難事故と百名山5

トムラウシ山遭難事故と百名山5
つづきです。

私は、実際に徒歩旅行をしてみました。
目標は、2000キロ。
一日平均40キロで50日間。どこまで行けるかの旅です。
北海道の宗谷岬からスタートしました。
途中、宿で徒歩旅行仲間に出会いました。

「あのう、質問していいですか?」
「なに?」
「歩き続けると、足にきません?」
「君、休んでないでしょ」
「はい」
「一週間に1日くらいリハビリしないとダメ。足が動かなくなるよ」
「どうしてですか?」
「足が細くなっていくんだよ。タコが自分の手足を食っているようなものだよ。気をつけた方がいいよ」
「それって、どういうことですか?」
「登山でも、徒歩でも、自転車でも、休まないで旅を続けると、筋肉が消耗していくんだよ。みんな運動すると筋肉が増えると勘違いしているけれど、そうではなくて休むと増えるんだよね」
「・・・・」
「で、登山の場合、下山したら休むよね。何日かはリハビリを行う」
「はい」
「自転車も、雨が酷かったら休む。でも、徒歩の場合は、なんとなく休むことなく歩き続けられる。そのために何週間も休まずに歩いて、体がクタクタになってしまう。気がついたら足が細くなっていて、筋肉が消耗しているんだ。カナダで二千キロほど歩いたときに気がついた」

「あっ!」

 実は、自分にも身に覚えがありました。実は、ヨーロッパを徒歩旅行したことがあったのです。その時に、2週間くらいでダウンしたことがあった。実はヨーロッパの夏は、長い。日没が22時になる。まだ、午後3時くらいかなと思っても、午後6時だったりする。そのために、知らず知らず歩きすぎてしまい、倒れてしまうんです。中高年の方が、百名山で一番キツイと言っている利尻山を散歩気分で登ってしまう私がダウンしてしまう。その体験を思い出してしまったのです。ここで誤解のないように説明すると、ヨーロッパには徒歩道路が発達していて、その大半が舗装されていません。

「歩くって簡単にできるよね。登山だと身構える。だから登山する人は、いろいろ考えて登るけれど、歩くことだって考えながら歩かないと、とんでもない事故をおこしかねない」
「わかります」
「一番いいことは、休むこと。理想を言うと、3日歩いたら一日は歩かないこと」
「それはちょっと....」
「あとは、蜂蜜をなめること」
「どうして蜂蜜を?」
「蜂蜜をなめると筋肉が消耗しないんだよ。体重が減らない。蜂蜜にはアミノ酸が入っているし、ブドウ糖のかたまりだから吸収が早い。そのせいだと思うけれど、詳しい理屈はわからない。ただ、徒歩屋の間では蜂蜜を嘗めるのは常識ということなんだ」

 この話を聞いた後、実際に蜂蜜を嘗めながら歩いてみました。
 すると、信じられないくらいに疲れなくなった。
 蜂蜜無しだと、50キロ歩くのがやっとだったのに、
 蜂蜜ありだと、60キロまで歩けるようになったのです。
 しかも体重が減らない。
 アミノバイタルプロを使うと、もっと調子が良いこともわかりました。
 こちらを使っても体重が減らない。

「登山でも使えるかな?」

と思ったて登山でも、蜂蜜とアミノバイタルプロを使ってみたら、すごくきく。信じがたいくらいに効き目がある。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

トムラウシ山遭難事故と百名山6

トムラウシ山遭難事故と百名山6
つづきです。

私は、実際に徒歩旅行をしてみました。
目標は、2000キロ。
一日平均40キロで50日間。どこまで行けるかの旅です。
最初は、調子に乗って毎日50キロ以上歩きました。
ところが、ガンガン体重が落ちてくる。
70キロあった体重が60キロまで減った。
(ちなみに身長180センチ)

3杯飯食べても、痩せてくる。
痩せると深刻な問題がおきました。
国道を走るダンプに吸い込まれそうになるのです。
とくに4号線。ダンプがやたらと多い。
ダンプの風圧に、すいこまれそうになる。
「こりゃいかん」
と思いましたね。
で、一日四食食べて、なんとか体重を維持しましたが、
そうなると深刻な問題が出てくる。
食費がかかりすぎるのです。

「燃費悪い−!」

そうなんですよ、徒歩旅行は決して経済的ではないのです。
食べますから。
電車移動の方が安く付く。

で、思いついたことは、できるだけ
ユースホステルに泊まることでした。
ユースホステルなら御飯を何杯でもお代わりできる。
場所によっては、自炊もできる。

意外にダメだったのがキャンプ場。
足がないとダメだし、燃料代も高い。

で、野宿をやめて屋根付きのユースホステルに泊まると
今度は体重が増え出したのですね。
野宿をやめただけで体重が増えはじめた。

これは、新鮮な驚きでした。

どうやら野宿は、エネルギーを使うらしい。
屋根付きの家で寝るだけで、
かなりエネルギー消費率が違うらしい。

私は、一日四食を、三食に戻しました。

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月14日

トムラウシ山遭難事故と百名山7

トムラウシ山遭難事故と百名山7
つづきを書く前に
一言、言っておかねばと思いました。

トムラウシ山遭難事故で、宿泊キャンセルが相次いだらしいですが、
これには私にも責任があると思いますので、一言言っておきます。

トムラウシ山は、無理さえしなければ、
そんなに危険ではありません。


剣や槍や妙義のような岩場はないし、
富士山みたいに空気が薄いわけではない。

私自身、小学生と一緒に登っているし、
初めて登山する人達を数名率いて縦走したこともありました。
天候が良く、装備が完璧で、日程にゆとりがあれば、
たいして難しい山ではありません。


■食料について

食料は、ジフィーズだけに頼っては、だめです。カップ麺やナッツなどの塩けのあるものと、バーム・アミノバイタル・蜂蜜などのアミノサプリと、ブドウ糖・チョコレートなどのエネルギー源が必要です。(賛否がありますが私は小量の酒を持っていくことをすすめます。私は100ccくらいを持って行ってます)


■装備について

テントは、エアライズを使えば、たったの1.3キロです。これがあれば、たいていの所で停滞できます。ツエルトは、0.5キロ近くあるので、ツエルトを持っていくくらいならエアライズの方がいいと思います。

防寒は、フリースが良いです。思い切ってシェラフを廃止して、フリースの上下を持っていく手も考えてもいいでしょう。ただし、3レイヤーのシェラフカバーは必携です。他に登山用のシャツとしてウール素材のものもいいですね。スボンは、私はストレッチジーンズを履いていますが、やばそうな時は、ウールのパンツをはいていきます。ウールのパンツは、ぬれても冷たさをかんじません。あと雨具も防寒着になります。雨が降らなくても防寒着として活躍します。ポケットが無いと軽くて安くて浸水しにくい雨具になります。もちろんゴアテックスです。

下着は、綿は絶対にダメ。ポリエステルなどの速乾性のあるもので、できれば、ブレスサーモとマイクロファイバーというぐあいに性能の違うものを持っていくとよいです。私は、登山中はクロロファイバーをよく使いますが、寝るときは、ブレスサーモで寝ます。そしてクロロファイバーを夜のうちに乾かします。オーロン・ダクロンは、臭くなりやすいので私は使っていませんが、汗をかきにくい高齢者には、ブレスサーモよりいいかもしれません。

これは、どういうことかと言いますと、行動中は、速乾性を重視し、就寝中は、保温性を重視するということです。ただし、下着の性能は、各人の状態によって個人差があります。ブレスサーモが、ダメという人もいますし、マイクロファイバーが、ダメという人もいます。皮膚がやられたり、汗をかかないために保温効果がでなかったりするので、山に行く前に実際に着てみて本人が確認してみないとダメです。

ザックは、最新型のものは、本当に良い物が多いです。軽いザックが良い人は、よけいな物がついてないものなら、軽いザックになります。ポケットや何やらが付いていると、重くなります。但し、今はザックカバー付のザックがありますので、この場合は、多少重くてもザックカバーの携帯が不要なので総体的に軽くなっていますし、ザックの容量もそれだけ広く使えます。

靴も軽くて良い物がでてきました。靴だけは、一般論ではかたずかないので登山ショップでアドバイスしてもらってください。最近はゴアテックスの靴も多くなりました。しかし、ゴアの靴は、一度ぬれると、とてもやっかいです。ゴアのスパッツで濡れないようにしてください。そして靴下は、金をかけるべきところで、ウールの良い物を履くと、足が濡れても全く気になりません。また、乾きもよいです。そして疲れにくい。最近は、衝撃吸収剤を使ったソールがあり、それだと膝が痛まないので下山が楽になります。


■登り方について

 トムラウシ山は、コースタイムが長いですから、早朝の出発が良いでしょう。日の出の前くらいに宿を出るのがベスト。私なら薄暗い頃に出ます。そして出発前には、かならずバーム・アミノバイタルを飲む。そして食事とは別に、4時間おきにバーム・アミノバイタルを飲む。最初の30分が一番きついですから、最初は、ゆっくりめに出発すると良いでしょう。そのうちペースがつかめます。登りは、大食いを避け、小まめに食事と水をとります。水のかわりにバームウォーターを飲むと、かなり楽に上れますよ。休憩中は、地図とコンパスで位置を確認すること。そして等高線を見ながら次の作戦を考える。頭を使うことも体を疲労させないコツです。


■最後に、
トムラウシ山は、決して難しい山ではありません。
天気さえよければ、ファミリー登山も可能な山です。
悪天候を無理して登るから事故になる。

あと、登山で楽しいのは
計画と準備ですよ!


いろいろ作戦をねるのが楽しいのです。
自分で調べて登山ショップでアドバイスをもらい
ギアを買いそろえつつも本番前に
いろいろ実験する楽しみくらい愉快なものはありません。
こんなに楽しいことを人まかせにしてはなりません。
汗かきの人と、汗をかかない人では下着の選び方が違いますから。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 17:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

トムラウシ山遭難事故と百名山7+α

クリフハンガーさん
貴重な情報ありがとうございました。

さて、みなさん、驚愕のニュースです。
恐るべき事が判明したようです・
まず下記の読売新聞ニュースを読んでください。

>大雪山系遭難1か月、ガイドらテント持たず野営
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20090816-567-OYT1T00077.html


山頂付近でビバークしたガイドは、
テントを持ってなかったらしい。

このニュースソースは、本当なのか?
ちょっと信じがたい。
あまりにも常識はずれなので、悪いですけれど、
ニュースソースを疑ってしまっている自分がいます。

> 一行のうち低体温症で動けなくなったツアー客らの一部が山頂付近でビバーク。
>しかし、簡易テントを持参していたガイドが下山したため、0度近い風雨の中で
>救助を待っていたという。


これが本当なら、テントなしで、どうしてビバークを決断したのか?
自殺行為でしょう。
いや、その前に、なぜテント無しで出発したのか?

??????

下山したガイドが持ってた?
そんな馬鹿な?
それを信じろというのですか?
持っててもツェルトでしょ?

だいたいテント無いのにどうして山頂に2時間停滞したのか?
何をやってたんだ?
無駄時間使う間に、どうして背負って小屋に引き返さない?

もし簡易テントを持ってたなら
なぜ簡易テントを出さない?
簡易テントで休息場所をつくらない?
いったい何があったのだろう?


>その後、登山道整備業者が非常時用に残していた大型テントと毛布、
>ガスコンロなどの装備品を、付き添っていたガイドが偶然発見。
>テントに入った5人中3人は湯を沸かして体を温め、無事救助されたが、2人が死亡。
>テントから数百メートル離れた場所にいたガイドとツアー客の2人も凍死しているのが見つかった。


テレビに映っていた、あのキャンプ用テントは、
登山道整備業者が
置いていったもの
だったのか.....orz。

それを偶然見つけたのか.....orz。

もし、偶然見つけてなかったら全員死んでいた!
なんという間抜けな、
なんという馬鹿な、
いや、ちょっと、このニュースソース、
本当に事実なんでしょうか

事実なら、とんでもないことだが、
そんなことあるのかなあ。
そんなレベルの人間が山屋やってるとは、にわかには信じがたい。



> また、ガイドは16日に天候が回復すると判断していたが、
>2日前の14日に携帯電話の天気予報サイトの情報を確認しただけ。
>捜査幹部によると、出発後に強風がやむと判断していたことも
>正確な情報に基づいていない可能性が高いという。


おいおい、ちょっと待ってくれ。
それ、本当ですか?
マジですか?

一度も気象通報聞いてないんですか?
ひょっとして天気図書けないんですか?
書けないなら、どうして札幌支社に電話して天気を聞いてない?
どうして支社に指示を仰がない?


>2日前の14日に携帯電話の天気予報サイトの情報を確認しただけ。

これ、本当に本当?
マジですか?

三人もガイドがいて、どうして、こんなことになっているのか?
いや、ガイドなんて、最初から一人もいなかったのか?
みんな会社から言われたとうり動くロボットだったのか?

いや、ガイドを責めまい。
なんで、会社は、この人選をしたのか?


一つだけ分かったことがあります。
なんで彼らが、あの重いキャンプ用テントを使ってビバークしていたかが。
登山道整備業者が、非常用に置いていったものなら理解できる。
逆に、このガイド会社は、登山道整備業者以下のレベルだったんだなあ。


追伸
http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200908140145.html
偶然見つけたテント、命つないだ トムラウシ山遭難

> その後の調べで、北沼から下山方向に約30分歩いた南沼
>キャンプ指定地に業者が保管していたものと判明した。
>業者によると、テントはブルーシートに包まれ、毛布、
>携帯ガスコンロなどと一緒にあった。全部で3張りあったという。

> テントの保管場所の前後では、男性客1人と女性客3人が死亡
>した。業者は「偶然にもテントが人の命を救うことに役立って
>良かった。全部使って、全員助かってほしかった」と話している。

救助連絡が、もっと早くに伝われば、ひよっとしたら
整備業者の通報で、このテント3つを使って全員が
助かった可能性もありましたね。惜しい。


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 22:21| Comment(8) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

トムラウシ山遭難事故レス総合1

トムラウシ山遭難事故レス総合

fogさん

>2日目まではネパール人シェルパ(エベレストにも登った元シェルパ頭)
>が荷物持ちしてたって情報もチラホラ出てますね。
>この人を呼べなかったんですかねぇ。

だから、そもそも無線を持ってないガイド
というのが信じられないんです。
決して高いものではないですよ。
3万くらいからあります。
免許だって1日勉強すればとれます。

にもかかわらず、持ってないというのは、モグリと一緒です。
無免許でもいいから緊急用に買ってザックの底に入れとくべきなんです。
私は、ガイドの資格制は反対ですが、
無線は必携にすべきだと思います。

無線でなくても、トランシーバーでもいいです。
トランシーバーがあれば、応援を呼べたんです。
他にも、いろいろな手が打てたんです。


私自身、20人くらい率いていろんな山を縦走しましたが、
いろんなトラブルがありました。
その時に、トランシーバーがあると無いとでは、天地ほど違いました。
これは、団体登山をやっていれば、誰でも知っていることです。
もし知らないなら、モグリですよ。




bobcatさん

>初日からゲーゲーやってたらしいけど
>そのハナシをしたら,勤め先の同僚が
>「高山病や!」と言い切ってましたよ。
>そんな人を悪天候の中連れ回したあげく…

ええ、間違いなく高度障害ですね。
(正確に言うと高山病とは違います、高度障害です)

2000メートルの山で、低気圧に包まれると、
標高2500メートルと一緒の空気の薄さになります。
こういうケースで高度障害がおきると、内蔵に酸素が不足して
最終的には、「肺水腫」にまで発展するおそれがあります。
そうなると、きわめて危険な状況です。
高度を下げるしか治療方法はない。

つまり、ヘリを呼ぶしかないんですよ!

これはガイドなら知ってなければいけない知識というより、
山屋の常識です。山やってる人間なら誰でも知っている。

>初日からゲーゲーやってたらしい

ということは、常識的に一人だけが高度障害にかかっていたとは
考えにくい。死んだ人の大半が、低体温症にかかるまえに
高度障害にかかっていたと考えるべきでしょう。
この場合の治療方法は、

1.酒を飲まない
2.胃に負担をかけない
3.水分を大量に摂取する(できればバームウォーター)
4.イブを飲ませ、早期に頭痛をとりのぞき行動を控える
5.体調が戻るまで数時間動かない。

で、9割の確立で治ります。

ちなみに、2000メートルで高度障害がおきた場合、症状は軽いです。
3000メートルまでぴんぴんしてて、
3100メートルで高度障害がおきた場合、症状は重くなります。
はやめに高度障害がおきた場合のほうが、症状は軽いのですね。
つまり、初日に適切な処置をしていれば、何の問題も無かった。
全員助かったかもしれない。

これは常識の問題です!

だからね、今回、三人とも本物のガイドであったかどうか、
私は疑わしいと睨んでいます。

誰一人無線をもってないし、
トランシーバーさえ使ってないし、
高度障害の知識もないし、
(未確認情報ですが)
天気図さえ書けないし、
天気は2日前の携帯の天気予報のみ。


これはガイドやっていいレベルではありませんね。


つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故レス総合2

トムラウシ山遭難事故レス総合2
Yさん

>もしも記事通り(携帯の14日の天気予報頼り)なら結果的に特攻隊であった事が悲しいです。
>(もしテントがなければ、致死率80%近かったことになります。)

そうですね。記事が本当なら、とんでもないことです。
となると、ガイド会社も必死に防衛してくるでしょうから、
あえて、刑事事件としては免責にして、
本当のことを全部語ってもらって欲しいですね。

いったい、何が彼らをそうさせたのか?

を知りたいです。


話は変わりますが私は、昔、年間70日以上の山行を15年間にわたって行い、
そのうち30日以上は、20名以上を率いて縦走しています。
(涸沢のような山小屋が完備してても、その9割がテント泊です)
その中には、還暦をすぎた初心者や障害者も含まれています。
そして、メンバーの大半が寄せ集めでした。
東京・大阪・博多・サッポロと、全国各地から集まった寄せ集め部隊です。
条件は、トムラウシ山遭難メンバーより悪かったはずです。
その寄せ集め部隊は、夜行で到着するものだから初日から高度障害がでる。

それは、本人の自覚前に分かることです。
3時間歩いて唇と爪をみせてもらえばわかる。
ガイドなら、毎度のことなので、「ははーん」となり、
高度障害の可能性を御客さまに予告しておきます。
そして、数時間後にドンピシャリとなって、御客さまを驚かせることになる。

しかし、ドンピシャリでは、ガイド失格でしょう。
高度障害をおこさないように、ゆっくり歩く。
高度障害の可能性のある人を、
その可能性を消してしまう。
それでこそ、プロというものでしょう。

3班に分けていれば、高度障害になりそうな人を再弱部隊に編入する。


>また、「南沼にテントがある」事を本当に偶然に知ったのだろうか?
>という事に、何だか疑問を感じています。
>本当に偶然であれば、「みつからなければどうしたの?」と思いますが、
>ブルーシートなど何らかの記憶があって行ってみたのかなと…。
>単にビバークしている人のところに居候する気だったのかもしれませんが…

これは、私も思ってました。
あまりにも、できすぎていると。
どっちにしろ、非難小屋前提のツアー&偶然のテント発見は、
あまりにも他力本願すぎますね。
御客さまから金を取ってやることではない。


>1.からだの痛みや体調の変化はありがたい。
>(略)
>あれだけの人数がいれば、(関節)天気予報高齢者が誰か
>いらっしゃったとも思うのでした。YGHの宿泊客でもそういう方いらっしゃいませんか?

 中にはおられると思います。天気ですが、地元に住んでいると、山を見ることによって、天気予報よりも天気を当てることができるようになりました。但し、6時間以内の天気のみです。それ以上は難しい。しかし、日帰りなら、それで問題ありません。最近は便利な物で、ネットの天気図をプリントアウトし、それを持っていきます。それと高度計があれば、気圧の変化と風向きで、ある程度予測がつきますね。でも、最終的には直感です。これが一番あたる。


>3.南沼などに、ビバーク用のテントと、衛星電話、
>番号鍵(使用時には衛星電話で連絡の上、番号を聞いてビバーク)の設置で、
>今後遭難者数が減らせるかもしれません!
>山小屋の設置はお金がかかりますが、テントと衛星電話のセットで
>あれば、わりとすぐにすぐに手を打てるかなと。

これは、素晴らしいアイデアですね!
これで、良いのではないですか?
ただし、おっしゃるとうり登山者のモラルが気になりますので、
入山者に負担金を出してもらうなど、何らかの制限を設けるとか。



>準備も判断も水準以下であったからこそ、色々な「問題点がほぼすべて露出」し、
>「見事にほとんど間違えた」「貴重なケース」であるとも思います。

ゴアテックスなどの素晴らしいギアが普及した今となっては、これだけの悲惨な例は、もう出てこないでしょうから刑罰よりも真実の究明をしていただきたいものです。遺族の方は納得しないかもしれませんが、免責のうえ真実を語ってもらえない物か。難しいかなあ。

つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 15:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

トムラウシ山遭難事故レス総合3

トムラウシ山遭難事故レス総合3
Yさん

>どちらかといえば、霧雨男だったからで、
>出来るだけ好条件の時にという事と、
>一人で静寂の中で山の風を感じるのが好きだったという事もありました。

ああ、これ分かりますね。
山は、晴れてる時に登るのが一番です。
もう楽しさが違います。
あとね、山の特色として、一人で登っても全く寂しくない。
山では、仲間とおしゃべりするより、自然を感じるほうが楽しいですね。
あと、じっくり写真を撮るには、少人数だったり一人の方が便利。


>そういった意味(無茶がてんこ盛り)でも
>今回の遭難できるだけありのままを明らかにして欲しいですね。

 そうなんです。実際に私の友人たちの中には、トムラウシ山遭難事故のガイドみたいな無茶苦茶なやつがいて、何度注意しても聞く耳をもたないやつがいるんです。だから正直言って、トムラウシ山遭難事故は、人ごとのように思えないんです。知り合いでなくても、近場の山で、かなりヤバソウな団体様をみかけています。

だから他人事ではないと思いました。
トムラウシ山遭難事故は、
条件さえあえば、私の身近でもおこりうる!


というのが偽らざる感想です。もちろん自分自身への戒めも含めています。まあ、それにしてもトムラウシ山遭難事故は、ちょっと御粗末すぎましたけれどね。でも、その御粗末の中に教訓がいっぱいあったような気がします。

 私から口で言われても馬の耳に念仏というか、単なる小言にすぎなかったでしょうが、こういう実例を見たら『ああ、なるほど』と今更ながら分かったことでしょう。私に烈火のごとく怒鳴られても、事の重大性が分からず反発する者もいました。そういう私も、若い頃に日没近くの18時頃に山小屋に入り怒鳴られてシュンとしたことがありましたが。

(昔はテント持ってても怒鳴られたもんです)


>登る能力と、まとめる能力は、
>ある意味まったく逆方向のもの。


そうです!
まさに、そのとうり!



 だから、本格的な山屋さんの立場で事件を眺めると、ちょっと別の意見が出てくる。

 例えば家庭教師が、麻布高校の生徒を教えるのと、偏差値40の人を教えるのでは、教え方が根本的に違っていますよね。同じ家庭教師の仕事でも、仕事内容がまるで違いますよね。もう別次元の仕事になる。それを一緒くたにしてはダメだと思います。

 だから、今回の事件に、いろいろコメントする人がいますが、プロの登山家のコメントも良いですが、もっと日常的に寄せ集めの大人数で登山ガイトしている人間のコメントを聞いておいた方が良いと思いますよ。

 でもね、そういう人たちは、どういう訳か沈黙しているのです。
 下手なことを言って明日はわが身になりかねませんから。
 私だって同じです。
 そういうリスクを背負って、ここに書き込んでいる。

 それとですね、トムラウシ山遭難事故は、山屋の立場からの見方と、ガイド屋の立場にたった見方では、ちょっと違ってくるんですよね。

 ガイド屋の立場にたったら『山に入ったら自己責任』ではすまされない。金をとってガイドするなら船長と一緒で、全員の命を預かっているも同然。舵取りに全神経を使うわけです。お湯を沸かすとか、場所取りをするとかは、本来の意味では、ガイドの仕事じゃありません。そういうのは各自でやってもらって、もっと別次元の仕事をすべきですね。天気に関するあらゆる情報を集める。場合によっては、偵察に行く。体調の悪い人を介護する。これがガイドの仕事ですよ。これは、ネパールでもスイスでも一緒ですよ。

 しかし、山屋の立場にたつと、ちょっと違ってくる。『山に入ったら自己責任』なんですよ。つまり御客様は、山屋の立場に自分を置き、ガイドは、ガイド屋の立場にたつ。これが一番理想的なパーティーなのかなと思います。

つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 01:11| Comment(8) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月21日

山岳遭難 1〜8月32件

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090920/CK2009092002000090.html

まず、ニュースから。

山岳遭難 1〜8月32件 最悪ペース 無謀計画、遭難呼ぶ
2009年9月20日

 今年一〜八月に起きた県内の山岳遭難は三十二件、遭難者は三十九人で、過去最悪だった昨年を上回るペースであることが、県警のまとめで分かった。シルバーウイークの連休で山へ行く人は増える見込みで、県警は「散歩やハイキング気分で登るのは非常に危険」と警告している。

 県警によると、三十九人のうち死者・行方不明は二人、重傷者は十一人。ほぼ九割に当たる三十五人が四十代以上の中高年だった。二十一人が登山経験は五年未満で、常識では考えられない軽装備や無謀なルート選びが目立つという。過去最悪だった昨年の遭難件数は四十一、遭難者は五十二人だった。担当者は「登山には十分な装備と体力が必要」と訴えている。

◆水や食料持たず、ネット情報過信… 

 「高齢者大学」の仲良しグループの六十〜七十代男性十一人が、武甲山へ。一人が疲労で歩けなくなって救助要請。一行は水も食料も持たず、うち一人が「学生のころ行ったことがある」のが登山動機だった−。県警によると、近年はこのような無謀・無計画な登山による遭難が相次いでいるという。

 ジーパンにTシャツ姿で着替えだけを持って両神山を目指したが道に迷い、携帯電話で助けを求めた二十代男性。伊豆が岳への単独登山で下山中に迷い、「この山は私の庭のようなもの。まっすぐ行けば下りられるはずだ」と、地図も非常食も持たずに山岳救助隊員に言った六十代女性。秩父槍ケ岳で、疲労で歩けなくなって助けられた四十代夫婦は、地図には「危険、絶対入るな。命の保証はできない」と書いてあったのに、インターネットのブログに「立ち入り禁止でも下山できた」とあった情報を信じて遭難した。

 七月にあった北海道・大雪山系トムラウシ山の大量遭難事故は、登山ツアーの在り方が問題になった。県内でも三年前、山の知識のない七十歳ガイドに率いられた十五人の雲取山ツアーで、一人が滑落・負傷しても登山を強行。防災ヘリが出動する騒ぎとなり、県警は東京の大手旅行会社に始末書を出させた。

***************************************************************
以上、ニース終わり

普通、武甲山で救助要請するか?
嘘だろう?と想いましたよ。
武甲山で救助要請だなんて、はずかしすぎる。


あと、両神山で迷うかなあ?
いったい、どのルートで迷ったのだろう?
地図とコンパスがあったら、迷いたくてもまよえんぞ。
でも、まあ、両神なら、ありえんこともない。


伊豆が岳で迷う?

どうやったら迷えるのだろうか?
不思議だ。
男坂と女坂を間違えたのかなあ。

あと、この記事。

>三年前、山の知識のない七十歳ガイドに率いられた
>十五人の雲取山ツアーで、一人が滑落・負傷しても
>登山を強行。防災ヘリが出動する騒ぎとなり、県警
>は東京の大手旅行会社に始末書を出させた。


私は、似たような団体さんと、湯の丸山などで出会っています。
靱帯損傷している人がいたのに、動けるから登ろうとしていた
団体さんのリーダーに、
「2時間後に足が動かなくなりますよ」
と言ったにもかかわらず、湯の丸山に登ろうとした。
あの人たちの、その後は、どうなったのだろうか?


つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月23日

トムラウシ山遭難事故について、その後

トムラウシ山遭難事故について、その後

もう、この話題はいいんじゃないかと思ってましたら
トムラウシ山遭難事故の日に、現場にいた御客様が、
偶然にも、うちに泊まったこともあって、
いろいろ情報を教えていただいたので、
ちょっと書いておきたいと筆をとりました。

まず、
これはまずいだろう
という点を書いておきます。
ちょっと怒りモードです。

まず、個人客は避難小屋を使用できないということです。
理由は、ツアー会社が占拠してて、個人の人は使えない。

前々から、そういう情報は知っていましたが、
実際に、現役の山屋の人から聞いてみたら、
現状は、そうとう酷い状態ですね。

営利で避難小屋を
独占することは勘弁して欲しい。



つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 19:23| Comment(4) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

トムラウシ山遭難事故について、その後2

トムラウシ山遭難事故について、その後2


トムラウシ山遭難事故の日に、現場にいた御客様が、偶然、うちに泊まったこともあって、ちょっと書いておかなければと思ったことパート2です。遭難事故の日に、現場にいた御客様とこんな話になりました。

「ヤマケイにあんなに大宣伝している某ツアー会社が事故をおこすなんて」
「いや、大宣伝してる会社だからこそ事故の可能性があるんです」

 これは、ペンションやユースホステルにも言えることなんですが、オープンしたばかりの宿には、御客様がいませんから、金をかけて宣伝するしかありません。実際、私の宿も、初年度には、250万くらいの宣伝費を使いましたが、客の入りは、初年度が一番悪かった。今は、宣伝費ゼロに近い数字だけれど、御客様は大勢きてくれます。

 これはガイド会社にしたって、他の商売にしたって同じですよ。特に優秀なガイド団体は、1年先まで予約でいっぱいです。知床の某団体は、ツアーが終わった時に、御客様が来年の予約をしていきますから、宣伝費はゼロです。というか御客様を断るのに忙しいから、ホームページでの告知も控えめです。

 つまり、宣伝広告をあてにしてはダメです。
宣伝をジャンジャンやってるということは、
 裏に何かあるくらいに思って割り引いて読むことですね。

55-5-9.jpg

 うちのような無名のところだって
 年末年始のスノーシューガイドを50件くらい断っています。
 ましてや人気ガイドは、引っ張りだこで、
 宣伝なんか無用なんですからね。


つづく

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 19:09| Comment(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

日テレ取材班遭難「ちょっと撮ってくる…」 軽装を心配するガイドに言い残し、2人だけで入山



【日テレ取材班遭難】「ちょっと撮ってくる…」 軽装を心配するガイドに言い残し、2人だけで入山
2010.8.1 11:50

 埼玉県秩父市大滝の山中で発生した県防災ヘリコプターの墜落事故現場を取材中の日本テレビ取材班の遭難事故で、心肺停止状態で1日に発見された日本テレビ報道局記者、北優路さん(30)=さいたま市浦和区=と、カメラマンの川上順さん(43)=東京都江東区=の2人が、一度下山した後、再び入山していたことがわかった。

 埼玉県警秩父署などによると、北さんら2人は7月31日午前6地半ごろ、県防災ヘリ墜落事故現場を取材するために、日本山岳ガイド協会の男性ガイド(33)とともに入山。現場付近まで向かったが、ガイドが2人の軽装を心配し、一度下山した。

 しかし、2人はその後、ガイドに「ちょっと黒岩尾根の写真を撮ってくる」と言い残し、2人だけで再び入山。2人は沢登り用の靴を履き、業務用無線を所持していたものの、服装はTシャツにジャージー姿の軽装だったという。

 墜落事故現場は険しい山岳地帯のため、県警は墜落事故発生後、報道機関に対し、「3次災害を防ぐため、極力山には入らないでほしい」と求めていた。

 ガイドは2人に「午後2時ごろまでに戻ってきた方がいい」と伝えていたが、2人は下山予定の午後6時を過ぎても戻らなかったため、日本テレビが午後11時ごろ、県警秩父署に救助を要請、1日早朝から県警ヘリや山岳救助隊が捜索していた。





心配ですねえ
大丈夫なんでしょうか?
と思ったら死亡していました。





でも、なんでガイドの言うことを無視したのかなあ
日テレ側は軽装ではないと言ってたけれど、
軽装だよなあ。
あきらかに。
だいたい、どうして警察の言うことを無視したのか?

警察の山岳部隊は、すごいプロなんですよ。
地元ガイドなんかより、もっと凄い。

ガイドは、人の行けないところは、あまりいかないけれど
警察は、行けないところに詳しい。


だからガイドは警察に一目置いてるんだが、
それを知らない取材記者ではなかったと思うんだけれどなあ。


とにかく死因の究明が大切ですね。
死因は何であったのか?


ニュースをみるかぎり装備が問題ぽいが?
はたして?


つづく

↓ブログの更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング




posted by マネージャー at 08:54| Comment(4) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする