2017年02月28日

雪かきをする3歳児

 2月28日。今日で息子は、 3歳11ヶ月になりました。早いものであと1ヶ月で4歳になります。最近は、このブログの更新もサボってきましたが、これもまたすべて息子とのふれあいを何よりも優先してきたためです。思えば、 3歳児になった息子と毎日が真剣勝負でした。息子が誕生したころに、諸先輩方たちに、よく言われたのが、「3歳児ぐらいが1番かわいい」という言葉でしたが、当時は、その意味がさっぱりわからなかったものです。でも今ならわかります。 2歳児までは、子犬が可愛いという意味での可愛さだったんですが、 3歳児になると、確かにそういう可愛さは少なくなりますが、日々成長していく姿が見られます。それに感動してしまうのです。

 私が料理を作っていると、じーっと見ています。しばらくすると見てるだけではなくて、料理の真似事をします。タマネギの皮をむいたり、とうもろこしの皮をむいたりします。食器も洗うようになりましたし、洗った食器を拭くようにもなりました。はっきり言って邪魔ではあるのですが、邪険にするわけにもいきません。

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 あれは息子が2歳になったばかりの頃でした。油性マジックペンで壁に落書きをしたことがあったのです。当然のことながら私は激怒しました。そして息子は二度と油性マジックペンを持たなくなりました。ところがです。これが後々まで、悪い影響を残したのです。鉛筆や色鉛筆で、お絵かきをしない子供になってしまったんです。 3歳になって幼稚園に入って、みんなでお絵かきをする時も、息子だけクレヨンや色鉛筆を持ちたがらないんですね。これは私が、壁の落書きを強く叱ったために起きた現象だと思われます。

 どんな野生動物も、子供の頃に強く叱られると、叱られたことに対して非常に警戒心を持ちます。そのように、なってないと、すぐに天敵に殺されてしまうからです。これを進化的適応と言います。親にきつく叱られると、脳の1部が縮小して警戒心が強くなります。叱られない場合は、脳が発達して好奇心が強くなります。しかし警戒心がなくて好奇心ばかりが強くなれば、あっという間に天敵に殺されてしまいます。そういう意味では、人間の子供は、文明と大人たちに守られているので、警戒心よりも好奇心の方が発達する環境にありますから、他の動物に比べて脳が大きく育つ環境下にあるわけです。

 にもかかわらず、必要以上に厳しく子供に接してしまうと、好奇心が育たず、警戒心ばかりが強くなってしまい脳が萎縮してしまいます。その代表的な失敗例が、私が行った「壁に落書きした息子を強く叱った」行為による影響と思われる息子のお絵かき拒絶です。

 こういう結果になる事は、知識として知っていたし、さんざん勉強してわかっていたにもかかわらず、私はやってしまいました。客室が油性マジックペンで汚されたり、 30万円以上もするソファーを落書きされてしまったりして、頭に血が上っていちど激怒してしまいました。

 その後遺症は、想像を絶します。
 息子は積極的に絵や字をかかなくなってしまった。

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 そのような苦い経験があったので、 3歳児の息子が、親の真似をしだしたら、できるだけそれを褒めるようにしました。一緒に料理を作ったり、一緒に掃除をしたり、一緒にベッドメイクをしたり、一緒に雪かきをしました。もちろん邪魔ではあるのですが、決して邪険にはしません。できないのです。そんな事したら、警戒心を持ってしまい二度と雪かきをしなくなるでしょう。

 こういう事は、私たち人間よりも野生動物の方がよく分かっているようです。山猫・ライオン・ヒョウ・狼といった動物たちが、子育てしているときに彼らは滅多に子供たちを叱りません。じゃれて噛み付いてきても我慢しています。そこで叱ってしまったら、狩りのできない出来損ないの子供になってしまうからです。叱る時は、よく考えて叱っています。そして叱られた子供は、警戒心を持って、間違いを犯さないようにします。そうしないと、天敵に殺されてしまうからです。

 もちろん野生動物の子供たちも親を見て学習します。見よう見まねで狩りを覚えていきます。これは人間の3歳児でも一緒のようで、息子は本当に親の真似をします。お客さんが帰って掃除を始めると、後追いのように、親の後ろにくっついてきて、親のやることを見ています。そして見よう見まねでゴミを集めたりベッドメイクをします。正直言って邪魔でしょうがないのですが、根気強く教えていけば、ある程度できるようになってきます。そのうちに
「料理をしたい」
と言い出します。とはいうものの、お客さんの料理に参加させるわけにはいきませんから、まかない料理を一緒に作ったり、おやつを一緒に作ったりします。そして、料理の取り分けも「自分でやる」と言い出して、最後には、私たち親の分まで、取り分けるようになって、親の皿にいたるまで自分で盛り付けるようになります。しかも公平に盛りつけるようになってきた。

 こういう事は、 2歳児の頃にはなかった。 2歳児の頃はすべてが受け身でした。肉は切ってもらわないと食べなかったし、食事も取り分けてもらわないと食べようとしませんでした。でも3歳児になると、大人たちをじっと観察するようになり、積極的に大人の真似をするようになりました。そして、すべて自分でやるようになり、料理の取り分けや、盛りつけまでしたがるようになる。

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 もちろん親のお手伝いをするようになってきている。
 親が働いていると、それを手伝おうとする。
 何か役立ちたがってがんばり出す。
 こうなると本当に可愛いものです。
 子犬が可愛いという意味でのかわいさではなくて、
 日々成長していく姿が、頼もしく見えるかわいさです。

 話は変わりますが、今年は大変な異常気象です。 2月の半ばに春一番が吹くと思えば、翌日には氷点下15度まで寒くなることもあります。 1週間前の北軽井沢は、 5月とも思えるような暖かい日が続き、雨さえも降り続けました。当然のことながら雪解け水が庭一面を覆ったのですが、その後、すぐに寒気に見舞われてしまい、玄関から駐車情までスケートリンク上のように凍ってしまいました。その結果、つるんつるんになってしまって、危なくてしょうがない。愛犬コロさえ滑って転んでしまうくらいですから、お客さんの出入りも非常な危険な状態になってしまいました。

 まずいことに週末には、4歳から1歳の幼児たちが10人近く泊まりに来ることになっていました。小さな幼児たちが、つるんつるんに凍ってしまってスケートリンクのようになっている駐車場や玄関前で転んで怪我されても困るので、スケートリンクのような駐車場の氷をツルハシで砕き、それを手押し車に乗せて森の中に捨てる作業を5日間かけて行っていました。

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 そこに息子が幼稚園から帰ってくるわけですが、息子は家に入ろうとはせずに私の真似をします。私がツルハシで砕いた氷の塊を手押し車に乗せてくれます。そして一緒に手押し車を押しながら森の中に氷のかけらを捨てに行きます。幼児連れのお客さんのために、 3歳の息子が、黙々と雪かきをしたり氷を運んだりするわけです。それも毎日です。

 ありがたかった。
 目頭が熱くなるほどうれしかった。
 と同時に、本当にいとおしくなってしまった。

 しかし、息子は道徳心があって親の手伝いをしているわけではないんですよね。楽しそうに遊んでるだけなんですよね。本能に従って親の真似をしているだけなんです。ミラーニューロン(ものまね細胞)が働いて真似をしたくなってしまう。2歳児から3歳児にはそういうところがあるんです。私はそういう性質を利用して、息子に小学校低学年の漢字を全部覚えさせています。ひらがのもカタカナも九九も都道府県も覚えさせています。といっても勉強させているわけではありません。お風呂場で、私が漢字のポスターを読み上げると、息子が真似をする。ただそれだけの事をしているだけなんです。

 つまり、黙々と雪かきをしたり氷を運んだりする行為も、息子にとっては遊びの1部でしかないわけです。親の真似が、子供にとっての遊びの1部なわけです。もちろん今日も、私がツルハシで砕いた大きな氷を手押し車にのせて、せっせと森に捨てていました。楽しそうに捨てていました。幸せというものがあるとしたら、その瞬間を一緒に親子で共有している時間かもしれません。いや、全てが終わってスヤスヤ眠っている息子の寝顔をながめている瞬間かもしれません。



つづく。

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2017年02月16日

子供を幼稚園好きにさせるコツ

 2月12日の日曜日に、久しぶりにお客さん4人を連れて小浅間山にスノーシューハイキングをしてきました。小浅間山は、なだらかで簡単に登れる山の割には、自然が豊かで景色の素晴らしいところです。登山口から一歩入ると道路からいくらも離れていないというのにカモシカやツキノワグマがと歩いていたりします。標高は1,655メートルもあり、頂上からの大展望は、それはもうすごいもので、その辺の百名山よりもよほど雄大です。にもかかわらずコースタイムはたったの1時間。スノーシューならば2時間もあれば登れてしまいます。

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 この山は、私にとってはかなりお気に入りの山です。春から秋にかけては毎日ここで犬の散歩をしているくらいです。なので、この山は私にとって庭先のようなもので、今では目を閉じても登れてしまいます。なので熊には十数回であってますし、カモシカに至っては50%の確率で対面しています。ですから、熊・カモシカ・山鳥・テンなんかは少しも珍しくありません。しょっちゅう出会っているからです。

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 珍しいのは、人間の赤ちゃんや幼児です。赤ちゃんや幼児を連れて登山する人はさすがに少ないです。とはいうものの、まったくないという事はなくて、都会から来たであろう幼稚園バスが駐車場に止まっていて、幼稚園の先生が子供たちを連れて小浅間山に登っている姿は何度も見かけました。不思議なことに、それらの幼稚園バスは、地元民のバスではなく都会の幼稚園のバスです。どういうわけか、地元の幼稚園は、小浅間山に園児を連れて登ろうとはしません。こんなに素晴らしい自然があるにもかかわらず、これを活用しようとはしないのです。

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 まあそんな事はどうでもいいとして、今回小浅間山にスノーシューで登っているときに、 3歳10ヶ月の幼児を連れたお父さんに出会えました。 3歳10ヶ月といえば、うちの息子とほぼ同じ頃の生まれです。

「何月生まれですか? 」
「 3月14日生まれです」
「え?」
「ホワイトデーに生まれてるんです」
「それはそれは… 」

 この日はマイナス10度ぐらいの寒さの上に、強風が山に吹き荒れていましたから、その中を登ろうとする訳ですからたいしたものです。うちの息子も、去年の今頃(2歳の頃)、冬の小浅間山に何度も登っていますが、幼児には結構ハードルの高い寒さなんですよね。そういうところにお父さんと2人でチャレンジしている訳ですから、大したものです。オンブもなし。抱っこもなし。肩車もなし。小さな3歳児は、マイナス10度の冬山を自分の力だけで登っていました。素晴らしいお子さんでありお父さんだと思いますね。

 話は変わりますが、お客さんから
「お子さんは、素直に幼稚園に行ってくれますか? 」
と言う質問を頂きました。私は答えました。

「うちの息子は、最初から幼稚園が大好きなんです。今でもそれは変わらなくて、 3日ぐらい休ませると、自分から『幼稚園に行きたい』 と駄々をこねます」
「それはすごいですね、私の知り合いは、幼稚園に行きたがらないで、毎日のように駄々をこねています」
「なるほどねぇ。幼児用幼稚園好きにさせるちょっとしたコツがあるんですけれどね、普通のお母さんには、わからないのかもしれませんね 」

 実は、小さいお子さんのいる親御さん達から、こういう質問を何度もされています。世の中には幼稚園や保育園に行きたがらないお子さんが多いみたいですね。そのたびに、お子さんを幼稚園好きにさせるコツを述べていますが、この際だから、このブログにも書いておこうかと思います。

 子供を幼稚園や保育園を大好きにさせる方法は、とても簡単で、入園前に親子でアウトドアで徹底的に遊べば簡単に解決します。私は、息子が幼稚園に入る前に、氷点下5度から10度にもなる冬山に何度も一緒に出かけました。標高1,600メートルもある小浅間山にも何度も登っていますし、雪の積もっている浅間園を何度も散歩しています。軽井沢離山にもスノーシューを履いて何度も登っています。軽井沢おもちゃ王国で雪遊びもしました。

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 2歳児は、親と一緒にいるだけで大喜びですから、氷点下10度の山の中でも全く気にしません。それどころか、雪山の中で私が差し出すお菓子が目当てで、毎日のように「山に行きたい」とせがんできます。もちろん、雪山を歩く訳ですから、2歳児の息子にとっては苦しい毎日だったと思います。けれど親と遊べるという喜びと、その時にだけ食べられる美味しいお菓子のためなら、多少のことは我慢できたのでしょう。

 やがて息子も3月26日の3歳の誕生日を迎え、そして4月になります。

 こども園と言うタイプの幼稚園の入園式になります。 4月ですから春の陽気でぽかぽかと暖かくなります。幼稚園に入った息子は驚きます。幼稚園には、お父さんお母さんこそいませんが、たいして身体は使いません。マイナス10度の冬山で凍えることもありません。おもちゃを与えられて、山に登れなくとも、幼稚園では給食やおやつを無条件にもらえます。息子は、
『幼稚園は楽園ではないか? 』
と思ったはずです。

 ちなみに、どの幼稚園でもどの保育園でも、入園したばかりの時は、慣らし保育と言って、 1時間とか2時間しか預かってくれません。息子の場合は、 4月末のゴールデンウィークまで2時間ぐらいしか預かってくれませんでした。当然のことながら、幼稚園から帰ったら山に連れて行きます。厳しいアウトドアが待っています。もちろん息子は、親と一緒にいられるので大喜びではあるのですが、親と一緒の時間帯には、必ず厳しいアウトドアがセットとなっている事に気が付きます。幼稚園とどっちが楽なのか、いくら鈍感な息子でも気がついたと思います。

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 また、時々 、息子に幼稚園を休ませて、標高2,100メートルの湯の丸山に連れて行きました。湯の丸山は、結構体力を使う山です。幼稚園のない日に、そういうところに連れていくわけですから、いやでも幼稚園の方が楽だということが分かってしまいます。もちろん親と一緒に山登りをして、頂上でお弁当食べる訳ですから、息子は大はしゃぎで楽しんではいるのですが、そういうことが2〜 3日続くと、布団で寝る時に
『明日が幼稚園に行きたい』
と、かわいらしい顔でせがんできます。その時に、優しそうな顔で言ってあげるのです。

「そうだね、明日は幼稚園に行こうね。しずか先生に会いに行こうね」

すると息子は嬉しそうな顔で

「明日は幼稚園に行こうね。しずか先生に会いに行こうね」

と何度も私の言ったことを復唱しながらゆっくりと眠りに落ちていくのです。
こうして私の息子は幼稚園と担任の先生が大好きになってきました。
こうなればしめたもので、
担任の先生もやりやすくなるので可愛がってくれるかもしれない。
これが、子供を幼稚園好きにさせるコツです。


つづく。

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2017年02月03日

今夜からウインターフェスティバルです。

 2週間前から、80歳から55歳のペンションオーナーたちが老骨にむち打って、ウインターフェスティバルの準備をしています。私は、55歳の最年少若手(?)。写真にはもっと若い人も居ますが、それはホテルグリーンプラザの支配人だったり、おもちゃ王国の支配人だったり。まあ偉い人たちが、老人ペンションオーナーたちと一緒になって、土方作業をしているんですよ。ちなみに村会議員(65歳)も土方やっています。

 まさに、ザ・土方!

 まさに老人の手作りイベントです。
 なので、今年こそ最後かもしれない。

 みんな年をとっていくので、もう限界がある。おそらく今年が最後になるかもしれないイベントですが、今夜から明日にかけて、やりますので、近郊の方は、ぜひ見に来てください。ちなみに土曜日は、北軽井沢ブルーベリーYGHの庭から送迎バスがでます。宿泊以外の方も歓迎ですので、送迎バスを利用してください。もちろんご近所さんも大歓迎です。

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送迎バス時刻表

クリックすると別画面で大きな画像が出ます。
誰でも乗れますので、ご近所の方も、ぜひ活用してください。

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つづく。

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2017年01月30日

村上山スノーシューツアー 2017/01/29

 子供が産まれてから、スノーシューなどのツアーは、減らしていました。理由は、子育てを優先させるためです。実は知り合いの宿屋のオーナーが、子供を産んだばかりの奥さんを無理に働かせて、奥さんが病気になってしまったのを見ているので、ああなってはダメだと言う反面教師があったので、多少収入が減っても、積極的に子育てに加わって行こうと思ったんですよね。

 それに子育てをすることによって、今までに学んだ動物学や自然ガイドの知識に幅が出るんではないかと思ったんです。で、思ったとおり子育てで得るものが非常に大きかったです。得られたモノが、あまりに大きかったので、多少の収入源なんか屁でも無いと思いました。このままツアーなしで、ずっと子育て優先で宿屋をやっていこうかと思ったんですが、そうもいかなくなってきた。

 去年の秋ぐらいから、交通手段を持ってないお客さんから、ツアーを復活して欲しいという要望がたくさんあったのです。特に中学生・高校生・大学生・病人・身障者・高齢者から言われるとさすがに私も断れない。なのでハイキングツアーを少しずつ復活させています。

 息子も3歳になって、こども園に行き出して、嫁さんに多少ゆとりができたということもあります。いづれ息子も一緒にツアーにつれていきますしね。というか、お客さんが居ないときには、息子と山に登っているし。

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 で今回は、久しぶりのスノーシューツアー。天候に恵まれてすばらしい景色をのぞめました。この山は、夏山なら45分くらいの優しい山です。今回は、年齢層も高く病み上がりの人もいたんですが、なんとか全員、頂上に到着しました。途中、カモシカの食痕や、山火事の原因の痕などを解説しながら頂上に向かい、久しぶりにソリで下山しました。

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ムササビが作った穴。

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カモシカのかじった痕。
歯痕が分かりますよね。

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頂上。

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すばらしい眺め。

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下山はソリ。

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つづく。

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2017年01月07日

3歳児が、親の手を借りずに三千メートルの山に一人で登れるようになる方法 7

 息子の誕生日は 3月26日。早生まれもいいところで、3歳になった数日後に子供園(幼稚園)に入園することになります。最初私は子供園(幼稚園)を休ませて、息子を山に連れて行く気満々だったんですが、そうはいきませんでした。息子が早生まれで成長が遅かったために、幼稚園で落ちこぼれ気味になってしまったからです。

 もちろんそんなことなど気する私ではありません。いろんな高級ホテルで「本物のジェントルマン」と絶賛されていた息子です。幼稚園の評価など屁ほども思ってなかったのですが、うちの嫁さんの方が気にしました。

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 息子を幼稚園を休ませ山に行こうとすると、くそ真面目な嫁さんの機嫌が悪くなる。仕方ないので、しばらくは真面目に幼稚園に通わせたんですが、保育所と違って幼稚園にはいろんな授業がある。毎日出ていないと落ちこぼれたりするんです。ハサミの使い方とか、お遊戯の仕方とか、そういうものに落ちこぼれてしまう。

 息子は、入園する前から2000メートル級の山に自力で登っているし、文字も漢字も覚えている。おまけに高級ホテルで絶賛もされているので全く心配してなかった。けれど幼稚園の授業は、どうもそういう能力を磨くところではないらしい。そのために息子は授業についていけないらしい。

 そもそも息子は3月26日の早生まれですから、 5月とか6月に生まれた幼児に比べたらかなりハンデがあります。おまけに成長が遅い。同じ3月生まれの他の子たちに比べても、かなり成長が遅い。言葉もしっかり話せない。

 だから仕方ないと言えば仕方ないので、容赦なく子供園を休ませては、遊びに連れて行ったり、山に連れて行ったりしていたんですが、熱心な担任の先生からはクレームが入ってしまう。このままでは年中組になったときに、(要約すると)落ちこぼれてしまうというのです。

 バカバカしいとは思いましたが、真面目で教育熱心でな先生の言うことなので、まるっきり無視をするわけにもいかず、山に連れて行く回数が半減します。おまけに今年は、 6月から9月にかけて長雨が続いたので、山に行く回数も激減。

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 私をよく知ってる人なら、私が幼稚園の先生ごときの言うことを聞く人間で無い人間であることは周知の事実です。私は息子が生まれると同時に、周囲に「俺はモンスターペアレントになる」と公言していましたから。

 しかし、幸か不幸か息子の担任の先生は、驚くほど良く出来た先生で、本当に息子のことを親身になって世話してくれます。教育熱心で真面目で熱心に幼児教育に打ち込んでる。私は、こういう先生に弱い。私でなくても、誰が父親でも弱いと思う。先生に対して頭が上がらなくなる。だから幼稚園をガンガン休ませて山に連れて行く予定が、そういう訳にはいかなくなってくる。

 私的には、幼稚園に落ちこぼれても、どうでも良いと思っているんですが、先生の立場としては、そうではない。もし、担任の先生が、たいしたことの無い先生ならば、無視して休ませたんですが、先生は一生懸命なんですよ。そういう先生には、刃向かえない。

 そのうえ最悪なことに、嫁さんがついうっかり、休館だったはずの10月の連休直後にお客さんの予約を入れてしまった。10月の連休直後に1週間くらい休館して、息子を槍ヶ岳に連れていく予定だったんですが、それができなくなりました。

 実は10月の連休直後から北アルプスには雪が降ります。そのために上高地から槍ヶ岳の間にある山小屋の多くは閉鎖されます。だから、息子を連れて槍ヶ岳に上ろうと思ったら10月連休直後でないと無理なのです。それ以前だと山小屋が大混雑で3歳児を連れて泊まること自体に無理がありますし、夏は商売の関係で無理です。

 かといって6月には残雪がありますし、7月は天候が不安定。9月は秋の長雨シーズンなので無理だし、11月になれば吹雪と小屋じまいで無理。チャンスがあるとすれば10月の連休直後しかなかったんですが、嫁さんがついうっかり、うちの宿にお客さんの予約を入れてしまった。

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 それを知ったとき、目の前が真っ暗になってしまいました。落胆のあまり2・3日ぐらい食事が喉に通らなかったくらいです。よほど嫁さんだけを宿に残して、私と息子だけで槍ヶ岳に行こうかと思ったんですが、それもかわいそうなんで、槍ヶ岳は諦めて八ヶ岳に頭を切り替えました。八ヶ岳なら山頂の山小屋は11月の第1週目まで営業しています。雪も遅いので間に合うのです。

 八ヶ岳(赤岳)は三千メートル級の山で頂上付近はかなりの岩場ですから相手に不足なし。おまけに山頂から見る富士山が美しく甲府の夜景も魅力。槍ヶ岳に比べてアプローチが短いし、山小屋も密集しているので万が一吹雪になっても避難しやすい。幼児連れには安全なルートともいえる。そう考え直して、八ヶ岳にチャレンジするために特訓をはじめました。

 9月は5回。10月は15回の2000メートル級の山に登山をしています。低い山や、浅間牧場・シャクナゲ園・浅間園などを含めれば、もっと登っています。さすがにこれだけ登ると息子は日に日にたくましくなっていきます。

 ただ、幼稚園からのクレームが増え、嫁さんの機嫌も悪くなります。私的には、幼稚園に落ちこぼれたっていいじゃないかと思うんですが、嫁さんは不満たらたら。

 運動会でかけっこすれば、いつも一番後ろを走っているし、日常会話もスムーズではないし、親しいお友達がいっぱいいるわけでもない。いつもお友達からワンテンポ遅れて行動しているのが不安でたまらないらしい。私は
「3月26日生まれなんだから仕方ないよ」
と無視するんですが、
「だからこそ幼稚園も休んではいけないの」
「バカバカしい」
と夫婦で口論になったりします。

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 そもそも幼稚園の優等生になったところで、あまり意味がないと思っているんですが、他の人はそういう考えではないらしい。優等生なるよりも、3歳で自分の力で八ヶ岳に登山したという事実の方が、はるかに得るものが多いし将来の自信につながるはず。「優等生なんてくそ食らえ」と言いたいけれど、世の中の圧力も無視しがたいので、午前中だけ幼稚園に行かせて午後12時30分から山に行くことにしました。だから10月以降は、主に午後に山に登っています。

 しかし、それさえも先生から13時まで幼稚園で勉強させてほしいということになり、それが13時30分まで勉強させてほしい・・・と、ズルズル引き延ばされてしまいます。その結果、登山開始時間は、どんどん短くなって、14時30分からの登山になる。

 登山家なら分かると思いますが、10月・11月は日照時間が短いし、熊の活動時期とかぶるから、14時30分からの登山は危険もいいところです。そもそも山屋の常識から14時30分からの登山はありえない。その時間には下山しているべき時間です。

 おまけに日没の関係で16時30分までに下山をおえないといけないので、息子の早足の負担をかけることになる。もちろん早足を強制しても、足がはやくなるわけではないので、苦労の連続でした。

 それはともかくとして、ここで3歳児の山登りに関するコツを述べたいと思います。
 2歳児の山登りですでに7つのポイントを述べています。
  (1)飽きさせない
  (2)自分の力だけで登ったと錯覚させる
  (3)褒めまくる
  (4)報酬を与える
  (5)装備を調える
  (6)山を歩かせない
  (7)音楽の手を借りる。
 これらの7つのポイントは、そのまま3歳児にも当てはまりますが、 3歳6ヶ月ぐらいになると、かなり体力もついて、大人と同じレベルの山に登れますから若干の補足があります。



(8)栄養補給を欠かさない

 2歳児の頃は、4時間ぐらい山を歩いた直後に爆睡することが多いのですが、3歳児は大人顔負けの体力と持久力を持っています。そのためには、水分・栄養・アミノ酸飲料の補給をこまめに行う必要があります。特にアミノ酸の補給を怠ると、がくんと体力が落ちてきます。もちろんビタミンとカロリーも重要です。
 標高2000メートルから3000メートルクラスの山は、1日に8時間ぐらい歩き続けますから、栄養と水分補給には細心の注意が必要です。1回の登山でアミノバイタルproを3個。大人の補給量を少量ずつこまめに飲ませないといけないので、チューブタイプでゼリー状のものを使います。

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(9)目的を設定して報酬を用意する

 3歳児は、 2歳児以上に報酬に敏感です。私は、主にグリコのプリッツを少しずつ与えています。プリッツを3等分にして十メートルごとに与えれば、一つの山に1箱も使いません。十メートルくらい先にすすんで待っていてお菓子やゼリーをもって笑顔で待っていると、嬉しそうに前進してきます。そして息子が追いついたら
「偉いなあ」
と褒めながら御褒美をあげる。それを繰り返すことによって体力がアップしますから、体力にあわせて十メートルを二十メートル。そして三十メートルと延していきます。
 御褒美も、飽きられないように毎回かえていきます。プリッツも毎回味をかえ、チョコ・チーズケーキ・イチゴ・サツマイモ・羊羹・甘栗といったサプライズを用意すると、さらにテンションがあがります。注意しなければならないことは、ごく少量ずつ与え、もっと食べたいと思わせる。そのうえで一緒に「美味しいね」と語り合って共感し合う。そして次の目標を決めて
「今度は、あそこで食べよう」
と奮い立たせます。忘れてならないことは、食べさせる前に褒めること。あくまでも御褒美としてあげる。ただあげるだけでは、歩かずに駄々をこねるようになるからです。

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(10)登山者と挨拶をしあう

 声も大きくすると良いかもしれません。親が、すれ違う人に大きな声で「こんにちわ」と挨拶すれば、子供も真似をします。山には多くの中高年登山者がいますが、3歳児が元気よく挨拶をすれば、誰もが好意的に挨拶を返し励ましてくれます。これが3歳児のポテンシャルをあげてくれます。
 幼稚園などでは挨拶を非常に重視して教えるのですが、現実世界では見知らぬ人同士で挨拶することはありません。ところが山では、幼稚園と同じように誰もが挨拶をしあうので、3歳児にとっては、山の風習は幼稚園とにていて親近感がわくようです。そして道をゆずれば、挨拶が休憩にもなりますから、喜んで挨拶をするようになります。
 下山後は、できるだけすぐに温泉に入るといいです。2歳児の時は、すぐに爆睡して温泉どころではありませんが、3歳児になると温泉に入る余裕がでてきます。温泉に入れると回復がはやいです。毎日でも山に登れるようになります。午前中に幼稚園に行かせ、午後から浅間隠山などに登山して、そして温泉に入るというパターンを続けられます。

(11)ルートに注意

 3歳児にとって苦手なものは岩場と鎖場です。逆に得意なのが階段やハシゴ。大人もビビる鉄ハシゴも3歳児は難なく登りますが、これは公園のジャングルジムやハシゴでなれているからでしょう。逆に岩場や鎖は日常生活に存在してないので戸惑うようです。

 ただし岩場を体験すると、教えてもないのに3点確保をするようになりますから、体力だけで無く運動能力も向上します。しかし大人の速度についていけません。逆に階段とハシゴは、なれてくると大人と同じ速度で歩けるようになります。それを考えて登山ルート選びするとよいでしょう。

 岩ばかりのルートは、大人にとっては楽ですが3歳児にはきつい。逆に大人が苦手な階段は、3歳児にとって登りやすい。だから普段と発想を変えてルートを決める必要があります。

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(12)登山靴を買う

 あと、3歳児になると登山靴のサイズがあうようになります。ノースフェイスから、16.5cmが出ていますし、他からも17センチの登山靴をだしています。それらに中敷きをたすと1センチ小さくできますから、15センチの足なら中敷きを2枚入れて厚手の靴下で履けるようになる。

 登山靴を履けれれば滑りにくいし、岩もヒョイヒョイと登れるようになります。ただし子供が調子に乗りやすくなるのでそこは要注意です。以上、12点のコツを述べてみました。

つづく。

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