2017年01月01日

謹賀新年

 あけまして、おめでとうございます。
 平素のご厚誼を厚く御礼申し上げます。
 新年も幸多き年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

 今、息子とおせち料理を作っているところです。ちなみに、おせち料理を御客様に出すのは、今年で最後となります。来年からは作りません。最近の御客様の傾向として、おせち料理を好まないからです。特に子供たちに不人気なんですよね。伊達巻きも、栗きんとんも、黒豆も、紅白かまぼこも、なますも、和菓子も、若い人やお子さんの口には合わなくなってきているので、今年限りでやめることにしました。ちょうど26年使い続けた輪島塗の重箱の劣化も気になるところで、買い換えるかどうか悩んだあげくの決断です。なので最後ということで、今回は力をいれて作っています。その逆に大晦日の蕎麦は好評なので不思議ですね。蕎麦や雑煮はアリなんですね。あと、今年は暖かいですね。雪も大して降ってないです。

 今年も宜しくお願いいたします。

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つづく。

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2016年12月28日

3歳児が、親の手を借りずに三千メートルの山に一人で登れるようになる方法 6

(1)飽きさせない
(2)自分の力だけで登ったと錯覚させる
(3)褒めまくる
(4)報酬を与える
(5)装備を調える
(6)山を歩かせない
(7)音楽の手を借りる。

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 これらの7つのコツを使って息子を山好きにさせていきました。そして、池ノ平湿原の木道歩き。桟敷山林道、武具脱の池、万座温泉、渋峠に横手山、湯の丸山、標高1999メートルの破風岳、軽井沢の離山、榛名山と、少しずつ山登りの難易度をあげていきました。すると、驚いたことに急にバランスの取り方がうまくなっていきます。


1.池ノ平湿原の木道歩き

 2歳児にとって初めての本格的登山は、木道と階段しかない池ノ平湿原が良いと思っていました。一番の理由はトゲです。幼児の皮膚は柔らかいので、大人ならなんでもない枯れ枝でも、トゲとなってささってしまうのです。これがやっかいで、そのたびに毛抜きでトゲをとってあげるのですが、2歳7ヶ月だと必ずしも協力的とはかぎらないので大変な苦労をします。ですから藪のない木道と階段が理想的なのです。階段は、大人にとっては苦しい登りですが、幼児にとっては必ずしもそうではないんです。

 なので息子にとって生まれて初めての自力登山は、2015年10月6日。池ノ平湿原の木道歩きと雲上の丘です。ここは木道と階段ばかり。こういう山なら好奇心に負けて藪に入るようなことはありません。普通の山だと好奇心で枯葉や枯れ枝をさわって、トゲが刺さるなど大変なことになるからです。

 また、野生動物のウンチにも気を付けなければいけません。岩場には、たくさんのウンチがいます。しかし、そのウンチは、雨に打たれて綺麗な赤い木の実の姿をしているんです。好奇心の強い幼児は、これに触りたがるんです。しかし、階段や木道を歩かせると、赤い木の実のウンチなんか目もくれずに前進しようとします。日本のまっすぐな道や階段があると、どういうわけか2歳児は、まっすぐに前進したくなるんですね。それを浅間牧場などで経験済みだったので、池ノ平湿原を歩かせたわけです。


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2.桟敷山林道

 ここも両端が笹藪なために木道と同じような効果があります。あと笹藪地には野生動物のウンチがないために安心して歩かせられます。気をつけるべきはダニですが、10月すぎれば安心して良いでしょう。

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3.武具脱の池
4.万座温泉
5.渋峠に横手山

 この3つも木道があって幼児を歩かせるには安心できるので良いですね。

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6.湯の丸山、

 芝生があるために怪我無く歩けます。藪も無いです。ただし、牛のウンチと野いちごのトゲが怖いので、そこだけ要注意です。

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6.破風岳

 標高1999メートルですが、幼児にとっては比較的登りやすい山ですね。
 この山では、最初から最後まで自力で登っていました。
 これ以降は、オンブもダッコも無くなっています。

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 動画もあります。
 2歳7ヶ月の幼児が強風の中を登っている姿が見られます。





これは頂上での様子。




7.軽井沢の離山

 安心して登れる山の一つですね。
 なだらかで、途中に木道のルートがあります。
 そして最後は階段なので幼児に優しいルートです。

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8.榛名山、

 安全に登れる山がたくさんあります。
 それと木道のルートがあって、2歳の幼児に優しい場所です。

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 池ノ平湿原の木道歩き。桟敷山林道、武具脱の池、万座温泉、渋峠に横手山、湯の丸山、破風岳、軽井沢の離山、榛名山と、少しずつ山登りの難易度をあげていきました。すると、驚いたことに急にバランスの取り方がうまくなっていきます。うちの息子は、1歳6ヶ月くらいから毎日のように浅間牧場を歩いていましたが、それを1年間つづけるよりも、数回の登山の方が上達がはやい。何十回も牧場を散策するより、数回の登山の方が劇的に運動神経がアップしているのです。ヨチヨチ歩きが消えて大人のようにスタスタ歩けるようになる。登山で何かコツをつかんだみたいで、反射神経がよくなって、無駄な動きが少なくなって、階段をスイスイと上ったり、坂道を楽々と登るようになっていました。

 こうなると道草が少なくなってくる。以前は、牧場を散策しても、草花をさわったりで前に進まなかったのですが、道草が減ってきて歩行速度がはやくなる。そして歩くのが楽しそうになる。おやつなどの報酬をあたえなくても歩きたがるようになる。槍ヶ岳に登ることも可能になってくる。体力と運動神経で見通しがたってくる。

 問題は「相部屋の山小屋に行儀良く泊まれるかどうか?」です。
 これが一番の難題です。
 槍ヶ岳に登るには、山小屋に4泊しなければならない。
 3歳児が大人しく相部屋の山小屋に泊まれるのか?
 という問題がでてきます。

 で、高級ホテルに泊まって練習することにしました。もちろんコース料理つきのホテルです。ファミリー対象のホテルではありません。そういうところは、子供は騒ぎ立てるので、息子の勉強のためには有害です。

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 2歳児になると世の中のルールを理解しだします。と同時に、イヤイヤ期がはじまります。何か気に障ることがあると激怒するようになります。しかし彼らが激怒するときは、必ずと言っていいほど、彼のマイルールから外れた時です。

 例えば、スーパーに行った時に、まず最初に試食コーナーに行って試食を息子が食べたとします。それを三日間連続して行うと、スーパーに行ったらまず試食コーナーで食べるというルールが息子の中に出来上がります。そういうルールで世の中動いていると息子は勘違いする。2歳児のイヤイヤ期というものは、 2歳児のルールに対する中途半端な理解によって発生するのです。

 逆にいいますと、マイルールが無い場合は様子をみます。2歳児は静かになります。行儀がよくなります。だから「他所様の前では、行儀が良いのに、親の前では我がままになる」と言うお母さんたちの証言がでてくるのです。お客様の中には
「うちの子は、内弁慶なんです」
と証言するお母さんが何人もいましたが、内弁慶なのではなく、見知らぬ環境に驚いて、どう接して良いかわからない。自分の中にある原則=マイルールが確立してないので様子をみている。で、まわりの大人たちが静かに食事をしていると、それを見習うようになる。

 だから子供たちが大勢泊まっていて暴れ回って親が注意してないような宿に泊まったとしたら、息子は自分も暴れて良いと思ってしまう。まわりをみて学習して、それが自分のルールになってしまう。だから2歳児にルールを学ばせる場所が非常に重要になってきます。

 なので息子が2歳の時に宿を休館にし、マナーを要求される高級ホテルに何度も泊まりに行きました。「宿は静かに泊まるところ」という刷り込みを行うためです。最初が肝心ですから。

 で、高級ホテルに泊まると、案の定、レストランの一番奥のすみっこに席が用意されていました。そして予想通り隣のテーブルの人に嫌な顔をされます。で、ハラハラしながらコース料理をいただいたのですが、ホテルの雰囲気に圧倒されたのか、息子は最後まで静かに食べてくれます。そして周りが豹変(ひょうへん)します。ホテルの人には、
「素晴らしい」
「本物のジェントルマンですね」
と絶賛してきます。最初は舌打ちされたうえにジロジロみていた隣のテーブルの人たちも、わざわざ近づいてきて、お褒めの言葉をくれます。

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 親としてはホッとします。 もちろん息子がジェントルマンな訳がありません。泊まったホテルの格式が、息子にマナーを刷り込んでくれただけです。親の緊張が息子に伝わっただけです。こういうことを何回か繰り返すと、息子は宿に泊まるときは静かにするもんだと刷り込まれます。こうしてやっと、
「山小屋も大丈夫だ」
と確信できまるようになりました。後は簡単です。息子の体力だけが課題ですから。

 脳の発達にはいくつかの臨界期があると言われています。例えば視覚。誕生から数ヶ月間、全く光を知らないままでいますと、脳の視覚システムが構築できず一生涯失明したままになります。これが臨界期です。

 また、十歳までに人間社会の言語に触れることができなかった子供たちは、脳における言語システムそのものが構築できないために、 十歳以降にどんなに勉強しても文字を覚えることも言葉を話すこともできないと言われています。これが言語の臨界期です。

 そして脳の発達にはもう一つの臨界期があると言われています。それは脳の「眼窩前頭域」で、この部分の盛んな発達は生後36ヶ月ぐらいだと言われています。この「眼窩前頭域」の発達が脆弱だと自分の感情が抑えられないハイリスクの子(危険度の高い子)になり、共感能力や思いやりを欠く子や、無気力、無感動な子になりやすい言われています。

 躾をするには、この時期が重要なので、分不相応にも高級ホテルに泊まり、静かに行儀良くできるように訓練しました。こうして、息子が山小屋に泊まれる能力を磨きました。後は、本格的な百名山に次々とチャレンジするだけになりました。

 ところが誤算がありました。
 子供園(幼稚園)です。



つづく。

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2016年12月27日

3歳児が、親の手を借りずに三千メートルの山に一人で登れるようになる方法 5

 私の目標は、3歳になった息子を槍ヶ岳の頂上に連れていくことです。『風のたより』でさんざんやってきたことなので、決してできないことではないと思っていました。

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 ただし、相手は3歳児なので、大人と違って駄々をこねる可能性があります。大人ならアミノバイタルを飲んでくださいといえば飲んでくれます。しかし3歳児は飲んでくれない可能性がある。これをクリアするためには、アミノバイタル・クエン酸・ローヤルゼリー・ブドウ糖・ビタミン剤といったサプリメントを飲んでくれないといけません。

 そのためにはゼリーを大好きになってもらわないといけないし、野菜ジュースや野菜ジュースタイプのスムージーも好きになってもらわないと。なにしろ3歳児ですから電池切れがはやい。

 そこで、他のおやつは一切控えさせて甘いものに対して飢餓状態に陥った頃に、最高級のゼリーを少しずつ息子に食べさました。息子は千疋屋のゼリーにイチコロだったみたいで、何かあるたびに
「ゼリー食べたい」
と言ってきました。私は
「じゃあ山で食べようか」
と言って、小浅間山に連れて行って、少し歩いて息子の喉の渇きを待って、チューブタイプのゼリーを食べさせました。

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 もちろん最初はアミノバイタルではなくて美味しいゼリーです。息子はそのチューブタイプのゼリーをいたく気に入って、
「美味しいねぇ」
「また食べようね」
と気に入ってくれました。こうなればしめたもんで山に行くたびに、散歩に行くたびに、様々なタイプのゼリーを水筒がわりに食べさせます。ビタミン剤タイプのゼリー・アミノ酸系のゼリー・カロリー補給タイプのゼリー・野菜ジュース・野菜のスムージー。それらを喉が渇いた頃に見計らって飲ませるのです。

 もちろん少しずつです。毎回同じものを大量に飲ませれば飽きます。そうならないように、少しずつ飲ませて、もうちょっと飲みたいぐらいの頃合いを見てストップさせます。「もっと飲みたい」と思うくらいのところでストップがコツです。

 これは「平仮名カタカナ」を覚えさせる時でも一緒です。息子がどんなに平仮名に夢中になったとしても5分で止める。盛り上がったところで止める。それによって息子は2週間で文字を覚えてしまう。カタカナも2週間で覚えました。

 では 30分ぐらい勉強させたらどうなるんだろうか?と、漢字を使って実験したら見事に失敗。漢字を見るのも嫌になりました。なので漢字の勉強は1年間中断。1年後に漢字の勉強再スタートさせています。

 もちろん5分以上の勉強はさせていません。本人が、どんなにやりたがっても 5分でやめます。これコツで、どんなに息子がやりたがっても中止。漢字カードをしまう。けれど親が漢字カードを隠していても、どこからか息子は見つけ出して、一人で息子は漢字の勉強している。5分でやめれば、それほど中毒になる。

 5分でやめると脳に快感をもつ。快感に感じることによって脳が成長する。これはテレビでもゲームでも食事でも一緒らしくて快感に感じることによって脳が成長する仕組みになっている。しかし、満腹させてはいけない。お菓子でも漢字でも満腹させたら見向きもしなくなる。だから登山でお菓子を与えるときも、少しずつでないといけない。

 ところで、息子が登山デビューしたのは、言葉も話せなく、やっと立てるようになった1歳3ヶ月ぐらいの頃です。場所は浅間牧場で、その様子はYouTubeにアップされてます。

https://www.youtube.com/watch?v=CwUJBYpyLp4


 1歳3ヶ月ですから千鳥足でフラフラ歩いています。
 動画を見ると分かると思いますが、赤ちゃん煎餅をエサにしています。
 これがないと歩いてくれません。
 しかし、煎餅があると、笑いながら急坂も登ります。



 十メートルほど私が先を歩いて、息子に煎餅を見せる。
 息子はその煎餅をめがけて突進してきます。
 これを少しずつ繰り返して体力をつけさせます。



 体力がなければ、楽しんで山に登れませんから、煎餅をエサにして少しずつ歩く距離を伸ばして、3ヶ月後の1歳6ヶ月頃には、浅間牧場を2キロ歩けるくらいになりました。

 それからは、小浅間山に登るようにしたのですが、自分の力だけで登っていません。息子が嫌がれば必ず背負うか肩車しています。本格的に登山をさせるのは、イヤイヤ期(マイルール期)の始まる2歳になってからです。

  1歳児の間は、好奇心が強すぎて、なかなか前進しないからです。坂道になると、石や花をいじったりします。こういう時は無理に歩かせないで、好奇心まま放置した方が良い。時間が押してきたら肩車したり背負ったりすればいい。ここで無理したら山嫌いになるからです。

 というわけで、息子が自分の力だけで登山を開始させたのは、2歳6ヶ月からです。2歳6ヶ月になると急に体力がついてきます。それ以前は、もっぱら浅間牧場を気ままに歩かせ、小浅間山には背負って連れて行くだけでした。

 息子にとって生まれて初めての自力登山は、2015年10月6日。池ノ平湿原の木道歩きと雲上の丘です。ここは木道と階段ばかり。こういう山なら好奇心に負けて藪に入るようなことはありません。普通の山だと好奇心で枯葉や枯れ枝をさわって、トゲが刺さるなど大変なことになるからです。

 幼児の皮膚は柔らかいので、大人ならなんでもない枯れ枝でも、トゲとなってささってしまう。そのたびに毛抜きでトゲをとってあげるのですが、2歳6ヶ月だと必ずしも協力的とはかぎらないので大変な苦労をします。

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 ここで2歳児に登山させるコツを述べます。

(1)飽きさせない

 つまり同じ歩き方をさせない。草むらに入れたり、岩を登らせたり、ジャンプさせたり工夫して飽きさせない。当然のことながら同じ登山道を使わない。寄り道もつきあってあげる。

 2歳児は恐ろしいほど工夫します。歩き方を変えます。例えば疲れると坂道でタコ踊りのような姿で歩きます。両腕を前後に大きく振り回すと楽に坂を登れることに気がついたのです。また後ろ向きに歩こうとします。後ろ向きに歩けば使う筋肉が違うから疲労度を軽減できる。もっと疲れると道端の石ころを触ってみたり草花や枯れ枝を触ることによって休憩しようとします。そういうことを含めて辛抱強く見守ると長続きします。

 また飽きさせない工夫として階段などで数字を数えるのも効果があります。前方にタンポポを見つけたら、それを摘み取って差し出すのも良いでしょう。もしタンポポに興味を持ったら、 3メートルくらい先に行ってタンポポを差し出す。すると嬉しそうに受け取りにきます。

(2)自分の力だけで登ったと錯覚させる

 例えば階段を上るときに、父親と母親の二人が2歳児の両手を握って引き上げます。宙ぶらりんにするのはまずいですが、そうとは気づかないレベルで引き上げてあげると本人は「なんだ楽勝じゃないか」と勘違いして自信をもちます。登れたら褒めちぎります。本人が気がつかないように楽をさせてあげるのです。

 ハーネスを使うのも有効です。リュックサックを背酔わせて、それを背後から気づかれないように持ち上げて重力を軽減するのもいい。ただし2歳児は、こちらが思っている以上に賢いですから下手な小細工は、すぐばれてしまいます。そのうち
「自分で歩くの」
と怒るようになりますから、ばれないように巧妙にやらなければならない。そこが難しいところです。バレると激怒して自分だけで登りたがりますが、それが早すぎると、体力負けして登るのを嫌うようになりますから要注意です。

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(3)褒めまくる

 2歳児にも大人なみのプライドがあるようです。しかも傷つきやすい。なのでプライドを上手にくすぐるとうまくいきます。そのさい「自分でできる」ということが大きなポイントになります。ここを徹底的にくすぐってあげると、自分で山に登ろうと言う気になってきます。けれど 2歳児は、自分でやれないことが多い。やれないことを「やれたんだ」と錯覚を起こさせることで、自尊心をくすぐるのです。

(4)報酬を与える

 プライドをくすぐるだけでは、気まぐれな2歳児は自分から登ってくれません。やはり報酬は必要です。物で子供を釣るのは良くないと言われていましたが、脳科学の久保田先生は、むしろ報酬を与えることによって脳が発達すると言っています。快感が与えられると脳が成長するらしいのです。

 体動かして疲れて喉が渇いているときに、甘いゼリーを与えられたら2歳児なら大喜びです。自分で登山道を歩けば、大好きな甘いものが食べられる。そういうことを繰り返せば、いつの間にか登山道歩くことが、おやつをもらえることとイコールになり、登山が大好きになります。

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(5)装備を調える

 これは何気に重要です。装備の良し悪しで、登山が楽になったりきつくなったりするからです。特に2歳児の靴の多くはデッキシューズに毛の生えたような貧弱なものが多く滑りやすく脱げやすいために登山道で苦労します。

 かといって2歳児用の登山靴は存在しませんから、それに類する厚底で滑りにくく岩に張り付くようなゴム底の靴を代用します。それから子供の成長がはやいので、ついつい大きめの靴を買いたくなりますが、あまり意味ありません。十回ぐらい山に登ると靴を履き潰してしまうからです。

 ハーネスもあった方が良いでしょう。岩から落っこちないようにハーネスを命綱にします。と言っても登山用ハーネスではありません。あれはかえって危険なので使えません。幼児用ハーネスを使います。それは、ベストの後ろにヒモがついたようなものです。

 登山用ハーネスは、ズボンのように装着し、前にヒモをつけるのですが、幼児用ハーネスは、ベストのように装着し、うしろにヒモがついている。ただし、足ベルトが無いことやヒモの強度などに不安があるので、最低限の改造が必要でしょう。

 もちろん毛抜きと傷パワーパットと日焼け止めは必修。予備の靴と靴下と着替えも必要です。不意をついて水たまりに飛び込んだり、水遊びしたりしますから。もちろん甘い物やジュースも必要。電池切れを防ぐためです。幼児は筋肉量や内臓が未発達でエネルギーを蓄えにくく、大人よりはやく低血糖を引き起こします。

 あと睡眠が重要です。うちの息子の例ですが、息子が2歳6ヶ月の頃は、4時間くらい登山すると、その後に死んだように熟睡・爆睡します。2時間はたっぷり寝ます。そうしないと体力がもたないのでしょう。はやく身体を回復させるためには、直後の睡眠が必要なんでしょうね。なので登山の後に睡眠する時間も必要です。車の中で寝られるようにベビーシートと毛布をセットしておくといいです。

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(6)山を歩かせない

 それから「究極のコツ」を書いておきます。2歳児を登山好きにさせる方法は、最初から山を歩かせないことです。私は、息子が生後3ヶ月の頃から1歳6ヶ月くらいまで、息子に山歩きをさせず、ただ、ひたすら息子を背負って山登りしたり、浅間牧場の散策をしていました。息子は、キャッキャとハイテンションで喜んでいましたが、ある日、突然、背負子(しょいこ)から降ろして浅間牧場を歩かせたら、もう二度と背負子には乗ってくれなくなりました。肩車もダッコも拒否です。

 背負子に背負われて外を見るだけから、歩く楽しみを知ってしまった息子は、もう後戻りはできません。幼児には「歩きたい」という欲求があるからです。かといって、この時点で苦しい山登りを体験させては駄目で疲れさせないことが大切です。うちの息子の場合は、まずは芝生に覆われた浅間牧場を少しだけ歩かせ、つぎに木道を歩かせました。そしてなだらかな山チャレンジ。最後に、本格的な登山です。順序さえ間違わなければ、子供は山を嫌いにならないはずです。

(7)音楽の手を借りる。

 岩登りがある登山では、空間的知能が大切ですが、モーツアルトの「2台のクラヴィーアのためのソナタ」を聞かせるだけで空間的知能があがることがわかっています。猿やラットに聞かせても同じ効果があるといいます。これを利用しない手はありません。空間的知能が高いと、瞬時に登るべき道が分かるし、一度通った道は忘れないので迷子にもなりにくくなります。また地形図を見て山を立体的に想像できるようになるので、登山家には絶対に欠かせない能力です。なので「2台のクラヴィーアのためのソナタ」を聞かせて損はないです。

 それからこれは2歳児には効き目が無く3歳以降に有効なのが歌です。歌の力を借りると登山がはかどります。歌うことによって登山に集中します。例えば「となりのトトロ」の「さんぽ」なんかは、テンポも良くて夢中になって歌ってくれますから、歩くという行為に対して集中力を切らしません。なので道草がなくなり、時間を忘れて歩いてくれるので距離を稼げます。

 特に3歳後半になると歌の威力が実感できます。もちろん歌を聞かせるのも効き目があります。それも単調で単純で歌いやすい歌ほどいいです。私の経験だと、合いの手の入るような民謡。例えば『ハイサおじさん』のような単純でテンポの良い曲が、わかりやすくて喜ばれます。

 以上、7つのコツを述べてみました。



つづく。

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2016年12月26日

年末年始に大型キャンセルでました。まだ予定の無い方は御検討ください。

年末年始に大型キャンセルでました。
まだ予定の無い方は御検討ください。

12月30日4名
12月31日5名
1月1日3名
1月2日4名

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 最近、スノーシューツアーの問い合わせが多いのですが、ほとんどお断りしている状況でした。しかし、自家用車などの交通手段のない方には、スノーシューイベントがないと山に登れないという深刻な相談・訴えが多く、たしかにごもっともなので、急遽、スノーシューハイキングイベントを行うことにしました。

1月15日 スノーシュー体験
1月22日 スノーシュー体験
1月29日 スノーシュー体験

2月5日 スノーシュー体験
2月19日 スノーシュー体験
2月26日 スノーシュー体験

 いずれも2名以上の参加者がいることが条件です。もし1名しか参加者が居ない場合は、近郊の案内に変更します。料金は、スノーシューツアーで2500円(近郊)から3000円(遠方)。雨天・吹雪の場合は中止。なのでイベント参加目的の方は、直前まで天候を見極めつつ、直前に予約をいれるようにしてください。でないと雨天でキャンセルした場合は、キャンセル料が発生することになります。ちなみに昨年は、暖冬で雪がなくてスノーシューができないケースも多かったですので、スノーシュー目的の方は、予約の前に問い合わせてみてください。

つづく。

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3歳児が、親の手を借りずに三千メートルの山に一人で登れるようになる方法 4

 専門家の先生に「絵本の読み聞かせをしなさい」と言われて、うちの嫁さんは慌てて、絵本の読み聞かせをしたりするのですが、むりに絵本の読み聞かせを行うことを自体が『干渉する教育』です。子供は大人しく絵本の前に座ってくれるとは限りませんから。

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 うちの息子ときたら素直に絵本の前でじっとしてくれません。絵本にかみついたり、足で踏みつけたり、破こうとしたりします。それをむりやり押さえつけて読み聞かせをすることもできなくはないですが、それこそ「干渉する教育」です。下村湖人や、次郎物語の次郎のお父さんにしてみれば「教育しすぎる」ということになるでしょう。

 だから私は、絵本は諦めて、息子の前で大声でポースターか何かの簡単な文字を読んで見せました。当然のことながら2歳児の息子も親の真似をします。2歳児は何でも親の真似をします。

 というか、たとえ悪いことでも親の真似をしたら褒めました
 だからますます真似るようになる。
 で、私が看板やポスターにある平仮名を読む。
 息子も真似して読む。
 そして息子に真似をさせることによって、
 ある程度、文字が読めるようになったら、
 今度は絵本の文字を読む。
 もちろん息子も真似して読みます。
 そのうち息子は、中身を暗記してきます。
 そしたら「お父さんに絵本を読んでちょうだい」と頼む。
 すると読んでくれます。

 これが『干渉しない教育』で、親ではなく息子の方が親に絵本を読んで聞かせるのが、我が家の読み聞かせです。3歳の息子が、知らず知らずの間に親に絵本を読んで聞かせるようになる。これっぽっちも強制されていない。だから息子にしてみたら父親と遊んでいるつもりで楽しそうにしている。下村湖人は、こういう教育を行って青年を育てていました。

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 この下村湖人の教師としての態度は、不思議と脳科学者の先生が言っていることと似ています。幼児は大人の真似をする癖があるので、真似をさせることが大切だという脳科学者(瀧靖之先生)が言ってることと似てるんです。

 下村湖人は『心窓去来』という短編集に「子供は大人の真似をする。このことを大人が忘れさえしなければ、子供の教育は、さほど困難なことでは無い。しかるに世の大人たちは、御苦労にも子供たちに自分の真似をさせまいとして、いつも苦労し俺それを教育だと思い違いしてるかのようである」と書いています。脳科学者(瀧先生)と同じようなこと言ってます。ついでに言うと戦前の教育学者たちも同じようなことを言ってました。

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 戦前では、子供に余計な教育をしてはいけないと言う考え方がありました。当時は子供が多かったからです。十人ぐらいの子供も珍しくなかった。そのような時代では、兄弟姉妹に対する不平等が子供の心に深刻な影響を与えることが問題になっていました。子供が多いと、平等なつもりでも、どうしても穴がでて、不平等な躾をしてしまいがちになる。それを題材に多くの児童文学が生まれましたが、次郎物語やニンジンなどがその代表作です。

 なので当時の教育雑誌等には、子供の教育は親の背中でしろという考え方がありました。親の働く背中を見せることによって、子供たちは自然と大人になっていく。それで良いとされていました。きっと当時は、サラリーマンなどは少なくて、ほとんどが農家や自営業でしたから、親の背中を見せやすかった。

 子供は勉強しろと言われても勉強しませんが、親の後ろ姿を見てその真似はする。そういう意味では、子供は親の鏡とも言えます。だから子供を勉強部屋に追いやって、自分はテレビのお笑い番組をみていても、子供が勉強するわけがないです。

 子供の個性は、親の後ろ姿や兄弟の後ろ姿を見ることによって少しずつ育っていきます。ところが、子供部屋があるとそういうチャンスは本当に少なくなります。社会化の勉強をする機会を失っているわけです。だから、むしろ貧しかった時代の子供たちの方が個性が育つのです。ようするにスポック博士の言っていたことは、全て逆だったというわけです。これが聖書の次に売れた本で、しかも母子手帳にまで影響があったというから戦後の育児教育のインチキ臭さに個人的に驚しています。

 話を戻します。
 ここから本題に入ります。

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 どのような方法で3歳児の息子を自力で(親の手を全く借りずに)三千メートル級山に登るように育てたか?と言うのが今回のテーマです。

 結論から言うと、「自分から登りたい」と思わせることです。そうしないと絶対に登りません。幼児は、煩悩の塊で嫌なことは絶対にしません。スパルタは通用しません。スパルタが通用するのは、小学生の高学年か、中学生になってからだと思います。年齢が低いほどスパルタは逆効果な気がします。

 これは息子が1歳3ヶ月の頃、ちょうどヨチヨチ歩きで歩けるようになった頃に分かりました。歩くのが楽しくて楽しくてたまらないという息子を、毎日近所の牧場に散歩に連れて行ったんです。最初は喜んで歩くんですが、帰ろうとすると激怒しました。最初は、帰りたくないのかなぁと思っていましたが、どうもそうではないらしい。かといってわがままを言ってると言うわけでもない。

 車で別の場所に移動して、全く別の道路を散歩させてるときも、同じようなことがおきました。ある一方方向にしか歩きたがらないのです。具体的に言うと北軽井沢で散歩させると北側のほうにしか歩こうとしない。しかしどういうわけか軽井沢で散歩させると南側にしか歩こうとしません。まるで浅間山から遠ざかろうとしているんです。

 変だなぁと思ったので工具箱から水平儀を持ってきて散歩コースを測ってみたら、息子が行きたがる方向は必ず下り坂だった。大人には全く気づかないぐらいの微妙な下り坂だった。その微妙な下り坂を1歳の息子は喜んで歩くけれど、ちょっとでも登り坂になるとすごく嫌がる。大人にはまったくわからないのですが、2歳の息子には、どんなに微妙な坂もわかっていた。そのくらい疲れることを嫌がっていた。

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 これは3歳になっても同じで、うちの息子は大人でも息を切らして登る四阿山・浅間山・八ヶ岳で息を切らしたことがありません。息を切らしてまで登ろうとはしないのです。そういう苦行を基本的に受け付けないのが幼児。小学生ならともかくとして、幼児という生き物は、楽しくなかったら絶対に登らない。

 道路には下り坂もあれば、必ず登り坂もあります。下りっぱなしで散歩から帰るなんて不可能です。そこで散歩コースを変えることにしました。牧場ではなくて登り坂ですが迷路のようになっている別荘地を散歩することにしました。

 別荘地のなかには、様々な草花や置物が飾ってあったりして、息子の好奇心を満たしやすい。何より別荘地に行くには坂を登る必要がある。はたして登ってくれるだろうかと思ったのですが、やはり登ってくれません。

 5メートル歩いては道端の石ころをいじったり、10メートル歩いては野草をいじったりして、なかなか前進しない。最初は百メートル歩くのに1時間もかかりました。しかし脳科学の先生は非常に良いことだと言っていたので根気強く我慢しながら息子の好奇心につきあいながら、少しずつ散歩コースを伸ばしてきました。そして少しずつ少しずつ体力をつけていくと、10メートル、20メートルになり、それが30メートル、40メートルになりました。

 そうやって体力がついてくると、あれほど帰るのを嫌がっていた牧場コースも難なく帰れるようになってくる。丘陵地帯である浅間牧場に連れて行っても、喜んで歩くようになります。

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 浅間牧場は、アップダウンの激しいところで、大人でも運動不足の人は息を切らします。幼児は息を切らしてまで歩きませんから、うちの息子もタダでは登ってくれません。何らかの好奇心を満たさないと駄々をこねて登りません。だから毎日、いろんなもので釣りました。

 あるときは、枯れ枝を振り回してみたり、あるときは枯葉を大空に舞い上げてみたり、タンポポの綿毛を飛ばしてみたり、野の花を摘んで差し出してみたり、いろんなものを息子に見せて、坂道を上らせたのです。

 幼児は、好奇心の塊なので坂道を上るという苦行よりも好奇心の方が勝ってしまう。ときには駄々をこね、ときには全く前進しないことも多かったのですが、根気強く毎日出来る限り浅間牧場の散歩を続けました。途中何度も倒れては傷だらけになりましたが芝生なのでたいした怪我しません。

 そうやって1歳をすぎ2歳となった頃には、自分の体の半分もあるのかという階段をスイスイと上れるまでになりました。ちょうと2歳6ヶ月くらいに登山できるレベルの体力がついてきました。

 けれど浅間牧場は、見渡す限りの芝生なので、倒れても大して怪我をしませんが、登山道では死につながります。登山道で倒れるわけにはいかない。つまり子供の手を握って山に登ることになります。つまり山に登るためには腕の筋力と肩が脱臼しない頑丈さが必要です。

 なので公園で盛んに鉄棒をやり、アスレチックで遊ばせました。毎日寝る前には、マット運動・でんぐり返し・綱引き・逆立ちもどきを行って、腕と肩と握力と骨を鍛えました。バク転は無理にしても、親の手を持って空中回転するぐらいの身のこなしをマスターさせました。

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 もちろん遊びながらです。息子は毎晩寝る前にキャッキャと笑いながら布団の上マット運動・でんぐり返し・綱引き・逆立ちもどきで遊んだ後に眠ったのです。危険な岩場・鉄ハシゴ・鎖場などがつきものの百名山に3歳児が登るわけですから、少々のことでは脱臼しない体に改造しなければなりません。こうやって丈夫な体に鍛え上げたのです。


つづく。

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posted by マネージャー at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | テーマ別雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする