2017年09月12日

汚れ無き悪戯 その3・文字を使ったイタズラ

 夏休み中、息子は、いつも保育園で私を待っていました。私は、決まって13時に息子を迎えに行ってたのですが、時々 、遅れることがあります。そんな時、息子は玄関先で椅子に座って絵本を読みながら私を待っていました。息子は私の姿を見つけると、とたんに笑顔となって絵本を教室に戻して駆け寄ってきます。

 息子は、保育園に通っています。
 といっても、子供園という施設です。

 子供園というのは、基本的に幼稚園なんですが、幼稚園が終わると、延長保育という形で保育園になります。もちろん延長保育を受けるには、保育園児と言う形で入園します。幼稚園に入園した子供たちは、延長保育を受けることありません。うちの息子は、幼稚園には入っていません。保育園児として、子供園に入園しています。けれど、幼稚園児と一緒に幼稚園教育を受けるわけです。ただし、幼稚園は午前中で終わってしまうので、幼稚園児は給食を食べたらすぐ帰ってしまいます。そして残された保育園児が、延長保育を受けるわけです。これが子供園のシステムです。

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 ところで、幼稚園には、長期間の夏休みがあります。保育園には基本的にそういうものはありません。夏の間、幼稚園が夏休みに入ると、子供園は、朝から晩まで保育園になってしまいます。もちろん息子も保育園に預けます。保育園ですから送迎バスはありません。幼稚園にはスクールバスがあるのですが、保育園にはスクールバスありません。親が連れていくしかないのです。当然のことながら、その役目は父親である私の仕事となります。私が買い出しに出かけるからです。

 夏休みは、 1年で1番お客さんが来る時期で、死ぬほど忙しいので、買い出しのついでに息子を子供園に預けます。そして大急ぎで、宿に戻って掃除洗濯をし、庭や家のメンテナンスをし、ベットメイクを終わらせ、大量のゴミを捨て、昼飯を食らって、ペットの犬を散歩させて、 13時頃に息子が待っている保育園に向かうわけです。毎日忙しさで死にそうなくらいです。本当ならば、 16時頃まで息子を預けておきたいのですが、そういうわけにはいきません。お客さんが、チェックインしてくるからです。電車バスでやってくるお客さんの送迎もあります。 13時までに息子を家に連れ帰って、風呂に入れなければいけません。

 宿屋の人間は、たいてい14時前に風呂に入ります。 15時からは食事の準備があるので、体を清潔にしておかないとならないからです。なので、13時に息子を連れて帰り、一緒に風呂に入るのですが、これがまた一苦労なんですね。小さな子供が、 13時におとなしく風呂に入ってくれるわけがないからです。もちろん風呂から上がったら昼寝をさせるわけですが、これもまたおとなしく昼寝をしてくれるとは限りません。

 そこで役立つのが、絵本とビデオです。私は息子に2歳になる前に、文字を覚えさせたので、息子は暇があれば自分で絵本を読むようになりました。嬉しいことに、子供園のほうでも絵本の貸し出しをしてくれます。息子は毎日、いろんな絵本を借りて持ってきます。そして、私に読んでくれとせがんできます。 2歳で文字を覚え、もう4歳5ヶ月になっているので、かなりすらすらと自分だけで絵本を読めるようになっています。それでも、親に読んでくれと言ってきます。

 まず母親に読ませて、次に父親の私に読ませます。 2人とも読み方が違うので、 2つの読み方を楽しんでいるようです。そして、そろそろ寝てくれないかなーとこちらが思っていると、
「今度はタケちゃんが読むね」
と、お気に入りの絵本を持ってきて、私に読んで聞かせます。私は、日頃の睡眠不足のせいか、息子が絵本を読んでくれると、ウトウトと寝込んでしまいます。気がついたら御客様のチェックイン開始時間の15時頃ということがままありました。

 で、息子のほうは昼寝してくれたかというと、これがまた寝てないんですよ。 1人で他の絵本を読んでたりする。仕方がないので、録画したビデオを見せて、こちらは夕食の準備をします。そうしないと、仕事の邪魔をしにくるんです。

「タケちゃんも料理を作りたい!」
「タケちゃんもゴミ袋のセットする!」
「タケちゃんも皿洗いする!」
「タケちゃんも皿を運ぶ!」

 幼児を育てているお母さんなら分かるかと思いますが、こうなってしまうと、もう仕事どころではありませんから、このような状態にならないように、息子が好きそうなEテレの幼児番組を大量に録画しておいてみせるわけです。

 ここで不思議なことがおきます。大量の幼児番組を録画してあるので、ストックはいくらでもあります。 1回見た番組はもう見ないだろうと思って、別の日付の番組を見せようとするんですが、そうすると息子は怒り出します。気に入った番組を何度も何度も見たがるのです。それこそ何十回と同じ番組を見ようとします。そして同じところでケラケラと笑っているんです。

「この番組、前に見たよね、別の日付のものを見ようか」

といっても、受け付けません。同じ番組だけを何度も何度も見ようとします。

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 これは絵本においても同じで、気に絵本を何度も何度も繰り返し声を出して読みます。もちろん借りてきた新しい本も読むんですが、どちらかというと親に読んでもらうことのほうが多く、自分が自主的に読む本は、やはりお気に入りの本に限られてきます。お気に入りの本だと親にも読んで聞かせます。何度も聞かされる私は、悪いと思いつつも、寝てしまう。

 これじゃ、どっちが親か分からない展開です。

 話は変わりますが、息子が通ってる子供園では、積極的に絵本の貸し出しをしてくれます。なので息子は毎日、いろんな絵本を持って帰ります。最初は庭先の木陰でお母さんに読んでもらい、次に、風呂上がりに、または寝る前に、布団の上で父親の私に読んでもらいます。

 そこで気がついたんですが、息子が借りてくる絵本に1つの傾向がありました。毎回同じ作者なんです。いつも作者が一緒なんです。もちろん、その作者の絵本を一通り読破すると、別の作者の絵本に移ります。どうやら息子は、絵本の作風を理解している様なんですね。一時期は、アニメ「はなかっぱ」の作者である「あきやまただし」の絵本ばかり借りていました。

 こう書くと、息子は「あきやまただし」のファンになっていたみたいに聞こえますが、本人にそういう意図があったとは思えません。たくさんの絵本を読んでいるうちに、知らず知らずのうちに自分の好みが出来上がったんだと思われます。もちろん、息子は「あきやまただし」なんて人に興味を持ってないし、名前も知らないと思います。しかし一時期に、その作者の本ばかり借りていたことは確かなんです。もっとも、現在は別の絵本作家の本ばかり借りています。ブームは一過性だったようです。

 これも子供園に大量の絵本の蔵書があったからで、それを毎日1冊ずつ借りられるから、 3歳から4歳の間に濃密な読書力が備わったのではないかと思われます。それと、子供園にある大量の蔵書は、もう一つ別の効果を息子にもたらしています。絵本のなかには、読んでもらいたい絵本と、自分の声に出して読みたい本の2種類あるということです。これは大量の絵本が身近にないと、幼児には気づけないのです。

 読んでもらいたい絵本というのは、ストーリーのある絵本です。そういう絵本は、借りてきてすぐに、
「お父さん読んで」
と言ってきます。それに対して、自分で読みたい絵本には、ほぼストーリーがありません。擬音がほとんどだったり、童謡の歌詞だったり、単純な単語の羅列だったりします。例えば「お弁当箱の歌」の歌詞をそのまま絵本にしたような本は、大のお気に入りで、 1日に5回も6回も読みます。というか、私に読んで聞かせてくれます。よくもまあ飽きないものだなぁと感心しますが、これも子供園に大量の蔵書があったために、読んでもらう絵本と、自分が読む絵本を使い分けるようになったんだと思います。

 この息子の読書好きは、2歳になる前に、ひらがなカタカナを覚えさせたことと無関係ではないでしょう。また、 3歳以降に漢字を覚えさせたこととも無関係ないと思われます。

 私はよく息子とスーパーに買い出しに行きますが、その時に文字を読むと得するということを学習しています。例えば御菓子売り場に行くと、息子は片っ端からラベルを読み始めます。そして大好きな煎餅という文字を見つけると、
「お父さん煎餅があるよ」
と、私に煎餅をおねだりしてくるわけですが、私は苦笑しながら買ってあげます。すると、それに味をしめて、息子はいろんな商品のラベルを次々と読み始め、自分の好物が入っていたら盛んにおねだりします。私もついつい、買ってあげるものですから、息子にとって文字を読むという行為は、「得をする」とイコールなんです。こうなると絵本に限らず、様々な文字を読もうとします。

 また、自動車で移動している時に、牛丼の吉野家の看板・カツ丼のカツ屋の看板を見つけたりすると
「お父さん、吉野家があるよ 。あそこでご飯を食べようか」
「カツ丼のカツ屋があるよ」
「スシローだ、お寿司屋さんがあるよ、お寿司を食べよう」
なんて言ってきます。

 これがもし、オフシーズンだったら、喜んで、吉野家・カツ屋・スシロー・サイゼリアなんかに入って、親子で食事をするんですが、夏休みの忙しい時は、とてもそんな暇ありません。大急ぎで買い物をして、車の中でサンドイッチをほおばりながら、宿に向かわなければなりません。なぜならば、夏の軽井沢は、ものすごく渋滞するからです。のんびり買い物をしている暇なんかありませんし、外食なんてもってのほかです。気がついたら食事をしてないことなんかザラで、うちの息子も夜の9時ぐらいまで夕食が食べられないことが何度もあります。

 どんなに息子がねだったとしても
 外食なんてできるわけがないのです!
 マックのドライブスルーにも行けないし、
 吉野家に入る時間も無い!


 うちの宿の食事は、品数が多いので、作るのも大変ならば、皿を洗うのも大変で、 3台の食洗機をフル稼働しても夜の9時ぐらいまでかかってしまいます。息子の食事を作るどころではありません。それは息子も分かっているようで、駄々をこねることもなく、じっと腹を空かして我慢をしているのですが、それも少しずつ不満になってきたんでしょう。絵本では無く、大人のよむ雑誌を読み始めるようになってきました。そしてJAFの機関紙である「JAFメイト」という雑誌なんかを読んでいる。

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 ある日の夕方のことです。
「お父さんハサミをください」
と言ってきました。なんだろうと思ってハサミを渡すと、息子は何かを盛んに切り取っていました。それもきれいに切り取っていました。そして切り取った紙の破片を私に渡してきたのです。

「こ、これは・・・・」

 渡された紙の破片は、毎月送られてくるJAFの機関紙である「JAFメイト」という雑誌に付録で付いている提携割引施設の割引券でした。それも、吉野家・カツ屋・・・・。

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 無言の圧力に私の心は、折れそうになりました。
 それにしても綺麗に切ったものだ。
 漢字が読めると、こういう技を使ってくるんだなあ・・・・。
 いや、参った。
 しかし、古い雑誌から切り取ったので、期限が切れているんだよなあ。


つづく。

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2017年09月07日

汚れ無き悪戯 その2・森の中からやってきた少年

 小さなお子さんを連れた御客様が、うちの宿に到着すると、大きな庭にいっぱいある遊具に大はしゃぎします。特に3歳から6歳位のお子さんが大喜びで、滑り台・トランポリン・ゴルフなんかに夢中になって遊びます。すると、どこからともなく4歳位の子供がやってきて、それぞれの遊具について解説したりします。その4歳児はとても人懐っこくて、気がついたら一緒になって遊んだりします。しかし、夢中になって遊んでいると、いつの間にか消えてしまうのです。

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 話が変りますが、うちの宿では、夏の間(6月から9月)にファミリーの御客様に花火のサービスをしています。子供に限って花火が無料でできるんです。費用も一切かかりません。どうしてこういう事を始めたかと言うと、東京では条例があって公園などで一切の花火を禁止している。つまり東京では事実上花火はできないと聞いたからです。だから、東京の子供たちにとって花火というのは、花火大会で見るものであって、ほとんど自分で花火を体験する機会がないと聞いたからです。

 なので、せめて旅先だけにでも花火を楽しんでもらおうと思ったわけです。それで無料で花火を配ることにしました。もちろん、どのご家族も食後に花火を楽しみます。するとどこからともなく、 4歳児がやってきます。そして花火を見ています。お客さんは
「いったい誰だろう? 」
と思いつつ、
「一緒に花火やる? 」
と誘ってくれます。すると、正体不明の4歳児は目を輝かせて一緒に花火をします。

それにしても、いったい誰なんだろう?
迷子なんだろうか?

そう考えた御客様は、正体不明の4歳児に質問をします。

「どこからきたの?」
「森の中から」

えええええええええええええ?
森の中から?
本物の迷子か?
と、御客様は困惑します。

「名前は?」
「ルケタ」
「ルケタ???」

もちろんそんな名前の子供は、泊まり客にも、宿の家族にもいません。ますます不審に思った御客様は、不思議な子供に年齢を聞きます。

「ルケタ君は、何歳なの? 」
「天才」
「・・・・」

思わぬ返答に周りから笑い声が漏れました。そして気がつくと、その子はどこかに消えてしまうのです。まるで座敷わらしのような4歳児ですが、実はこれが私の息子です。

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 一見すると、御客様の質問に対して、酷いデタラメを言っているような感じに見えますが、彼の中では、決してデタラメなんかではありません。大人にとってはデタラメのように見えても、幼児にとっては、ちゃんと筋が通っているんです。息子の正しい名前は、ヤマトタケルからとった「健(タケル)」ですけれど、彼はこれを逆さまに読んで「ルケタ」と自分のことを言っています。彼にとっては、一緒のペンネームみたいなものなのですが、一時期、息子は文字を逆さまに読むことが、ブームになっていました。それで、タケルをルケタと呼んだわけです。

 息子は2歳になる前からひらがなカタカナをマスターしていたので、文字を読むのが大好きなんです。毎日のように、子供園から本を借りてきて、お母さんに読んでもらっていますし、その後に自分も何度も読んでいます。どうして、文字を読むのが好きになったかと言うと、これにも訳があります。

 私はよく息子とスーパーに買い出しに行きますが、その時に文字を読むと得するということを学習しているからです。例えばヨーグルトのコーナーに行くと、息子は片っ端からヨーグルトのラベルを読み始めます。そして大好きなマンゴー入りヨーグルトがあることがわかると、
「お父さんマンゴーのヨーグルトがあるよ」
「このヨーグルトにマンゴーが入っているよ」
と、私にマンゴー入りヨーグルトをおねだりしてくるわけですが、私は苦笑しながら買ってあげます。すると、それに味をしめて、息子はいろんな商品のラベルを次々と読み始め、自分の好物が入っていたら盛んにおねだりします。私もついつい、買ってあげるものですから、息子にとって文字を読むという行為は、快楽を得られる手段になっているわけですね。つまり

 文字を読むこと=得をする

という公式が息子の頭脳にインプットされているわけで、こうなると絵本に限らず、様々な文字を読もうとします。下から読んだり逆さまに読んだりして、自分の名前を「タケル」ではなくて「ルケタ」と御客様に紹介するんですね。

 また御客様の
「何歳なの? 」
と言う質問に
「天才」
と答えたのにも訳があります。うちの宿には毎日たくさんの御客様がやってきますが、その都度彼は何度も何度も同じ質問をされているわけです。同じように4歳と答えるのに、次第に飽きてきます。そうなると少しばかり頭をひねって「 4歳」ではなく「天才」と答えたくなるのものです。

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 一事が万事こんな調子ですから、この夏家に泊まりに来た御客様には、ずいぶん不思議な4歳児に見えたことでしょう。なにしろ変なことを言って笑わしたかと思うと、すぐに消えてしまう。側に親がいるようにも見えない。迷子のように見えるけれど、不安がってる様子はない。子供たちが遊んでいると自然と仲良くなって一緒に遊んでいる。けれどいつの間にか消えていることも多い。どこからきたのと聞いてみたら、
「森の中から」
と答えるだけ。まるで座敷わらしのような、雲をつかむような存在だったので、御客様をずいぶんと、まどわしてしまったと思います。息子の読む絵本の多くには、森の中からやってくる話がいっぱいあるのです。息子はその影響受けて「森の中から」やってきたとか、山の中からやってきたとか、洞窟に住んでるんだよなんて答えたりしたんです。

 いつだったか、子供園の先生に、こんなことを聞かれました。

「浅間牧場にキリンさんがいるって本当ですか? 」
「え?」
「タケルくんが、浅間牧場に行ってキリンさんや象さんあったって言ってたんです」
「・・・・」

 もちろん浅間牧場にキリンさんがいるわけはありません。
 これにも訳があります。

 私は御客様の希望があると、夜に星空案内のツアーを出します。夜の牧場を車で散策しながら、星空を観察したり、流れ星を数えたり、キャベツ畑を案内したり、近くの牧場に連れて行って、草むらに寝そべっている牛たちを見せたりします。その時に行った解説の中にキリンの話が出ることもあります。もちろん息子もお客さんと一緒に付いてきたりします。そして私の解説を一緒に聞いたりします。息子は、その時のことを先生に伝えたんだと思いますが、それが浅間牧場に行ってキリンさんにあったと言う話になったんでしょう。

 ところで星空案内のツアーですが、私は夜の牧場にビームライトを照らして、寝ている牛たちを探します。すると牧場の遥か彼方に光る目玉があったりします。牛たちの体は真っ黒なので、暗闇の中ではなかなか見えません。けれど、牛の目玉だけが光ります。ビームライトを反射して光るんです。もちろん牛の姿は見えません。目玉だけです。その目玉は、キリンに見えたかもしれないし、象に見えたかもしれない。毎日何冊もの絵本を読んでいる息子には、そういう想像力が沸いたって不思議はありません。その想像力を、大人は馬鹿にすることなく大切にしてあげたいものです。


つづく。

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posted by マネージャー at 14:30| Comment(2) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

汚れ無き悪戯 その1・父親のメガネを持ち出す

汚れ無き悪戯 その1・父親のメガネを持ち出す

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 今年の夏はファミリーの御客様が多かったです。
 今までで最高かもしれません。
 喜んだのは4歳5ヶ月になる息子です。毎日のように
「今日はお友達きてる?」
と聞いてきます。もちろん
「たくさん来てるよ」
と答えてやると目をキラキラさせながら御客様のいるロビーに向かいます。そして少しばかり仲良くなると、ドドドーっと走って戻ってきて、おもちゃや絵本を抱えて、御客様のお子さんの所に向かいます。私と家内が御客様の食べ終わった食器を回収しつつ、皿を洗っていると、4歳の息子が何かをもってドドドーッと走っていくわけですが、皿を洗う頃なら御客様のところに行っても怒られないんだなあと理解しているわけです。

 感心するのは、相手の年齢にあわせて持っていくものが違っていることです。

 1歳児には、ぬいぐるみを持っていき、2歳児にはオモチャを、3歳児以上には、工作の材料や折り紙なんかを持っていきます。たまたま幼児が、いなくて大人しかいなかったりしても、相手してくれる大人が居たら子供園(幼稚園)の写真アルバムを持っていって写真を見せて解説したりします。相手の年齢をみつつ、何をもっていったら良いのか良く見ているんですよね。

 最初は、
「どうして、このような対処ができるのかなあ?」
「兄弟がいないのに、どうして対応を変えられるんだろう?」
と不思議に思っていましたが、息子が通っている子供園が、夏休みで幼稚園モードから保育園モードに切り替わっているためだったためでした。

 子供園が幼稚園モードの時は、学年別のクラス分けになっていますが、その幼稚園が夏休みになり、保育園モードになると、年少組から年長組まで一緒のクラスになります。各種の年齢の子供たちが一緒にあそぶことによって、年齢によって対処が違うことを、そこで学んでいるんですね。その結果、宿屋の御客様にも応用できているようなのです。

 だから、年齢によって相手が喜ぶ物が違うということが理解できたんですね。もちろん幼稚園には幼稚園の良さがあるんですが、託児所の親戚関係にある保育園には幼稚園にない良さがあるんですね。幅広い年齢の子供たちと一緒にいることで、非常に貴重なものを学べるからです。

 話を戻します。
 私が夕食後の皿を洗っていると、そのわきを息子がドドドーッと走っていきます。
 その姿をみると御客様のお子さんの年齢が分かります。

「今日は、ままごとセットか! 4歳児の女の子と仲良くなったな?」
「今日は、ミニカーか! 4歳児の男の子と仲良くなったのか」
「今日は、幼稚園のアルバムか! 大人と仲良くなったな」
「今日は、ぬいぐるみか!さては、1歳児か2歳児と仲良くなったな?」

 こんなふうに、息子の行動を尻目に私と家内は、せっせと皿を洗う毎日でした。うちの料理は、最低でも10皿はでます。デザートを合わせれば13皿。御客様が20人なら460皿を洗うことになります。息子なんかかまってられません。なので息子は、御客様のところに、いろんな物を持ってドドドーッと走っていきます。折り紙だったり、アルバムだったり、オモチャだったり・・・・。いろんなものを持って走っていきます。

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 ところがある日、息子が、しなりしなりと歩いている時がありました。良く見ると、私のメガネをかけて御客様のところに行こうとしています。私のド近眼メガネでは歩きにくくてしょうがないだろうに、フラフラになりながら御客様のところに向かったのでした。その姿に私は、ただ笑ってみていました。

 翌日、初老の御客様から、こんな話がありました。

「本を読もうとしたんだけれど、老眼鏡が無くて読めなかったんですよ。それをタケル君(息子の名前)の前で話したら、翌日の夕方に、タケル君がメガネをしてやってきたんですよね。前日の私の話を覚えてたんですね。で、マネージャーのメガネを持ってきたんだと思います」

 そうか、そういうことか!
 やっと謎が解けた。
 老眼鏡の御客様に、私の近眼メガネをもっていったのだ。


つづく。

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posted by マネージャー at 20:48| Comment(3) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月27日

北軽井沢は、もう秋になっています

今年の夏も、いよいよ終わりです。北軽井沢は、もう秋になっていますから、朝晩は非常に冷えますから注意して下さい。うちの宿も、今日、ストーブを取り出しました。軽井沢は、相変わらず混んでいるようです。昨年より混み具合がはげしいですね。軽井沢おもちゃ王国も非常に混みあっていたようです。最盛期には駐車場に止められなくて路駐する車が続出したそうです。人気の乗り物も大行列だったようです。ただし、今日辺りからは、比較的空いてきているようですから、安心して良さそうです。では、気をつけていらっしてください。くれぐれもTシャツ一枚で来ないでくださいね。日中は暑くても朝晩は冷えますから。

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つづく。

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2017年08月19日

まだまだ続く軽井沢の渋滞

あいかわらず、軽井沢と国道146号は渋滞しています。昨日、ひさしぶりに軽井沢に買い出しに行ったのですが、朝9時頃は、空いていた国道146号も、帰りの12時頃には、大渋滞になっていました。どのくらいの渋滞かと言いますと、中軽井沢の駅から峰の茶屋まで、10キロ近くが列をなしているという感じです。

去年と同じです。

ちなみに去年の例だと、8月5日から8月21日まで、渋滞が続いていました。対策としては、軽井沢に行かれる方は、朝9時に出発されることをお薦めします。軽井沢を通過して北軽井沢に来られる方は、午前中に軽井沢を通過されることをお薦めします。



つづく。

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2017年08月11日

軽井沢は、ここ数年で最大の渋滞?

 現在、軽井沢は大渋滞です。というか東京から渋滞していると御客様から聞いています。ましてや軽井沢ともなると、全く車が動いてないようです。この混み具合は、ここ数年で最大の渋滞かもしれません。この渋滞は、明日以降も続きそうなので、はやめのチェックインをおすすめします。

 特に朝の10時から12時頃と、15時から18時にかけては、大渋滞します。これは、宿にチェックインする御客様や、宿からチェックアウトする御客様が、一斉に車を走らせるからです。逆に言うと、朝8時頃はガラガラですし、12時から15時までは、比較的にすいています。だから、15時前に北軽井沢に着くようにしていけば、大渋滞にまきこまれるおそれはありません。食事をとられている御客様は、早め早めの移動を心がけ、予定より早いくらいのチェックインをおすすめしています。

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 特に用がなければは、軽井沢経由で北軽井沢に来るのは避けた方が良さそうです。おすすめのルートは、国道406号を経由して、二度上峠を通過するルートです。


つづく。

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posted by マネージャー at 17:26| Comment(0) | 業務連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

水害に強い宿を作ってみた

 ひさしぶりにブログを更新します。

 今日辺りから8月20日頃までは、軽井沢は檄混みです。
 軽井沢経由でこられる御客様は、はやめの移動を心がけた方が無難だと思います。

 あと、なかなかブログに書き込めなくて申し訳ありませんでした。実は、3ヶ月前くらいから体調を崩して、ブログどころではなくなっていました。体調を崩した原因は、一人で建物の南面400坪にわたる土壌改良を行ったためです。

 実は、1年前の今頃、北軽井沢は何週間も豪雨にやられ、玄関前に池のような水たまりができるほどでした。

 私は、送迎の御客様がぬれないように、なるべく玄関前に車をつけて御客様を降ろしていたんですが、御客様の中に、過去に交通事故にあわれて、平衡感覚をつかみにくい方がおりまして、車から降りる時に、池になってしまっている水たまりを飛び越えようとして着地に失敗し、靱帯を損傷する事件がおきたのです。もちろん病院に搬送し、いろいろ手を尽くしましたが、お盆時期であったこともあって、できることも少ないのですね。

 あと、こういう時のためにかけておいた保険も役に立たないんですよ。宿側に責任がないかぎり保険はおりない。車から降りるという行動で倒れた怪我は施設賠償保険の範囲外なんです。

 しかし、かといって同じような事件は二度と起こしたくない。となれば、土壌を改良して、どんな豪雨でも玄関前の庭が水没しないようにするしかない。というわけで、玄関前を掘ってみたら50センチくらいは、泥濘で水はけが悪いのですが、それより下は、軽石と砂で水はけが良い。つまり浅間山側の庭400坪の庭全てを50センチほど掘って、その土を捨てて、そこに砂利を埋めれば水はけが改善することがわかりました。

 といっても砂利は高いので、40センチまでは、火山弾・火砕流の岩でうめるべく、あちこちからかき集めました。火山弾・火砕流は、気泡があるので軽くて運びやすい上に水をすいます。これを車にのせて、毎日のように石材を集めました。そして土を掘っては、それらを埋め、仕上げに10トントラック10台分の石材を買ってきて、そのうえに敷き詰めました。それを平らにならすのに一苦労。ひたすら人力で行った結果、56歳にして筋肉がもりもりになりました。

 5月から作業をはじめて、終わったのが7月末。その間、何度か集中豪雨がやってきましたが、全く水たまりができません。私が身体を壊したのは、この作業のせいです。5杯飯をくらい、アイスを1日に5個ほどたべても、夕方になると、身体の震えが止まらなくなる。カロリー不足で熱が出る。登山の時の症状が出る。体重も88キロから80キロまで減ってしまいました。食べまくっているのに8キロ減。

 作業は、朝4時から10時まで。10時から16時までは暑くてやってられないので、ひたすら車で石材集め。そして16時から19時に蚊取り線香をたいて、また作業再開。業者を使うと300万かかるといわれたので、ひたすら私の人力での作業を行いました。なので7月中頃まで御客様を減らして、ブログもフェイスブックも一才書き込みをやめ、宣伝になる行為は極力控えていました。

 それやこれやで7月末になって作業が完了。
 3ヶ月の土方作業が終わりました。
 庭の花壇も大半を潰して、木も伐採。
 代わりに水害に負けない庭となりました。
 もう、どんな洪水にも負けません。

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 今は体調がもどり、体重も82キロにもどりました。

 ちなみにネット環境も改善。
 他にも、いろいろ改善してあります。
 それについては、また後日。


つづく。

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posted by マネージャー at 16:10| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする