NHK少年ドラマシリーズ『星の牧場』
NHK少年ドラマシリーズは、昭和47年、私が小学6年生の時に「タイムトラベラー」からスタートした、子供向け連続ドラマのことです。子供向けとはいえ、私の父も一緒になって見ていましたから大人も見ていた少年ドラマであったことは確かです。最初は週一回・土曜日の放送でスタート。その後、月〜水の帯時間に移行。少年ドラマシリーズ+人形劇という定番となりました。
この少年ドラマで、思い出深いのは、
『星の牧場』というドラマでした。
小学生の頃、『タイムトラベラー』というNHKの少年ドラマに出会って以来、たくさんの少年ドラマシリーズを私は楽しんできました。その中でも、最も心に残ったドラマが、この『星の牧場』だったでした。
原作の庄野英二さんの童話も読み、映画の『星の牧場』も見ましたが、私にとっては、やはりNHKの少年ドラマシリーズで見た、『星の牧場』が一番でした。やがて私は旅に出て、北海道の釧路牧場ユースホステルで働きました。そこのペアレントも『星の牧場』のファンで、私が働いている間、釧路牧場ユースホステルを『星の牧場ユースホステル』に改名し、 数年後、そのペアレント後を追うように、私もユースホステルを開業しているのでした。
「星の牧場」は、こんなお話です。
記憶を失った青年がいました。
悲しい事にあって記憶をなくしたのでした。
そんな彼は山にさまよいジプシーたちに出会いました。青年は彼らと仲よくなり一緒に暮らしました。ジプシーたちは暖かく向い入れてくれ、なんとか青年の記憶を戻そうと一生懸命努力してくれました。しかし青年は、記憶を取り戻すとジプシーたちに別れさえも告げずに、山を捨て里に帰ってしまったのです。
山は旅先、
里は都会、
記憶は現実、
青年を旅人にあてはめてみれば、この物語は、現実を忘れて北海道をさまよう旅人の話しなのかもしれません。ひょっとしたら、この青年は自分自身のことかもしれないと思えてさえきます。そう思うと、いてもたっても居られなくなるのは、余程ジプシーたちの事が私の心の底にひっかかっていたにちがいありません。
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