青春ド真中!
このドラマは、当時高校2年生だった私が、リアルタイムで見ていました。しかし、はじめて『青春ド真中』を見たときに違和感を覚えました。だから感情移入するまで時間がかかりました。というのも、この青春学園ドラマは、それまでの青春学園ドラマのパロディーとして作られていた側面が少なからずあったからです。
1978年当時は、青春学園ドラマ全盛の頃でした。
そして青春学園ドラマの多くは
『素晴らしい先生が、落ちこぼれの生徒を、スポーツと教育への情熱によって導く』
という感じになっていました。それまでの青春学園ドラマの多くは、そういうパターンのドラマだったわけです。ところが、『青春ド真中』は、そういうドラマではないのです。
このドラマの主人公は、道徳的な部分から程遠く、無茶苦茶な人間であり、先生らしくない先生が教師として学校に赴任してくるところから始まるのです。それに対して生徒の方は、まるで逆で品行方正なんですね。大人なのです。
先生が子供で
生徒が大人。
しかも、学園ドラマの定石であるところの『ツッパリ君』たちが、存在してないんですね。『落ちこぼれ君』はいますけれど、先生の情熱で改心すべきワルというわけではありません。むしろ先生よりも、常識人で、大人なんです。そして、この大人びた生徒たち、そういう存在を相手に、子供じみた先生が格闘するというドラマなんですね。生徒と先生が、まるで逆転してしまったドラマなんです。詳しくは、下記のHPへ
http://kaze3.net/seisyun/index.htm