2007年06月24日

三丁目の夕日的な貧乏生活4

三丁目の夕日的な貧乏生活4

 貧乏生活にも種類があるらしい。

 背後に何もない人たちにとっては、体だけが資本となります。絶対に体を壊すことができません。そのために食生活だけは絶対に確保する必用があります。というより、普通より贅沢すぎるくらいの食生活を確保しなければ、1日16時間労働、または苦学は成立しません。でないと必ず体をこわします。だからケチケチ節約などはしない。金を使うときは思い切り使う。

 しかし、家族と一緒に貧乏生活をするのであれば、こういう考えは棄ててもいい。誰かが節約しながら栄養を考えて食事を作ってくれるなら、こういう考えは棄ててもいい。倒れた場合、タクシーを呼んで病院に連れて行ってくれる人がいるなら、多少の無理をしてもかまわない。

 でも、そうでなければ、一人で生きるなら、多少贅沢しても自分の体だけは確保しなければならない。
 しかし、それが分かっていても中々実行できないのが貧乏性というものです。

 私は、とりあえず中華料理店でバイトしましたが、贅沢は中華料理店のまかないのみにし、自宅では相変らずパンミミ生活を続けました。しかし、パンミミだけでは、多少の不安がありましたので、築地市場に行って、塩分がたっぷりとれそうなカップ焼きそばを40個買ってきて、それを毎日食べることにしました。

 賞味期限切れ直前だったので、値段は1個20円と格安でした。だからカップ焼きそば1種類しか買わなかったのですが、全く飽きませんでした。カップ焼きそばパンミミにはさんで、焼きそばパンにして食べたりしました。それはもう、思いもよらず美味で、毎日の食事が楽しくてたまりませんでした。

 ところがです!
 1ヶ月も過ぎた頃、いきなり嘔吐してしまいました。
 パンミミは、何ヶ月食べても嘔吐に至らなかったのに
 カップ焼きそばには、嘔吐してしまった。
 まずくて嘔吐したわけではありません、
 飽きて嘔吐したわけでもありません。

 それだけではありません、嘔吐した後は、カップ焼きそばを見ただけで、食べても無いのに嘔吐するようになってしまった。そして、その症状が無くなるまで、なんと15年ちかくかかってしまった。だから土井君をはじめとして多くの古い友人は、私がカップ焼きそばを食べられないのを知っています。

つづく

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posted by マネージャー at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 貧乏・貧乏旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする