私たちは「空気読めよ」と言ってますが、「空気」って何でしょう? 実は、日本が戦争やバブルでこれだけだめになったのはその「空気」のせいです。過去を振り返ってみるにいかに「空気」のせいで日本が失敗したでしょうか。
イジメも空気が原因になります。
また、空気作りの名人は、黒幕になれます。
この本を読むと「空気」という言葉が使えなくなります。「空気」という言葉の怖さを知りつつも、「空気」を読まないことには社会の中では生きていけないのが現状です。そこで空気作りのメカニズムを理解することと、そして「空気」に対抗する唯一の手段「水を差す」などについて知る必用があります。そのための教科書か、この本です。

どのような「空気」を盛り上げて
「水を差す者」を沈黙させても、
「通常性」は遠慮なく「水」を差しつづける。
そしてわれわれは常に、
論理的判断の基準と、
空気的判断の基準という、
一種のダブルスタンダードのもとに生きています。
われわれが通常口にするのは論理的判断の基準ですが、本当の決断の基準となっているのは、
「空気が許さない」
という空気的判断の基準です。
戦後直後、「自由」について語った多くの人の言葉は結局
「いつでも水が差せる自由」
を行使しうる「空気」を醸成することに専念しているからです。
人が「空気」を本当に把握し得たとき、
その人は空気の拘束から脱却できます。
山本七平著 「空気」の研究より
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