宿主という人種3
知ってる人が、ペンションを廃業しました。
「これから、どうするの?」
と質問すると、こんな答えが返ってきました。
「年金生活で細々と暮らしていくよ」
「国民年金だけで?」
「まさか」
「じゃ、小規模企業共済?」
「それそれ」
自営業者の年金の給付は国民年金からのみとなります。40年間保険料を支払ったとしても、月額約6万6000円です。公的年金だけでは、老後の生活は厳しいと言わざるをえません。保険料を40年支払うことは困難なことです。20年しか払っていなければ2分の1しかもらえないことになります。
つまり月額約3万3000円です。
これも、将来保証されるかどうかわかりません。
そこで小規模企業共済に入る人がおおいのですが、小規模企業共済とは、毎月の掛金は千円から七万円までの範囲内で自由に選べる年金のことで、会社の経費として認められる年金のことです。
「小規模企業共済等掛金控除」として、課税対象の所得から掛け金の全額を引くことができます。その分だけ課税対象の所得が少なくなりますので、所得税/住民税が安くなります。
例えば、毎月7万円の年金をかけるとします。年額で84万円の控除となります。儲けがあったとしても84万円の控除。これは大きいですね。
そして10年間払い続けると840万円。
20年なら1680万。
これに金利がついて、廃業の時に退職金または年金としてもらえるわけです。確実にもらえるという意味では、国民年金より有利かもしれません。
もし、ペンションを廃業したとしても、掛け金は、退職金として、そっくりそのまま帰ってきます。たとえば、5年間払い続けたとして5年でペンションが倒産したとしても、420万の退職金が入ってきますから、悪い話ではありません。
それを知らないサラリーマンたちは、
ペンションの倒産イコール無一文
だと思いがちなのですが、実はそうではありません。
自営業者たちは、倒産しても
必ずしも無一文になるわけではないのです。
このへんに
自営業者たちのマジックがあるのです。
つづく
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posted by マネージャー at 19:28|
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