星マーク判定の欠陥。
実は、星マーク判定には難しい問題があります。
調査票を見て、つくづく思いました。
まず、看板の有無について。
【1】看板について
国立公園内では、原則として看板は立てられないのです。
看板は指定業者の作ったもの以外立てられません。
(ちなみに、北軽井沢や嬬恋村には指定業者が存在していません)
色も指定されていて、文字の色さえ指定があります。
場所にも制限があります。それ以外は、違法看板になります。
違反看板は、土木事務所による強制撤去が待っています。
逆に言えば、その規制によって、景観は守られます。
しかし、看板の有無が、星マーク採点に影響を受けます。
で、点数を上げるために、無理に看板を設置すると
地域の景観を悪化させます。
看板を全国のユースホステルで
単一の採点基準にするのには、問題があるのです。
【2】エコに対する取り組みについて
エコに関する対応についても、賛否両論があるでしょう。
エコに対する考えは、千差万別あります。
それを書けば、1冊の本になります。
思想の問題になるからです。
だから、ここでは触れません。
ここでは、もっと別の視点からエコを考えてみたいと思います。
実は、エコに対する取り組みを優先するあまり、サービスがないがしろになったために、苦情が発生している宿がたくさんあります。というのも、エコを大義名分に、宿主が密かに、サービスを低下させることも充分可能だからです。このあたりは、ホステル委員会の人たちに説明したのですが、宿経営をした経験がない人たちに、きちんと理解できたか疑問です。
この問題は、現役ホステラーである皆さんの方が、切実に体験されているのではないですか? エコを大義名分に、猛暑地域であってもエアコンが無い宿に激怒している御客様の苦情を何回聞いてきたことか。
コインエアコンの存在に激怒している御客様も少なからずいます。すぐに電気を切られてしまう宿。ブレーカーまで落とされて、携帯の充電もできない宿。みんなエコを大義名分にしています。そして、それに激怒している御客様も存在しています。
しかし、今の世の中、そんなことをしていたら、ますますユースホステルの会員数は減っていくでしょうね。エコは、御客様に強制するものではなく、御客様みずからが、自発的に行うものでなくてはなりません。宿側は、その選択肢を与えるのが本当だと思います。
例えば、北軽井沢ブルーベリーYGH では、割り箸をやめて、塗り箸にシフトしていますが、希望者に割り箸も出しています。選択できるようになっています。しかし、結果として誰も割り箸を使いません。これは強制ではなく、選択の結果です。
使い捨て、歯ブラシも置いてあります。
しかし、ホームページには、こう書いてあります。
「使い捨ての歯ブラシを使うのは、環境問題を配慮して嫌だという人もいるかもしれません。そういう方は、ぜひ、御自分の歯ブラシをお持ちください。北軽井沢ブルーベリーYGHとしては、どちらを選ぶかの選択肢は、お客さまの判断にお任せしたいと思います」
http://www.kaze3.cc/13-style-kodawari/style3-unei-06-amenity.htm そのために大半の方は、使い捨て歯ブラシを使いません。別に強制しているわけではありませんが自分の歯ブラシを使っています。
あくまでも環境問題への配慮は、御客様自身にまかせる。
そして、御客様がすすんで配慮してしまうように
もっていくことが大切だと私は、考えています。
まだまだ、つづく
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posted by マネージャー at 06:33|
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