もっと暇だった頃は、
御客様がゼロの時を狙って
浅間牧場を散策したものです。
浅間牧場で夕焼けを望み
自分の長く伸びきった影をみつめ、
増えていく星の数を数える。

すると、無性に宮沢賢治が読みたくなるから不思議です。
北軽井沢くらい宮沢賢治の世界に
ぴったりなところはありません。

浅間山は岩手山にそっくり。
浅間牧場は、小岩井農場。
そして草軽廃線跡は、軽便鉄道(銀河鉄道)。
夜の天丸山にはブロカニロ博士が立っているかもしれない。
そして、銀河鉄道の案内をしてくれるかも。
火山博物館には、グスコーブドリが住んでいるかもしれない。
キツネたちがひょっこり現れて
幻灯会に招待してくれるかもしれない。
その時は、迷い無くキツネの団子を御馳走になろう。

そんな気分で、浅間牧場で
星を数えるのが私のささやかな楽しみ。
(でも、御客様は絶対にまねしないでください。昨日の夜もイノシシたちが出ましたから一般の人には危険です。イノシシや熊の臭いが50メール離れていて分からない人は、絶対にまねをしないでください)

それにしても一人で星をみる贅沢は、
ほんとうにいいものです。
これは山小屋で大勢の人たちとみる星と全く違う贅沢。
なぜならば、一人、歌おうが叫ぼうが
誰にも遠慮がいらないから。
星が流れ、風がそよぐと、
草たちがゆれ、
まるで星たちが、
草原に息をかけているようにみえてくるのでした。
やっぱり、北軽井沢はいい!
つづく
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