続いて、飲み物の持ち込み料金について。
なぜ、宿に飲み物を持ち込むと、お金をとられるシステムが、
日本の宿泊業界に定着したのでしょうか?
これも、複雑な理由があったみたいです。
その理由は、意外なところにあるのに驚いたことがあります。
理由は、ゴミにありました。
これは宿をやるまで、想像もつかなかったのですが、
業者は、役場のゴミ回収に捨てられないんですね。
ゴミ業者と専属契約をしなければならない。
もちろん市町村によって、ケースはバラバラなんですが、
たいていの市町村では、宿泊業者は、ゴミ業者と契約して
ゴミを引き取って貰うことになっている。
で、ゴミの中で一番、かさばるのが酒なんですよ。
ビールの瓶や缶なんか、かさばりますよね。
それが嫌だから宿泊業者は、地元の酒屋と提携して、
配達と回収を地元の酒屋にさせているわけですが、
酒を量販店なんかで買ってしまうと、そうもいかない。
困った宿泊業者は、持ち込みに制限をかけるのです。
制限をかけないと、ケースごと酒を持ち込む御客様がいて、
後は、ゴミだらけになってしまうのです。
ここで、宿泊業者の本音をいうと、
1本や2本の持ち込みなんか、
どうだっていいのです。
そんなことに目くじらたてる宿はいない。(と思う)
問題は、10本や20本の持ち込みで、そういう御客様が、5組いたら
50本から100本になり、それが10日続くと、
500本から1000本になり、
回収費用が跳ね上がって経営を圧迫するのです。
それを理解すれば、御客様の方でも、
持ち込みに対する対策が立てられるはずです。
もう一回くりかえしますが、宿泊業者の本音をいうと、
1本や2本の持ち込みなんか、どうだっていいのです。
そんなことに目くじらたてる宿はいない。
なぜなら、宿側は、すべての酒の種類を御客様に用意できないのです。
だから
「おれは八海山しか飲めない」
という御客様がいたら、
「御用意できないので、持ち込んでください。4合瓶1本くらいなら冷蔵庫で冷やしてあげますよ」
と、言う気持ちはある。(あるはず)
1本や2本ぐらいなら....。
しかし、5本10本となると話は違ってきます。
そのへんを察すれば、差し入れ大歓迎の宿であっても、大量持ち込みには難色を示す理由がわかると思います。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング