2009年07月03日

たまには業界裏話4

 ユースホステルで、知らない人と、うまくコミュニケーションがとれるだろうか?という御客さまがおられます。今回は、そんな心配性の御客さまに、知らない人と、上手なコミュニケーションをとるコツを、宿主の視点から伝授したいと思います。コツは、9つあります。

1.早くチェックインする
2.連休なら、できるだけ初日から泊まる
3.連休の移動は避ける。
4.できるだけ夕食をとる。
5.できるだけ温泉ツアーにでる。
6.お茶会に参加する。
7.できるだけ朝食をとる。
8.ツアーに参加する。
9.相性の悪い人に出会ったときの対策


以上です。

では、9つのコツを少しづつ解説してみましょう。


1.早くチェックインする

 最初は、誰でも初対面です。つまり、みんな平等なんです。ところが、時間が経つごとに差が出てくる。よーするに、時間の経過とともに、知らない御客さまどうしが、意気投合して友達同士になっていくわけですから、そうなると、後から入りずらくなってしまいます。だから、早くチェックインするにこしたことはないのです。

 それと、相部屋(ドミトリー)の場合は、先にチェックインして部屋にはいっていると、気持ちが落ち着いていて、コミュニケーションをとりやすくなるものです。後から入室してくる人は、ドキドキしながら
「こんにちわ」
と入ってきますから、笑顔で
「お先に入ってます」
と返すと、すぐに仲良くなれるものです。そこで、30分も楽しいおしゃべりをすれば、もう安心です。会話のコツは、旅の話題が無難なようですね。一般的には

「どこから来られたんですか?」
「・・・・です」
「どうでした?」
「・・・・でしたよ」
「そうですか、おすすめのところあります?」

という会話が多いですね。不思議なことに、こういう会話は、世界どこのユースホステルに行っても同じパーターンになるために、どんなに語学力が無くても、英語でもフランス語でもドイツ語でも、話せるようになってしまいます。

 あと、早くチェックインするメリットとして、宿主側にゆとりがあるので、宿主側が対策をたてやすいのと、宿主に、たのみごとをしやすいということもあります。受付の時に不安そうに
「ユースホステルは、はじめてなんです」
と言ってくれれば、
宿主は、
こっそり裏から手を回してくれる
可能性が高いのです。


 具体的にいうと、面倒見のよいリピーターさんと同室にするとか、口頭で「●●さんをお願いします」と、親切なリピーターさんに、受付の時に、こっそり頼んだりする。そういう芸当ができるのです。でも、チェックインが遅くなると、それが難しくなるんですね。

 早くチェックインして、早く申告する。
 それがコツです。


 そうすれば宿主にも、やりようがあります。
 なにせ、受付と、部屋割りを握っているのですから。




2.連休なら、できるだけ初日から泊まる

 これは、どういう事かと言いますと、連休初日に盛り上がってしまうケースが多いからです。そういう場合は、どうしても2日目からチェックインする人が、輪の中に入りにくくなります。

 北軽井沢ブルーベリーYGHでは、そういう人のために、2日目からチェックインする人を、できるだけ同室にするようにしています。そうすれば、仲間はずれになりにくくなる。初日からいた人と、2日目からいた人に別れて盛り上がることができるからです。しかし、運悪く、2日目からの人が、たったの一人のケースもありえます。そういう場合は、夕食の時がチャンスです。



3.連休の移動は避ける。

 連休は、移動しない方がいいです。2日目に別のユースホステルにチェックインすると、もう盛り上がってしまっている、初日からの御客さまの結束に愕然とすることが、あるからです。
 だからこそ、北軽井沢ブルーベリーYGHでは、2日目からチェックインする御客さまには、本当に気をつかいます。
「みんなと仲良くなれてるのかなあ」
と気が気ではありません。

 で、そういうケースの御客さまに、アドバイスしておきますと、できるだけ、はやめにチェックインしておくことですね。そして食事をとられることです。
 それも小さなテーブルをめがけて座ることです。4人がけのテーブルなんかベストですね。4人テーブルというのは、ちょうどコミュニケーションをとりやすい大きさなんです。その理由は、次回に述べることにしましょう。


以下、つづく

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posted by マネージャー at 22:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする