2009年07月21日

トムラウシ山遭難事故に思う4

トムラウシ山遭難事故に思う4
続きです。

まず、下記サイトのニュースから抜粋。
http://www.asahi.com/national/update/0719/NGY200907190029.html

「遭難だと認めて救援を要請しろ」。北海道大雪山系トムラウシ山の遭難事故で、なかなか救援要請をしないガイドに業を煮やし、こう求めたと、旅行会社アミューズトラベルのツアーに参加し、自力下山した愛知県清須市の戸田新介さん(65)が証言した。

 (中略)

我慢出来なくなった戸田さんは大声で叫んだ。
「この事態をどうするんだ。遭難だと認めて救援を要請しろ」
 すると、北沼付近にいたガイドが戻って来た。
「歩ける人は、先に下りてもらえますか」
救援要請は聞き入れられず、違うガイドが先導して先を進むことになった。

 (中略)

 戸田さん自身も体力の限界が近づいた。何とか助かったのは、山頂に近づいた時に雨がっぱの下にフリースをもう1枚、着たからだという。着替えるために雨がっぱを脱ぐと雨にぬれるが、「このままでは寒さでやられる」と思い切った。

  ×  ×  ×  ×  ×

 戸田さんの怒りは、わかりますよ。
 ガイドの対応は、ダメダメでしたから。

 それは、ともかく、戸田さんの判断は素晴らしい!
 救援要請しろと怒鳴ったことではないですよ!
 それは、あたりまえのことですから。

 私が絶賛しているのは、雨の中、
 フリースに着替えたことです

 フリースというのは、濡れても体温を奪われないという不思議な力を持っているんです。というのは、私も同じ経験があるからです。トムラウシより気温の低い、7月の知床山脈縦走をしたとき、豪雨の中でも1枚のフリースで、ほとんど体温を奪われずにすんだからです。それ以来、フリース信者になりました。

 おまけに分厚いフリースは、破れにくい。

 ハイマツの藪こぎで、ザックやゴアテックス雨具が穴だらけになったときでも、分厚いフリースだけは破けなかった。雪渓歩きの中、知床山脈の冷雨にあっても体温を奪われなかった。だから、雨に濡れてもフリースに着替えるのは、大正解なんです。

 あと、こういうケースで有効なのは、アミノバイタルとチョコレート。これを継続的に食べ続ければ、眠くなりにくくなる。蜂蜜があれば言うことなし。今は、ブドウ糖が売っているらしいので、それでもいいかもしれません。

 とにかく、糖分補給を忘れないことです。
 これを忘れると、ボーッとしてくる。
 眠くなる。
 アミノバイタルの補給を忘れると、筋肉が動かなくなる。

 これは、かなり重要なことです

 8時間以上の歩行を行うなら、アミノバイタルプロは必携です。
 ツアー会社は、事前に説明してあるはずですよね?



 ところで、ニュースサイトから戸田さんの発言を引用します。

>戸田さんは指摘する。
>「重ね着をさせるなど、ガイドが指示を出すべきだったのではないか」
>戸田さんのほかに防寒対策をする人はほとんど見られなかったという。

 ああ、そういう事だったのか。
 これで納得いきました。
 どうして8人も御客様を殺してしまったか分かりました。
 ガイドさんたちは、御客様よりも動転してしまって、
 防寒の指示を出し忘れたのかもしれませんね。


 それにしても残念。間違いなく、ガイドたちは、業務上過失致死で訴えられるだろうな。まあ、逆に言うと保険はおりやすくなるかもしれませんが、そういう問題ではないからなあ。 

つづく。

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posted by マネージャー at 22:46| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京節だ!

「パイのパイのパイ」

で有名な

東京節

が、アニメになっていたなんて!

東京節、けっこう好きなんですよ!





ついでに、東京ラプソディもやってくれないかな?




つづく。

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posted by マネージャー at 22:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 動画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

弓池・牛池ハイキング

弓池ハイキング

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ワタスゲはいいですね。
地味だけれど美しい。

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牛池です!

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つづく。

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posted by マネージャー at 02:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 万座・白根山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う3

トムラウシ山遭難事故に思う3
続きです。

 アミューズトラベル社が主催した、トムラウシ山縦走は、50〜60代の客15人とガイド3人が参加しており、そのうち8人が死亡するという大惨事となりました。また、別のツアーで来た1名と単独で来た1名もお亡くなりになりました。御冥福を祈りたいと思います。

 あらためて、自然をなめてはいかんなあと思いましたね。
 ところで感心したことがあります。

http://www.tokachi.co.jp/news/200907/20090717-0002092.php

 同じ条件下で下山した、静岡県の6人パーティーは無事だったのです。また、旭岳の別パーティも同じ天気予報を聞いていたが、山の天気が平地より遅れてくるとの経験則から夕方まで荒れると見越して中止していますね。 素晴らしい判断、お見事でした。

 で、どうして、この差となったかと思ったら
 ウィキペディアに経過が書かれてありました。


1.7月16日、午後から天候は好転すると見越して出発を決定。
  ただし客の何人かはこの決定に不安を感じたという。
  一行は午前5時半頃に避難小屋を出発した。
  パーティは風速20〜25mの暴風雨の中を飛ばされないよう慎重に、
  時に岩にしがみ付きながら進んだ。
  この時点で客の何人かは避難小屋に戻るよう要望したという。

「客の何人かは避難小屋に戻るよう要望した」
 ここがポイントですね。



2.午前10時半頃、北沼付近で女性1人が低体温症のため歩行困難。
  一行はツェルトを設営し付き添いのガイドAを残して先に進んだ。
  午前11時頃、その近くで別の女性1人が意識不明に陥った。
  ここで岩陰を探してテントを設営。
  この女性に加えて歩行困難になった女性2人と付き添いの男性1人、
  ガイドBの計5人がこの場でビバークすることとなった。
  またこの場でも客から救助要請の要望が出たという。

「客から救助要請の要望が出た」
ここもポイントですね。


しかし、無線による救助要請はでていません。
おそらく、アマチュア無線を携帯してなかったと思われます。
うっかり忘れたのか?
それとも?
(誰か突っ込んでください)


3.客10人とガイドCはトムラウシ山頂を迂回し
  西側の平坦なコースで下山を続行した。
  この時ガイドは遅れた人を待つことなく
  大急ぎで進んだため列が伸びて全員を確認できなくなったという。

「この時ガイドは遅れた人を待つことなく、列が伸びて全員を確認できなくなった」

おいて置かれた人は、どうすればいいんだ?
御粗末すぎはしませんか?


暴風雨で、バラバラになるのは自殺行為でしょ!
このせいで、
死ななくていい人が、4人死んでいる。
この暴挙がなかったら被害は4人だけだった。


4.午後4時頃、ガイドCと客2名が五合目「前トム平」に到着。
  ここでガイドCは携帯電話から110番通報して救助要請を出し
  この場にとどまった。


午後4時頃になってようやく携帯電話から110番通報。
ああ、なるほど、携帯で通報か。
アマチュア無線は持ってなかったということか?
今まで電波が届かないために通報できなかったのか?
それにしても連絡が遅すぎましたね。


5.午後5時前後、ガイドBは同社の札幌営業所に社長あてで
  「すみません。7人下山できません。救助要請します」
  「4人くらいダメかもしれないです」
  と切迫したメールを送信した。

おいおい、携帯は、繋がっていたのかよ!
どうして、もっと早く連絡しない?



(それにしても客の方が判断が正しかったなんて、なんだかなあ)

 ところで、気になったことが一つ。
 ニュースで見たテントです。
 なんか・・・・・ぽいんですが、
 私の気のせいですかね?

 あと、気になる点。
 ツアーリーダーは、誰だったんですかね?
 ツアーリーダーが、一番最初に離脱しないはず。
 いったい誰なんですか?
 (ここも、突っ込みどころ)

つづく。

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posted by マネージャー at 00:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする