トムラウシ山遭難事故に思う7+α
コメントくれた人に、マルチレスです。
■ささらーさん
>しかし、ガイドの当たり外れはほとんど運ですね。
そうですねえ、運もありますが、たとえハズレのガイドになっても、会社の姿勢によっては、悲観することはないです。きちんとした会社なら、それなりの教育がされているはずです。教育というのは、登山技術のことではなく、
「危ないことはするな!」
「安全を第一にしろ」
「不安なら無線で連絡しろ」
「迷ったら安全策をとれ」
といった教育です。これの姿勢さえあれば、たとえガイドが未熟であっても、もっと最小限の被害ですんでいたと思います。
■薬屋さん
>ガイドや旅行社の責任は免れないとしても、結局山で死ぬことになった原因は、自分自身です。
こういうお考えの方も多いですよね。
その逆のお考えの人もいる。
「山で死なないために・武田文夫」を読まれましたか?
この本に、山で死ぬことの本質が書かれてあります。
面白いですから、ぜひ、御一読を!
■JJさん、
>GPS携帯の発達とともに無線は滅多に見なくなりましたね。危険ですね。
>せめて防水トランシーバーをもっていれば、少し違う展開になったと思いますね。
それは痛感しています。携帯は、下界と連絡をとるには便利ですが、電波状況では、隊の先頭と、後方の連絡がとれなくなるので、実用的ではないです。逆にアマチュア無線なら、不特定多数と連絡が可能な上に、全体の情報が得られます。そして緊急通報も可能です。
それがないならトランシーバーでもいいです。防水のやつでなくてもオーケー。ビニール袋に入れてビニールテープでグルグル巻きにすれば、1日くらいもちますよ。
■代官山のバッカスさん
>あれだけのロングコースでテントと無線を持ってないのは、その時点で遭難ですね。
全員で18人。これで無線なしなんて信じられませんよね。
山岳会ならともかく、全員よせあつめなんですから。
>大体、4人目のガイドというのが怪しい。
>絶対に「場所取り」なんだから、
ここ、突っ込みどころですよね。私は、あの避難小屋を知ってるんですが、小さいですよ。それでもって外にトイレがあるでしょ? 風速25メートルで、ドアを開けると・・・分かりますよね?
>本当にヤバくなるのは、疲れているときに濡れる、というパターンですよね。
>気温ではなくて濡れて乾かさなかった (小屋でも乾燥できなかった) のが
>辛かったのではないかと思います。(フリースを着た人は確かに正解)。
北沼が溢れて川になっていた。そこを渡渉したのが致命傷でしたね。
だって雪渓のある沼が溢れて川になったんですから。
どういう水温か・・・と考えると、ああ、恐ろしい。
一人目が、それで斃れたんだと思います。
渡渉したのは、失敗だったと思いますが、
恐ろしいのは、その後の失敗ですね。
川を渡った後に濡れたまま、
1時間半も止まってしまったことですね。 ここでトムラウシ経験のあるガイドが、
一人だけだったことが裏目にでましたね。 もう一人、トムラウシ経験のあるガイドがいれば、
冷雨の中の90分停滞は、無かった気がします。
すぐに2隊に分ける決断がついたでしょうから。
そうなると、また違った展開があったかも?です。
でも、現実には90分停滞で犠牲者が確実に増ましたよ。
で、結局、ボッカ(ポーター)に先頭を任せてしまった。
しかし、この判断が最悪な結果に....。
ああ。
■nsdさん
>もしまだご覧になっていない場合、ぜひどうぞ。
>「いのち」と「お金」 トムラウシ遭難事故の背景にあるもの
>
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch031022.htmlこれは興味ふかいものを読ませていただきました。
私も、これと同じような体験をしたことがあるので、
人ごとじゃなく、同情します。
>地図も磁石もなく‥‥ 思考停止する人びと
>
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch030731.htmlこれも面白かった。
「助手席に99回乗ったからといって、100回めに自分で運転しろと言ったて、出来るわけないよ」
名言ですね。
■クリフハンガーさん
>娯楽的な山岳ツアーにしていたら、事故は起きません。
>しかし、この名前で、高度な登山ツアー登山を実行したとき、事故が起きます。
なるほどねえ。それならトムラウシ縦走だって、4泊5日のツアーにして、御客様10人に対して、ガイド5人+ボッカ(ポーター5人)の大名旅行でやってれば、よかったのではないですかね? それか、徹底して雨天中止(雨天停滞)にするかです。または娯楽登山に徹底していれば、それはそれで立派なものなのに。
つづく。
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posted by マネージャー at 01:41|
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