2009年07月30日

根子岳1

根子岳
 根子岳へは二つのコースがあります。一つは、峰の原からのコース。なだらかでハイキング気分で登山することができます。ここは、お花が多いコースとして有名です。峰の原青年の家駐車場に車を置き、仁礼街道を経由して山頂まで3時間。歴史散策も出来ます。私たちは、いつもこのコースで根子岳に登っていました。

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 もう一つのコースは、牧場管理事務所から登るコース。実は、こちらの方が、一般的なコースなのですが、人混みを嫌って、私たちは、一度も使っていません。今回は、このコースで登ってみました。はたして?

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 で、ここが牧場管理事務所から登るコース。ここからは、四阿山にも登れるので、ガイド付きの登山団体が多いので、私たちは今まで避けてきました。

 というのも、ガイド付きの登山団体さんの多くは、小班に分けることが無く、三十人から四十人の一列縦隊で、ずらーっと列をなし、ワイワイガヤガヤ恐ろしく、かといって追い越すこともできず、難渋するので、今までこのコースを登るのを避けてきていました。あと、学生バイトのガイドさんを見かけるのも、このコースです。■■旅行社といった旗を持っているケースが多いですね。

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こんな、なだらかなコース。
テレマークスキーにも適しています。
しかし、この山でも遭難事故はあります。

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やはり涼しい。今年は冷夏なのか?
あと、団体さんがいなくてよかった。
(と言う私たちだって団体なのだがw)

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で、今回のメンバー。
体重120キロ以上の人もダイエット登山で参加しています。
つまり、やさしい山なんですね。

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ちなみにこのサイトで
http://hbb.amary-amary.com/calc_ex3.shtml
120キロの人の
根子岳の4時間登山の消費カロリーを計算すると

3628キロカロリーの消費。
518グラムの体重減。


毎日、登れば、10日で5キロ痩る計算。
30日登れば、15キロ痩せます。
うーん、これは凄い。
オフシーズンに私が自ら実験台になってみようかな?
ちなみに私は、180センチ90キロ

御客様から、浅間山親方と言われています。
orz。


頂上は近い?

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つづく
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posted by マネージャー at 14:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 菅平 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トムラウシ山遭難事故に思う13

トムラウシ山遭難事故に思う13

 団体登山について

 団体登山と個人登山は別物です。
 別の技術がいる。


 一つは、後方を歩く人ほど疲れるということ。
 一つは、前から2番目が一番疲れないということ。


 団体登山で失敗するパターンの多くは、体力的な弱者が、どんどん置いていかれて、後を歩くようになり、強者と弱者の差がますます開き、列が長くなってしまい、弱者がドンドン脱落していくパターンです。今回の遭難事故も、最後には、そういうパターンになりましたし、高校の遠足や、中学の遠足にも多いパターンですね。

 これを防ぐのは、とても簡単です。
 隊を細かく分割するだけでいい。

 18人の団体なら、6人づつ3隊に分ける。
 これで一番楽な2番手が、3人も増える。
 二番目に楽な3番手が、3人も増える。
 で、3隊が、無線やトランシーバーで連絡をとりあう。

 先発隊は、偵察隊となる。
 危険を後方に知らせる役目です。
 と同時にテント地を確保する役割も兼ねていますから、
 テントも担いでいます。

 中発隊は、ボッカ隊です。
 重い荷物を持ってもらう最強部隊を配置します。
 この隊は、前後に救援移動する可能性があるので
 ロープなどを持っています。

 後発隊は、弱者チームになりますが、
 ツアーリーダーは、この隊を率います。
 そして、最高責任者は、一番最後尾を歩くのが一般的です。

 このように3隊に分けると、列が長くなって通行の邪魔をするなど、個人の登山者に迷惑をかけません。あと、仲間の状態をきめ細かく把握できます。

先頭を歩く人間(ガイド)が、後を歩く人を把握できる数は、十人までです。それ以上になると、把握しきれない。ですから軍隊でも、最小単位(分隊)を十人にしてある。

もっと理想的なことを言えば6人がいい。
6人ならテント2個分ですから、
一人のリーダー(ガイド)が背負える(3キロ)テントの
重さでおさまります。
そのために各隊で自己完結できる編成が可能になります。

 では、三隊に分けずに、一隊編成で、
 ながーい列を作ったらどうでしょう?
 仲間が体調を崩したとしても、それが分かりにくい。
 分かりにくいために倒れてしまうまで、
 分からないまま放置してしまう。

 しかしね、
 倒れてしまってからでは、遅いケースが多い。
 その時になってから慌てても、
 遅いのですよ!



 ここで、話をかえます。
 トムラウシのことではなく私が山岳会で苦労した裏話。

 このように3隊に分けても、
 うまくいかないことがたまにあるのです。

 人間に煩悩があると、うまくいかない。

 三隊に分けて、強者を後に配置し、一番の弱者を、2番手・3番手に配置すると、どういう事が起きるかと言いますと、だいたい2番手・3番手には、山に不慣れな若い女性がくる。すると色気づいた男性諸君が、いつの間にか、そのそばに寄ってきていて、列が目茶苦茶になってしまう事が、ごく希にですが、ありました。そうなると休憩ごとに、もう一回、列を作り直さなければならない。

 これには、本当に参った。
 第一、本人には自覚がないし。
 で、困り果てた私は静かに

「■■君、キミは、明日からボッカ隊ね

と指示を出すのであった。

 
つづく。

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posted by マネージャー at 00:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする