2009年07月31日

根子岳2

根子岳頂上です

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花や、蝶もいっぱいありました。
ミヤマモンキもね。

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おっと羊もいっぱいです。

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子供さんと戯れています。

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つづく
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トムラウシ山遭難事故に思う15

トムラウシ山遭難事故に思う15

http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20090720ddq041040004000c.html

>戸田さんは「自分が見たことを知らせる義務がある」と取材に応じた。
>「遭難当日、私たちは『こういう危険があるけど行きますか?』と、
>判断する機会を与えられなかったのはおかしいと思う。


 戸田さんのお怒りは、ごもっともです。
 しかし、こういう場合に御客様にも出来ることがあります。
 そこで今回は、『役割人格』について。


 危険な時に、冷静・勇敢に対処した『美談』の多くは、特定の『役割』を持たされた人間が主人公の場合が多いです。例えばハイジャックの時のスチワーデスや、事故現場の警官などがそうですが、彼ら彼女らは『役割』を持たされているから、勇敢になれるんです。人間には本来的な人格の他に、現在の役割から与えられる第2の人格があり、それが恐怖を乗越えられるバネになると言われています。

 これを『役割人格』といいます。

 例えば、とんでもないグータラ社員が、責任者になったとたんにシッカリ人間になったりしますが、これは責任者という役割を与えられために責任者という『役割人格』が自分の中にできたためです。また、こんな例もあります。覚醒剤やシンナーでボロボロになり、カミソリを振り回し、親を殴り倒し、家出して売春をするといった非行少女が、ある日バッタリと非行をやめてしまい、分別のつく大人になりました。きっかけは出産です。その子は、母親という『役割』ができたために、母親という『役割人格』が引き出されたわけです。

 人間にとって何よりも恐ろしいことは、危険が迫っているのに何をしていいかわからない事です。けれど、やるべき事を知っており、そのための『役割』を与えられている人は、かなり冷静に行動できます。ということは、自分がパニックに陥らないためには、自分自身に役割を与えておけばいいんです。自分だけではありません。パニックになっている仲間がいれば、その人にも役割を与えてあげればいいんです。役割を与えて、その人の役割人格を引き出してあげればいいんです。

 これは、阪神大震災の被災者にも言えることでした。私が避難所を回って気が付いたことは、避難所によって被災者の表情が全く違うことです。被災者が生き生きしている避難所では、被災者に『役割』が与えられていました。そして絶望する間もないくらいに活発に行動していました。被災者が進んで救援物資を運び、何でも自分たちでやっていました。だから行列も少なく、何でもスムーズに動いていました。
 ところが被災者に『役割』が与えられてない避難所では、一杯のトン汁の配給を受けるために2〜3時間の行列を並んでいました。被災者に『役割』が与えられている避難所と、『役割』が与えられてない避難所では、こんなにも違うんです。

 では、トムラウシ山遭難事故のケースの場合、
 どうであったかと言いますと、
 ガイドが、御客様に役割を与えたという形跡がみあたりません。

 むしろ自身がパニックになっていた可能性もあります。
 そして御客様は、何をしていいか分からなくなっている。

 それが証拠に北沼で90分停滞して、何人かに致命傷を与えている。
 勝手知ったる山岳会では、こういう事は、ちょっと起こりにくい。
 各自が、自分の役割を認識いるからです。

 しかし、寄せ集めのガイドツアーでは?
 そうはいきません。
 そこで冷静な人が、役割人格を振り当てる必要がある。

 誰かが冷静に判断しないと
 全滅する恐れがある。


 逆に言うと、ツアー参加者は、こういう異常事態に「自分に何が出来るのか?」という役割人格を自分自身で見つける必要があるかもしれません。もっとも、今回の遭難事故の中で、自分なりの役割を見つけ出すのは、至難の業ですが。90分停滞する間に、ぼーっとしてて、何もしてないとしたら、その隊の隊員たちには、役割人格が与えられてなかった。見つけられてなかった。そういう可能性はありますね。

役割人格については、スノーシューのサイト
http://www.kaze.cc/snow/02-huyu-yama/kiken-17.htm
にも書きましたが、よろしければ、御一読を。


つづく。

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トムラウシ山遭難事故に思う14

トムラウシ山遭難事故に思う14

はあばさんから教えていただいたサイトです。
よくできています。
よかったら、目をとおしてください。

http://memo.zouri.jp/2009tomuraushi.htm


一番驚いたところは
>遭難パーティは AM ラジオの天気予報により行動を決定したという新聞等の報道から
に驚きました。

「気象通報じゃないのかよ!」

しかし、よく考えてみれば、気象通報は、もっと遅かったでしたね。
前日分の気象通報は、夜の10時頃。で、

> 15 日 22:00〜22:20 時点で遭難パーティは、まだヒサゴ沼避難小屋に
>到着できておらず、行動中であった可能性がある。


天気が 全く分かってないで出発したの?
一度も気象通報をきいてないの?
天気図を書いてなかったの?



 さらに、このサイトでは、恐ろしい推論をしています。

>15 日にパーティが遭難してもおかしくはなかった、と考えるのが自然である

>筆者なら怖くて行動できない。白雲岳避難小屋に停滞していたと思う

 そしてさらに、14 日の天気図をみせてくれましたが、
 それを見た瞬間、絶句してしました。

「二つ玉かよ!」

 二つ玉というのは、低気圧が2個ならんでいる状態で、荒れることが多いので、冬山だったら登頂断念の目印みたいなものです。夏だと予測しがたい天気図に変化する。ただ、この二つ玉を利用して、間隙をぬって頂上アタックかける猛者もいますが、それはあくまでも猛者のお話。それにしても、このサイト、よく考察してあります。こういう検証作業は、全国各地で、どんどんやって欲しいですね。


 長い前置きになりましたが、これで分かったことがあります。
 大手のガイド会社には、後方支援体制がなかったのですね。
 最初から荒天の危険をガイドに知らせる通信手段を持ってなかった。
 定時連絡のシステムをもってなかった。

 以前、わんたろうさんが言ってましたが、
 どうして衛星携帯をもたせなかったのだろう?
 いや、それ以前に、どうして彼ら無線を持ってなかったのか?

 皆さんは「何でアマチュア無線?」と思われるかもしれませんが、ちょっと登山レベルが上がって、探検をはじめると、アマチュア無線が必携になるんです。

 まず入山届けの時に指摘される。警察は、必ず
「危険な状態になったらどうやって外部と連絡をとるのだ」
と言ってきます。人によっては、コールサインまで求めてくる人もいる。営林署は、そこまで言ってきませんが、やはり無線のことを言ってくる。

 だから、登山の本にアマチュア無線のことが必要だとは書いてないですけれど、レベルの高い山や、探検、難易度の高い冬山に入ろうとすると、アマチュア無線なしでは、どうにもならないんだという事を思い知らされるのです。

 で、山屋は、免許をとるのですよ。

 だから無線の免許がないガイドっていう存在じたいに疑問符がつきます。せめて、トランシーバをもって欲しい。そうすれば、偵察隊を先に出して、出発のための状況判断ができますから。

 10人以上の縦走隊をくむ場合、
 無線なしの登山なんて考えられない。
 想像もつかないです。
 最低でも、トランシーバーは、もちましょうよ。
 18人なら、6台は欲しいところです。

つづく。

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追伸
yさんが、非常に面白いコメントをつけてくれました。ガイドが何故天候を見誤ったかについて、ひじょうに面白い仮説なので、興味のある方は、ぜひ御覧になってください。
posted by マネージャー at 03:04| Comment(5) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする