2009年08月14日

トムラウシ山遭難事故と百名山7

トムラウシ山遭難事故と百名山7
つづきを書く前に
一言、言っておかねばと思いました。

トムラウシ山遭難事故で、宿泊キャンセルが相次いだらしいですが、
これには私にも責任があると思いますので、一言言っておきます。

トムラウシ山は、無理さえしなければ、
そんなに危険ではありません。


剣や槍や妙義のような岩場はないし、
富士山みたいに空気が薄いわけではない。

私自身、小学生と一緒に登っているし、
初めて登山する人達を数名率いて縦走したこともありました。
天候が良く、装備が完璧で、日程にゆとりがあれば、
たいして難しい山ではありません。


■食料について

食料は、ジフィーズだけに頼っては、だめです。カップ麺やナッツなどの塩けのあるものと、バーム・アミノバイタル・蜂蜜などのアミノサプリと、ブドウ糖・チョコレートなどのエネルギー源が必要です。(賛否がありますが私は小量の酒を持っていくことをすすめます。私は100ccくらいを持って行ってます)


■装備について

テントは、エアライズを使えば、たったの1.3キロです。これがあれば、たいていの所で停滞できます。ツエルトは、0.5キロ近くあるので、ツエルトを持っていくくらいならエアライズの方がいいと思います。

防寒は、フリースが良いです。思い切ってシェラフを廃止して、フリースの上下を持っていく手も考えてもいいでしょう。ただし、3レイヤーのシェラフカバーは必携です。他に登山用のシャツとしてウール素材のものもいいですね。スボンは、私はストレッチジーンズを履いていますが、やばそうな時は、ウールのパンツをはいていきます。ウールのパンツは、ぬれても冷たさをかんじません。あと雨具も防寒着になります。雨が降らなくても防寒着として活躍します。ポケットが無いと軽くて安くて浸水しにくい雨具になります。もちろんゴアテックスです。

下着は、綿は絶対にダメ。ポリエステルなどの速乾性のあるもので、できれば、ブレスサーモとマイクロファイバーというぐあいに性能の違うものを持っていくとよいです。私は、登山中はクロロファイバーをよく使いますが、寝るときは、ブレスサーモで寝ます。そしてクロロファイバーを夜のうちに乾かします。オーロン・ダクロンは、臭くなりやすいので私は使っていませんが、汗をかきにくい高齢者には、ブレスサーモよりいいかもしれません。

これは、どういうことかと言いますと、行動中は、速乾性を重視し、就寝中は、保温性を重視するということです。ただし、下着の性能は、各人の状態によって個人差があります。ブレスサーモが、ダメという人もいますし、マイクロファイバーが、ダメという人もいます。皮膚がやられたり、汗をかかないために保温効果がでなかったりするので、山に行く前に実際に着てみて本人が確認してみないとダメです。

ザックは、最新型のものは、本当に良い物が多いです。軽いザックが良い人は、よけいな物がついてないものなら、軽いザックになります。ポケットや何やらが付いていると、重くなります。但し、今はザックカバー付のザックがありますので、この場合は、多少重くてもザックカバーの携帯が不要なので総体的に軽くなっていますし、ザックの容量もそれだけ広く使えます。

靴も軽くて良い物がでてきました。靴だけは、一般論ではかたずかないので登山ショップでアドバイスしてもらってください。最近はゴアテックスの靴も多くなりました。しかし、ゴアの靴は、一度ぬれると、とてもやっかいです。ゴアのスパッツで濡れないようにしてください。そして靴下は、金をかけるべきところで、ウールの良い物を履くと、足が濡れても全く気になりません。また、乾きもよいです。そして疲れにくい。最近は、衝撃吸収剤を使ったソールがあり、それだと膝が痛まないので下山が楽になります。


■登り方について

 トムラウシ山は、コースタイムが長いですから、早朝の出発が良いでしょう。日の出の前くらいに宿を出るのがベスト。私なら薄暗い頃に出ます。そして出発前には、かならずバーム・アミノバイタルを飲む。そして食事とは別に、4時間おきにバーム・アミノバイタルを飲む。最初の30分が一番きついですから、最初は、ゆっくりめに出発すると良いでしょう。そのうちペースがつかめます。登りは、大食いを避け、小まめに食事と水をとります。水のかわりにバームウォーターを飲むと、かなり楽に上れますよ。休憩中は、地図とコンパスで位置を確認すること。そして等高線を見ながら次の作戦を考える。頭を使うことも体を疲労させないコツです。


■最後に、
トムラウシ山は、決して難しい山ではありません。
天気さえよければ、ファミリー登山も可能な山です。
悪天候を無理して登るから事故になる。

あと、登山で楽しいのは
計画と準備ですよ!


いろいろ作戦をねるのが楽しいのです。
自分で調べて登山ショップでアドバイスをもらい
ギアを買いそろえつつも本番前に
いろいろ実験する楽しみくらい愉快なものはありません。
こんなに楽しいことを人まかせにしてはなりません。
汗かきの人と、汗をかかない人では下着の選び方が違いますから。


つづく。

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posted by マネージャー at 17:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本白根山ハイキング

本白根山ハイキング

お盆になって梅雨明け。
もう、異常気象ですね。
おかげで、今年は、客の入りがさっぱしでしたよ。
まあ、そんなこといいとして、
みてください、良い天気でしょう。

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天気が良すぎて日傘が必要なくらいでした。

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参加メンバーは、外国の方の一人を除いて全員女性。

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さすがにコマクサはおわりかけ。

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これはミヤマモンキ。
超貴重なチョウですね。

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つづく。

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posted by マネージャー at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 万座・白根山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あさまやまの鳴く頃に07

あさまやまの鳴く頃に07

 ヘルパー小林さん。
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 どうもチョコレートホイップが好きらしく、
 デザートの残りカスのついたボールをジーッと見ている。
 で、ボールを洗おうとすると

「食べていいですか!」
「いいよ」

 で、数日後、ヘルパー小林さん、なかなか食事に行かない。

「なにグズグズしてるのかなあ」

と思ったらデザート用のチョコレートホイップが、
へばりついているボールをジーッと眺めている。

「分かった分かった、残しといてやるから、とっとと飯くいな」

で、数十分後に皿を洗いタイムになると、
皿を拭き拭き、チョコレートホイップが、
へばりついているボールをジーッと眺めている。

「もう、皿ふきはいいから、これ食ってろ!」

そんなに好物なら毎日作ってやればよかった。

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つづく。

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posted by マネージャー at 02:21| Comment(4) | TrackBack(0) | ヘルパー物語2008− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あさまやまの鳴く頃に06

あさまやまの鳴く頃に06

 ヘルパー麻生さん。
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 昔、フランスに行っていたらしい。
 フランスのワインと料理にあこがれて。
 しかも、三つ星レストランで食事もしたらしい。
 すごいですね。

「いくらかかりました?」
「4万円くらいかなあ、ワインを別にして」
「・・・・」

 すげー!

 こう言ってはなんだが、軽井沢の4千円のコース料理に
 びびっている自分が情けなくなった。
 もし仮に宝くじが当たって3億円が手に入ったとしても
 私は、牛丼を食べている可能性がある。
 せいぜいスシローの回転寿司が関の山。
 貧乏性は、死ぬまで直らないでしょうね。

 もちろん御仕事で軽井沢の4千円のコース料理を食べることはありますが、それは御仕事ですからね。味とレシピを盗むために出かけるんであって、決して趣味で食べるわけではありません。あと、嫁さんの料理の腕を上げさせる目的もあります。美味いものを喰わせないと、料理の腕があがりませんから、わざわざ評判の料理を食べさせに行きます。宿屋をやってなければ、外食しても牛丼並がいいところだったでしょう。

 話は変わりますが、実は、ヘルパー麻生さんと私の
 年齢差は、そんなにありません。
 歳が近いんですよね。

 で、両方ともユースホステル大好き人間。
 昔からユースホステルを使って旅をしてました。

 けれど進化の枝分かれによって、
 ヘルパー麻生さんはフランスへ!(上品)
 私は、アウトドアへ!(下品)

 どうりでヘルパー麻生さん、上品だと思った。
 ヘルパー小林さんも、上品だし。
 今年のヘルパーさんたちは、なにか上品です!

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つづく。

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posted by マネージャー at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘルパー物語2008− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする