上高地から横尾までの道は、さかんに工事を行っています。
そのために川原に仮設道路ができてたりします。
私たちは、この仮設道路を通って横尾に向かいました。
写真の真ん中に写っているのが私です。
そして対岸には明神岳や穂高が迫っています。
その美しい山容は、湖沼にも写ったりします。
途中、道ばたに動物の糞が、
それも赤い糞がたくさん落ちていました。
しかも、草むらではなく岩の上にある。
それも消化されない赤い実が。
不思議に思ったので、糞を、じっくり観察してみましたらイチイの実(タネ)でした。これには驚きました。イチイのタネは毒だからです。その毒を消化せずに糞として出す。つまりタネを噛み砕かずに食べて糞として出せる野生動物は、
ニホンザル
しかいません。
で、周囲をみたら、いるわいるわ・・・。
あちこちにニホンサルが。
もちろんイチイの木もたくさんあるので、
イチイの木を見上げると、やはりいました。
せっせと、イチイの実を食べています。
小猿もいっぱいいて、
群れでターザンのように実を食べています。
しかし、これは自然に詳しくないと、
見落としそうな光景です。
というのも、登山客の大半は、この光景に気がつかずに通り過ぎてしまうからです。おそらく周りの景色が綺麗なので、野生動物まで気が回らないのか、それとも山登りに夢中で気がつかないのでしょうね。まあ、分かります。私も若い頃は、そうでしたから。
つづく。
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