2009年11月20日

カスターニエ

カスターニエの紹介。

今日は、カップルで行くとお得な店を紹介。
新軽井沢にあります。
アトリエドフロマージュ軽井沢店の向かいにあります。

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 その名もカスターニエ。ドイツ語で「トチの木」という意味です。1982年に当店がオープンしました時に近所に住むドイツ人宣教師のステッカさんが名付けたらしい。

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 実は、ドイツでは街路樹に栃ノ木が多いんです。飾りにもトチの実を使います。テーブルコーディネートにトチがよく使われるのです。私とドイツ旅行で何度も目撃しています。それが軽井沢の緑をイメージさせるからカスターニエと名付けたらしい。

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 さて、この店を紹介した理由は、カップルで食べると、かなりリーズナブルな値段になるからです。例えば、カップルコースAの場合、2人で3980円でコース料理が食べられます。それも、かなりお腹いっぱいになります。

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 しかし、おすすめはカップルコースB。こちらは、2人で5250円ですが、これだと、かなり豪華なメニューがでてきます。一人当たり3000円以下で、かなり豪華な食事になるのです。ただし、メインによって値段が上下しますが。

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今日は、カップルコースBを紹介します。
まず、出てきたのが、高原サラダ。
かなりの量です。これだけで、お腹いっぱいになりそう。
サラダは、高原野菜のサラダ or シーザーサラダから選べます。

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かなりの量ですが、カップルだと便利。
男が大量に食べて、女性が少し食べればいい。
カップルには、そういう便利なところがあります。
もちろん、取り皿も毎回かえてくれます。

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これは前菜。
こいつもでかい!
スモークサーモンのカルパッチョ。バルサミコ酢風味。
単品なら1000円以上するでしょう。
前菜も3種類から選べます。
サーモンのカルパッチョ、カプレーゼ、タコのガリシア風など。
私たちは、サーモンのカルパッチョを選びました。美味しかったので、味を盗んで北軽井沢ブルーベリーYGHのメニューに加えています。

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次にピザがでてきます。ピザは、下記から選びます。
 マルゲリータ
 アンチョビ&ガーリック
 ベジタブルピザ
 ソーセージとオリーブ
 テリヤキチキンのピザ
 エビとベーコン

私たちは、アンチョビ&ガーリックを選びましたが、これが大当たりでした。大きさは、ラージサイズです。嫁さんが、2切れ食べ、あとは私が平らげましたが、このピザが一番美味しかったかもしれません。この店は、ピザのレベルが高いですね。

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そして溶岩焼きグリル。溶岩を真っ赤に熱し、その輻射熱でふっくらジューシーに香ばしく焼き上げたメイン料理です。脂が落ちるのでとってもヘルシー。メインは、4種類ありますが、どれを撰ぶかで値段が変わってきます。

ハーブ鶏のグリル ¥5250
ブラックタイガー海老のグリル ¥5420
榛名豚のグリル ¥5600
リブロースステーキ ¥6200

私たちは、一番安い、ハーブ鶏のグリルを撰びました。
で、出てきたのがこれです。

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これを見てボーゼンとなりました。
200グラムのハーブ鶏が、2枚。
30センチ皿にのっかっているではないですか。合計400グラム。
味は、さっぱり薄味。


で、最後にデザート。

りんごのタルト
チョコレートのタルト
マンゴーラッシー
濃厚ソフトクリーム
パンナコッタ
ガトーショコラ
アフォガート

から撰べます。
嫁さんは、軽井沢らしく、りんごのタルトをチョイス。
リンゴの風味がきいていました。
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私はパンナコッタ。
こいつは絶品でした。

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料金は、手頃だし、グリルの腕は確かだし、店の雰囲気は最高です。この値段で、このレベルなら文句ないでしょう。一品料理でたのむこともできますが、コースにした方が、値段がお得なのは確かです。


〒389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東23-2
tel 0267-42-3081
http://www.kastanie.co.jp

つづく。

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posted by マネージャー at 21:34| Comment(3) | 新軽井沢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大江戸実々奇談 35話 非人に落ちし者物藷りの事

大江戸実々奇談の紹介・最終回

これで最終回としておきます。他にも面白い話がいっぱいあるのですが、きりがないので、このあたりで切り上げようかと思います。今回は、裁判の話、弁護士の話、詐欺の話、障害者の話、武士の話、どれにしようか迷ったのですが、非人の話にしました。江戸時代のリアルな非人の話も、知っておいて損はないと思いますので。読むと、非人についての意外な側面に驚かされると思います。これが事実なら、今までのイメージを一変させなければなりません。大江戸実々奇談には、そういう話がいっぱい詰まっています。


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第三十五話 非人に落ちし者物藷りの事

 文化七年の事です。
 芝浜姶町一丁目に、大工の親分と、弟子三人がいました。弟子の中でも喜八は、とにかく怠け者で、博奕の毎日で、終いには夜逃げしてしまいました。親方と弟子たちは、親許を始め、仲間うちなど心当りを探しましたが行方知れず。あきらめて、四、五年がすぎました。

 ある日、大工たちは、川崎大師へ参詣するために鈴ヶ森を通りかかると、喜八そっくりな男が、菰を纏って乞食の姿をしているのを見つけました。

「もし、そなたは喜八にてはあらざるや」
「・・・」
「不思議な巡り合わせなれど、その姿は、どうしたことか?」
「面目なき次第なれど、お懐かしゅうございます。親方の意見も用いず遊び暮し、かかる姿となりましたが、いまさら、後悔しても・・・」
「それにても、これまで、どうやって暮らしてきたのだ?」
「・・・」
「今まで何してたんだ?」
「面目ない、それだけは御勘弁を」
「言いたくないのか?」
「御勘弁を」
「じゃ、どこに住んでるかだけでも教えてくれ」
「・・・」
「それくらいは、いいだろう」
「へい」
「住まいは、どこだ」
「品川の松右衛門の長屋に住んでいます。これだけで、勘弁してください」
「わかった」
「・・・」
「では、さらば、いずれお会い致さん」

 こうして親方と弟子たちは別れたのですが、喜八の変わり果てた、哀れな姿にみんなに同情の心がでてきました。

「あわれだなあ、あんな乞食姿になってしまって」
「身からでた錆びとはいえ不欄ですね」
「このまま見捨てて置くわけにはいかないなあ」
「奴には、他にも友が大勢いることだし、みんなで金を出し合って、せめて綿入れの服一つもこしらえて渡すか」
「そうですね、そうしましょう」

 彼らは、川崎大師へ参詣致し、日暮頃に浜松町へ戻り、さっそく、この事を、親方や、知り合いへ話し、少々ずつ銭を集め、三分余り集めました。一両は四分ですから、0.75両ほど集まったことになります。文に換算すると3000文。けっこう大金が集まりました。江戸時代の庶民たちは、けっこう人情があったようです。この三分で新しく木綿の布をあつらえ、綿入れの服を完成させ、みんなで品川の松方衛門の家を尋ねていきました。哀れな喜八の喜ぶ顔をみるために。

 しかし、行ってみて仰天しました。
 喜八の住む地域は、スラムではなく新築の立派な造りの家ばかりだったのです。
 その長屋の入口の小屋蕃に
「喜八と申す者の住まいはどちらでしょうか?」
と訊ねると、小屋のもの訝り顔に両人を見つつ
「四、五軒先に高張提灯の出している宅がある。そこだ」
と指さすので、行ってみると、また仰天することになりました。

 入口には、玄関がありました。戸や障子なども新しく、部屋の中は新しい備後表の畳を敷き、奥に六畳敷外一間もあり、これは間違いかと惑いつつも、
「御免ください」
と、ご挨拶をすれば、女房らしき女性が、切立ての結城木綿の綿入れを着て現れました。帯は、綾織の高価な美しい帯を締めていました。

「どちらさまでしょうか?」
「芝辺より尋ねてきました。。昔の友だちです。喜八どのに会いたいのですが」
「わぎわざ有難とうございます。唯今、少々用事がありまして、近所へ参りしが、ほどなく帰るはずです。まずは、お上り下されかし」

 部屋にあがると、また仰天しました。
 座敷の様子は、ちょっとした富豪の家にもひけ劣らなかったからです。
 喜八の女房は、火打箱を持って来て
「タバコでも一服召し上り下さい」
と言ってきました。

「よろしければ、煙草盆を御願いできますか?」
「友様ならば御免下さるべし」

 江戸時代では、非人の煙草から煙草の火をもらうのを嫌がっていました。
 だから、喜八の女房は、火打箱を持って来てきたのですが、
 喜八の仲間たちは、あえて
「よろしければ、煙草盆を御願いできますか?」
 と言ったわけです。

 俺たちは、非人かどうかは、関係ない。
 喜八の友達であり、
 その喜八の奥さんなのだから、
 奥さんの煙草から、
 煙草の火を移してもらいたいと主張したわけです。

 この事実は、江戸時代であっても、
 非人差別を断固拒否する人たちがいたということを意味します。


 暫くして、喜八が帰りました。
 ここで、また仰天させられます。
 喜八の姿は、新しい木綿入れを着ており、
 羽織を着て、髪型もビシッとなっていたのです。
 ボーゼンとなっている旧友の前に喜八は座り、
 丁寧に挨拶致しました。

「よくぞお尋ね下され、手前、誠に嬉しき限りです。先日お目にかかりしところは、往来のこととてろくろくお話も出来かね、たいへん失礼致しました。むかしの馴染とて心におかけ下され、返す返すも有難とうございます」

 旧友たちは、持参してきた綿入れの服を出しそこねてしまいました。
 そして、世間話をしつつ、この謎について質問しました。

「前にあったときは、乞食の身なり。しかし、こんなに結構な身分いるのは、どういうことか?」
「実は、非人に落ちてより半年も過ぎぬ間に、少々小口もききける故、この小屋の小頭に取り立てられました。そして、このように贅沢をさせてもらっていますが、然りながら、仲間の規定にて、時々は先項の姿で物乞いに出ることになっています。これも、この世界のルールというものです」
「・・・」
「もし、あのまま大工をやっていても、せいぜい裏店にて食うや食わずに等しき暮だったでしょう。こんな贅沢な暮らしは、一生かかってもできなかったでしょう。けっこうな身分に見えるかもしれません」
「・・・」
「しかし、非人に落ちると、氏神様へのお供えができません。これは、悲しいです。今はあきらめていますが」
「・・・」

 これには旧友たちも、慰さめる言菜もなく、
 しばらく雑談などを交わし暇を告げ、
 心尽くしの綿入れを秘かに持ち帰りました。


(大江戸実々奇談 35話 文章は現代語に、私流に意訳してあります)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この物語で一番悲しいことは、
 心尽くしの綿入れを、
 渡せなかった
 貰えなかった
 ことかもしれませんね。


 そういう意味で、物質よりも
 心の温かさの大切を著者は訴えたかったのかもしれません。

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つづく。

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posted by マネージャー at 02:04| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

科学技術予算を削って良いのか?

行政刷新会議「事業仕分け」
第1ラウンド終了 概算要求の削減額、4,380億円余りに

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00166788.html

尾立参院議員は
「いったん廃止をさせていただくという結論に、落ち着かせていただきたいと思います」
と述べた。
説明者が
「今のちょっと、結果についてご質問させていただきますか」
と話すと、進行役は
「結果についての質問は受けつけません!」
と、質問を遮る場面もあった。
(11/18 06:50)


事業仕分けについて


 行政刷新会議の、仕分け人の中に民間人がたくさん含まれている。
 予算は法に基づいて作られるもので、
 法的資格のない民間人がこれを削れと言う根拠はどこにあるのか?
 それをそのまま認めるとしたら法治国家の意味がなくなります。

 しかも、仕分け人の民間人がいる。
 外資系の米国人もいる。
 外資系も含めて民間人は普通は利害関係がある。

 たとえば、この予算を削って、
 日本のこの部分が成長できなくなったら、
 喜ぶ国もあるかもしれない。


 その民間人が今、仕分けている予算について
 利害関係を持ってないことが必要だが、
 持ってないという証明は可能なのか?


 あと科学技術予算ですが、科学技術というのは、すぐ結果が出ません。しかし試行錯誤を繰り返し、数々の失敗の上にあるのが科学技術。それなのに今、結果が出ないからといって切るというのは、むしろこの日本の力を貶めて、日本は科学技術立国しかないのに、その未来を断ち切るんじゃないかと、心配するのは私だけでないでしょう。

 民間はすぐに利益を出さなきゃいけない。だから、科学技術のような時間がかかるもを国家がやるのであって、私たちは、そのために税金を払っている。それが国家の役割であり、戦後の高度成長は、官民一体になって、それを行ったから今の日本があるのだと思います。


つづく。

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ラベル:行政刷新会議
posted by マネージャー at 00:39| Comment(0) | ニュース・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする