浅間高原ウィンターフェスティバルの星空鑑賞会で、
「冬の満月なので今日は1年で一番夜が明るくなる日です。ですから深夜0時に浅間山の写真を撮りに行ってください。すばらしい映像が手に入りますよ」
と締めくくったのですが、それを聞いたうちの御客様が、さっそく23時頃に浅間山の写真を撮りに行きました。
みんなやる気がありますね。
さて、どうして、1月の満月の夜が、1年で一番明るいかといいますと、理由は幾つかあります。これはウィンターフェスティバルの星空鑑賞会で解説してなかったので、ちょっと説明しておきましょう。
1.地球の地軸が曲がっているため
夏は、太陽が低くしか上がらないのは、誰もが知っていると思います。地球の地軸が曲がっているためです。そのために月は、逆に空高く上がるのです。つまり、満月の照射が最も強いのが、12月末から1月にかけての満月なのです。
2.1月は1年で一番地球が太陽に近い
地球は、太陽の周りを回っていますが、楕円でまわっています。そして1月が1年で一番地球が太陽に近いのです。つまり満月の照射も一番明るいわけです。
3.2010年の1月30日は、月が一番地球に接近している
月も地球の周りを回っていますが楕円でまわっています。そして1月30日が一番地球に接近していました。つまり満月の照射が一段と明るいわけです。
4.最期に積雪があること。
最期の理由は、1月の積雪です。地球上の雪が月光の明かりを反射して月を照らすのです。それがまた浅間山を照らします。つまり、雪のある時は、余計に明るいんですね。
他にも、理由はたくさんありますが、難しくなるので、
このへんで切り上げて、本当に明るいのか見てみましょう。
明るいですねえ。
凄く明るい。
車で走ってもライトがいらないくらいです。
あと、面白いのは、こんなに明るいのに星が見えること。
これはオリオン。
そしてシリウス。
北斗七星。
明るいですね。
記念撮影をとってみました。
明るいです!
バックに浅間山。
フラッシュ無しです。
星といえば、満天の星ばかり追いかけがちですが、
実は、こういう満月の明るい時も、素敵なんですよね。
意外に知られていませんが、プロ向きの天文観察の時期なのです。
浅間高原ウィンターフェスティバル2010の星空鑑賞会では、
これをテーマに、月と火星の話をしようと思ったのですが、
せっかく宗次郎さんがオリオンネタをだしてくれたんで、
前半は、オリオンネタを使いました。
私は、星の話をしだしたら、1時間でも2時間でも夢中で
しゃべってしまうので、御客様が首を痛くしないように
10分いないに終わらせるようにしています。
でも、気がついたら、いつもオーバーしちゃうんですけれどね。
つづく。
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