2010年03月06日

私の小学校時代を思い出した9

私の小学校時代を思い出した9

 つづきです。今回は、小学館と学研と月刊誌についてです。

 昔の小学生のあって、今は滅びてしまっている物は、小学館の小学○年生と、学研の科学と学習と、月刊誌の漫画。この3つです。小学館の小学○年生と、学研の科学と学習は、誰もが知っているかと思いますが、月刊誌の漫画を知っている人は、案外少ないかも知れません。


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 漫画と言えば、今は、少年ジャンプ・少年マガジン・少年サンデー・少年チャンピオンといった週間誌が主力なのですが、昔は違っていました。小学生が毎週、漫画雑誌を買えるわけがないからです。せいぜい月に一冊ぐらいしか買えなかった。そうなると、月刊誌の漫画雑誌を買うことになります。具体的に言うと、少年・少年ブック・冒険王・少年画報といった月刊誌です。

 これが週間誌の少年ジャンプあたりと、どこが違うかと言いますと、漫画だけでなかったところです。テレビの特撮物や、アニメとコラボも行っており松本霊士の宇宙戦艦ヤマトなんかが連載されており、ドキュメンタリーや小説なんかも掲載していたのです。しかも掲載漫画の大半が、テレビアニメやテレビ特撮ものになっていました。

 少年ブックだと、ビッグX・スカイヤーズ5・遊星仮面・怪奇大作戦・戦えマイティジャック・宇宙エース・マッハGO!GO!GO!・光速エスパー。冒険王だと、夕やけ番長・どろろ・サイボーグ009・宇宙猿人ゴリ・仮面ライダー・快傑ライオン丸。少年だと、鉄腕アトム・鉄人28号・忍者ハットリくん・怪人二十面相。少年画報だと黄金バット・赤胴鈴之助・怪物くん・マグマ大使・キックの鬼など。

 そのために大量の付録がついていたんですね。豪華10大付録付きなんて、普通に付いてて怪獣図鑑とか、組み立て付録がついていた。それが雑誌にはさまっていて、紐で分厚く梱包されていました。それをほどいて付録を組み立てるのが、当時の子供にとって、とても楽しみなことでした。


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 付録と言えば、小学館の小学○年生にも、付録がいっぱい付いていて、分厚く紐でしばってありました。そして、それらの付録は、全て紙製でした。紙でないと雑誌あつかいされないので、書店に安く配送できなかったのですね。

 それはともかくとして、当時の子供たちは、喜々として付録を組み立てたものです。私も毎回、付録が漫画より楽しみで、いろいろ組み立てたものです。印象的だったのは、怪物くんの貯金箱。紙で作った怪物くんの手に10円玉をのせると、その重みで怪物くんが、貯金箱に10円玉をいれてくれるという優れ物でした。

 しかし、今から考えてみると、紙でできた貯金箱という点で、貯金箱になってないような? だって誰でも簡単に壊せて盗めますからね。あと、東京タワーも作くりましたね。これは大変だった。ハサミとノリで少しづつ組み立てました。


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 最後に科学と学習。

 小学校の時に学校で買いました。本屋さんが毎月売りにきていて、廊下で買った覚えがあります。こっちの付録は紙ではなかったので、嬉しかった。

 私は、科学と学習の両方を買ってもらっていましたが、科学だけ、学習だけの子供たちも多く、科学派・学習派で2大派閥に別れて抗争していましたね。だいたい男の子は、科学派で、ゲルマニュウムラジオを造ったり、いろんな実験をして遊んでいました。

 学習派の人たちは、もっぱら勉強の付録が多くて、それを真面目にやっていました。一番感動した付録は、1年生の時についていた自動計算機。足し算と引き算しかできませんでしたが、電話のようにダイヤルを回すと、答えがでてくるのです。電卓が無かった時代だったので、本当に感動したものです。


 と、ここまで書いて気がつくのですが、昔の小学生は、付録で何かを作ることに熱中してたということです。そして、そういう雑誌が、全て廃刊になってしまったという事実。


 子供たちに、モノを作ることをメインにした付録を提供した雑誌が、全て廃刊になってしまっているのですが、それでいいんでしょうかね?



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つづく。

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posted by マネージャー at 00:18| Comment(5) | 教育問題を考えてみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする