佐藤「ユウちゃんは何処の出身?」
ユウ「生まれも育ちも和歌山県和歌山市です」
佐藤「あ、それでお土産が梅干しだったのか」
ユウ「和歌山名物です」
ところでユウちゃんは、ゲストハウスをやりたいらしい。ゲストハウスというのは、主に外国人が宿泊するユースホステル形式の宿で、京都を中心に大人気です。ユースホステルよりもゲストハウスに泊まる外国人の方が多いくらいです。
佐藤「で、どこでゲストハウスをやりたいの? やっぱり和歌山?」
ユウ「迷っているんですが、関西のどこかで開業しようかなと」
佐藤「関西かぁ」
ユウ「でも奈良は御客さんが来ないらしいんです」
佐藤「どうして?」
ユウ「奈良・京都・大阪は接近しているので、どこに泊まっても大差ないんです。そうなると、有名どころの京都を宿泊先に選ぶ人が多いんです」
佐藤「奈良の方がいいと思うんだけどなあ」
ユウ「奈良いいですよね?」
佐藤「人も少ないし、飛鳥地方は雰囲気出てるし」
ユウ「ですよね」
佐藤「ところで、一人じゃ宿出来ないと思うけれど」
ユウ「一人でやる予定です」
佐藤「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?」
(そんなバナナ!)
佐藤「一人で?」
ユウ「一人で」
佐藤「彼氏はいないの?」
ユウ「いません」
佐藤「募集は?」
ユウ「・・・・」
佐藤「一人じゃ大変だよ」
ユウ「女友だちとやろうかなぁ」
佐藤「うーん、女どうしが一緒に宿をやるパターンは、無くは無いけれど、たいてい数年後に分裂解散しているなあ」
ユウ「そうなんですか?」
佐藤「男同士が一緒に経営しているペンションならけっこう長く続いているところが多いけれど」
http://www.reaale.com/
佐藤「ひょっとして男嫌い?」
ユウ「そんなことないです。そういうふうに見えますか?」
佐藤「いや、見えるわけではないけれど」
ユウ「・・・」
佐藤「女一人だと、たいへんじゃない? だって、どんな人が泊まるかわからないんだよ?」
ユウ「だから女性専用のゲストハウスをやりたいんです」
佐藤「あ、なるほど、それはいいかも!」
佐藤「・・・(やっぱり男嫌いなのかなあ?)」
ユウ「・・・(そんなことないです)」
つづく。
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ラベル:ユウ物語 第弐話 わかやマイマイ