2010年08月10日

暮坂峠ハイキング

暮坂峠ハイキング

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大正11(1922)年10月20日、若山牧水は草津から沢渡温泉へ向かう際に、暮坂峠の素晴らしい景観に感動し、『枯野の旅』を残しました。昭和32(1957)年、町田浩蔵氏を中心に、牧水を敬愛する人々が詩碑を建てました。

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 「枯野の旅」が刻まれた碑の上に、マントを羽織った旅姿の牧水像は、西常雄氏(新製作協会)の作品です。この詩碑は、暮坂峠のシンボルとして、訪れる人々の深い感動を呼んでいます。
 こうして毎年10月20日には、牧水詩碑保存会員が中心となり、「牧水まつり」が行なわれています。この時期の暮坂峠は、から松や落葉樹の紅葉が素晴らしく、観光客にはナメコ汁がサービスされ、野趣豊かな中で、在りし日の牧水を偲びます。

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 枯野の旅  若山牧水

 乾きたる
 落葉のなかに栗の實を
 濕りたる
 朽葉(くちば)がしたに橡(とち)の實を 
 とりどりに
 拾ふともなく拾ひもちて
 今日の山路を越えて來ぬ

 長かりしけふの山路
 樂しかりしけふの山路
 殘りたる紅葉は照りて
 餌に餓うる鷹もぞ啼きし

 上野(かみつけ)の草津の湯より
 澤渡(さわたり)の湯に越ゆる路
 名も寂し暮坂峠

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つづく。

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posted by マネージャー at 16:22| Comment(0) | 六合村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神戸牛黙示録 その5

神戸牛子さんは、今日も平常運転。

「スペイン留学した理由は、第2外国語がスペイン語だったの?」
「いえ、違います。うちの大学には、第二外国語が無いんです」
「じゃ、独学でスペイン語?」
「はい」
「すごいねえ、よくスペインの大学の授業がわかったねえ」
「いえ、わかりませんでした」
「はあ?」
「分からないんで、単位をあきらめかかっていたんです。何いってるんだか、さっぱり分
からないので」
「だよなあ、言葉、わからなかったら、どうしようもないよなあ」
「なので試験の時も、全くあきらめていたんです」
「ふーん、じゃ、単位おとしたんだ」
「それが、隣に座っている人たちが、カンニングさせてくれたんですよ」
「え?」
「スペインの人たちは、親切なんです」
「それって、親切なのか?」
「そうなると欲がでてくるじゃないですか、あきらめてた単位がモノになるかもしれない
と」
「・・・・」
「でも、せっかくカンニングさせてもらっても、字がきたなくて分からないんです」
「・・・・」
「だから、この字は、何と書いてあると小声で聞いたりしました」
「先生にバレるだろう」
「バレバレでした」
「そりゃ声出したらバレるわ」
「声も何も、最前列なので、先生の目の前でカンニングしてますから」
「なーんや、それ!」
「先生も、親切な方ですよね」
「それって親切なのか? で、単位はとれたんかい」
「とれました」
「なんちゅう、いい加減な大学じゃ。まるで日本の大学と一緒じゃないか。で、カンニン
グさせてもらった人は、君の友だちか何かだったの?」
「いえ、全く知らない人でした。で、お礼を言おうと思ったら消えていなくなっていまし
た。こういうのって無償の行為なんでしょうね」
「おい!」



つづく。

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posted by マネージャー at 15:57| Comment(0) | ヘルパー物語2008− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする