2010年12月27日

カレーライスとライスカレー

御客さんにカレーライスとライスカレー。
どっちが正しいのか聞かれてしまった。
こんなことを聞かれるようになるとは。
ちょっとショックでした。
この答えは、私より上の年齢の人なら誰でも知っています。
しかし、私の弟は知らない。
うちの嫁さんも知らない。

昔は、ライスカレーと言ってました。
カレーライスとは言わなかったのです。

皿に御飯を盛り、その上にカレーをかけたものをライスカレーというのです。
ところが、1970年以降に、カレーライスというようになった。

カレーライスとは、ライスとカレーが別々になっているもので、
テレビコマーシャルで、ちょっとリッチぽいカレーに見えていました。
これがカレーライスです。

とは、言うものの、最後には御飯にカレーをかけるわけですから、
カレーライスも、ライスカレーも、所詮は一緒なのです。

しかし、決定的に違うのものがあります。
1980年以降にでてきたカレーです。
カレーの登場によって

「今日はカレーだから」

と言われたら、ライスカレーまたはカレーライスが出てくるとは限らなくなった。
ナン(パンの一種)、チャパティ(これもパンの一種)が出てくる可能性もあったからです。


12sb.jpg


ちなみに日本ではじめてカレーが紹介されたのが明治5年。
たった12年で日本中に広まり
明治17年には「仕出しいらずの女房の気転」
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/849042
に掲載されるまでになりました。

当時、カレーはイギリス料理で、C&B社 クロス・アンド・ブラックウェル(Crosse & Blackwell)のカレー粉を輸入して作っていました。しかしS&B エスビー食品株式会社が、1923年(大正12年) 日本初の純国産カレー粉を作りました。ソース屋の店員だった山崎峯次郎が苦難の末に完成させたと言います。

つづく

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posted by マネージャー at 20:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 2012以前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする