2011年03月16日

京都に遊びに行くのは不謹慎ですか?という都民の方からの質問

都民さんからの質問

以下、引用です。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
京都に遊びに行くのは不謹慎ですか?という都民の方からの質問
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−以上、引用終わり


これは、私の個人的な考えですが、不謹慎ではないと思います。
というのも、京都は電力が足りているからです。

むしろ、それによって東京の消費が減り
電力が減るわけですから、
私は、むしろ良いことだと思いますが、いかがでしょうか?

ただし、移動手段は、車をつかわず、電車の方がいいですよね。
あと、ラズベリーYHの曽原マネージャーによれば、
東海道新幹線は大混雑ですが、
上越新幹線はガラガラだったそうです。
節電のために、上越新幹線の本数は、もっと減らした方がよくないですかね?


あと、被災者の受け入れも、電力の足りている西の方で、どんどんやってほしいし、
このさい西日本は、東日本の分まで頑張って工場をフル稼働してほしいと思います。
他の皆さんは、どう思われますか?


つづく

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posted by マネージャー at 17:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

静岡県東部で発生した地震では、静岡県・山梨県のユースホステルに被害は無し

日本ユースホステル協会から情報が入りました。
3月15日22時30分に静岡県東部で発生した地震では、
静岡県・山梨県のユースホステルに被害は無いそうです。


今後も、情報収集につとめます。

しかし今回、日本ユースホステル協会は、よくやっていると思います。


001wwwdx.jpg



以下、日本ユースホステル協会より---JYH事務局---
http://www.jyh.or.jp/tohokukantoyhearthquake.xls
東日本大震災 ユースホステル被害状況
2011年3月16日(水)14時30分 現在

この度、東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。停電やネットワーク障害、ペアレント避難中などで、一部に連絡がついていないユースホステルがあります。ご心配をおかけいたしますが、どうぞご了承くださいますようお願いいたします。被害なしの表示は、お客様、建物、スタッフ等のすべてについて被害がないというものです。被害なしのユースホステルは概ね平常どおり営業を行っていますが、詳しい状況については各ユースホステルにお問い合わせください。余震が続きますので、ご旅行の際はくれぐれもお気をつけください。近畿地方以西のユースホステルは被害ありません。平常どおり営業中ですので、ご利用を心よりお待ちしております。

※3月15日22時30分に静岡県東部で発生した地震につきましては、静岡県・山梨県のユースホステルに被害はありません。


北海道
稚内ユースホステル 被害なし。
桃岩荘ユースホステル 被害なし。
大雪山白樺荘ユースホステル 被害なし。
層雲峡ユースホステル 被害なし。
稚内モシリパユースホステル 被害なし。
美馬牛リバティユースホステル 被害なし。
美瑛ポテトの丘ユースホステル 被害なし。
イルムの丘ユースホステル 被害なし。
ろくごうふらりんユースホステル 被害なし。
なよろサンピラーユースホステル 被害なし。
美幌ユースホステル 被害なし。
サロマ湖畔ユースホステル 被害なし。
網走流氷の丘ユースホステル 被害なし。
網走原生花園ユースホステル 被害なし。
小清水はなことりの宿ユースホステル 被害なし。
知床岩尾別ユースホステル 被害なし。
摩周湖ユースホステル 被害なし。
野中温泉ユースホステル 被害なし。
厚岸愛冠ユースホステル 津波で駐車場水没するも建物に被害なし。営業中
ファンホース新冠ユースホステル 被害なし。
池田北のコタンユースホステル 被害なし。
サホロユースホステル 被害なし。
清里イーハトーヴユースホステル 被害なし。
豊郷夢民村ユースホステル 被害なし。
屈斜路原野ユースゲストハウス 被害なし。
東大雪ぬかびらユースホステル 被害なし。
釧路湿原とうろユースホステル 被害なし。
ふらのユースホステル 被害なし。
トイピルカ北帯広ユースホステル 被害なし。
夕張フォレストユースホステル 被害なし。
帯広八千代ユースホステル 被害なし。
札幌ハウスユースホステル 被害なし。
積丹ユースホステル 被害なし。
島牧ユースホステル 被害なし。
昭和新山ユースホステル 被害なし。
北湯沢ユースホステル 被害なし。
室蘭ユースホステル 被害なし。
支笏湖ユースホステル 被害なし。
ニセコ高原ユースホステル 被害なし。
函館ユースゲストハウス 被害なし。
ニセコアンヌプリユースホステル 被害なし。
羽幌遊歩ユースホステル 被害なし。
札幌国際ユースホステル 被害なし。
大沼公園ユースホステル 被害なし。
まっかりユースホステル 被害なし。
小樽ヴィラマウンテングユースホステル 被害なし。
リフォレ積丹ユースホステル 被害なし。
東北
脇野沢ユースホステル 被害なしだが停電のため営業休止。停電復旧
カワヨグリーンユースホステル 被害なし
おいらせユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物の状況不明
ひろさきユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
青森・雲谷高原ユースホステル 被害なし。停電も復旧
八幡平ユースホステル 被害なし
遠野ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。被災者、救援者の受入中。
ユースホステル末広館
陸前高田ユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物は流出した模様
花巻ならの里ユースホステル 怪我はなし。ボイラー、食器等に被害。休館中。
安比高原カムイの森ユースホステル 被害なし。被災者、救援者の受入中(長期滞在可)。
岩手県青少年会館ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。被災者、救援者の受入中。
パイラ松島・奥松島ユースホステル 津波被害甚大。再開の見込み立たず。
仙台千登勢ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。断水中、宿泊NG
メープル仙台ユースホステル 建物に多少被害。ガス以外は復旧。ボランティア宿泊を受入中。
リアス唐桑ユースホステル
道中庵ユースホステル 大きな被害なし。ガス以外は復旧。ボランティア宿泊を受入中。
エスポールみやぎユースホステル YHからの連絡なし。メープル仙台YHペアレントが視察、閉館状態。
大湯温泉黒森ユースホステル 被害なし。停電も復旧
田沢湖ユースホステル 被害なし
ユースパルあきたユースホステル 建物に多少の損害。行政からの通達により、少なくとも21日まで休館。
大曲ユースホステル 被害なし。停電・断水も復旧
つるおかユースホステル 被害なし
ひがしねベアフットユースホステル 被害なし。停電も復旧
山形七日町ワシントンホテル 被害なし。停電も復旧し通常営業中
福島県YH協会 網田会長、高橋事務局長被害なし。
吾妻高原スターハントユースホステル 食器数点割れるが大きな被害なし。通常営業可能。
裏磐梯ユースホステル ペアレント家族は無事。冬季休館のため建物の状況は不明
みさとユースホステル 怪我はなし。食器、ガラス等が多く壊れた。
会津の里ユースホステル 食器等破損するも大きな被害なし
ユースゲストハウスアトマ 営業再開。食事メニューは限られるので、詳しくはYHへ。
会津野ユースホステル 被害なし
関東
ユースホステル加波山荘 被害なしだが停電のため営業休止
筑波山荘ユースホステル 建物の被害は甚大であるも怪我人なし。
ユースホステル潮来荘 建物に被害あるも怪我人なし。
日光大谷川ユースホステル 被害なし
日光杉並木ユースホステル 被害なし
草津高原ユースホステル 被害なし
那須ハイランドリゾートユースホステル 被害なし
北軽井沢ブルーベリーユースゲストハウス 被害なし
谷川岳ラズベリーユースホステル 被害なし
九十九里浜白子ユースホステル 大きな被害なし。駐車場の地割れと食器割れ。夜避難予定
千葉市ユースホステル 被害なし
館山サンセットユースホステル 避難勧告が出たが津波なく被害なし
東京代々木ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
御嶽ユースホステル 被害なし
小笠原ユースホステル 被害なしだが、大津波警報発令中のため避難中
ひのはらユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
スカイコート小岩ユースゲストハウス 器物破損するも大きな被害なし
アンナビーチ母島ユースホステル 被害なし
東京隅田川ユースホステル 被害なし
箱根仙石原ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
鎌倉はせユースホステル 被害なし
横浜ベイサイドユースホステル 宿泊客、職員怪我人なし。建物被害なし。
富士吉田ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
河口湖ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。冬季休館終了後営業可能。
石和温泉ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
甲府ユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物の状況不明
清里ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
八ヶ岳ポニーユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
勝沼ぶどう郷ユースホステル 被害なし
北陸・信越
角米沢屋旅館ユースホステル 被害なし
清津峡温泉ユースホステル 被害なし
ユースホステル池廼家 被害なし
小木佐久間荘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
外海府ユースホステル 被害なし
佐渡ベルメールユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
佐渡白山ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
小千谷ふるさとの丘ユースホステル 被害なし
ユースホステル天香寺 被害なし。平常どおり営業中
唐島荘ユースホステル(休館中)
能登漁火ユースホステル 被害なし
金沢ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
のと皆月湾ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
福井県青年館ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
北信州観山ユースホステル 被害なし
戸隠高原横倉ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
善光寺教授院ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
富士屋ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
立科白樺高原ユースホステル 被害なし
スワコユーペンハウスユースホステル 被害なし
白馬山麓レイクサイドユースホステル 被害なしだが、警戒が必要
乗鞍高原温泉ユースホステル 被害なし
駒ヶ根ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
木曽旅情庵ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
安曇野パストラルユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
小諸ユースホステル 被害なし
上田まほろばユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
下条ランドユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
蓼科クライネユースホステル 被害なし
白馬の里シェーンドルフユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
高社山麓みゆきの杜ユースホステル 被害なし
おぶせの風ユースホステル 被害なし
入笠山湿原ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
東海
ひだ高山天照寺ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
ユースホステル郡上洞泉寺 被害なし。平常どおり営業中
飛騨古川ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
木曽路ふるさとユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
御殿場ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
天城温泉 禅の湯ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
三余荘ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
修善寺ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
御前崎ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
伊豆高原青い風ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
川根七曲宿ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
知多半島ユースホステル 15日夜の静岡県東部地震も被害なし。平常どおり営業中。
愛知県青年会館ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
あすけ里山ユースホステル 被害なし
ユースホステル太江寺 被害なし。平常どおり営業中
伊勢志摩ユースホステル 被害なし
ユースホステル熊野市青年の家 被害なし。平常どおり営業中
posted by マネージャー at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北軽井沢は大雪です。そして朝から停電でした。

北軽井沢は大雪です。
東北、大丈夫かな?

被災者の皆さん、がんばってください。
自衛隊さん、がんばってください。

今日は、朝から停電でした。
北軽井沢ブルーベリーYGHでは、御客さんのキャンセル続出もあって
ここ数日、1円も使わない毎日が続いています。
ふだんならキャンセルは、悲しいけれど今回は別です。

今は、私たちが電力・灯油・ガソリンを少しでも節約することにが、
震災の復興を助ける一歩につながります。
あと、私は、あと10日もすれば、物流が復活するとみています。

それにしても、
電気の大半をLEDに代えておいてよかった。
乾電池も、全て充電式にしておいてよかった。
うちには山道具が、ワンサカあってよかった。
食料も1ヶ月分の備蓄があってよかった。

備えあれば憂い無しですね。




つづく

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つづく

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posted by マネージャー at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤシマ作戦から「ウエシマ作戦」へ─ネットで広がる援助の輪

節電を行う行動を「ヤシマ作戦」と名付けて賛同する動きがネットで広がっているらしいんですが、こんどは「ウエシマ作戦」なる作戦が広がりつつあるらしいです。

「ヤシマ作戦」とは、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する作戦らしい。
正直いって、エヴァンゲリオンは、よくわからないので、ピンとこないです。
私の世代だと、エヴァンゲリオンじゃなくて、

宇宙戦艦ヤマト

いまの日本の状況は、

エヴァンゲリオン

じゃないでしょう!

宇宙戦艦ヤマト

でしょう。最強の音楽動画を貼っておきますから
ちょっと聞いてみてください。
この音楽こそ、今の日本の状況にぴったりです。
じわーっときます。





何度聞いても、感動する曲ですね。
この曲の題名は「無限に広がる大宇宙 」
これを聞きながら星を眺めてみてください。
自然と涙がでてくるから。





だれかコスモクリーナーをとってきてくれ。
まあ、それはともかくとして、


「ウエシマ作戦」は、気に入った!
この作戦は気に入った!


リアクション芸を芸人同士で互いに譲り合う、「どうぞどうぞ」というギャグに由来し、ダチョウ倶楽部の上島竜兵氏が元ネタになっているのがウエシマ作戦。つまり、食料品や日用品、ガソリンや灯油などの買い占めをしないで、それらの品物を譲り合おう、という作戦。

首都圏であっても、スーパーやホームセンターなどでの
食料や燃料不足の買い占めを防止するねらい。

誰だ? うまいことを考えた奴は?

つづく

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posted by マネージャー at 14:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆被災者の低体温対策 カロリー補給には何が? 答え−ココアとチョコ

ささらーさん

以下、引用です。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆被災者の低体温対策 カロリー補給には何が?

栄養補給に山で使ったアミノバイタルのパックに入ったのとか、よいでしょうか。
ウィダーみたいなゼリーのタイプの。
でも、寒いかなぁ。。。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−以上、引用終わり

いいところついてますが、最も高カロリーで携帯に便利なのは

チョコレート


です。一枚で400から500キロカロリーあります。

だから冬山やってる人は、
みんな行動食としてチョコを持っていきます。


飲料でいえぱ、ココアです。
ココアもチョコの一種です。
ただし、コツがあります。
濃くつくるのです。
2倍濃くつくると、砂糖の量が、4倍必要になり、
1杯で、400キロカロリー以上とれます。
だから、被災者の皆さんに、ココアを提供するのは良い案です。
砂糖のかわりに、ぶどう糖を使えばもっとよい。



こういう質問は、どんどんしてください。
私のような山屋にとっては、常識すぎて、
普通の人が分からないことに気がつきませんでした。





つづく

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posted by マネージャー at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

震災べんりリンク集

震災関連リンク集です。

◆炊き出しま-っぷ、緊急-避難場所(携帯対応)
http://genokita.sakura.ne.jp/googlemymaps/mymap.php

◆被災地での給水・炊き出し・物資情報共有
http://okguide.okwave.jp/guides/40782

◆救助要請、安否情報のほか、給水 ガソリン 道路 食料など
https://twitter.com/#!/tbcr_directors

◆子どもの心のケアのための(PTSDの理解とその予防)保護者向けリーフレット
http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/kokoro/index.htm

◆被災したがん患者さん向け情報
http://jcan.e-ryouiku.net/index.html

◆被災地で迷子になっているペットを登録・検索するサイト
http://sp.8745.com/

◆停電エリア検索システム(携帯/iPhone Android対応)
http://machi.userlocal.jp/teiden/

◆計画停電カレンダー
https://sites.google.com/a/creco.net/teiden-calendar/

◆「東京電力 計画停電カレンダー」をiPhoneで直接参照する方法
http://blog.toming.jp/2011/03/iphone.html

◆郵便番号から計画停電グループ検索
http://nyatta.com/rinban/

◆計画停電の前に準備したいこと
http://ideaction.ldblog.jp/archives/4204207.html

◆鉄道運行情報サイト更新状況
http://www.tetsudo.com/traffic/

◆自動車・通行実績情報マップ
http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html

◆全国版 電車列車遅延・迂回・経路に関するまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2128946041048810601

◆原子力安全・保安院緊急時情報ホームページ
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/new.html

◆福島第一・第二原発ニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/

◆内閣府−防災ボランティア関係情報
http://www.bousai.go.jp/vol/

◆宮城県災害ボランティアセンター
http://www.msv3151.net/index.html

◆省エネレシピ
http://www.food-sommelier.jp/recipe/new.html

◆自衛隊による救助状況
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/14c.html

◆地震関連リンク集
気象一般
  気象庁:http://www.jma.go.jp/jp/warn/index.html
  国土環境(株):http://www.bioweather.net/
  (財)日本気象協会:http://www.tenki.jp/
  気象等の知識サイトマップ:http://www.kishou.go.jp/know/know_sitemap.html
大雨関連
  川の防災情報(国土交通省):http://www.river.go.jp/
  雨雲レーダー:http://weathernews.jp/radar/
台風関連
  台風予想進路気象庁版:http://www.imocwx.com/typ.htm
  米海軍版予想:https://metocph.nmci.navy.mil/jtwc.php
  日本南方海上の赤外線雲画像:http://weather.is.kochi-u.ac.jp/SE/00Latest.jpg
地震関連
  Hi-net 高感度地震観測網:http://www.hinet.bosai.go.jp/index.php
  地震加速度情報の画像ページ:http://www.adep.or.jp/shindo/Screen/JFlash.html
  津波情報(気象庁):http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/
噴火関連
  火山情報(気象庁):http://www.jma.go.jp/jp/volcano/
その他
  気象実況スレ関連情報:http://newsplus.jp/~tripper/weather.htm
  Yahoo気象ニュース:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/typhoons/
  ひまわり画像・全球:http://www.jwa.or.jp/sat/zenkyu.html


NHK
http://www.ustream.tv/channel/7475111
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43018790

TBS
http://www.ustream.tv/channel/4939766
http://www.youtube.com/tbsnewsi

フジテレビ
http://www.ustream.tv/channel/4446277
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43019860

ニコニコ動画/ニコニコニュース
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43004420

【医療・救急】
●応急手当Web
http://www.hokkaido.med.or.jp/firstaid/

●【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|講習の内容について
http://www.jrc.or.jp/study/safety/

【安否情報・電話】
●NHK安否情報ダイアル…03-5452-8800 / 050-3369-9680

●災害用伝言ダイアル…171

【安否情報・携帯】
●iモード(nttdocomo)「災害用伝言板」
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi

●KDDI(au) 「災害用伝言板」
http://dengon.ezweb.ne.jp/

●ソフトバンクモバイル 「災害用伝言板サービス」
http://dengon.softbank.ne.jp/J

●ウィルコム安否情報 
http://dengon.clubh.ne.jp/
http://dengon.willcom-inc.com/

●イー・モバイル安否情報 
http://dengon.emnet.ne.jp/

【避難に関するもの】
●Googleマップを活用した「東京都内避難場所マップ」
http://bit.ly/tokyohinan

【ライフライン・交通】
●東京電力停電情報 
http://teideninfo.tepco.co.jp/html/00000000000.html
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Amazonで地震の便乗値上げ商売をやっている件

ネットで地震の便乗値上げ商売をやっている会社が何軒かあるというので、調べてみました。
で、みつけました。10倍の値段で売ってる商品を。
もちろん、目茶苦茶叩かれていました。
まったく何考えてるんですかねえ。
阪神大震災でも、同じようなことをした人がいましたが、
復興後に、その人が、どうなったか知らないんですかねえ。
おまけに
「足下見て値上げしない奴は馬鹿」
と言ってる経営者もいるらしいし。
こういう闇市商法というものは、長持ちしませんよ。

あの最強暴力団の山口組でさえ、
阪神大震災で炊き出しをして被災者に食事を配ったんですよ。
そういう状況下で、足下をみたら復興後に何が待っているか。
よーく歴史に学んだ方がいいですよ。

私たち一般人は、決して忘れませんよ。
今は、パソコンがあるんです。
証拠の魚拓をとられて、
その破廉恥ぶりを永久に曝し続けられるだけじゃないですか。

つづく

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posted by マネージャー at 03:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介12(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介12
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第13章・安全保障について

★自衛隊が出動するには?

 子供の頃、私は『ウルトラマン』が大好きでした。
 その『ウルトラマン』にこんな場面があります。少年が怪獣を発見してこう叫ぶのです。

「怪獣だ! 科学特捜隊に連絡しなくっちゃ!」

 何気ないシーンではありますが、子供の頃の私は、チョット待てよ思いました。
「自衛隊に連絡しなくていいのかよ?」
と思ったのです。

 それに科学特捜隊は、怪獣が出現すると2〜3分で駆けつけるのに、
 自衛隊はどうしてグスグスしているんだ? ぜんぜん現れないではないか。

 あれ?

 そう言えば、自衛隊に連絡するにはどうすればいいだろう?
 警察なら110番。消防署や救急車なら119番。
 けれど自衛隊の連絡先なんか聞いたことがないぞ。
 ということは、もし怪獣が現れたとしても、
 私たちは自衛隊に連絡する手段を持ってない事になる。どうしてなんだろう?

 実は、自衛隊は勝手に動けないことになっています。
 もし私たちが、
「ゴジラが現れました。何とか退治して下さい」
と連絡しても自衛隊は動けないんです。

 ゴジラでなくて、某国の軍隊が攻めてきた場合だって、震災がおきた場合だって、勝手に動いてはならないんです。自衛隊を動かせるのは、内閣総理大臣か、都道府県知事だけなんです。これをシビリアンコントロールと言います。



★自衛隊が気軽に出動できない理由

 では、どうして自衛隊は、パトカーや消防自動車のように
 気軽に出動してくれないのでしょうか? これには、きちんとした歴史的な理由があります。

 戦前の日本陸軍ときたら、全く日本国政府の言うことを聞かずに、何かあるたびに出動しては戦争を始めてしまっていました。それを反省した戦後の内閣は、自衛隊は勝手に出動できないという法律を作りました。自衛隊を動かせるのは、総理大臣または自治体の長に限られてしまったのです。

 阪神大震災では高見裕一という与党議員が、直接被災体験をし、さかんに自衛隊の出動を促しましたが、自衛隊は出動できませんでした。被災現場にいる与党の国会議員が、どんなに電話で怒鳴っても自衛隊は絶対に動かない。テコでも動かない。何故ならば、災害の時の自衛隊の指揮権は、自治体の長にあるからです。


★自衛隊の対応は早かった

 阪神大震災での自衛隊の対応は、迅速でした。
 具体的に言いますと、阪神大震災が発生してから
 9分後の5時55分に、陸上自衛隊中部方面航空隊が、
 格納庫からヘリコプターを出す作業を開始しました。
 そして、訓練と称してヘリコプター偵察を行っています。

 さらに、6時00分には、海上自衛隊も阪神基地隊で掃海艇に待機命令を出しました。
 地震の14分後のことです。
 ちなみに警察庁も、ほぼ同時刻に各都道府県に警察無線で機動隊の待機命令を出しています。
 そして、6時10分。航空自衛隊が名古屋、奈良などの被災報告を指示しました。
 地震の24分後のことです。

 そして、中部方面軍の偵察ヘリコプターからの報告にもとづいて、中部方面軍の司令官は、直ちに出動要請を兵庫県知事に問い合わせました。
 しかし、兵庫県側は「必要ない」と答えてしまいました。
 そのために自衛隊は出動できませんでした。



★かわいそうな自衛隊

 皮肉なことですが、村山内閣の社会党は自衛隊の災害派遣にさえ反対し続けてきた党でしたし、神戸を含む関西地区の自治体は、自衛隊と自治体の共同防災訓練が、一度もなく、自衛隊が出動要請されても、自衛隊は何もできない状態でした。

 例えば自衛隊は、どこに寝泊まりすれば良いのか?
 どうやって現地に向かえばよいのか?
 補給の確保は?
 物資輸送ルートは?

 自衛隊が勝手にやってやってよいのならいいのですが、残念ながら自衛隊の指揮権は地方自治体が握っています。シビリアンコントロールというのは、県知事が自衛隊の指揮権を握っているという事なんです。自治体が自衛隊を指揮下に置いて自由自在に使いきることなんです。ですから自衛隊は勝手に動けない。それで自衛隊はマゴマゴしてしまった。

 サンダーバードやウルトラマンじゃあるまいし、勝手に自衛隊がやって来て、勝手に人命救助を行って、さっそうと去って行く訳がないじゃないですか。そういう事では、太平洋戦争のような事になるかも知れないから、自衛隊はシビリアンコントロールされてるんです。

 災害の時の自衛隊の最高司令官は、あくまでも自治体の長なんです。
 けれど、最高司令官が自衛隊の使い方を知らなかったら、どうにもならないんです。
 飲料水を満載して救援にやってきた海上自衛隊の護衛艦の入港を拒否してみたり、
 せっかく神戸港に入港しても神戸市に無視されて、
 護衛艦の飲料水が市民に届かなかったりします。

 ひょっとしたら兵庫県や神戸市は、
 使い方を知らなかったんではなく使いたくなかったのかも知れません。
 陸上自衛隊の宿舎を死体安置所の隣にしたりするくらいですからね。
 本当に自衛隊が嫌いだったんでしょうね。





★在日米軍の救援を断った政府

 そう言えば村山内閣は、在日米軍の救援を断ってしまいましたが、私は
「何を考えているんだ?」
と驚いてしまいました。

 しかし、震災ボランティアの人たちに「どうして日本国政府は、在日米軍の救援を断ったんだろうねえ」と話しますと、「断ってよかったんだよ。米軍に借りを作らなくて済んだんだから」という答えが返って来て、私は「ウ〜ン」と悩んでしまいました。この人たちは、安全保障を何と考えているんだろう?

 阪神大震災は、日本国だけの問題ではなく世界全体に大きな影響を与えているんです。日本がクシャミするとアジアが風邪をひくと言われています。あと、日本で製造されている数々のハイテク製品の供給がストップされると世界経済が大混乱しないとも限りません。ですから世界中の国々が本当に心配したわけです。

 この文を読む皆さんも、安全保障というのは、武力紛争だけを考えている人が多いと思いますが、安全保障の最大の目的は経済であることも考えておいて下さい。平和が乱れる理由の多くは、経済が悪くなった時です。みんなが豊かな時は戦争は起りにくいんです。

 世界中が阪神大震災を支援したのは、日本のためというより、世界のためを考えて行っているのです。日本経済の世界に与える影響は、私たちが考えている以上に大きいんですね。それなのに世界中の救援を断った日本政府は、世界中から批判されました。

 それから国際法には、相互主義というものがあります。例えば、震災でアメリカに援助してもらったら、アメリカでおきた震災に対して援助すればいいんです。例えば大正時代、日本国政府はロスアンゼルス大地震に義援金を送金し、関東大震災の時にアメリカから御返しの義援金を受け取っています。これが相互主義なんです。

 あと「米軍に借りを作りたくない」というのも変な話ですね。何か勘違いされてると思います。米軍は、シビリアンコントロールされていますから、たとえ在日米軍に何かをしてもらっても、合衆国政府に借りが出来るのであって、在日米軍に借りが出来るのではありません。それに日米安保条約で日本国政府は、在日米軍に基地とお金を出しているのですから、堂々と助けてもらって良いと思います。


★在日米軍の実力

 はっきり言って在日米軍の実力は、自衛隊を遥かに上回ります。例えば、横須賀にいつも停泊している航空母艦には、1隻で5000人〜1万人の乗務員がおり、その備蓄食料は、何百何千万食にあたり、百五十万人の神戸市民全部が何日も食べていける量です。

 ちなみにアメリカ海軍は、太平洋戦争の頃から乗務員が多いのが特徴でした。戦艦でも航空母艦でも、日本海軍の2倍の人数が乗っていました。理由は単純明快で、日本海軍の軍艦には、戦闘員しか乗っていなかったのに対し、アメリカ海軍の軍艦には、消防隊や医療隊や復旧工事部隊が大勢乗っていたからです。戦闘員だけの日本海軍の軍艦に対して、アメリカ海軍の軍艦は中々沈まなかったと言います。

 この伝統は今でも続いており、在日米軍の航空母艦には、多数の消防団・医師団・エンジニア集団などが乗っており、さらに造水設備・発電設備も持っています。それらは震災に対して、かなり威力を発揮できます。

 ヘリコプターによる消火にしたって、お手のものだろうし、航空母艦には莫大な消火剤があります。重傷者もヘリで運んでしまえばいいし、そういう仕事はベトナム戦争の時からアメリカ軍が最も得意とする分野なのです。

 にもかかわらず、日本国政府は在日米軍の航空母艦派遣を断ってしまった。残念としか言いようがありません。在日米軍の航空母艦が神戸に入港していたら、かなりの人命が救われたはずなのに・・・。

 ちなみにベトナム戦争のサイゴン陥落の時には、アメリカ海軍の航空母艦は、大使館から1万人の避難民を収容し、グアム島に運んでいます。朝鮮戦争の時は、アメリカの戦艦が発電所となってソウルの町に送電した実績もあります。アメリカの軍艦は、太平洋戦争の昔から電気で動いていたのですが、災害活動を考慮した設計になっていたんですね。



つづく

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阪神大震災の震災マニュアル紹介11(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介11
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第12章・有事のための組織

★有事のための組織
 ここで、有事についての説明をしておきます。有事とは、緊急事態のことです。
 それに対して、普通の状態を平事と言います。

 平事では、電話・道路・空港・鉄道・電気・ガス・水道・通信手段も、全て正常に動いている事を言います。平事においては、消防自動車も、救急車も、パトカーも、いくらでも道路を走れます。水も出ますし、道路交通の整理だって、救急指定病院だって立派に機能しています。そういう場合は、どんな災害がおきてもスムーズに対処できます。

 では、有事の場合は、どうでしょうか?
 有事では、電話も、道路も、鉄道も、電気・ガス・水道も全て使えません。当然の事ながら消火栓からは水は出ませんし、消防署は役にたちません。警察も、交通整理をしようにも道路が崩壊してしまっていては、どうにもなりません。病院は、停電と断水で手術どころか生命維持装置を動かすことさえできません。

 阪神大震災は有事です。
 ですから警察も消防署も病院も何の役にも立ちません。
 こういう場合どうすればよいのでしょうか?

 この世で、有事を想定した組織があるとしたら、軍隊しかありません。
 例えば、敵が攻めて来た場合に、公衆電話で連絡しあうアホな軍隊など、
 この世に存在していません。
 公衆電話が使える訳がないではないですか。
 だから軍隊は、必ず独自の通信手段を持っています。

 それに、レストランで食事をとることを前提に戦争する軍隊だってありません。
 戦場にレストランが、吉野屋の牛丼が、ある訳がないじゃないですか。
 だから軍隊は、必ず独自の給食手段を持っています。

 ホテルを予約して戦う軍隊だって、この世に存在しません。
 民宿の予約状況を考えながら進攻する軍隊なんて、聞いた事がありません。
 軍隊というものは、必ず独自の宿泊設備を持っているものです。

 病院だって持ってるし、クリーニング屋だって、土木作業の機械だって、整備工場だって、ヘリコプターだって、何だって持っているのです。何故ならば、軍隊というものは、国家の機能が完全に崩壊した後でも、戦えるようになっているからです。極端なことを言えば、核兵器で焦土になった街の中でさえも、行動できるようになっています。

 そういう意味で、日本で有事の時に活躍できるのは自衛隊しかありません。
 けれど、その自衛隊を有効に活用できなかったのは、非常に残念な事でした。
 自治体は、もっと自衛隊の活用を考えた方が良いです。
 災害の時に、思う存分に自衛隊を使いこなす事を考えた方が良いと思います。


★自衛隊の実力
 そう言えば「何十億円という戦車や戦闘機を使う自衛隊なんて、税金の無駄遣いではないか?」という話しは、よく聞かれました。確かに現在の自衛隊の組織編成は、効率が悪いですね。

 例えば、陸上自衛隊の保有する戦車は、火山活動の観測ぐらいにしか使えません。
 しかも敵が攻めてきた場合、九州の戦車が、北海道に応援に行くことは不可能です。
 ただでさえ渋滞ぎみの日本の道路を、イザというときに戦車が走れる可能性は低いんです。

 しかし、ヘリコプターなら、いろいろな災害に対応できますし、九州のヘリコプター部隊が、北海道に移動することもわけないです。国土のほとんどが山国の日本において、こんな便利な部隊はないです。

 第一、ヘリコプター1台は、戦車15両に匹敵するほど強いんです。ヘリコプターと戦車が戦うと、圧倒的にヘリコプターが勝ってしまうんですね。どうせ戦争になれば、道路は逃げまどう国民で大渋滞になってしまうに違いないですから、ヘリコプター部隊を大量に揃えておいた方が賢いと思うんですがねえ。

 それは、それとして「自衛隊が税金の無駄遣い」と言っている人に、私は「あなたは、どうして自衛隊が税金の無駄遣いになっているか知っていますか?」と聞いてみたいですね。どんな御役所でも御役所というものは、実績がなければ予算を増やせません。それは自衛隊にしても同じ事で、自衛隊予算は、過去の実績によって決定されます。

 ということは、もっと全国の自治体が、自衛隊と積極的に災害活動会議を行い、共同訓練を行っていれば、自衛隊は戦車より、災害活動装備に予算をかけられるようになります。逆を言えば、自衛隊を災害活動からしめだしてしまうと、自衛隊の予算は、戦車や戦闘機に走らざるをえないんです。災害活動の実績のない部署が、災害活動に利用できる兵器を持ちたいと言っても許可がおりないんです。

 だから自衛隊の装備を変更する意味でも、自治体の災害活動に、自衛隊をもっと活用した方がよいと思います。活用すれば活用するほど、自衛隊の災害活動装備は充実してくるんですからね。
 実は数十年前、海上自衛隊の大型飛行艇 100機を改造して、何トンもの海水を消火に使う計画をたてていました。この方法だと、ヘリコプターの数倍の威力があります。そのうえ海水を利用するために、断水に関係なく消火活動を行えますし、海と火災現場を何十回も往復できます。
 何より飛行艇の素晴らしいところは、滑走路やヘリポートがいりません。しかし、残念ながら自治省と防衛庁の縄張り争いのため、この計画はオジャンになってしまいました。災害活動は自治省の管轄だと言うのです。残念です。


つづく

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菅首相が冷却水投下を指示 自衛隊は困難視

菅首相が冷却水投下を指示 自衛隊は困難視
2011.3.15 22:28
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/fks11031522510023-n1.htm

 菅直人首相は15日、東京電力福島第1原発4号機で放射性物質(放射能)が漏れ出したことを受け、北沢俊美防衛相に原子炉を冷却するため上空からの冷却水投下を検討するよう指示した。
 大型輸送ヘリCH47での投下が想定されるが、防衛省内では、困難だとの見方が広がっている。

 首相の指示を受けて、陸上自衛隊は(1)核分裂を抑えるためホウ酸を投下(2)ピストン輸送で冷却水を投下−する形で、東電による注水作業や警察、消防が地上で行う放水作業の支援を検討している。

 しかし、防衛省関係者によると空中からの投下は、原子炉本体を破損する可能性や被爆の危険性があるという。このため、北沢防衛相は記者団に対し
「まだ上空から落とす段階に至っていない。地上からの放水の成果を見極める」
 と慎重な考えを示した。

 一方、陸自は15日に予定していた原子炉を冷却するための地上での注水支援作業を取りやめた。
 陸自「中央特殊武器防護隊」の隊員が着用している化学防護衣では、高レベル放射線を防げないと判断したものとみられる。


kinkouwan-16.JPG


 US-1を使えないですかね? これなら湖水・内海・外洋に着水して13秒間に15トンの水を取水し、何度も往復しての消火活動が可能です。メーカーの新明和工業では、防災用として輸出したがってたけれど、武器輸出三原則等との関連でできなかった。これが十機くらいあれば、海水でジャンジャン消火作業ができる。1995年の阪神震災の時にも、この機体があれば、死傷者を減らす事ができたと言われています。

 実際、その十数年前、海上自衛隊の大型飛行艇 何十機も改造して、何トンもの海水を消火に使う計画をたてていました。この方法だと、ヘリコプターの数倍の威力があります。そのうえ海水を利用するために、断水に関係なく消火活動を行えますし、海と火災現場を何十回も往復できます。

 何より飛行艇の素晴らしいところは、滑走路やヘリポートがいりません。しかし、残念ながら自治省と防衛庁の縄張り争いのため、この計画はオジャンになってしまいました。災害活動は自治省の管轄だと言われて中止したと聞いています。

 まあ、そんなことは、どうでもいいんですが、
 この作戦だと、高度さえとっていれば
 原子炉本体を破損する可能性は少ないと思うのだけれど。
 駄目かなあ。

 それにしても日本には、51もの原発があるんだから、
 原発用のサンダーバードを作っておくべきだった。



 絶対に壊れないという発想も大切だけれど、
 壊れたときに、対処できるマシンも必要だったですね。
 今にして思えば。


つづく

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posted by マネージャー at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

富士宮で震度6

静岡県の皆さん、山梨県の皆さん、だいじょうぶでしたか?
富士宮で震度6
その後、余震?が続いているようです。

静岡県  震度6強 富士宮市弓沢町 富士宮市野中*
http://www.jma.go.jp/jp/quake/
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/2011-03-15-22-31.html?c=4


浜岡原発大きな異常なし。



静岡県 
     震度6強 富士宮市弓沢町 富士宮市野中*
     震度5弱 富士宮市猪之頭* 富士市本市場* 富士市永田町*
     震度4  熱海市泉* 熱海市中央町* 函南町平井*
     震度3  熱海市網代 熱海市水口町* 伊東市大原
     震度2  下田市加増野 東伊豆町稲取* 南伊豆町石廊崎  
     震度1  浜松北区滝沢町
山梨県 
     震度5強 忍野村忍草* 山中湖村山中* 富士河口湖町長浜*
     震度5弱 富士河口湖町勝山* 富士河口湖町役場*
     震度4  甲府市飯田 甲府市相生* 甲府市古関町*
     震度3  甲府市下向山町* 山梨市牧丘町窪平*
     震度2  南アルプス市芦安芦倉* 鳴沢村役場*
     震度1  上野原市役所*
神奈川県 
     震度5弱 小田原市荻窪* 神奈川山北町山北*
     震度4  横浜西区浜松町* 横浜中区山手町
     震度3  横浜鶴見区馬場* 横浜神奈川区白幡上町*
     震度2  横浜鶴見区鶴見* 横浜栄区桂台南* 葉山町堀内*
     震度1  三浦市城山町*
千葉県  
     震度4  館山市長須賀 鋸南町下佐久間*
     震度3  睦沢町下之郷* 白子町関* 千葉中央区中央港
     震度2  茂原市道表* 東金市東新宿 東金市東岩崎*
     震度1  銚子市川口町 横芝光町横芝* 勝浦市墨名
東京都  
     震度4  町田市忠生* 町田市中町* 国分寺市戸倉
     震度3  東京千代田区大手町 東京千代田区麹町*
     震度2  東京千代田区富士見* 東京中央区築地*
     震度1  東大和市中央* 三宅村神着 三宅村役場臨時庁舎


つづく

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posted by マネージャー at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

うちが愛用している『おかめ納豆』は、茨城産じゃないか!

明日から冬型の気圧ですね

被災地の皆さんにとっては辛い気候です。
被災者の皆さんは、登山医学会のブログをよく読んで、
低体温症に気をつけるようにしてください。

http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/article/43830745.html


ただし、この天気によって、西風となりますから
放射能の被害は最低限になりますね。

ところで、今日のお昼は、納豆御飯でした。
で、食べながら気づいたのですが、
うちが愛用している『おかめ納豆』は、茨城産じゃないか!

いくら商品あふれる嬬恋村でも、納豆だけは手に入らなくなるんだろうなあ。





つづく

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posted by マネージャー at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 2012以前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介10(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介10
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第11章・ボランティア団体の活躍

★ボランティア団体の活躍
 阪神大震災ではボランティアが大活躍しました。特にNGO(非政府組織民間援助団体)、YMCA、赤十字などのボランティア団体は、過去に救援活動の実績があり、規模、組織力、ノウハウの点で個人的なボランティアの及ばない活躍をしました。
 こういった団体の災害時の対応は早く、震災直後から対策本部を設立、救援活動を始めました。最も早い救助隊は、山のような救援機材と物資を持って、その日のうちに神戸に入っています。
 情報が入らず、政府、行政が右往左往している間に、YMCAは対策本部を設置、系統だてた救援活動を行なう体勢を整えていました。
 NGOの各団体は、海外での救援活動の実績を生かし、それぞれの団体ならではの支援活動を行ないました(一口にNGOと言っても、その実態、活動内容は様々です)。
 ピースボートは救援物資とボランティアを乗せた船を出し、赤十字は真っ先に医者と看護婦を現地に派遣しました。ほとんどの宗教団体も、宗派を越えて救済活動に取り組んでいました。
 こういたボランティア団体で動いていたのは、もともと団体に登録していた人々だけではありません。震災後にボランティア登録して組織に入った人も多数いました。
 今までのボランティア活動への参加は、女性や高齢者が中心でしたが、阪神大震災では若者が積極的に参加しました。時間と体力のある学生のボランティアも大活躍です。震災後、しばらくして春休みになった事もあり、大勢の学生が(人によっては試験をも投げ出して?)被災地に入りました。

 しかし、残念ながら自治体では大量のボランティア志願者を有効に使えませんでした。震災直後で行政も混乱している状況では、役所のボランティア窓口は有効に機能しません。いくらでもボランティアは必要だったのに、役所では早々に募集を締め切ってしまいました。ボランティア登録をしたのに、役所からは声がかからず、結局は何も出来なかった人も結構いたそうです。
 私達『風のたより』隊も神戸に行きましたが、出来たのは水や救援物資を運んだ事、友人や読者の安否の確認(ほとんど本人には会えませんでした)、その他の雑用にとどまりました。


★ボランティアをする時の注意
@自分の食料、水、寝袋は自分で持参すること!
 でないと自分自身が被災者になります。

A何が出来るか分からないが、何かをしたい!
 そういう人はボランティア団体の門をくぐるべきですね。個人活動ならではの、きめ細かなボランティアも必要です。しかし、何をやるべきかを、はっきり分かっている人でないと、逆に何も出来ないという状況になりかねません。自分に何が出来るか分からない。何をすればいいのか分からない。でも何か手伝いたい。ボランティアをしたい。こういう人は、ボランティア団体の組織のもとで活動した方が、いいのではないかと思います。

Bボランティアが全てを行なってはいけない!
 被災地も、いつかは復興、自立しなければなりません。できれば早いうちに、地元の人達に任せるべきです。全てが地元の人達でまかなえるようになった時、その場所におけるボランティアの役割が終わります。


★ボランティア十訓
 島原ボランティア協議会のメンバーが長年の体験をまとめて作ったものです。西宮市が、これをコピーして各ボランティア団体に配付したそうです。とてもよく出来ていますので掲載してみました。何かの参考にして下さい。

一.自分の意思と責任において自給自足を旨とすべし。
一.活動は自分で探し、自ら行動すべし。
一.活動内容に上下はあらず、えり好みは慎むべし。
一.活動は思慮深さとやさしさと人間を愛する心をもって なすべし。
一.活動は人のためにあらず、わがためとすべし。実を残 して徳を取れ。
一.活動は自由参加とて無責任にはあらざるべし。
一.人の痛みをわが痛みとして、相手の立場で行動すべし。
一.目立たずおしまず行動し、けなさず怒らず名も無く去 るべし。
一.われわれは被災者の自力復興への応援団であり、陰の 支援者である。去るべき時を知り、有事の友をつくれ。

★フランス人のレスキュー隊チームとの出会い
 被災地を回った私たちにとって、一番ショッキングだったのは、フランス人のレスキュー隊チームとの出会いでした。
 『風のたより』読者を訪ねて、灘区の避難所(小学校)をウロウロしていた私は、3人の外国人に出会いました。彼らは、ミレーのザックに、11ミリのレスキュー用のロープを入れ、大きな器材を持っていたのです。
「レスキュー隊だな」
と思った私は、英語で
「どこから来たんですか?」
と尋ねましたが、彼らは、とても無愛想な返事しかしません。どうしたんだ? と聞いてみますと驚くべき事実がわかりました。

 阪神大震災のニュースをテレビで見た彼らは、仕事を休み、ポケットマネーで飛行機に飛び乗りました。彼らの本職は、レスキュー隊。
 セメントの下に埋まってる生きた人間を捜し出す機械を使って人命を救助するのを仕事としています。いわば人命救助のプロであり、その技術は、かなりの特殊能力と思われます。
 ところがです。
 そんな彼らを、日本国政府も、兵庫県も、神戸市も、警察も、消防署も、自衛隊も、どこの団体も、どこの避難所も使ってくれないのです。彼ら言いました。

「外国の政府からの派遣特使なら、働いてもらえますが、民間のボランティアの人を、私たち公共団体が働かすことは出来ません。ボランティアの方は、ボランティア団体で活躍なさって下さい」

 しかし、ボランティア団体に連絡すれば、
「炊き出しをやって下さい」とか
「荷物運びをして下さい」と言ってきます。
 冗談ではないです。
 そういったボランティア団体では、彼らの特殊技術は生かされません。
 ボーゼンと無駄な時間をすごす彼らに、誰一人として手を貸す人はいなかった。彼らに話しかける日本人もいなかった。
外国人を、珍しそうにジロジロ見る日本人はいても、だれ一人、彼らを相手にする人はいなかった。

 私が避難所で彼らを見つけた時は、彼らの回りには誰もいなかった。その避難所には、警察も、消防署も、自衛隊も、学校の先生も、被災者も、みんないたのに、大勢いたのに、誰も相手にする人はいなかった・・・。
 異国の街の中で、言葉の通じない外国の中で、どこからも拒否され、誰からも相手にされずに、何も出来ないまま、何一つさせてもらえないまま、どこかで人が死んでいくのに、どこかで人が叫んでいるのに、何も出来ないまま凍えている。
 そんな三人の外国人を
 どうして、みんなほっとくのだろう?
 どうして、誰も声をかけてあげられないのだろう?
 私は、フランス語はできないし、英語だってろくに話せない。でも、この避難所には、たくさんの学校の先生がいるはずだ。立派な教育をうけた先生様がいるはずだ。被災者の中にだって、私より語学の出来る人は、何十人もいるはずだ。どうして、話をしないのだろうか?

 学校の先生たちは知っていた。彼らがフランスから来たレスキュー隊のボランティアであることを知っていた。彼らが置かれている状況を知っていたのだ。
 でも、御茶の一つも出さない。御茶どころか何一つ話しかけようとしない。遠いところからやってきた人たちに、何の話もしない。その代わりに職員室でボーッとしている。一体どうなってるんだ?

 避難所の中には、私たちが「東京からきた」と知って、いろいろ声をかけて下さった人は、とても多かったです。でも、その心をフランス人のレスキュー隊の人たちにも欲しかったです。なんだか自分の国が、自分自身が恥かしくなったです。だって、もし、フランスで大震災がおきたとしても、自分は、絶対にこの人たちと同じような行動が取れないですからね。もし、仮に行ったとしても、こんなに冷たい仕打ちにあってたら、絶対に怒り狂っているはずです。だから、恥かしかったです。

「ありがとう!」

 私は、彼らにお礼を言ったが、ムッとした彼らからの返事はなかったです。
 つらかった・・・。




つづく

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posted by マネージャー at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介9(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介9
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)

第10章・震災弱者を救いたい!

★震災での犠牲者(死者)は1万人
 震災での直接の犠牲者は、5千人だと言われています。しかし、避難所などで生活しているうちに肺炎などにかかり死亡した人が、5千人います。避難所生活は、震災弱者にとってとても生活しにくい場所だったんですね。
 例えば、避難所生活した障害者のほとんどが、避難所を追い出されてしまった事実があります。具体的に言えば、避難所となった小学校には、車椅子の使える設備はない。どこに行っても階段だらけ。足の踏む場所もない教室では、視覚障害者は動く事さえままなりません。音に鈍感な聴覚障害者は、「うるさい」と怒られっぱなし。ひどい虐待を受けてしまう知的障害者もいました。
 老人たちは、人々から疎外され一気に老け込みました。痴呆症の老人は症状が一挙に進行し、病院に姥捨てをする家族があらわれ、身分証なしでは入院させてくれない病院が出てきました。その上、ホームヘルパーが激減し、体の衰弱の激しい老人が、バタバタと死んでいきました。
 なんだか悲しくなりますね。困った時こそ、人を助けたいじゃないですか。助けると言ったって、相手のことを、ほんの少しだけ理解してあげればよいのです。


★視覚障害者
 視覚障害者といっても色々あります。全盲の人もいれば、強度の弱視の人もいます。
 緑内症の人なんかは、睡眠不足などが重なると眼圧があがり失明してしまうこともあります。そういう人にとって、睡眠をとりにくい避難所生活は、とても危険です。そういう人には、体育館ではなく、できるだけ静かな部屋に入ってもらう必要があります。
 最近、首都圏のJRでは車内放送を自粛し、電光掲示版で次の停車駅を知らせる場合が多くなっていますが、これは、聴覚障害者にとって良くても、視覚障害者にとっては不便になります。
 あと視覚障害者が杖をなくした場合は、簡単には手に入りません。つまり移動が出来なくなるわけです。また、自分のラジオなんて簡単には手に入らず、情報から遮断されることも考えられます。
 ですから、杖を作って差上げて下さい。できれば、ラジオを1台プレゼントして下さい。たったそれだけの事で、どれだけ視覚障害者が救われるかしれません。
 また視力障害の人は、自分の感覚で自宅の間取りや通路を覚えて行動しています。震災で、がれきが街にあふれれば、以前のように歩くことはできなくなります。今回の大震災では「覚悟してじっとしていた」という視力障害者が多かったと聞きます。

 それから盲導犬に対する理解も必要ですね。「避難所に犬(盲導犬)を連れてくるのは常識はずれだ」と、視覚障害者の人に怒鳴っていた人がいたそうですが、
「盲導犬は、単なるペットではないという事を、誰か代りに説明してほしかった。誰でもいいから味方になってほしかった」
と視覚障害者の人は訴えていました。
 目が見えないという事は、想像を絶するほど恐いんです。それが、耳が聞こえない・手足が使えないという障害者と決定的に違うところです。
 聴覚障害者や肢体不自由の方が不便と戦っているとしたら、視覚障害者は恐怖と戦っていると言っていいでしょう。ですから健丈者は、不便さを助けるだけではなく、心の支えになってあげてほしい。そんなことを視覚障害者の方がおっしゃっていました。

 盲導犬は、『犬』ではないと言います。盲導犬は、しっかりとした教育によって『人間』になっている。京都で震災を体験され、現在神奈川県に在住している寺沢さんは、こんなことを訴えています。
「盲導犬は、かならずしも盲導犬になるとは限らないんです。使用者の心がけによっては、犬に戻ってしまう盲導犬も多いんです」
「はあ」
「教育を受けない人間が、野獣と変わらないのと一緒で、日頃からしっかりした躾を行わない盲導犬は、すぐにただの犬になってしまいます。それこそアッという間です。私たち盲導犬使用者が、@絶対に犬に触らないこと。A絶対に餌を与えないことを、健丈者の皆さんに強く御願いしているのは、盲導犬を、ただの犬にしたくないからです」
「・・・」
「かわいいと犬に触ったり、餌を与ることは、私たち視覚障害者から盲導犬を奪う事になるんです」
「う〜ん」
「盲導犬は、電車や、バスや、レストランや部屋の中など、一般の人の生活空間に入り込みます。これは、人間と同じくらいに厳しい躾を要求されます。衛生にも気をつけなければならないし、臭いや脱毛やトイレにも気をつけなければなりません。盲導犬を飼うという事は、とても大変な事なんです。ただ単に便利な動物を連れて歩いているのとは、訳が違うんです。なのに盲導犬に対する世間の偏見は、まだまだ根強いものがあります」
「でも、そんな大変な盲導犬を、どうして御飼いになってるんですか?」
「積極的になれるんです。便利さから言ったら盲導犬がいようがいまいが、それほど変わらないと思います」
「・・・」
「でも盲導犬が来る前まで、私は家から出ようとしなかった。怖かったから・・・。でも、盲導犬が来てくれてから勇気が出てきました。盲導犬が、私の心の支えになってくれるから」
 恐怖と戦っている視覚障害者にとって盲導犬の存在は、とても心強いものです。気を使わなくてもよい人(盲導犬)が、そばにいてくれるだけで、どれだけ視覚障害者が助けられるかしれません。
 私たちが視覚障害者を理解するポイントは、視覚障害者は、不便と戦ってるのではなく、恐怖と戦っているんだという認識を持つ必要があります。でないと避難所から盲導犬が追い出されてしまいます。


★聴覚障害者
 災害時に聴覚障害者が困る時は、音によってしか情報を伝達出来ない時です。夜に震災が起きた時とか、聴覚障害者が崩れた家の下敷になって身動きできない時とか考えてみて欲しいですね。暗闇の中では、手話などの視覚を通したコミュニケーションは取れません。こういう時は、大声を出すとか、でかい音を出すとか、とにかくこちらの存在を知らせるしかありません。
 聴覚障害者には、「大丈夫か?」とか「何処にいるの?」と聞いてみたって、相手には音が聞こえません。けれど、音の聞こえない聴覚障害者にも、音を発することは出来ます。何かを叩いて救援を求めることは出来ます。
 逆に言えば、救援を求める言葉は、「助けてくれ!」という正確な日本語とは限らないという事です。「アウアウ」とか分けのわからない言葉を発したり、何か物を叩いて音を出して助けを求める人もいるという事を知ってておいて下さい。
 また、聴覚障害者が持っている情報が重要な場合があります。例えば、誰かが家の下敷になっているとか、ボヤが発生しているとかです。こういう場合、相手も必死に貴方に訴えかけているのだから、相手が訳の分からない事をしていると考えずに、必死になってコミニュケーションを取るべきですね。
 方法は沢山あります。手話が出来なくても、身振り手振り、筆談、空書、または相手の手のひらや地面に字を書く。聴覚障害者とはいっても、みんなまるっきり聞えないという訳ではないので、口を大きく開け、ゆっくり、明確に話せば、伝わる事も多いです。
 避難場所でもコミュニケーションを取る事が大切です。聴覚障害者を孤立させない事です。館内放送が聞こえないために食事の配給を受けられなかったなど、多くの問題点が指摘されています。
 相手の立場に、聴覚障害者の立場に立つのは難しい事ですが、これなくしては何も解決しないので、まず相手とコミュニケーションを取るべきですね。
 方法は、いっぱいあるのですから。避難所で知り合った聴覚障害者から手話を習うなんて、ちょっと不謹慎かもしれませんが、案外いい結果を生むかもしれませんね。


★肢体不自由
 車椅子は、ちょっとした階段はもちろんのこと、かなりゆるやかな坂にも大変な苦労を強いられます。これがもし、阪神大震災のような災害が発生したら、車椅子の人たちは、どうやって生活していけばよいか・・・・。瓦礫の中で火災にみまわれたら、どうやって逃げたらよいのか・・・・。考えてみてもゾッとします。
 もし、皆さんが、なんらかの理由によってロープに縛られ、身動き出来なかったとします。その時に、地震が起きて火災が発生したらどうします? 火がすぐそばに回ってきても、身動き出来なかったらどうします? その恐怖を、あなたは想像できますか? 肢体不自由の人たちは、常にそんな恐怖と闘っているのです。
 それから意外に知られてない事は、車椅子は絨毯やカーペットにとても弱いことです。健康な人間とって何でもない絨毯が、車椅子を使う人間にとって、やっかいな物である事は覚えておいてほしいものです。絨毯を敷き詰めたホテルや公共施設が、障害者に優しくない施設であることを覚えておいてほしいものです。


★透析を必要としている機能障害者
 腎不全などの患者は、3日に一度の透析を行わないと死んでしまいます。しかし、断水のために神戸中の病院では人工透析が出来なくなってしまい、人工透析を必要とする人は死を待つばかりになっていました。実際に25人の死者を出したわけですから、本当に危なかったわけです。
 私たちが、透析を必要としている機能障害者にしてあげられるのは、どの病院が透析可能な病院なのかを調べてあげる事です。阪神大震災では、ラジオでの情報が一番正確でした。しんぼう強くラジオを聞いて、情報を次々とチェックしていく事も大切です。
 阪神大震災では、透析を必要としている機能障害者たちは、かかりつけの病院からの紹介によって、他の病院に向かったのですが、紹介された病院が時間差で断水となって透析不可能になってしまうという悲劇もおこりました。


★骨髄バンク
 皆さんは、骨髄バンクというものを知っていますか? 骨髄バンクとは、自らの骨髄液を登録し、そのパターンが一致する白血病、再生不良性貧血、先天性免疫不全症の人に骨髄液移植をすることによって、それらの病気の人たちの生命を救う御手伝いをする事業です。私たちは、骨髄移植推進財団を取材するうちに、驚くべき事実を知ってしてしまいました。

 阪神大震災に日本中の人たちがテレビに釘付けになったわけですが、あの時、民放の全社がコマーシャルを自粛しました。テレビには震災ニュース以外には、政府広報しか流れなかったわけですが、その時、何千件と言う電話が骨髄移植推進財団にかかって来たのです。それは、もうすごい量で、こんなことは財団始まって以来初めての事だったらしいです。
「はい、こちら骨髄移植推進財団ですが」
「骨髄バンクに登録したいのですが」
「それでは資料を送りますから住所をおっしゃってください」
「あの、自宅は倒壊してしまったんです。今、東灘区の避難所にいるんですけれど」
「え?」
「避難所のテレビで、骨髄移植推進財団の政府広報を見たんです。ぜひ骨髄バンクの登録をしたくって・・・」
「だって、あなた、お家がないんでしょ? 食べるのにも困っているんでしょ?」
「でも、命は助かりました」
「そんなこと言ったって」
「大勢の人が死にました。でも、自分の命は助かりました。助かったこの命、役立てたいんです。生死の境目にいる人のために役立てたいんです!」

 骨髄移植推進財団に次々とかかってきた電話は、全て阪神大震災で被災された被災者だったそうです。数千名の骨髄バンク登録希望の電話の主が、全て被災者だったというのです。「まさか?」と首を傾げる私に、骨髄移植推進財団の人たちは、静かに答えてくれました。
「信じられないでしょう? でも、これは大げさな話ではないんですよ。電話をとる私たちも、信じられなかったくらいですから無理ないですけど、それこそ何千本という電話が神戸の被災地からかかってきたんです。しかも、食うや食わずの避難所からです」
「う〜ん」
「私たちは、骨髄バンクに登録するよりも、被災地で必要とされているボランティアをしたらって言ったんですけれどね。いいえ、ぜひ骨髄バンクに登録して人の命を助けたいと言うんです。自分が生死の境目を生き抜いて、初めて命の尊さを知ったって言うんですよ。これには財団の人間も感動しましてねえ・・・」
「・・・」
「財団の人間も、義援金を募ったり、ボランティアに行ったりしたんですよ。私も多少寄付をさせていただきました。日本もまだまだ捨てたものじゃないですね。こんなに素晴らしい人たちが存在しているんですから」

 この話を聞いた時、本当に心を打たれました。人間の価値は極限状況に発揮されるといいます。関東に大震災がきた時、どんな行動がとれるのだろうか? そう思った私は、「骨髄バンクに登録させて下さい」と口走っていました。


★震災弱者とのつきあいかた
 人に迷惑をかけない。こういった考え方は、素晴らしいと思いますが、本来人間は迷惑をかけあって生きています。昔、貧しかった頃の日本は、みんなが迷惑をかけあって支えあって生きていきました。
 しかし、『人に迷惑をかけない』という考えから、人に迷惑をかるより、迷惑をかけないシステム、つまり福祉施設を作る世の中になったのが現代社会です。そのために私たちは、知らず知らずのうちに迷惑をかけあって生きていることを忘れてしまっています。
 だからこそ私たちは、原点に帰って、迷惑をかけあい、支えあっていく気持ちを持たなければならないと思います。震災弱者は、人に迷惑をかけなければ、避難所で生きていくことはできないです。困った時は、どんどん迷惑をかけあえばいい。私は、そう思っています。





つづく

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posted by マネージャー at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介8(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介8
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第9章・救援物資について

★救援物資は、どのくらいで届いたか?
 だいたい2日後には届いています。しかし、避難所によってはバラツキがあります。テレビ報道で有名になった長田区では、救援物資がジャンジャン届いたそうです。逆に神戸以外の都市の避難所には、物資が不足していました。マスコミの影響は、とても大きかったようです。
 私たちは、震災4日後に被災地に入りましたが、物資は溢れていました。物資が足りなかったのは、むしろ周辺都市の方でした。


★救援物資は被災者に届いたのか?
 地震発生直後は、水・食料・毛布が足りないと、マスコミ報道がなされました。そこで、水と食科が全国からどっと寄せられましたが、道路が大混乱したため、食料の輸送に手問取り、各避難所への振り分け作業に手間取り、その結果、パン、おにぎり、牛乳など賞味期限のある食料が次々と捨てられるといったケースがおきました。もし、これが真夏のできごとだったら食中毒の危険もあったでしょう。ですから食料は、保存性が高く加工のいらない乾パンなどがよいのですが被災者には喜ばることはなかったようです。


★御役人の横槍
 震災直後と震災4日後では、被災者が必要とする物が全く違います。しかし、阪神大震災では必要とされてない救援物資がドンドン送られてきたり、必要な救援物資がいつまでも送られてこなかったりしました。
 また、子供のいない避難所に紙おむつが届けられたり、老人のいない避難所に老人用衣類が届けられたりで、なかなかスムーズな配給が行われなかったようです。
 それでも震災初期の頃は、北区に送られてきた救援物資を長田区に回したり、ボランティアの活躍によって、避難所どうしが救援物資の交換をしたりして融通をきかせたりしました。しかし、何週間かたって落ちついてくると、御役所の縄張り争いが始まりました。
「北区の救援物資は、北区に送られてきたものだから、他の区には渡せません」
と言うのです。その結果、救援物資の足りない所と、救援物資の余っている所の格差がドンドン広がっていきました。

 震災直後は、役所の縄張りはなかった。しかし、震災が落ちついてくると御役人が、しゃしゃり出てきてアーでもないコーでもないと、馬鹿馬鹿しい理屈を言ってくる事を知っておいて下さい。
 あと御役人さんは、とても不思議な指示を出してきます。たとえば救援物資の配給で、「欲しいもの1品だけを配給します」と言ってきました。
 しかし、その1品は、パンツ50枚セットとか、歯磨き24本セットとかなのです。そう言うわけで歯磨きを持ってない被災者が、歯磨き24本セットを受け取るという間抜けな事態がおきてしまいます。歯磨きなんて一人1本あれば充分なのに・・・。
 こういう場合、どう対処すればよいと思いますか?
 御役人を怒鳴りつけたりした人もいたようですが、あまり効果はなかったようです。阪神大震災の被災者たちは、歯磨きとパンツを物々交換したり、被災者どうしが救援物資を回しあったりしていたようです。「御役所や御役人は役に立たない。だから自分たちでなんとかしよう」というのが被災者たちが学んだ事です。
 あとボランティアの活躍が目覚ましかった事も覚えておいて下さい。御役人のやる事が、あまりにも事務的なので、ボランティアは「どこに何が足りないか?」というところまで調査して、救援物資の流通を担っていたようです。


★流通機構の問題点
 今回の震災でコンビニエンス・ストアの弱点である在庫のなさが問題になりました。それに対して個人商店には、2〜3日分の在庫のストックがあり、震災で活躍したと聞きます。という事は、近所にコンビニしかない地域は、品不足になりやすいという事になりますね。個人商店は、御得意さんを大切にします。
 それから暴利商店の出現を抑えた最大の原因にスーパー『ダイエー』の活躍があります。震災で五百億円の赤字を出したダイエーですが、その大部分が輸送費でした。ダイエーのすごい所は、品物をヘリコプターで運んで、しかも価格を引き下げた事です。
 これでは五百億の赤字が出て当然です。それなのにダイエーの活躍がマスコミに載らないのは何故なんですかねえ?しかもダイエーは、政府よりも3時間も早く震災対策本部を設立し、「道路は渋滞するだろう」という判断のもとに、すぐにフェリーをチャーターしています。

つづく

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posted by マネージャー at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介7(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介7
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)

第8章・第五に情報収集

★デマ対応策(デマと事実を分離する)
 関東大震災の時は、デマによって大勢の外国人が虐殺されました。新潟大地震の時は、43パーセントの人がデマに接し、その85パーセントの人がデマに踊らされています。
 阪神大震災でも、「巨大余震がくる」とか「仮設住宅の受付けが始まった」とかのデマで大パニックになってしまいました。そこでデマに対する対応策を述べておきます。
@耳でデマ(未確認情報)を聞く
A確認(裏とり)する
B本当の情報を文書で掲示する
(この場合、自分の名前と情報発信元を明記する)
 以上のことを実行するだけで、デマに振り回される事はなくなります。ポイントは、Aの『裏とり』です。裏をとる事が大切なんです。そして、裏をとった正確な情報は、文書で掲示すればいいのです。それでデマは防げます。


★どんなマスコミが信頼できるか?
 阪神大震災で一番活躍したのはラジオ放送ではないでしょうか? 毎日放送などの放送記録を読むと、「へえ〜、ここまで頑張ったのか」というくらい被災者向けの放送をしています。交通情報、避難所情報、救援物資情報、銭湯情報、水情報、病院情報、火災情報、避難勧告情報など、ありとあらゆる情報を流していました。


★宮城県沖地震におけるラジオの活躍
 宮城県沖地震でパニックなった群衆を静めてくれたのは、宮城県のラジオ放送でした。
「☆☆町の☆☆さんの飼い犬が、地震で迷子になりました。心当たりの方は、御連絡下さい」
「・・小学校5年3組の皆さん。明日、学級花壇の修理を行いますので、こられる方は登校して下さい」
 これらのラジオは、聞いている被災者たちの心をなごませてくれたようです。そういうことを考えると、自分自身を落ちつかせるためにラジオ放送を聞くのも手かもしれません。テレビだと刺激の大きい映像がドンドン入ってきますから、ラジオの方が良いのかもしれませんね。


★通信対策
@一般電話
 震災後に通信回線がパンクしました。但し、震災直後2〜3時間は、比較的通信回線にゆとりがあったようです。何はともあれ、大地震があったら、まず電話が通じるうちに「自分は無事だ」という事を遠くにいる人に連絡するのが先決ですね。と言っても、その時はそれどころじゃないかもしれませんが・・・・。被災地では、通話可能な地域と通話不可能な地域がありました。私たちが被災地を回っている時も、あちこちで公衆電話をかけまくったのですが、通話不可能な電話機が多かったです。

A携帯電話
 携帯電話は、百ヵ所ほどあるアンテナのうち壊れたのはたったの二ヵ所だけでした。ほとんど無傷な状態です。それに、たとえ電話がかからなかったとしても、百メートル移動すれば通じるという状態でした。そのために被災地では携帯電話が大活躍したのは有名な話です。

A通信回線がパンクした時の裏技
 通信回線がパンクした時の裏技にコレクトコールと国際電話があります。この二つの回線を利用して被災地と連絡をとった人は成功しました。あと公衆電話も、一般電話に比べてつながる可能性が高いです。特に病院前の公衆電話・警察前の公衆電話が、よくつながります。

Bパソコン通信の威力
 パソコン通信の威力は、絶大でした。例えばニフティーサーブでは、日本で最初に死者のリスト5千名を住所を含めて載せました。他に30万人の被災者が、どの避難所にいるかという情報も載ったから驚きます。
 さらに地震による被害、個人的な安否、ボランティア募集など、項目を細分化して多くの情報が掲載されました。例えば、神周辺のお風呂屋さん情報、避難所で今、余っているもの足りないもの、阪神地区の大半の入試に関する情報、各種援助制度、物価情報コーナーなど、情報価値はテレビ新聞を大幅にうわまっわていました。
 また、インターネットを使ったボランティア活動も行われ、マスコミの注目をあびました。たとえばニフティサーブの英会話フォーラムでは、被災地の学生に辞書を贈ろうという活動が生まれ、辞書と図書券の募集と配布が行われました。建築フォーテム・デザイン館では、専門家からの家屋の修理や建て直しのアドバイスや、ボテンティアの募集もありました。



つづく

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posted by マネージャー at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介6(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介6
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)

第7章・第四に避難

★一時退避の善し悪し
 避難所は、すぐにいっぱいになります。救援物資が避難所に一番早く届く事も事実です。二次災害を防ぐために消火活動をしたり、人命救助をしている間に避難所に入れなくなる事も充分にありえます。
 こう言っては何ですが、世の中のため、人のために活動した人が避難所に入れず、救援物資をもらえない可能性があるわけです。という事は、他人の事なんかほっといて、みんな我れ先に避難所に席を取りに行った方が得だという事になります。
 しかし、サッサと避難所に逃げてしまう事がよいかと言えば、疑問があります。みんなが避難所に行ってしまえば、二次災害は拡大するばかりです。

 ここで関東大震災の御話をしましょう。
 関東大震災は、14万人の死者を出した史上最大の災害です。これは東京大空襲や、広島の原爆投下の時の被害より大きいです。しかしながら地震による死者はほとんどなく、二次災害(火災)で多くの死者を出しました。
 その時の状況は、まさに地獄絵図そのもので、どこに行っても火の海。逃げる所なんてなかった。川に逃げ込んだ人たちもいましたが、全滅です。火炎は川に向かって注ぎ込みました。
 本所(浅草あたり)付近では、火災旋風が発生し、4万人近くが一挙に死亡するという大惨事になりました。火災旋風というのは、火災の熱風によって発生する竜巻のことで、核兵器に匹敵する殺傷力を持っています。

 二次災害というものは、かくも恐ろしいものですが、ほとんど被害のなかった地区もありました。千代田区佐久間町と千代田区和泉町です。
 ほとんど被害のなかった佐久間町と和泉町。
 一挙に4万人の人間が死んでしまった本所地区。
 ものすごい差ですが、いったいどうして、こんなに被害に差があったのでしょうか? 佐久間町と和泉町を救ったものは、いったい何だったのでしょうか?

 関東大震災の時、人々は最初、火災に鈍感でした。火災は遥か遠くに見えるだけだったのです。
 しかし、水道は断水。都内6700カ所の消火栓は全て使えません。道路は壊滅状態のために消防自動車や救急車は通れない。そのうえ倒壊家屋が道路に折り重なって、火がそれらに伝わって火災がドンドン拡大しました。
 そうなって初めて人々は逃げようとしました。しかし、気がつくと東に西に南に北に火災の渦です。東西南北に、どこにも逃げ道がなくなってしまっています。こうして多くの人たちが焼け死んだのです。公園などに逃げて助かった人もいましたが、しかし、命以外の全てを失ってしまっています。
 しかし、千代田区佐久間町と千代田区和泉町の人々は違っていました。
「おじいちゃん、火事だよ、逃げなくっちゃ!」
「いや、逃げてはいかん」
「どうして?」
「逃げては命が危ない。火事から生き残るには、火事と戦わなくては!」

 江戸時代、江戸(東京)は何度も大火事の被害を受けました。そために幕府は、大名に自衛消防団を組織させ、町人にも☆☆☆組といった自衛消防組織を編成させました。時代劇に出てくる『町火消し』たちです。『町火消し』と言っても、公務員ではありません。ボランティアです。けれど、いざ火事となった場合には、このボランティアの『町火消し』たちは、命をかけて火事と戦いました。
 江戸っ子が多かった千代田区では、この『町火消し』たちの伝統が残っていたのでしょう。彼らは、火事から逃げるのではなく、火事と戦うことを選んで立ち上がりました。

「火事と戦うって、おじいちゃん、どう戦えばいいの? 水は出ないし、消防自動車も来ないのよ!」
「てやんでい! 江戸の昔だって、水道も消防自動車もなかったんだぞ。だがよ、火事から逃げはせんかった。みんな力を合わせて火事と戦ったもんさ」
「へ〜」
「感心してる暇があったら若い衆を集めてこんか」
「はい」
「火災は、2〜3日では終るまい。おそらく寝る暇もないかもしれん。だがよ、戦えばきっと消火に成功するはずよ。なに心配するな。安政大震災の時だって、火を消したんだからな?」
「安政大震災って何だい?」
「おや、知らんのかい? 無理もねえか、70年近い昔の事だからなあ〜。ありゃ御維新(明治維新)のちょっと前のことだ。ものすごい大地震がおきたんだよ。その時も、町中の人間が力を合せて火を消したものさ。大地震は、70年ごとにやって来るが、そのたびに江戸っ子は、力を合せて火を消してきたんだよ」

 関東大震災の直後、東京全土が火の海になり、本所地区の住民4万人をアッという間に殺戮した火災旋風があちこちで発生し、四方から火災の津波が襲ってきた時、千代田区の人々はバケツリレーという、もっとも原始的な方法で火事と戦いました。その方法を再現すると、こうなります。

@年寄りと子供たちを、学校などに避難させる。
A男たちは全員消防隊となって、町内会ごとに破壊消防とバケツリレーなどによって、組織的に消火活動を行う。
B女たちは全員、炊き出しを行い、男たちの消火活動を支える。

 何人かの見張りが風向きや火の勢いを計算して、男たちはそのつど力を合せてバケツリレーを行いました。休む間もなく、三十六時間も続けたというから驚きます。
 男たちだけではありません。女たちも戦いました。食事を炊き出し、怪我人を手当てし、子供たちや年寄りの世話をしながら懸命に働きました。
 そして、みんなの必死の努力の結果、みごと消火に成功し、残された1600戸の民家と東京都民の食料倉庫一万数千俵が焼け残っているのを見た人々は、一同われにかえり感動のあまり泣きだしたと言います。
 もし千代田区の人たちが、自分さえ良ければいいと思って各自が勝手に逃げていたら、何万という死者が出たと思います。東京都民の食料倉庫一万数千俵も焼けてしまい、多くの被災者たちは飢えていたと思います。
 しかし、逃げずに戦ったからこそ大勢の命と、大量の食料と、財産が守られました。「政府は何やっとる」とか、「消防署はなにやっとる」と叫ぶ前に、自分で火事と戦う。避難所に逃げる前に、一致団結して火災と戦う。そんなこと今の世の中では不可能ですかね? 関東大震災の時の千代田区の人たちのような活躍が、今の私たちにはできないですかね? 私は、できると思いたい。いや、できなけれはならないのではないか?


★避難について!
 避難所に避難するのについて、絶対に忘れてはならない事があります。家族の無事と、避難先を、倒壊家屋の所に書いておく事です。これをしておかないと人命救助をする人にも、救援活動する人にも、安否をきずかう知合いの人にも二度手間をかけさせます。
 ちなみに阪神大震災の直後は、あまり車が走ってなくて渋滞もなかったです。これは早朝だったからか、それとも地震の直後で、みんな茫然としていたからでしょうか? もし車で避難するなら、地震の直後にするべきですね。時間がたつと、渋滞で動けなくなります。

 あと、避難といえば防災ずきんやヘルメットなど頭の保護が言われてきていましたが、実は足の保護が大切であるということが、阪神大震災の教訓となっています。足を怪我したら逃げることができないからです。
 阪神大震災では、ものすごい瓦礫の山の中を逃げなくてはいけなかったのですが、底の薄い靴・ハイヒール・サンダルなどでは、すぐに怪我をしました。いったん怪我をしたら最後で、避難所に逃げる事が出来たとしても、食事や水の配給をもらったり、瓦礫の処理などをしたくても出来なくなり、ものすごい不便をしたと聞きます。
 あと安物のスニーカー・ゴム長靴・ゴム底靴も怪我のもとになりました。特に火災が迫っている時に、熱のために靴底が溶けてしまい、被災者の避難を困難にしました。
 結論を言えば、『震災には登山靴が必要不可欠である』という事になります。丈夫そうなスニーカーを履いていても、底に釘が刺さって怪我をし、足の裏を化膿してしまったケースがありました。被害の度合いにもよるのでしょうが、登山靴ほど役にたつ防災グッズはありません。にもかかわらず、市販されている防災グッズの中には登山靴は見当たりませんよね。

 ですから、震災に備えてヘルメットを用意するくらいなら登山靴を買ったほうがよいと思います。そして、履きならす意味も含めて、2〜3度ハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?


★避難所について
 避難所は、震災直後からどのくらいで満員になってしまったか? 12件ほど調べてみたのですが、半数の6件が震災直後から4〜5時間でいっぱいになってしまったとの事です。そして大勢の人たちが避難所に入れず、学校のグラウンドなどにテントを張っていました。
 それにしても4〜5時間で避難所がいっぱいになるなんて・・・。さらに驚かされるのは、4〜5時間で避難所に避難した人たちのほとんどが、避難所の場所を知らなかった事です。地震は、朝5時に起きているんです。その4時間後といったら朝9時なんですよね!
 みんな避難所を知らないのに、震災直後から数時間で避難所が満員になるというのは、神戸だけの事なんでしょうか? 神戸は学校の多い所なんですけれど、学校の少ない都市だったらどうなっていたのでしょうか? とにかく避難所は、すぐに満員になると考えておいた方が無難です。


★避難所の被災者を捜す方法
 避難所について具体的に御話をしましょう。阪神大震災の場合、避難所は管区別に公立の小中学校や公民館が利用されていました。☆☆町☆☆番地は、☆☆小学校というようにです。ですから住所番地を知っていれば、避難したと思われる避難所がわかります。交番や各避難所で聞けば、よいと思います。神戸の人たちは、とても親切に教えて下さいました。
 しかし、必ずしも被災者は、割り当ての避難所に避難しているとは限りませんから注意して下さい。知り合いや親戚とのからみで、割り当て以外の避難所に避難している場合があります。あと企業が、独自に避難施設を用意している場合がありますので注意して下さい。
 ちなみに震災直後に、企業が社員の住居を確保に走ったため、住む家がなくなってしまったと言われています。無事だったアパート・マンションは、震災直後に、すべて企業が押さえてしまったとのことです。


★避難所の構造
 まず学校職員が部屋割りなどを行ない放送や配給の統轄をしています。ですが、完全に避難所を把握しているわけではありません。だから学校職員に何か尋ねても、彼らは何も知らない事が多いです。避難所は意外と出入りが激しいのです。
 あと被災者にも、いろいろな人がいますから、あまり良質でない被災者が多い避難所では、かなり気が立っている学校職員も多かったですね。とにかく気になさらないことです。
 避難所の部屋割りは、入口の掲示板やノートに書いてあります。避難所を捜し当てたあとは、このノートを読んで、尋ね人が、どの教室にいるのかを調べるのですが、これがなかなか大変です。なかなか見つかりません。
 私たちの経験では、人に聞くのが一番早かったです。避難所にいる被災者の多くは、とても親切でした。ただし、震災直後は、かなり気がたっている被災者が多かったようです。避難所の被災者たちが落ちついてきたのは、大勢のボランティアの方が訪れるようになった震災2〜3日後からだと言われています。
 ところで避難所に入る時に気をつけなければ、ならないことがあります。土足についてです。体育館などの避難所に、土足でズカズカあがるという無神経な行為は、控えたいものです。
 村山首相が視察をしたさいに、避難所に土足でズカズカあがり、被災者の神経を逆なでして大ブーイングが飛んだそうです。体育館と言えども避難所は自宅と同じです。細心の注意をしたいですね。
 ちなみに天皇陛下が御見舞に御見えになった時は、裸足で避難所にあがられました。そして被災者に向かって深々と一礼してから入られました。そのためか天皇陛下の評判は、とても良かったと聞きます。




つづく

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阪神大震災の震災マニュアル紹介5(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介5
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第6章・第三に情報連絡

 第一に二次災害の防止。第二に人命救助。第三に情報連絡ときましたが、情報連絡と人命救助の優先順位は、逆であってもよいですね。ケースバイケースで考えてください。震災を直接体験した国会議員の高見裕一氏は、パニック状態になり、何をしてよいかわからず、東京の秘書に連絡をとったそうです。冷静な第三者の意見によって、より冷静な行動をとるためにです。
 高見氏は、この方法によって、かなり早い時期に情報を内閣に伝える事ができましたし、自衛隊出動の要請を行っています。残念ながら氏の意見は、生かされる事はなく、自衛隊の出動も、政府の対応も、かなり遅れてしまったのはとっても悔しいことです。
 それから連絡は、災害にあわれた方の義務ですね。別に大勢に連絡する必要はありません。一人か二人で充分です。それによって雨のようにやってくる見舞い電話から逃れられるのですから、連絡しない手はありません。
 第一に連絡は、人の命を助けることに繋がります。たとえ自分が無事だとしても、無事であることを連絡しないと、救援活動をする者やボランティアに、無駄足を踏ませる可能性があります。無事なら無事でいいから連絡をしてくれれば、救援活動を行なう者は別の人を救援します。つまり、それだけ他の人が助かる可能性が高くなります。



つづく

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阪神大震災の震災マニュアル紹介4(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介4
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)

第5章・第二に人命救助

 二次災害の防止に成功した後に私たちのやるべき事は、人命救助です。
「なんで見ず知らずの人間を助けにゃならんのだ?」
と思っている人に忠告しておきます。そういう考えの人には、しっぺ返しが来ます。
 地震は一時的な事件ですが、人間関係は一生続くんです。阪神大震災の時に、どう行動したかによって人生が変ってしまった例は多かったんです。紙面の関係で、それらを紹介できないのが残念ですが、ほんのちょっとした自分勝手な行動が、自分の人格の全てだと思われてしまって、後で人間関係に苦しまなければならなかった人も多かったんですね。
 人間の真価は、極限状態に現れるといいます。ということは、私たちは『極限状態によって試される』とも言えます。『
イザとなったら、どのような行動をとるか?』それが全部、バレてしまうんですね。

 さて人命救助の方法ですが、具体的に言いますと、
@救助を必要とする人を発見すること
A連絡すること
B助けること
になります。「あたり前のことじゃないか」とおっしゃる人も多いかと思いますが、イザとなった場合、この当たり前のことが、とても難しいんです。


@救助を必要とする人を発見すること
 震災では救急車が来ません。病院だってどうなってる事か。そんな状態の時に「政府は何やっとるんだ!」と言っても始まりません。そこで人命救助の方法を簡単に説明しますと、何よりも『救助を必要とする人を発見すること』が大切です。

 そのためには何よりも情報を集める事ですね。全く見ず知らずの人の家でもドンドン声をかけてみる事です。ここで声をかけそびれると後が大変ですよ。ひょっとしたら、この後に長い避難所生活(共同生活)が待っているかもしれないのです。
 震災前と震災後では、人間関係が 180度変ってきます。震災直後は助けあって生きていかなければなりません。だからこそ積極的に御近所の門を叩いてみる必要があるんです。そうしないと避難所で気まずい雰囲気のまま長い生活をしなければならなくなります。


A連絡すること
 発見した後は、『A連絡すること』です。ただし、消防員もレスキュー隊も救急車も来ない可能性があります。でも連絡は絶対に必要です。これは、自衛隊の災害派遣や国会対策と密接な関係があるんです。
 皆さんは震災直後の被害状況をテレビで見て、どう思われましたか? 私は「こりゃいかん、何千人も死者がいるかもしれんぞ」と直感しました。しかし、死者に関する発表は百名程度と少なく、政府の対応は、まだのんびりしたもので、村山総理大臣にいたっては財界人と御食事会をしている始末です。さらに被災地の知事は、自衛隊からの出動連絡を断ってしまっています。ムチャクチャな話ですが、どうしてこんな事になったのかを説明しましょう。

 自衛隊は、自治体が派遣要請を行なわないと動けないんです。勝手に動くと大変な問題になるんです。それに災害に関する仕事は、自治体の仕事なんです。これも政府が勝手に動けない。政府が勝手に動くと国家権力の介入になってしまうんです。
 じゃあ「悪いのは全て自治体なのか?」と言うと、これもちょっと違うんですね。自治体は、現場から被害届が届いてからでないと自衛隊の派遣要請ができないんです。自衛隊を呼ぶと言っても、百人の被害状況なのか、千人の被害状況なのかで全く違ってくるんです。
 国に応援を頼むのにしたって、どういう被害状況かをを報告しないと国も応援できないシステムになっているんです。具体的に言えば、現場の情報を市町村が、都道府県に報告し、それらの情報に基づいて県が国に応援を頼むシステムになっています。都道府県は、市町村から被害報告がこないと動けないんです。
 だから生埋めになっている生存者を発見したら即座に連絡をしなければなりません。『連絡すること』によって政府を動かさなければなりません。


B助けること
 助け方にもいろいろあります。具体的な例をあげて御話ししたいと思います。

☆死者は圧死が90パーセント
 死者は圧死が90パーセントを占めていました。しかも、発見された死体の多くが死後硬直していなかった。もうちょっと発見が早かったら助かっていた。
 ちなみに倒壊した所から救出された人は、約千人です。ただし、そのうちの70パーセントは亡くなっています。結局三百人くらいしか助かっていません。救出が遅れたからです。筋肉が長時間圧迫されると、筋肉内の蛋白質が溶け出して急性腎不全を起こします。ですから地震では、48時間以内でないと、ほとんど助からないのです。震災直後の48時間は、人命救助が最優先されなければなりません。

☆老人・障害者を捜そう!
 犠牲者は、老人・幼児・障害者といった震災弱者ばかりでした。その中でも老人の犠牲者が一番多かったです。骨が弱くなっている老人は、ちょっとした事で骨折したりします。それに寝たきり老人が逃げるに逃げられずに焼け死んでしまった例も多かったと聞いています。
 視覚障害者も聴覚障害者も透析を必要とする障害者も、その各種の障害者が、だいたい20〜30人の犠牲者となってしまいました。健丈者の死亡率に比べると、かなり高い率で犠牲者を出しています。
 あと障害者の家庭では、障害者の家族の死傷率も高かったようです。震災のような災害では、障害者の家族は、とても大きな危険にさらされるようです。
 震災がおきたら、老人・幼児・障害者といった震災弱者を優先に助けたいものです。自分の家の後かたずけより、それらの震災弱者の救出を積極的に行いたいものです。きれいごとではなく、そういった活動は必ずその後の人間関係に影響してきます。震災は、後遺症の長い災害ですから。

☆ある老人の悲劇
 阪神大震災後54日目に、アパートの倒壊現場から1人の老人が遺体で見つかりました。目立った外傷もなく、胃の内容物も消化されていたことから、この老人は生き埋めになって餓死したと見られています。
 驚くことに、そのアパートの住人は、誰一人として老人が死んでいる事に気が付きませんでした。近所の人たちは、この老人が、どこかの避難所で生活しているものと思い込んでいたわけです。こういう悲劇は、普段から近所付き合いがあれば防げたケースなんですね。

☆建物の崩壊は、震災直後だけではない
 意外な事ですが、建物の崩壊は地震の終った後にもありました。具体的に言えば、震災15分後に倒壊した家屋がゴロゴロあったのです。1時間後に倒壊した家や、3日後に倒壊した家もあります。酷いのになると、マスコミのヘリの爆音で倒壊した家さえありました。崩壊をまぬがれた家だからといって安心していると、地震後に家の下敷になってしまう可能性があります。

☆みんなボーゼンとしていた
 震災直後、みんなボーゼンとしていたらしい・・・・。「らしい」と言うのは、「みんなボーゼンとしていた」と言われると、「私は、そんな事はない」と反論してくるからです。しかし、やはり「みんなボーゼンとしていた」らしい。
 これは、多くの直接被災されたジャーナリストたちが証言している事です。震災直後の被災者の脳は空白状態であり、火事が起きても、人が苦しんでいても泣き叫んでいても、ただボーゼンとしていただけだったと言います。そして、そのボーゼンとしている間の記憶は無いらしい。
 高見議員は、そういうボーゼンとしている人を正気に戻すのに、ずいぶん苦労されたそうです。また、高見議員自身も、やはりボーゼンとしていたらしく、自分を正気に戻すために東京の秘書の所に電話をしたそうです。

☆言葉の壁
 震災を受けた人のショックは、想像以上に大きいです。ですから、てんかん症などの病気を持っている人は、突然発作で倒れたりします。そんな時に適切に処置できる知識を私たちは持ちたいものです。

 これは震災の時の事例ではありませんが、ある外国人(cw.ニコルさん)が、路上で窒息状態で倒れている老婆を発見しました。ただちに『マウス・トウ・マウス』で、人工呼吸を行なったのですが、通りがかりの日本人は、それを変態行為とみなして、殴る蹴るという暴行を行ないました。

 それから似たケースとして、聴覚障害者が仲間を助けてもらおうと、必死に道行く人に訴えたけれど、相手にされなかったケースがあります。手話が通じないために、必死の思いで話そうとする聴覚障害者の、「アア・・ウウ・・」という意味不明な訴えを、みんな気味悪がったんです。そのために聴覚障害者たちを助ける事ができなかった。手話しか話せない聴覚障害者。日本語の話せない外国人。こういうハンデを持つ人に対して、もっと思いやりが欲しいですね。




つづく

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阪神大震災の震災マニュアル紹介3(平成7年に発行されたものです)

阪神大震災の震災マニュアル紹介3
(取扱い注意−これは平成7年に発行されたもので、現在では中身が古くなっています)


第4章・第一に二次災害の防止

 まず何をするべきか? 次に何をするべきか? そういった手順を知っているかどうかが、震災マニュアルになります。

@二次災害の防止
A人命救助
B情報連絡
C避難
D情報収集
以上のような手順で行動するのが有事のためのマニュアルです。
 特に大切なことは、@二次災害の防止です。これを一番最初にやるべきです。あとは、人命救助が先でも、情報連絡が先でも、避難が先でも特にかまいません。その時のケースにあわせて独自に判断して下さい。

 具体的に言えば、ガスの元栓を閉める、電気のブレーカーを落とす、ストーブやヒーターやコタツ等の暖房器具をチェックする事です。
 あと初期消火を行うことです。火災というものは、初期の場合ならコップ1杯の水で消せます。ですから可能なかぎり、御近所の火の元を確認し、どんどん初期消火を行うようにするべきです。
 ここでもし初期消火に失敗してしまいますと、大勢の人たちが命を失ってしまいます。消防自動車は来られませんし、消火のための水も出ません。そうなると、つぶれた家や倒れた家具の下敷きになってる人を助ける事ができず、見殺しにして逃げなければならなくなります。


★初期消火のチャンス
 よく聞かされるのが「ぐらっときたらまず火の始末」という言葉ですが、阪神大震災では、あまりにも揺れが激しく、「火の始末どころではなかった」といわれています。しかし、はたして本当に「火の始末どころではなかった」のでしょうか?
 阪神大震災で実際におきた火災を検証してみますと、初期消火の仕方を知らなかったために二次災害になってしまった例が多かったようです。初期消火のチャンスは三回あります。「火の始末どころではなかった」と言うのは、言い訳にすぎません。それでは、3回ある初期消火のチャンスについて解説してみましょう。

@揺れを感じた時
 どんな巨大な地震でも、初めの揺れは、それほど強い衝撃ではありません。火を使っているとき「グラッ」ときたら、その2〜3秒の瞬間が勝負です。パッと使用中の火を止めましょう。この最初の2〜3秒の揺れが、1回目の初期消火のチャンスです。

A揺れがおさまった時
 もし、最初の初期消火に失敗した場合でも心配いりません。一度机の下などに伏せ、揺れがおさまるのを待って火の元を断ち、電気のブレーカーを落とせばいいのです。

B出火した直後
 もし火災が発生した場合でも心配いりません。地震の揺れは、たったの30〜40秒ですが、火災は1〜2分程度では、まだ燃え広がりません。落ちついて消火作業を行なえば簡単に消せます。
 初期消火が可能なのは、炎が天井に届くまでです。それ以上広がったら簡単には消し止められないので注意して下さい。手に負えないと思ったら迷わずに近所の人たちの応援をたのむことです。


★初期消火の具体的な方法
 それでは、初期消火の具体的な方法について解説しましょう。初期消火が可能なのは、炎が天井に届くまでです。これがポイントになります。ようするに炎を天井に届けなければいいんです。
 具体的に言うと、炎に何かを被せればいいんです。一番いいのは布団や毛布。衣類やカーテンでもいいです。何かを被せて一時的に炎を小さくさせ、その後に水や消化器で細かい消火作業を行なえばいいんですね。

 ただし、油に引火したとき、野菜などを投げ込むのはやめましょう。野菜が濡れていると油がはじけ、炎が飛散します。一番いいのは、フタを閉めることですが、マヨネーズの入った容器を投げ込むという方法もあります。これは神戸市の消防職員が発見した方法で、マヨネーズの冷却効果と、主成分の卵たんぱくが固まって空気を遮断する効果で消せるんだそうです。


★電気のブレーカーとガスの元栓
 ガスの元栓を閉める。これは常識ですね。でも、電気のブレーカーを切る事の重要さを、あなたは知っていましたか? 震災で電気系統がメチャクチャになっている家は、漏電をおこしやすく、いつ火災になってもおかしくないです。
 あと電気ストーブや電熱器を使っている家なんかも要注意です。震災直後に火災がなかったとしても、電気が復旧した途端に、電気ストーブにスイッチが入り、火災になってしまいます。だから避難する時は、電気のブレーカーを切ることを絶対に忘れないでほしいですね。


★耐震消火装置の欠点
 「私の家のストーブは、耐震消火装置があるから安心」と思っていると痛い思いをします。阪神大震災では、この耐震消火装置にも致命的な弱点があることが判ってしまいました。
 耐震消火装置とは、ストーブなどが地震で倒れた時に自動的に火が消える機能の事なのですが、例え火が消えても、ストーブの余熱は残ったままです。この余熱が火災の原因になったわけですが、火災はわずかの余熱の中からも起きる事を覚えておいて下さい。
 約二百人の焼死者を出した長田区の火災の原因や、地震直後に出火した火災はこうした石油ストーブが原因と見られています。


★ライフラインが復旧した時に二次災害がおきる
 阪神大震災では、ライフライン(電気・ガス)が、復旧すると火災がおきました。二次災害は、震災直後にもおきますが、『ライフラインが復旧した時もおきる』ということをよく覚えておくべきです。ですから震災直後の他に、ライフラインが復旧した時にも二次災害に気をつけなければなりません。
 地震発生から48時間で、神戸市内で起きた火災は約 250件。しかし、火災はその後も発生し統け、2月1日までに約 450件にのぼりました。それらの火災の多くは、ライフラインが復旧した時におきています。
 地震で傷んだ屋内配線のショートがあったり、スイッチが入ったままだったコンロ、トースター、電気ストーブなどの電気製品が過熱して火災につながったケースや、天井の蛍光灯など照明器具かた出火したと見られる火災や、熱帯魚う水槽に入れた水温調節用のヒーターが原因で出火したケースもありました。


★火災が無かった淡路島
 不思議なことに震源地の淡絡島では、地震後に火災がほとんどありませんでした。約六千棟の家屋が全半壊したにもかかわらず、火災の発生はたったの二件。
 調査によると、淡路島住民の多くが避難に先立ちガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切ったためと言われています。あと地域社会のつながりが強さが、二次災害を防いだと言われています。
 これとはまったく対照的に、都市部では火の始末に、からり無神経だったことが、大阪市消防局の調ベでわかっています。約五百人の大阪市民に電話でアンケート調査したところ、地震が発生したとき一割強の人が、火をそのままにしていたそうです。


★水を貯めること!
 もし、自宅が倒壊してなかったら水を貯めて下さい。震災直後の数分間なら水は出る可能性があります。逆に水が出るからと言って安してはいけません。どこかで水道管が破裂していて、いずれ断水になってしまう可能性があるからです。
 水は、飲料水・初期消火のための他に、怪我に備えるために必要です。薬があっても水がなくては、効果的な手当ができません。
 登山家は、山にいる間は、ある程度の水を確保していますが、これも飲料水というより怪我に備えるためのものなんですね。特にヤケドをした人には、水が必要不可欠です。

 そういえば、水洗トイレのタンク内に入れるタイプの芳香剤がありますが、あれは使うのを止めるべきですね。非常の際、飲み水として使えなくなります。あと、マンションなんかの場合、断水になる前に、風呂に水を張っておいて助かった例が多かったです。
 それから人間は、医学的には標準体重より10キロ重たい場合、水さえあれば全く何も食べずに1ヵ月間生きられることを知っておいて下さい。これを知っているだけで、かなり不安が軽減されると思います。

 ちなみに東京都の場合は、神戸のように断水になりにくくなっています。東京都の水道水は、地下に巨大プールがあり、それを経由して家庭の水道に供給されています。
 関東で巨大地震がおきて、水道管が破裂しても、地下プールにはたっぷりと水が残される事になり、消火栓の水が断水になる事はないそうです。
 それに水の配給は、阪神大震災のように給水車からではなく、地下プールより行いますから安心です。ちなみに、この地下プールは、1200万人の都民が3週間生活できるだけの水が蓄えられています。

 さらに無駄話をしましょう。東京都の震災対策は、前鈴木都知事によって、世界最高の準備ができています。神戸では、1食も用意されてなかった住民用非常食料を、東京都では数千万食もの非常食が用意されています。これは、全都民の2日分の量になります。
 最初の1日分は区が用意し、2日目の分は都が用意する事になっています。東京都全部が崩壊する事はないですから、これだけでもかなりの長期間、食事に困る事はないと思います。さらに、3日目からは自衛隊と共同で救援物資を輸送するシステムが出来ています。
 ちなみに東京都と自衛隊は、非常に緊密な連絡を取りあっていて、どの部隊が☆☆区☆☆町に出動するといった細部まで決っています。食料の輸送ルートも決っていますし、車輌の割り当ても決っています。関東大震災が起きた場合のマニュアルができているんです。

 交通規制も決められています。震災直後から環状7号線より都心部は、車輌通行止になり、環状7号線は、緊急輸送路となります。それとともに避難専用の避難路線も決まっていて、神戸の時のように渋滞する事を未然に防いでいます。
 警察も震災交通システムを持っており、自衛隊と共同作戦をとるようになっています。ちなみに警視庁管轄のパトカーには、ラジオ放送も可能なくらいの大出力の警察無線が積まれており、NTTが壊滅しても通信に影響はありません。

 面白いのはライフライン復旧計画です。東京都のライフラインは、ブロック別に分割されており、被害の小さいブロックから集中的に復旧作業を行うことになっています。
 本当ならば被害の大きい方を優先的に復旧作業を行なうべきなんでしょうが、逆に被害の小さいブロックを優先させるのは、すぐに復旧できるブロックを優先することによって、早く復旧した地域を拠点にして、復旧地域を拡大していく計画を持っているからです。
 これによって1ヵ所でも多くの病院・消防署・警察・企業などを活動可能状態に持っていき、それらをもって大規模な復旧プロジェクトを組むことが可能になるからです。

 東京消防庁も、ユニークな震災対策を持っています。東京消防庁の消防方法は、初期消火です。そのために東京都では自主消防組織の編成が進んでいます。不幸にして大火になった場合でも、避難路を確保する消防方法をとっています。
 さらに東京都では、震災用の作戦司令室を持っています。以上の点を考えてみると、阪神大震災の被害のある程度の部分は、人災だったと言えるかもしれません。神戸に東京なみの防災意識があれば、ある程度、被害を食い止められたと考えても良いのではないでしょうか?


★消化器のの使い方
 駅に、町中に、ビルの中に、アパートの外などに消化器は必ず置いてあります。条令で設置が義務づけられたものですが、これらの消化器は私物ではなく公共物になります。いわゆる所有権というものは、ありませんから火災がおきたら遠慮なく使用して下さい。
 消化器の使い方ですが、安全ピンを抜きホースを火元に向けレバーをにぎるだけで使えます。一般の火災の時に、気が動転して安ピンを抜くことを忘れ、消火器を使えなかった例がよくあるそうですが、くれぐれも気をつけて下さい。
 それでは、消防庁が指導する消化器使用のポイントを解説しておきます。

@姿勢を低てして熱や煙を吸いこまないようにする。
A薬剤は手前からホウキで地面を掃くように火元にふりかけます。
B風上から風下へ薬剤が放出される時間は10〜20秒です。あせらず確実に火元にすることが大切です。ふとん、座布団、畳などは、粉末消火器で消したつもりでも後から燃え出すことがあるので、さらに水をかけておくことも忘れないで下さい。



★煙に対する注意
 難燃性の壁材や塗装には、燃えると有毒なガスを発するものもあるので、煙は吸いこまないようにしましょう。阪神大震災とは直接関係は、ありませんが煙だけで何十人という人がバタバタと倒れてしまったケースがありました。
 煙は、上へ上へとあがる性格をもっています。もし煙にまきこまれたら、できるだけ姿勢を低くして一刻も早く外に逃げ出すことです。それから濡れ夕オルを口にあてるといいと言われています。
 
 
つづく

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posted by マネージャー at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介2 《自分がパニックにならないためには?》

つづきです。
今読むと、このマニュアルは古いです。
今回の震災には、あてはまらないかもしれません。
けれど、一応、紹介しておきます。




《自分がパニックにならないためには?》

 危険な時に冷静・勇敢に対処した『美談』の多くは、特定の『役割』を持たされた人間が主人公の場合が多いです。例えばハイジャックの時のスチワーデスや、事故現場の警官などがそうですが、彼ら彼女らは『役割』を持たされているから、勇敢になれるんです。
 人間には本来的な人格の他に、現在の役割から与えられる第2の人格があり、それが恐怖を乗越えられるバネになると言われています。これを『役割人格』といいます。

 例えば、とんでもないグータラ社員が、責任者になったとたんにシッカリ人間になったりしますが、これは責任者という役割を与えられために責任者という『役割人格』が自分の中に生れたためです。

 また、こんな例もあります。シンナーでボロボロになり、カミソリを振り回し、親を殴り倒し、家出するといった非行少女が、ある日突然、分別のつく大人になりました。きっかけは出産です。その子は、母親になることによって、母親という『役割人格』が引き出されたわけです。


《みんなをパニックから救うためには?》

 人間にとって何よりも恐ろしいことは、危険が迫っているのに何をしていいかわからない事です。けれど、やるべき事を知っており、そのための『役割』を与えられている人は、かなり冷静に行動できます。
 ということは、自分がパニックに陥らないためには、自分自身に役割を与えておけばいいんです。震災の時に何をするかを具体的に決めておけばいいんです。たとえば電気のブレーカーを切るとか、ガスの元栓を閉めるとか、親戚に連絡するとか、具体的な行動を行えば、しだいに落ちついてきます。
 自分だけではありません。パニックになっている家族や友人がいれば、その人にも役割を与えてあげればいいんです。役割を与えて、その人の役割人格を引き出してあげればいいんです。
 パニックになっているから何もさせないのではなく、パニックになっているからこそ何かをさせればいいんです。そうすれば、パニックはある程度防げるんですね。

 私が避難所を回って気が付いたことは、避難所によって被災者の表情が全く違うことです。
 被災者が生き生きしている避難所では、被災者に『役割』が与えられていました。そして絶望する間もないくらいに活発に行動していました。被災者が進んで救援物資を運び、何でも自分たちでやっていました。
 ところが被災者に『役割』が与えられてない避難所では、被災者たちは、「この世の終りだ」と死んだような目をしていていました。そして一杯のトン汁の配給を受けるために2〜3時間の行列を震えながら並んでいました。被災者に『役割』が与えられている避難所と、『役割』が与えられてない避難所では、こんなにも違っていたのです。

 そういえば、こんな話がありました。日露戦争の時のことです。日本の軍艦が、ロシアのバルッチック艦隊と戦っている時のことです。日本の軍艦の水兵さんは、とても臆病でみんな恐怖にガタガタ震えていました。それを見かねた海軍の将校は、震えている水兵に次々と用事を言いつけました。
 すると、さっきまで臆病風にふかれていた水兵たちは、目を輝かせて働き出しました。用事をこなすことに一生懸命になり、恐怖感を吹き飛ばす事ができたのです。どうやら『役割』というものは、人々を勇敢にする魔法を持っているみたいですね。


《役割人格を失ってしまった場合》

 ふだん私たちが目にしている人格というものは、その人の本来的な人格よりも、役割人格である場合が多いような気がします。
 父親は、父親であるからたよりになるのであって、父親でなくなったら、急にしょぼくれてしまうことが多いんですね。世間では、会社を辞めると急にしょぼくれてしまう人が多いようですが、それは『役割』を失って『役割人格』を無くしてしまったからなんですね。
 このように多くの人々は、日頃から『役割人格』に依存しています。問題は、この役割を失った時です。
 母である役割を失った時。
 働くことの役割を失った時。
 会社員である役割を失った時。
 一家の大黒柱である役割を失った時。
 そんな時の人間は、ものすごいショックを受けます。そういう時に人間の本性が現われるわけですが、パニックにならずに冷静でいられる人って少ないと思います。人間は、それほど強い生き物ではないですから。

 例えば、母である役割に精根を込めて生きてきた人は、母である役割を失った時が一番ヤバイです。役割を失った自分は、このまま生きていてもしかたがないと考えないともかぎりません。自分の役割がないことに絶望して、自殺しないとも限りません。そういう場合は、早く他の役割をみつけてあげないと危ないですよね。
 もし子供を失った母親が、もしショックで自殺しかけていたら、子供の葬式をあげるという役割を与えるのも一つの手段です。そうすれば、その役割のために生きる勇気がわいてきます。
 葬式が終ったら御墓でもいいです。そうすれば、その役割のために生きがいがもてるんです。無神論者や唯物論者の人たちには、葬式なんか・・・と思う人もいるかも知れませんが、『役割』という点で葬式のもつ意味は、とても大きいんです。

 アメリカ映画なんか見ていますと、愛する人に死なれた主人公は、ものすごいパニック状態になっていますよね。ところが日本映画なんかでは、主人公がパニックになっているシーンは少なく、悲しみをこらえながら葬式をきりもりさせているシーンが多いです。何故でしょう?
 キーポイントは、『葬式』にあります。
 本当は泣きたい。
 本当はわめきたい。
 本当はパニック状態で錯乱したい。
 けれど、それをクグッとおさえて葬式という役割を行う。そういうシーンに我々日本人は涙する。感動します。だから日本映画には、錯乱したりパニックになっている人が、あまり出てこないんですね。
 本当は錯乱したいのに、必死に「喪主」という役割をはたすことによって、かろうじて自分を取り戻している。葬式という儀式は、そういう文化伝統は、ずいぶん私たちを支えてくれているんです。
 日本でもアメリカでも、愛する人に死なれた場合のショックは同じだと思います。両国にそれほど文化差があると思えません。あるとすれば、葬式の中に「喪主」という役割があるかないかの違いだと思います。


《新しい役割》


 話しが、ちょっとズレてしまいましたが、役割を失って絶望している人には、くれぐれも注意して下さい。人間は役割を失ったときが一番危ないといいます。だから、そういう人には、新しい役割をプレゼントすることです。それによってパニックから逃がしてやることです。
 その場合、新しい役割は、なるべくなら建設的なものがいいですね。前向きなものがいいです。できれば「葬式をあげる」という後ろ向きな役割ではく、人命救助をするとか、ボランティアを行うとか、社会的な意義のあるものがよいと思います。
 阪神大震災で、被災者の明暗を分けたものの一つに、
「人命救助をせねば!」
という新しい役割に早く気がついた人と、ただ無気力に落ち込んでしまった人の差があります。
 震災直後に生れて初めてボランティア活動をしたという被災者のNさんは、「こんなこと言うと不謹慎に聞こえるかもしれませんが、震災ボランティアをやっている時が、今までの人生の中で一番充実しています」と言っていました。
 Nさんは、震災前には自分の役割を持ってなく、毎日を無気力に生きていたそうです。それが震災によって新しい役割を見つけられた時、それによって充実した毎日がおくれるようになりました。そういう人もいるんですね。

 そこで、震災がおきたときに「どのような役割を果たすべきか?」ということをマニュアル化しておけば、極限状態においてカッコ悪い姿を見せずにすみます。そこで、次の章からは、イザという時にパニックにならないための具体的な手順を解説してみたいと思います。


つづく

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posted by マネージャー at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 被災者の疑問を調べます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南三陸町の安否不明者9700人の生存・避難を確認!!

南三陸町の安否不明者9700人の生存・避難を確認!!

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E3E7E2E3E28DE3E7E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2?n_cid=TW001

宮城県によると、人口約1万7000人のうち約1万人と連絡が取れなくなっていた同県南三陸町で15日午前までに9700人が避難していることを確認した。同町ではこれまでに約1000人の遺体が見つかっている。


いやー鳥肌がたちましたよ!
すごい嬉しいニュースですね。
よかった、本当によかった。



つづく

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posted by マネージャー at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドイツのサイトで、放射能による被害状況をアニメーションで説明

嬬恋村は停電になりませんね。
今日、一日、ひきこもっています。

ドイツのサイトで、放射能による被害状況をアニメーションで説明しています。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html
風向きが、一瞬、南関東に向いたんですね。



つづく

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posted by マネージャー at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本登山医学界では、被災者の方へ低体温対策情報をブログに公表しています

日本登山医学界では、被災者の方へ低体温対策情報をブログに公表しています。
携帯でみられます。
質問もできますので、被災者の皆さんの参考になると思います。

http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/
http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/article/43830745.html

被災者の方へ低体温対策情報

日本登山医学会に所属する救急救命専門医・国際山岳認定医より被災地の方へ向けた低体温対策の情報が発信されています。2005年に発生したパキスタン地震では、避難している方々の多くが低体温症により死亡しました。明日15日から気温も下がるので、早めに対策と準備をしてください。室内にいても低体温症になる可能性もあります。


一般の人向け <避難場所での低体温症対策>

屋外に退避して救助を待っている方々、避難所でも十分な暖房がなく寒冷環境にいらっしゃる方へ、低体温症にならないために、以下のような点に注意することをお勧めします。

○なぜ低体温症になるのか?
・ 低体温症は、体の外に奪われる熱と自分で産生する熱のバランスで、奪われる熱が多いときに体温が維持できずに起こります。従って、それほど寒くない環境でも、栄養が足りなかったりすれば起こりますし、特に、お年寄りや小児などでは、起こしやすいので注意が必要です。

○低体温症になりやすい人・なりやすい状態
・お年寄り、小児
・栄養不足や疲労
・水分不足 
・糖尿病、脳梗塞など神経の病気がある人
・怪我をしている人

○低体温症に気づくには?
手足が冷たくなったり、寒くて震えます。
体の中心の温度が35℃まで下がると低体温症ですが、震えは中心の温度が37℃から始まり、体に警告サインを出します。ここでのんびりしていると、本当に低体温症になります。震えがあるのは、熱を上げるエネルギーが残っている証拠です。ここで改善するのが一番安全で、早道です。

○低体温症の対応が遅れるわけは?
初期の低体温症は、心臓発作のように緊急性が高くないので、もう少し・・と言ううちに、気づくと悪化してしまいます。

○体温測定は?
一般の体温計で体温を測っても低体温症の診断にはなりません。
低体温症の体温は個人差がありますので、測定する必要はかならずしもありません。
とにかく、震えがあるか、意識がしっかりしているか、を確認して下さい。

○震えが始まったら何をすればいいのか?
1。隔離
  冷たいものからの接触をさけます。地面に敷物をしたり、風を除けたり、濡れた衣服は脱いで下さい。着替えが無くても、濡れたものは脱いで、毛布などにくるまって下さい。

2。カロリー補給
  何よりカロリーで、体温を上げるエネルギーを補給することが大切です。

3。水分補給
  体温が下がると利尿作用が働いたり、体内の水分バランスが変化し、脱水になります。温かくなくてもいいですので、水分をとります。温かければ、さらに理想ですが、まずは水分補給です。

4。保温・加温
  体温を奪われないために、なるべく厚着をして下さい。顔面・頚部・頭部からも熱の放散が大きいので、帽子やマフラーなどで保温して下さい。毛布などにくるまる場合は、一人でくるまるより2−3人でくるまった方が暖かいです。特に、老人や小児など弱い人には、元気な人が寄り添って一緒に包まれると保温効果があります。屋外場合は、これ以上濡れないように、湿気から隔離できる衣服やビニール素材などがあれば、くるまって下さい。震えがある段階では、どんな温め方をしても大丈夫です。

○悪化のサインは?
震えがなくても低体温症になっていることもあります。
見当識障害(つじつまの合わないことを言う)、ふらつくなども、重症な低体温症の症状です。また、震えていた人が暖まらないまま震えがなくなって来るのは重症になっている証拠です。

○震えがなくなったり、意識がもうろうとしてきたら?
緊急事態です。震えが止まってしまった低体温症は自分での回復はできません。また、急速に悪化します。至急病院へ。できるだけ丁寧に扱って下さい。乱暴に扱うと、心臓が停止しかかることがあります。病院搬送が難しい場合は、丁寧に扱いながら、保温につとめてください。
この場合の保温は、
1)上記の保温・温かい飲み物の摂取(むせないことを確認)を徹底する。
2)ペットボトルなどに、お風呂の温度程度のお湯を入れて湯たんぽを作り、脇の下・股の付け根・首の回りに当てる(42℃を超えた湯たんぽは、長時間当てるとやけどをするので注意)



つづく

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【放射能漏れ】関連のニュースをまとめてお届け

【放射能漏れ】国交省、原発周辺30キロ上空を飛行禁止に
2011.3.15 14:35

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514100078-n1.htm

 国土交通省は15日午前11時59分、航空法に基づき、東京電力福島第1原発から半径30キロ圏内の上空を飛行禁止とした。被災者の捜索や救助に当たっている自衛隊などの航空機は対象外。飛行禁止措置がとられるのは、昨年11月のアジア太平洋経済協力会議などを含めて4例目。
 国交省によると、菅直人首相が福島第1原発の半径20キロ〜30キロ圏内の住民に屋内待避の指示を出したことを受けて、上空の大気中にも放射性物質があると思われることから、航空情報センターを通じて各航空会社に飛行禁止としたことを発出した。
 定期便の遅れなど、空の便への影響は少ないとみられる。





検出数値「非常に高いが、政府指示は妥当。パニック避けて」専門家
2011.3.15 14:34

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514340084-n1.htm

 福島第1原発の敷地内で、最高毎時400ミリシーベルトという非常に高濃度の放射線量が検出されたことについて、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授(放射線物理学)は「非常に高い数字ではあるが、現時点で(20〜30キロの屋内退避を命じた)政府の指示は妥当と思われるので、パニックになることだけは避けてほしい」と冷静な対応を呼び掛けている。

 星教授によると、放射線を急に(急性)全身被曝した場合、人により差はあるが、毎時300〜500ミリシーベルトでリンパ球減少などの急性症状が出始めるといい、その数値に達している。

 「国内では聞いたこともない」(星教授)ほど高い数値で、10時間浴び続けると、毎時4000ミリシーベルトを1時間浴びた場合と同じ放射線量となり、浴びた人の50%が1カ月以内に死亡するほどという。

 一方で星教授は「逆に1分浴びただけなら放射線量は60分の1となるわけで、一瞬ならば、そうした健康被害が出るわけではなく、また距離が離れると放射線量は減る」と話す。政府の指示については「専門家が距離を計測して指示を出しており、現状の数値が正しければ危険性は低い。情報に気をつけ、パニックにならずに指示に従ってほしい」と呼び掛けている。





【放射能漏れ】年間被ばく線量限度の意味
2011.3.15 14:25

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514280081-n1.htm

 年間被ばく線量限度 一般人が日常生活や医療目的のほか、やむを得ずさらされる放射線の限度は年間1ミリシーベルト。実際に人体に影響が出るとされる年間100ミリシーベルトよりも低めに設定されている。シーベルトは放射線が人体に及ぼす影響を示す単位で、1ミリシーベルトは千マイクロシーベルト。日常生活で一般人が年間にさらされるのは2・4ミリシーベルト、胸部のエックス線検査は1回当たり6・9ミリシーベルトとされる。









つづく

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posted by マネージャー at 14:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアス唐桑ユースホステル・ユースホステル末広館の状況を航空写真(公開情報)で調査してみました

日本ユースホステル協会が東北のユースホステルの被災状況を発表しました。

残念ながら
◆リアス唐桑ユースホステル
◆ユースホステル末広館
も連絡がとれていません。

さいわいといっては、なんですが、陸前高田ユースホステル(長期休館中)は、長期休館中のため人的被害なし。建物は流出した模様しいう報告が日本ユースホステル協会にきているようです。


で、リアス唐桑ユースホステル・ユースホステル末広館の状況を航空写真(公開情報)で調査してみました。今回は、国際航業が「東日本大震災」の三陸前後の空中写真を公開していますので、このサイトで検証してみました。
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/iwate.html#02


皆さんが心配している陸前高田ユースホステルの浸水状況です。
全滅に近い被害がよくわかります。
リアス唐桑も近い位置にあるので、なんとも。
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/iwate/e_02.html
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/iwate/sinsui_13.html


こちらは、宮古の浸水域マップ
ユースホステル末広館が心配です。駅の近くなので、被害はまぬがれないと。
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/iwate/sinsui_06.html


建物は、仕方ないないにしても命さえあればなんとかなります。
逃げきって避難所にいると信じたいものです。
あの町長のように奇跡の生還を信じましょう。



ちなみに、こちらは相馬市の状況。
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/fukushima.html
『風のたより』関係者に相馬市の方がいましたが、無事とのことでした。
よかった、よかった。
http://kaze3.com/saigai/index.html


つづく

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posted by マネージャー at 14:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本ユースホステル協会からの情報です。 2011年3月15日(火)11時

日本ユースホステル協会からの情報です。 2011年3月15日(火)11時
今回は、日本ユースホステル協会は、セントラルYHたちあげで忙しいにもかかわらず、実に頑張ったと思います。

http://www.jyh.or.jp/tohokukantoyhearthquake.xls

東日本大震災 ユースホステル被害状況 2011年3月15日(火)11時

※この度、東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
※YHの被害状況につきましては、被害の大きい東北・関東・信越地方のユースホステルを優先して電話・メール等で確認を行っております。が、停電やネットワーク障害、ペアレント避難中などでなかなか連絡がつかないユースホステルも多数あります。ご心配をおかけいたしますが、どうぞご了承くださいますようお願いいたします。
※被害なしの表示はお客様、建物、スタッフ等のすべてについて被害がないというものです。
※被害なしのユースホステルは概ね平常どおり営業を行っていますが、詳しい状況については各ユースホステルにお問い合わせください。余震が続きますので、ご旅行の際はくれぐれもお気をつけください。


稚内ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
桃岩荘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
大雪山白樺荘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
層雲峡ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
稚内モシリパユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
美馬牛リバティユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
美瑛ポテトの丘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
イルムの丘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
ろくごうふらりんユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
なよろサンピラーユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
美幌ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
サロマ湖畔ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
網走流氷の丘ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
網走原生花園ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
小清水はなことりの宿ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
知床岩尾別ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
摩周湖ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
野中温泉ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
厚岸愛冠ユースホステル 津波で駐車場水没するも建物に被害なし。営業中
ファンホース新冠ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
池田北のコタンユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
サホロユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
清里イーハトーヴユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
豊郷夢民村ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
屈斜路原野ユースゲストハウス 被害なし。平常どおり営業中
東大雪ぬかびらユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
釧路湿原とうろユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
ふらのユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
トイピルカ北帯広ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
夕張フォレストユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
帯広八千代ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
札幌ハウスユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
積丹ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
島牧ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
昭和新山ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
北湯沢ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
室蘭ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
支笏湖ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
ニセコ高原ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
函館ユースゲストハウス 被害なし。平常どおり営業中
ニセコアンヌプリユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
羽幌遊歩ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
札幌国際ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
大沼公園ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
まっかりユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
小樽ヴィラマウンテングユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
リフォレ積丹ユースホステル 被害なし。平常どおり営業中
脇野沢ユースホステル 被害なしだが停電のため営業休止。停電復旧
カワヨグリーンユースホステル 被害なし
おいらせユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物の状況不明
青森・雲谷高原ユースホステル 被害なし。停電も復旧
八幡平ユースホステル 被害なし
遠野ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。15日から再開予定
陸前高田ユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物は流出した模様
花巻ならの里ユースホステル 怪我はなし。ボイラー、食器等に被害。
安比高原カムイの森ユースホステル 被害なし
岩手県青少年会館ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。停電復旧、宿泊OK
パイラ松島・奥松島ユースホステル 津波被害甚大。再開の見込み立たず。
仙台千登勢ユースホステル 建物に被害あるも怪我人なし。断水中、宿泊NG
メープル仙台ユースホステル 建物に多少被害あるも怪我人なし。
道中庵ユースホステル 大きな被害はない模様(松山YHから確認)
大湯温泉黒森ユースホステル 被害なし。停電も復旧
田沢湖ユースホステル 被害なし
大曲ユースホステル 被害なし。停電・断水も復旧
ひがしねベアフットユースホステル 被害なし。停電も復旧
山形七日町ワシントンホテル 被害なし。停電も復旧し通常営業中
福島県YH協会 網田会長、高橋事務局長被害なし。
吾妻高原スターハントユースホステル 食器数点割れるが大きな被害なし。通常営業可能。
裏磐梯ユースホステル ペアレント家族は無事。冬季休館のため建物の状況は不明
みさとユースホステル 怪我はなし。食器、ガラス等が多く壊れた。
会津の里ユースホステル 食器等破損するも大きな被害なし
ユースゲストハウスアトマ 建物の損傷軽微。怪我人なし。宿泊OK
会津野ユースホステル 被害なし
ユースホステル加波山荘 被害なしだが停電のため営業休止
筑波山荘ユースホステル 建物の被害は甚大であるも怪我人なし。
ユースホステル潮来荘 建物に被害あるも怪我人なし。
日光大谷川ユースホステル 被害なし
日光杉並木ユースホステル 被害なし
草津高原ユースホステル 被害なし
那須ハイランドリゾートユースホステル 被害なし
北軽井沢ブルーベリーユースゲストハウス 被害なし
谷川岳ラズベリーユースホステル 被害なし
九十九里浜白子ユースホステル 大きな被害なし。駐車場の地割れと食器割れ。夜避難予定
千葉市ユースホステル 被害なし
館山サンセットユースホステル 避難勧告が出たが津波なく被害なし
東京代々木ユースホステル 被害なし。ボイラー停止で暖房と温水使えず
御嶽ユースホステル 被害なし
小笠原ユースホステル 被害なしだが、大津波警報発令中のため避難中
スカイコート小岩ユースゲストハウス 器物破損するも大きな被害なし
アンナビーチ母島ユースホステル 被害なし
東京隅田川ユースホステル 被害なし
箱根仙石原ユースホステル 被害なし
鎌倉はせユースホステル 被害なし
横浜ベイサイドユースホステル 宿泊客、職員怪我人なし。建物被害なし。
富士吉田ユースホステル 被害なし
河口湖ユースホステル 被害なし
石和温泉ユースホステル 宿泊者、スタッフ無事。建物被害なし
甲府ユースホステル(長期休館中) 長期休館中のため人的被害なし。建物の状況不明
清里ユースホステル 被害なし
八ヶ岳ポニーユースホステル 被害なし
勝沼ぶどう郷ユースホステル 被害なし
角米沢屋旅館ユースホステル 被害なし
清津峡温泉ユースホステル 被害なし
ユースホステル池廼家 被害なし
外海府ユースホステル 被害なし
小千谷ふるさとの丘ユースホステル 被害なし
能登漁火ユースホステル 被害なし
戸狩観山荘ユースホステル 被害なし
立科白樺高原ユースホステル 被害なし
スワコユーペンハウスユースホステル 被害なし
白馬山麓レイクサイドユースホステル 被害なしだが、警戒が必要
乗鞍高原温泉ユースホステル 被害なし
小諸ユースホステル 被害なし
蓼科クライネユースホステル 被害なし
高社山麓みゆきの杜ユースホステル 被害なし
おぶせの風ユースホステル 被害なし
入笠山湿原ユースホステル 被害なしだが営業休止。
天城温泉 禅の湯ユースホステル 被害なし
御前崎ユースホステル 被害なし
川根七曲宿ユースホステル 宿泊者、YHとも被害なし
あすけ里山ユースホステル 被害なし
京都YH協会 一定期間、帰宅困難者に宿泊料半額対応。
宇多野ユースホステル 被害なし
清水ユースホステル 被害なし
大阪市立長居ユースホステル 被害なし
大阪国際ユースホステル 被害なし
新大阪ユースホステル 被害なし
あすかロードユースホステル 被害なし
有田オレンジユースホステル 津波警報出るが、被害なし
倉敷ユースホステル 被害なし
広島ユースホステル 被害なし
徳島ユースホステル 被害なし
阿波池田ユースホステル 被害なし
小豆島オリーブユースホステル 被害なし
高松さきかユースゲストハウス 被害なし
ユースホステル新長谷寺 被害なし
大洲郷土館ユースホステル 被害なし
森の宿 うわじまユースホステル 被害なし
松山ユースホステル 被害なし
北条水軍ユースホステル 被害なし
あしずりユースホステル 被害なし
四万十川ユースホステル 被害なし
高知ユースホステル 被害なし
別府湯けむりの丘ユースホステル 被害なし
ユースホステルサンフラワー宮崎 被害なし
宮之浦ポートサイドユースホステル 津波警報出るが、被害なし
沖縄国際ユースホステル 被害なし。ただし津波警報発令のため警戒中




つづく

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posted by マネージャー at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の衛星利用推進サイトで最新画像が公開されています。

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JAXA(宇宙航空研究開発機構)の衛星利用推進サイトで最新画像が公開されています。

http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/img_up/jdis_opt_tohokueq_110314.htm

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、3月14日10時11分頃に
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型により、
現地の緊急観測を実施しました。

リンク先の画像をみると分かりますが、
この衛星写真では、冠水の状態がよくわかります。
地形も、全くもって変わっています。
被害は、津波だけによるものではなく地形の変化もあるのではないかと。


こちらの画像は、もっとよくわかります。
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/img_up/jdis_pal_tohokueq_110313.htm


これは、もうすこし内陸部の観測結果。
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/img_up/jdis_opt_tohokueq_110312.htm
よくわかります。



こちらは「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による長野県北部の地震の緊急観測結果。
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/img_up/jdis_opt_naganoeq_110313.htm
JAXAでは今後も当該地域を継続して観測する予定です。
やるな、JAXA!
すごいぞJAXA!
はやぶさの技術は、だてではない。


つづく

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posted by マネージャー at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

嬬恋村のガソリンスタンドの状況

嬬恋村のガソリンスタンドの状況

3日後に入荷予定らしいです。
情報によれば、まだ制限はないようです。
で、この村には、ディーゼル車が多いので、そっちが少なくなっているとのこと。

ま、うちの車は、2台ともガソリン満タンなので不安は無いのですが、
そういうことなので、軽井沢に偵察に行くのはやめて節約します。


つづく

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posted by マネージャー at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 特設 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

阪神大震災の震災マニュアル紹介1

阪神大震災の震災マニュアル紹介1

 ちょっと古いネタで申し訳ないのですが、阪神大震災の震災マニュアルの内容を10回くらいの連載で紹介したいと思います。この文章は、阪神大震災の直後(1995年2月頃)に作られた震災マニュアルから要点を抜粋して、さらに今回の震災のケースにアレンジしたものを紹介する予定です。だから、内容は、少し古くなっていますので、そのへんは勘弁してください。



◆想定外の災害は、必ずある!

 今回の震災は、マグニチュード9という想定外の地震と、想定外の津波がおきました。

 東京消防庁の発行する資料によれば、日本には80以上の活火山があって、その数は、なんと世界の1割を占めると言いま
す。地震についても同じで、日本で起きる地震エネルギーは、世界の1割を占めるとか。こんなちっぽけな国に、世界の1割の活火山と地震エネルギーがある。これでは大震災が、何時おきても不思議がないわけです。



◆震災の時、行政の対応は?

 失敗だらけでした。失敗の理由として行政側は、
「想定外」
という言い訳を述べています。つまり、
「想定外に対するマニュアが無かった」
ということになります。
 これは被災者にも言えると思います。
 想定外のことに、どうしてよいか分からないと思います。

 あぶない! でも何をしていいかわからない!

 そんな時って、とっても恐いですよね。危険が迫っているのに何をしていいか分からないというのは、すごい恐怖です。
 でも対処方法を知っていれば安心です。私は子供の頃、お巡りさんや、知らないオジサンが恐かったです。夜道も恐かったし、墓場も恐かったし、ゴジラも恐かったし、バルタン星人も恐かった。
 でも大人になって対処方法を知った途端に恐いものがなくなりました。お巡りさんには道を尋ねればよいし、知らないオジサンには知らんぷりをすればいいし、夜道を歩く時は星空を眺めて楽しめばいい。墓場に行ったら御線香をあげればいいし、ゴジラやバルタン星人がテレビに出てくればチャンネルを変えればいい。

 では、今回の震災では、どうすれば良いでしょう?
 それについて、少しばかりのべてみたいと思います。



実は、今の段階になって、
このタイミングで
この文章を紹介するのには、訳があります。
そろそろ直接の災害とは別の問題がでてくるからです。




◆震災で失ったものって何でしょう?

 その昔、阪神大震災の直後からNGO(ボランティア団体)で積極的に活動をしていた神戸市須磨区の被災者Kさんに、震災についてインタビューさせて頂きました。その人に私は、こんな質問をしました。

「震災で失ったものって何でしょう?」
「人間関係です」
「え?」
 ウ〜ムと考え込む私に、Kさんは追い討ちをかけるように言いました。
「人間の真価は、極限状態に現れるものなんですね」
「・・・」
「もし、震災がなかったら、私は人間の真価を見ずに済んだかもしれない。今でも皆と一緒に仲良くワイワイやっていたのかもしれない」

 Kさんは、それ以上の話になると口をつぐみ、何を聞いてもウンともスンとも言わなくなりました。しかし酒好きのKさんに、ジャンジャン酒を飲ませると、Kさんは狂ったように叫んだのです。

「人間関係を失った人たちというのは、何かをやった人たちなんです。行動した人たちが人間関係を無くしたんです。震災を目の前にボランティアをやった人たちが、それぞれの主義主張、それぞれの方法の違いで対立しあったんです」
「・・・」
「でも、何もしなかった人たちは、何も失わなかった。カヤの外にいた人たちは、何も失わなかったんです。そりゃそうですよ。何もしなければ、何の失敗もないですからね。もらうものを貰って、それでおしまいです」

 考えさせられました。
 何かをやる。
 やるからには成功だけではなく失敗もある。
 そして、やった人が傷ついて、何もしなかった人間が人から尊敬されたりしていたらどうなんだろう?

 震災直後に絶叫しながら人命救助をし、そのあと熱心にボランティアに取り組んだ人が、その熱心さに叩かれ、何もせずにボーッとしていただけの人が人徳者のように言われたら、何かをした人の立場というものは、いったいどうなるんだろう?

 これが平和な時なら問題ないです。何かをする個性の強い人より、何もしない人徳者の方が、人々に喜ばれるのかもしれません。けれど、いざ震災になったら、危機的状況に陥ったら、誰かが何かをしなければならない状態になったら、何百人の何もしない人徳者がいたって、どうにもなりません。

 今の世の中は、この平和な日本という国では、『減点主義』がはびこっています。もっとわかりやすく解説すれば、失敗しない主義です。

 失敗をしない。失敗して不評を買うぐらいなら何もしない。出るクイにはならない。あたりさわりのない事をし、皆の顔色をうかがいながら行動し、とことんミスを犯さないようにすること。これが減点主義です。
 でも、イザというときに減点主義では、どうにもならない事があります。目の前で人が倒れていれば、駆けつけなければならない。失敗を恐れずに駆けつけなければならない。そんな場合は、人の顔色をうかがっている場合ではないです。
 通りがかりの人に「救急車を呼んでくれ!」と怒鳴らなければならない場合もあるでしょうし、どのように応急処置をするべきか、他人と喧嘩口論をしなければならない場合もあるかもしれない。こういう場合は、減点主義でなく『得点主義』で行動しなければならない!

 得点主義とは、点をとろうとする主義です。点をとるには、解答欄に答えを書かなければなりません。けれど、そのためには、ミスを覚悟しなければならない。

 ミスをしたくなければ、答を書かなければいい。書かなければ、点もとれない代りにミスをすることもない。それが減点主義。減点主義というのは、何もしない主義というのと一緒なんですね。そして何もしない人は、誰とも喧嘩することもなく、誰からも恨まれることもなく、決して責任を負うことなく、大勢に同調して、しぶとく生き残っていくんです。そして何も傷つかないですむんです。

 阪神大震災で活躍した人、阪神大震災で大勢の命を救った人は、ミスを覚悟で、それぞれの解答を書いた人たちでした。体をはって戦った人たちでした。そういう人たちが損をする世の中。そういう人が傷つく世の中を、私たちは許してしまってよいのでしょうか?

 では、どうすれば、よいのでしょうか?

つづく

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