錦江湾サウスロードユースホステル
日本一周や日本縦断など徒歩や自転車の旅人さん、御用達のユースホステルです。
というのも九州最南端の岬が、佐多岬だからです。
これが佐多岬です。
本土最南端に位置しています。
晴れた日には遠く屋久島や種子島、硫黄島を望むことが出来ます。
眼前の灯台は日本最古の灯台の一つです。
水平線からの日の出、日の入りを両方見られ、地球を丸く感じられる秘境です。
道路の終点(駐車場)から徒歩約20分。
ユースホステルから車で約1時間のところにあります。
このユースホステルは、小規模ですが施設も新しくアットホームな宿です。
残念ながら私は泊まっていませんので、かって泊まったことのある谷川岳ラズベリーユースホステルの曽原マネージャーの手記を紹介したいと思います。
錦港湾サウスロードユースホステル 曽原正俊 このユースホステルを訪れたのは冬、とても晴れた日です。出張で博多に来ていた私は、「うーん、このまま帰るのはもったいないからどこかに寄って行きたいな〜」
ふとユースホステルのガイドブックを開いたとき目に付いたのが、鹿児島県にあるこのユースホステルでした。今から7年ほど前、私が九州をバイクで縦走した時にはこのユースホステルはありませんでした。それが目を引いたのかもしれません。
「もしもし、今日一泊なのですが予約できますか?」
「はーい、いいですよ!」
ととても元気のよい声が返ってきます。それからふと私は場所を聞きます。
「電車で西鹿児島まで来て、そこからバスで○○港まで行って、フェリーで○○でバスに乗り換えて・・・・」
私はボーっと聞いていましたが、はっと目がさめました。私の頭の中での位置は鹿児島県指宿の近くというイメージだったからです。
「えっ、指宿の近くではないんですか?」
「ええっ、フェリーですか?」
まったく地図を見ていなかったので、慌てます。
「ええ、ふつうは指宿からフェリーなんですが、あいにく今ドックに入ってしまっていて使えないんですよ」
「列車では来難いのです・・・・、それだったら指宿に泊まられたらどうですか?」
その時思いました。ああ、なんて親切な宿なんだろう! 自分のところが来難いから他の宿を勧めるなんて!! そこで私は
「いえ、そちらに泊まらせていただきます!」
と言いきりました。
「ただ今、AM10時なんでどうやってそちらに伺えばよいか行き方を正確に教えていただけませんか?」
メモに行き方をざっと書いて、博多を慌しくあとにしました。
博多から特急つばめで西鹿児島へ。うーん、鹿児島がこんなに遠いとは・・・・。
4時間近くかかります。駅を降りると南国に来たような気がしました。
そこから鴨池港までバス。
鴨池港から大隈半島の垂水港へフェリーです。
垂水港からさらにバスで南下し1時間弱、根占町のねっぴー館(温泉施設)前で下車です。
フェリーの甲板で海を眺めます。
青空と真っ青な海の間に白い噴煙を立ち昇らせる桜島。
耳には船のエンジンの音と波を切る音、そして心地よい風が私の周りを吹きぬけてゆきます。
旅でのこういった瞬間が私はとても好きです。
自分のことを考え、そして旅での出来事を考えます。
まるで異世界を漂っているような錯覚に陥るかのようです。
路線バスからは開聞岳がきれいに見えます。
乗客は私のほかに、きっと鹿児島市内まで予備校か何かで出かけていただろう詰襟の学生さんが3人。
サウスロードユースホステルはとてもこじんまりしたきれいなきれいなユースホステルでした。
いちばんすごいのは料理がとてもおいしい! それもこの日の宿泊者は私一人だったにもかかわらず作ってくれました。
私はユースホステルに200泊近くしていますが、最上位に入る料理のおいしさです。
夕食にはおいしい焼酎がついてきます。
電話でのイメージがぴったりのおかあさんペアレントでいらっしゃいました。
とても親身な、あったかい人です。
このユースホステルがあったかい雰囲気を持っているのはひとえにこのペアレントさんのせいなのだとわかりました。
昔のユースホステルの雰囲気ときれいさを併せ持つユースホステルです。
朝は私と一緒にペアレントさんが食事をしてくれました。
原口雅子様、その節はお世話になりました。
また機会があれば寄せていただきます。
とても静かなところにあるユースホステルさんです。
環境は最高です。
皆さんも機会がありましたらぜひ訪れてみてください。
【曽原正俊】
さて、施設の写真を紹介します。
とてもきれいな宿であることは、写真でわかるかと思います。
〒893-2502 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川南718-2
TEL:0994-24-5632
FAX:0994-24-5632
http://www.e-YH.net/kinkowan/index.html収容数 14人
宿泊費 3000円
(会員) (個室料金 4000円〜)
食事 朝食600円 夕食900円
会員外宿泊費は600円増し。
本土最南端の大隈半島は、美しく豊かな自然の宝庫です。ユースホステルのある半島の西側は、錦江湾越しに桜島や開聞岳を望む海岸線が続き、夕日がとてもきれいです。海だけではなく山あり川あり、四季折々の南国ムードあふれる自然が目を楽しませてくれることでしょう。その他、内之浦ロケット基地や鹿屋航空基地など見所いっぱいです。ユースホステルの近くには温泉もあり、心身ともにリフレッシュして下さい。
交通: 日南線志布志駅からバス鹿屋行1時間、終点鹿屋バスセンター下車乗り換え、バス根占・佐多行50分、ネッピー館前下車。徒歩2分。
または鴨池〜垂水フェリー、垂水港よりバスで根占行60分、 ネッピー館前下車。
施設: 木造(’95年築)。 休館: 臨時休館あり
チェックイン受付:16時〜21時(夕食予定者は18時半まで)
チェックアウト受付:6時〜10時
あと、ここまできたら航空自衛隊の博物館をのぞいてみたいですね。
マニアなら垂涎のまとです。
これは零戦52型。
写真では分かりにくい工作の状態がよくわかります。
視界の良さもわかりますね。
どういうわけか日本の戦闘機は、視界を重視した設計になっています。
そのためにプロペラの直径が低く抑えられてしまい、
エンジンの能力を充分に生かし切れていませんでした。
プロペラの直径を抑えると、車輪の高さを低く出来ます。
つまり視界が良くなる。
(コルセアなんかは、その逆にいっていますね)
ただし、そのためのメリットもあり加速力がよかった。
ただ、カタログデーターだけは悪くなる。
つまり、名を捨てて実をとったわけです。
これは、零戦に搭載された栄エンジン。
アメリカのホイットニーのエンジンの改良版です。
そのために部品の規格そのものが同じであるために、
現在もアメリカ国内でオリジナルのゼロ戦が飛行しています。
これは二式大艇。
日本が誇る世界最高性能の大艇です。
この飛行機は、アメリカのB17と戦闘を行って撃墜したこともあります。
設計主務者である菊原静男技師は、その後海軍局地戦闘機「紫電改」の設計を担当。
終戦後、川西航空機の後身である新明和工業で、飛行艇PS-1の制作に携わった。
飛行艇PS-1の改良版。
US−Iです。
1976年(昭和51)7月12日に銚子沖で発生したギリシャ船乗組員の手首切断事故で初出動、海上から羽田空港へ患者を空輸して命を救ったのが初出動。以降、2005年(平成17)7月までに745回以上の出動によって、730名以上を救助しています。
まさに人命救助の名飛行艇。この飛行艇を前に立つと、自然と敬礼したくなるのが不思議です。
つづく
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