「そういえば本をもらったっけ」
とパラパラめくってみたら横山光輝の「三国志」と「項羽と劉邦」などの歴史物でした。で、すこし読んでみたら面白い。古いマンガなのに面白い。何故かなと思ったら、横山光輝のマンガが面白いのでは無くて、「三国志」そのものが面白かったのですね。やはり「三国志」は面白いですね。
実は、これらのマンガは私も持っていました。特に「三国志」は小遣いを貯めて買って、中学生時代に夢中になって読んだのですが、父親に燃やされてしまった。昔の親は、マンガというだけで目の敵にしたものです。捨てられたり燃やされたりしたものです。
けれど、私は、これらのマンガのおかげで私は歴史好きになったのですね。
思えば大学で歴史を専攻した人間の大半は、マンガで歴史にはまっていった部類ですね。私の世代だと歴史好きの女の子たちの大半は、「ベルサイユのバラ」から入った人たちでした。私は横山光輝の「三国志」と「水滸伝」と「まんが日本歴史物語」です。横山光輝といえば「魔法使いサリー」ですが、そこから入って「三国志」にたどりついたのです。
で、これを読破していくと難しい漢字が読めるようになる。ルビがふってあるから読めるし、絵が一緒なので意味も何となく分かるようになる。あと絵があるので中国の歴史的な服は、漢服であって、チャイナ服でないこともわかる。チャイナ服は満州人の服なんです。
鎧(よろい)や武器も日本のものと違うところに興味がわいてくる。もちろん中国史にも興味がわきますから、十八史略なんかも読み始めると、逆に日本史にも興味がわいてきます。そして日本史と中国史の違いに興味がわいてくる。
日本史の戦いは、陣取りゲームです。少しづつ土地をとっていく。ところが「三国志」を読むと全国を放浪しながら戦っている。陣取りゲームというより、ポーカーなどのはったりゲームにちかい。すぐに兵力が巨大にふくれあがったり、すぐに滅びたりめまぐるしいのですね。
あと、殺し合いが凄い。信長なんか、三国志のレベルで言ったら、平和主義者もいいところです。作戦に失敗したら死刑にするところなんかも日本史にはありえません。とにかく殺し合いの凄いこと凄いこと。いったい何人殺したか? だから登場人物が莫大なんですね。殺しまくり死にまくっていますから。これだけ殺すのは、日本の戦国時代でもありえません。
話しは変わりますが、現在の日本政府は、中国に翻弄されてばかりですが、おそらく政府の偉い人たちは、「三国志」や「水滸伝」をよんでないんだろうなあ。横山光輝のマンガでもいいから読んでおけばいいのに。読めば、三国志のあの部分に、十八史略のこの部分にそっくりだなと分かるのにねえ。
つづく
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ラベル:横山光輝の「三国志」