2011年07月02日

武士の家計簿を見た感想+α

みわぼーさん

>そんで、江戸の時代物の小説を書いていらっしゃる、時代小説家でもあるそうで。


その人、時代劇の歴史を知ってるのかなあ。

そもそも時代劇というものは、踊る大捜査線みたいなものだったんです。
山手樹一郎さんが、それまでのチャンバラ劇に、新しい視点(町人の視点)を付け加えて、
桃太郎侍・遠山の金さんなんかを作った。

それまでは、サムライの視点しかなかった。
つまり、『太陽にほえろ』しかなかった。
これをチャンバラ劇と言ってたんですよ。

ところが、今で言う民間サラリーマンの視点の刑事を登場させて
チャンバラ劇の『踊る大捜査線』を作ったのが山手樹一郎さん。

遠山の金さんみたいに、町人に化けたサムライや、
身分を隠した将軍の弟なんかが町人に化けたりする作品を作った。
そして必ず脇役にオキャンな娘を登場させた。

主人公に、密かに恋するオキャンな娘。
(おきゃん=今で言うツンデレ)
なんのことはない、元祖ツンデレ娘を登場させたのも山手樹一郎さんでした。

桃太郎侍
又四郎行状記
江戸名物からす堂
遠山の金さん

どの作品にもオキャンな娘(元祖ツンデレ)がでてきます。
つまり今のアニメやライトノベルの基本構造は、
戦前から戦後にかけて山手樹一郎さんが全部書いている。





つまり、山手樹一郎さんは、
時代劇の『踊る大捜査線』を作ったひとであり
時代劇の『ライトノベル』を作ったひとでもあります。
当然のことながら、山手樹一郎さんは、あまり尊敬されなかった。

山手樹一郎さんの作品は、売れに売れまくったけれど、
みんな『山手樹一郎』を読んでることは隠していた。
吉川英治は、隠さなかったけれど、
山手樹一郎を読んでることは隠したものなんですよ。

山手樹一郎の本は、隠し持った。
そのくせ、池波庄太郎・藤沢周平・山本周五郎あたりは、誰も隠さなかった。
ライトノベルぽくないからです。
でも、売れまくったのは、山手樹一郎。
池波庄太郎・藤沢周平・山本周五郎が、束になっても敵わなかった。





しかし、この山手樹一郎の作品が、映画にしてもテレビにしても大ヒットして、戦後の時代劇の定番になったわけです。もし、山手樹一郎が、武士の家計簿で時代劇を書いたら、ぜったいに、あんな作品になってないです。もっとユーモアたっぷりな作品になっていたでしょうし、時代劇の『踊る大捜査線』を作っていたでしょう。で、結末は、オキャンな町娘のツンデレに困り果てて、尻に帆かけて逃げ出すラストシーンになっていたことでしょう。


そういう経緯を理解しないと
面白い時代劇は書けないと思いますね。
最近の時代劇が、ワンパターンで面白くないのは、
そういうところに原因があったりして。



つづく

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posted by マネージャー at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北軽井沢ブルーベリーYGHの米(朱鷺米)の紹介

たまには、宿の宣伝でもしておきます。
で、今回は、北軽井沢ブルーベリーYGHの米について。


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実は、某米所からの御客様が、うちの御飯を絶賛して帰って行きました。

「どんな米を使ってるの?」
「普通の米じゃ無いよね。何米なの?」
「どうして、お米が美味しいの? 何を使ってるの?」

さすがは、米所の御客様。
新潟県の御客様は、味がわかってらっしゃる。
そういえば、ササニシキの宮城県の御客様も絶賛してたなあ。
山形・秋田の御客様も、さかんに米のことを聞いてきた。

なにをかくそう、今年から北軽井沢ブルーベリーYGHの米は、
『朱鷺米』
を使っています。


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 ちなみに佐渡島では、平成20年産米より99%以上の面積で農薬・化学肥料を3割削減したコシヒカリの生産に取り組んでいます。

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 そういう地域で、さらに化学農薬・化学肥料を5割以下に抑えたのが、朱鷺米です。
 無農薬、無化学肥料栽培・8割減栽培・5割減栽培(栽培期間中)の米です。
 つまり新潟県特別農産物認証制度の認証を受けた米なんです。

(新潟県特別栽培農産物認証制度とは、新潟県が化学農薬・化学肥料を地域の基準から5割削減して栽培した農産物の栽培方法等を確認し認証する「新潟県の安全・安心ブランド」です。生産者の栽培履歴は新潟県ホームページで確認できます)

 それだけではありません。
 農薬や化学肥料を削減するだけでなく、
 生きものが暮らしやすい水田環境を作り出す農法で朱鷺米は作られています。
 
 朱鷺を野生に戻すためにさまざまな生物が暮らせる生態系を取り戻し維持することが大切です。
 佐渡市では自然環境の復元に取り組み続けています。
 朱鷺米は、売上の一部は佐渡市トキ保護募金に寄付されます。
「朱鷺と暮らす郷」は消費者と生産者のとき保護への想いが一つになったお米です。


◆朱鷺米が美味しいわけ

 佐渡沖を流れる対馬海流の影響で冬は本土よりも1〜2度気温が高く、
 夏は逆に本土よりも2度ほど涼しい。
 そのために稲の稔りの期間が長く、じっくりと登熟したおいしいお米が収穫出来ます。
 甘みが強く、もち米のような歯ごたえがあります。
 もちろん人気が高いので、すぐに売り切れます。
 ネットで買うことも至難の業です。
 北軽井沢ブルーベリーYGHは、佐渡に親戚がいるので買えるわけです。
 ちなみに朱鷺米の値段は、5キロで5000円。
 安いもので、3500円くらい。

 目茶苦茶に高いですが、この米を食べることによって、
 朱鷺たちの環境が守られるんですから安いものです。
 私たち宿主は、こういう形で、田舎の環境(朱鷺の環境)を守り、
 そして御客様の健康を守っていくのが使命だと思いますね。
 やすけりゃいいっていうものではないでしょ。


御客さんの健康と
日本の環境を守るのが
宿屋の心意気でい!



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0000013024.JPG



【ちなみに朱鷺米を作る田んぼ】
 
◆水田、水路での江(深み)の設置
 江の設置は、水田の湛水状態を維持することにより、中干し期にも生きものを育みます。
 つまり朱鷺の餌が田で生活します。

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◆冬期湛水
 ふゆみずたんぼとも言われる冬期湛水は11月から2月まで水深5センチ程度の湛水状態を維持し、年間を通して生きものが生息する環境を維持します。

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◆魚道等水路の設置
 生きものが水路と水田を行き来できることにより、年間を通して生きものを育みます。


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◆びおとーぶの設置

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http://www.city.sado.niigata.jp/eco/info/rice/index.shtml より拝借


つづく

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ラベル:朱鷺米
posted by マネージャー at 22:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

武士の家計簿を見た感想

武士の家計簿





 はっきり言おう!
 面白くなかった。

 監督も、シナリオライターも、何も理解してない。
 時代考証も無茶苦茶だったけれど、
 それより腹立たしいのは、原作を全く理解してないところ。
 てか、原作、読んでないでしょ!

 主人公である、金沢藩・猪山家(70石)の当主直之の小遣いは、年間にして銀19匁。
 しかし、家来の草履取りの給金は、銀83匁と月々50文の小遣い。
 この差を、なぜ映像にしない?
 ここが一番面白い事実なのに、なぜシナリオにしなかった?

 シナリオライターは、無能すぎるだろ!

 草履取りは、この他に年3回の御祝儀をもらい、
 外出するたびに15文の駄賃(チップ)をもらっていました。
 外出は、2日に1回くらいありましたから、
 そうとうの金額をもらっていたことになります。
 しかも衣食住は保障されていました。
 つまり、家来の草履取りの収入は、当主の10倍くらいあったわけです。

 ここをどうして描かなかった?

 私が、ライターなら、主人公は「草履とり」にします。
 そして「踊る大捜査線」ふうに作りますよ!
 武士達は、どうして草履取りより貧乏だったか?
 そこに焦点をあてなきゃ、駄目でしょ!





 どうして70石どりの武士の当主が、草履取りより貧乏だったか?
 給料の大半を「身分費用」に使っていたのです。
 自分の家来に小遣いをわたしたし、
 来訪があれば、相手方の家来にも祝儀をわたしていました。
 つまり、来客があれば、じゃんじゃん金が無くなっていく。
 さらに辻番にも金品をわたしていた。
 武士で御座いと威張る費用が必要だった。


 また武士には、さまざまな行事があり、そのつど親戚一同が集まるしきたりになっている。
 節分や、端午の節句や、袴入れの儀式、元服や、七五三。
 これを怠るとどういうことになるかと言うと、武士でいられなくなる。
 ここを、どうして描かなかったのだろう?
 シナリオライターは、無能すぎる。


「江戸時代は、圧倒的な勝ち組を作らない社会であった。武士たちは、威張っていますが、家来草履取りの給料より少ない収入でいる。幕末の日本に百姓一揆が、大発生していますが、百姓たちは絶対に武士にとってかわって政権を奪おうとしなかった理由が、ここにあります」

 どうして、ここをテーマにしなかった?


 もし、どうしても主人公を武士側にもってきたかったなら、
 江戸時代の武士たちが、トレーダーであった事実に、なぜ目をつけなかった?

 猪山家の家禄は70石と切米50俵です。金沢藩の1俵は5斗なので、合計95石。このうち税収が42石。42石うち屋敷に運んだ米が8石。家来含めて8人家族だったので8石だけ、屋敷に運び、のこりの34石を銀に両替しています。この他に拝料金を8両もらっていました。つまり、金・銀で給料をもらっていたのですが、金銀では買い物が出来なかったのですね。銭に両替しなければならない。で、FXをやっていたわけです。あと、米の換金レートにも敏感に対応しなければ、損をするので、江戸時代の武士たちは、意外にことに、みんなトレーダーであったわけです。

 このへんを焦点にあてて、どうして映画をつくらなかった?


つづく

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ラベル:武士の家計簿
posted by マネージャー at 00:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする