2011年10月20日

2011年 通風男の北アルプス縦走記6(最終回)

2011年 通風男の北アルプス縦走記6(最終回)

私が、奥穂高山荘で、重大なミスをして、下山したことは前に述べました。
今年は例年より早く南岳小屋が閉まっていたことに気がついてなかったのです。
となると槍ヶ岳肩の小屋まで10時間の歩行になる。
17時20分日没の10月の気象での大キレットは、危険きわまりない。
おまけに稜線は強風。
で、涸沢岳で下山を決断。
かわりに、涸沢からパノラマ経由で帰ることにしました。
コースタイムは、1時間増えますが、このコースの展望は、北アルプスで一番素晴らしい。
大キレットも、槍ヶ岳も見えるコースなのです。
で、見えてきました。槍ヶ岳が!
大キレットもよく見えます。

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 槍ヶ岳。
 こんなに尖っている山は、他にありません。
 だから槍ヶ岳という名前なのですが、
 昔、山岳会の若手だった頃は、先輩に氷河によって造られたと習ってました。
 実際、どの登山の本にも、そのように書いてあります。


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 しかし、今では、否定されています。
 このへんは、2004年に噴火した浅間山麓の住人として、
 槍ヶ岳の地質には、興味津々だったりします。

 実は、槍ヶ岳の穂先は東に傾いています。
 もし槍ヶ岳が、氷河が削ってできたなら、このような非対称にはなりません。


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 それに疑問を感じた信州大学の原山智氏は、槍ヶ岳の柱状節理に注目しました。
 本当なら垂直なはずの柱状節理が東に傾いているのです。
 つまり、地層自体が東に傾いたのです。



柱状節理が東に傾いている
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 で、調べてみると槍ヶ岳の地下にマグマが入って槍ヶ岳を隆起させていることが分かりました。本来は、槍ヶ岳と、その西側にある笠ヶ岳は、同じ地質なのですが、槍ヶ岳の西側に地下から花崗岩が入ってきて、槍ヶ岳の西側の基盤を押し上げてしまった。そのために西側の方が高くなって、槍ヶ岳は東に傾いてしまったのです。その切れ端が、槍ヶ岳の穂先ということです。つまり、槍の穂先の原形は少なくとも数十万年前にはできており、二万年くらい前の、氷河期の氷河による浸食でできたものではないとのこと。


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 難しい話は、これで終わりにして、
 下山途中に見知らぬ美人が、
 私の方に声をかけてきた。
 きっと、私の後ろの人に声をかけたのだろうと、
 後ろをふりむいたら、そこには岩しかなかった。


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「え? 俺? で、あなた誰?」

と思っていたら、昔、北軽井沢ブルーベリーYGHでヘルパーをやっていたニュージーランド娘だった。


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「あれ? どうしてここに? 沖縄じゃなかったの?」


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どうやら山が恋しくなって、従兄弟と、お母さんと、涸沢の紅葉をみにきたらしい。
それにしても、偶然というのは恐ろしい。
もし、下山を決意してなかったら、
もし、パノラマ新道を選択してなかったら
彼女には会えなかった。


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さらに下山。
ナイロンザイル事件の碑。
氷壁のモデルになった、ナイロンザイルの事件は、
この近くの明神岳でおこりました。
合掌。

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徳沢園。
ユースホステルだった時期もありました。
氷壁の宿です。

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明神岳。

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上高地のカッパ橋です。
芥川龍之介の「河童」の舞台です。
遠くに見える山は、奥穂高。
昨日の今頃は、あの山のてっぺんにいました。

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これです。

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これは、ジャンダルム。
雷鳥がいた岩です。

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大正池。

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この後、物足りなくなった私たちは、翌日、四阿山と根古岳を縦走しました。
その記録は、すでにアップしてあります。


つづく。

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posted by マネージャー at 22:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 上高地・北アルプス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

天狗山荘−火山館経由で浅間山に登ってきました

天狗山荘−火山館経由で浅間山に登ってきました
紅葉は、今がピークでしたね。
さすがに美しかったです

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やはりカラマツの紅葉は美しい。
ただし、天気の良い日にかぎる。

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浅間山の湯の平は、北アルプスの涸沢にも似ていますね。
まあ、カルデラですから似てて当然なんですが。

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火山館。
避難小屋です。

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2004年のクレーターと、火山弾。
風化が激しいけれど、わかりますか?
登山道で、よく見えます。

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四阿山。
美しい。

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前掛山からの展望。

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湯の平。
あちこちにクレーターが。
カラマツも美しい。

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15時にここを通過しないと、真っ暗になるので要注意。

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牙山にカモシカも、たくさん見えています。

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滝です。

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つづく。

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posted by マネージャー at 18:02| Comment(7) | TrackBack(0) | 浅間山・黒斑山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

海野宿散策

天候が、いまいちだったので海野宿散策してきました

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ここは、真田軍団の海野氏発祥の地

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立派なうだつですね。

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つづく。

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ラベル:海野宿散策
posted by マネージャー at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 東御市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

万座白根道路の風景

万座白根道路の風景
やはり、天気が良いと景色もさえますねえ

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このごろ、週末になると天気が悪化するのが残念。
どうにかならないものだろうか?

つづく。

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posted by マネージャー at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 万座・白根山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする