2011年11月17日

登山用のザックの話

登山用のザックの話

 今回は、登山用のザックの話です。
 今回は、初心者というより、ちょっとベテラン向けの話をします。

 ザックには、2つの方向性があります。
 なるべく軽く作られたザックと、
 なるべく便利に作られたザック。

 ポケットが多かったり、2気室だったりすると重くなります。
 だけど便利なんです。

 逆に何もついてないと軽くなります。
 けれど不便なんです。

 長期縦走や探検するときは、軽いものがいいです。
 しかし、楽しい登山をするなら便利な方が良いです。
 というわけで、歳をとってからの私は便利派です。
 しかし、便利派といっても軽いことにこしたことはない。

 そこで、ザックを買ったら、それを改良する人もいる。
 ピッケルホルダやディジーチェーンを取り外す人もいる。
 余計なベルト部分を短く切断する人もいる。

 あと、最近の傾向として、ザックの底部分に、ザックカバーが縫い込んであるケースがありますね。これだと、ザックカバーを買わなくて良いので、結果として値段が安くなるし、重量軽減にもなる。そのうえ強風がきてもザックカバーがとばされることはないですね。なによりザックカバーを忘れなくなった。

 でも、一番素晴らしいのは、同じ50リットルザックであっても、ザックカバーの分の容積がいらなくなっていることです。つまり、実質、55リットルザックになっているということです。

 あと、ポケットの多いザックは、なんといっても便利です。
 私のザックは、両サイドのポケットにペットボトルが入ります。
 だから喉が渇いたらすぐに水分が補給できます。

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 ウエストベルトには、デジカメの入るポケットがあります。シャッターチャンスを逃しません。もちろん小銭も入りますから、山小屋で何か買うときに、ザックの中から財布を取り出すために、ごそごそしなくていい。とても便利です。でも、何より便利なのが、コンパスや高度計が入ることですね。

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 よく、ザックにコンパス・高度計・マグカップ・カラビナなんかをピッケルホルダやディジーチェーンをぶらさげている人がいますけど、あれは危ないですね。何らかの事件で落ちたらどうするんですかね? マグカップにしても不潔ですよ。昔ならともかく、今は、いろんな寄生虫が進出しているので、あまり褒められたことではないです。だからザックにぶら下げるというのは、あまり感心しません。そもそもマグカップが必要なのかどうかも疑問です。自炊しないのなら必要ない。歯磨きはペットボトルで用が足ります。

 あと、フラップ。ファスナーでとめないポケットのことですが、これは便利なフラップと、じゃまなフラップがありますね。フラップは、どんなザックにも必ずついているものですが、体温調節で服を一時的に脱いで差し込む時に使うと便利です。稜線で強風にあおられたらすぐに着られるからです。でも、まあ、普通のハイキングならフラップは、使いませんね。

 あと、ザックの両サイドにメッシュのポケットがありますね。あれは、地図を入れるのに便利です。地図なら落ちても危険はないし、もっとも地図を落としては、命に関わるので落ちない工夫をすべきでしょうけど。ペットボトルは、どうかなあ? ハイキングならいいけれど、渋滞した★★★クラスの岩場だと危険な気がする。

 さて、最新式のザックの話です。

 実は、私のお気に入りのザックは、背中がメッシュになっています。しかも、かなりフレームが湾曲していて、拳が1つ入るくらいに空間が空いています。そのために非常に通気性に優れていて、夏でも背中の蒸れません。背中とザックの間に風が入るからです。メーカーは、ドイターのフューチュラ32です。たった32リットルのザックです。実は、このたった32リットルザックで、一昨年は、上高地−涸沢−北穂高−大キレット−槍ヶ岳−涸沢という2泊3日の縦走コースを歩いています。

http://www.iwatani-primus.co.jp/products/deuter/005.html

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 まあ、ポケットに4リットルはいるので、実質的には36リットルなのですが、劇的な登山ギアの進化で、この小ささで万が一のビバークにも充分な装備を背負えるようになっています。理由は、最近の雨具がかさばらなくなっていること。ユニクロのダウンが、ものすごく小さくなっていて、しかも防寒性に優れていること。エアマットも350グラムと軽く小さくなっており、50センチのビバーク用の座布団タイプなら、たったの100グラムしかなく驚くほど小さくなっている。ツェルトにしても、最新のものは200グラムしかないのに、撥水性能がとても良くなっている。おまけにアミノバイタルプロを利用すれば、携行食糧が信じられないくらいに少なくてすむ。

 つまり、山小屋を利用する限り、この32リットルザックで何の不自由もしないんですよね。私は、このザックに、3日分の荷物に加えて、ペットボトルを6本。アミノバイタルプロのゼリータイプを18個に、スニッカーズやチョコレートを嫁さんの分を含めて4日分。これにブドウ糖やビタミン剤を加えて、デジカメを2台もって登っています。もちろん軽いダウンなんかは、嫁さんに持たせています。

 これだけ携行物資が小さくなると、コースタイムが短くなります。
 若い頃よりも早く山小屋に到着してしまう。
 体力は低下しているのにどうしてだろう?

 と思うんですが、若い頃は、それだけ重いものを担いでいた。北アルプス縦走ならロウアルパインの100リットルザックを使っていたし、「ザ・合宿」という120リットルザックを使うことさえありました。防寒着もフリースだったからかさばったし、風に弱いフリースの弱点を補うために雨具も使わざるをえなかった。それがめんどくさいので、ウインドウストッパーつきGORE-TEXフリース3万円で買ったんですが、これがまたかさばったんですよね。カメラも、今のような小さくて高性能なデジカメが無かったので、EOS10といった、重たくてかさばる一眼レフに、これまた重たいフィルムを10本くらい持って行ったけれど、今じゃ、小さなデジカメに、小さな32ギガのsdカードで、何千枚も撮れるし、バッテリーも小さくて長持ちします。昔からしたら夢のような時代になりました。



つづく。

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posted by マネージャー at 10:07| Comment(7) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする