
昨日、土井君がやってきてとんでもないことを言ってきた。
「婚姻届を書いてくれ」
「えええええええええええええええええええ?」
「証人になって」
「なんだ(ほっ)」
という訳で婚姻届の証人になってしまった。
「嬬恋村の役場に出すの?」
「愛妻の村だからね」
ちなみに土井君は、バツイチのくせに変なところで愛妻家である。
本人は、すごく結婚式をやりたがっていて、
4月第1週に谷川岳ラズベリーYHの貸切までしておいたくせに、
嫁さんが
「結婚式は恥ずかしいから嫌だ」
と言ったとたんに取りやめてしまった。
谷川岳ラズベリーYHにしたら迷惑もいいところだろう。
私は、今からでも遅くないから、もう一度、
谷川岳ラズベリーYHで式をあげる方向で考え直せ
と説得しているのだが、どうも、その可能性は薄いようだ。
「せめて親族同士で食事会だけでもやったほうがいいよ」
「それも嫌だと言ってるんだ」
「そりゃまずいだろ、夫婦のどちらかが不幸になった時、お互いの親同士が顔を知らないということになるぞ。まずいよ、社会の常識に反してるよ」
「でも、嫁さんが嫌だといってるから」
やれやれ、愛妻家も、ここまでくると恐妻家だな。
と、思っていたら、一つ疑問が浮かんできた。
「新婚旅行は行くの?」
「嫁さんが別に行きたくないと言ってる」
「はあ?」
(おいおい大丈夫かよ)
と、うちの嫁さんの顔をみたら目が点になっている。
で、うちの嫁が私に囁いた。
(嫁/なんて煩悩が少ない人なんだろうね)
(私/おまえも見習えよ)
(嫁/いや、そこまでは悟りはひらけない)
(私/いやいや、悟りなさい。ディスカバジャパンだよ)
(嫁/海外を知ってこそ、ディスカバジャパンだから)
ちなみに、うちの嫁は、隙あらば海外旅行にいきたがっている。
新婚旅行に行かないというという思想は全くない。
だから新婚旅行に行きたくないという土井君の嫁さんの思想が全く理解できないらしい。
ちなみに私は、海外より国内の鄙びた温泉の方が良い。
あまり海外に魅力を感じないので、土井君の若奥さんの気持ちも分からないわけではない。
ここで、はたと気がついた。
土井君も煩悩のかたまりであることに。
彼も、隙あらば海外に行きたい派なのだ。
「ちなみ土井君は、新婚旅行の休暇をとるんでしょ?」
「もちろん」
「嫁さんが行かなくても、一人で新婚旅行に行くつもりでしょ」
「もちろん」
「それなら嫁さんもついていくね」
「そうなるかな」
この夫婦、いったい、どうなることやら。
はたして新婚旅行はいくのでしょうか?
ラズベリーYHで結婚式はやるのであろうか?
ああ、若き夫婦の運命はいかに?
つづく。
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