昨日は、16歳の少年の一人旅が泊まった。
他の御客様は、30歳くらいと、40歳くらいの男性のみ。
合計3名。
まだまだ御客様は少ないけれど、
16歳の一人旅が泊まったということは、
夏休みが始まったということだ。
16歳の男の子は、バイトしてバイクを買い、
はじめてのユースホステルデビューしたという。
素晴らしい!
彼は、きっと大物になると思う。
だから料理にも力が入った。
できるだけ御馳走を作ってやろうと頑張った。
宿屋としては、こんなことぐらいしかできないが、
彼には、これからも良い旅を続けて欲しいと思う。
しかし、今でこそ16歳の一人旅は珍しくなったけれど、今から30年前には、ゴロゴロいたのである。夏休みにユースホステルに泊まると、大勢の高校生・中学生たちが、一人で旅行をしていたのである。
そして、親も「ユースホステルなら一人旅にでてもいいよ」と言ったものだ。というか、行ってこい行ってこいという感じだった。
当時のユースホステルは、規則が厳しくて、それでいてホスピタリティーが溢れていたので、いろんなところで素晴らしい出会いがあったし、感動があった。そして素晴らしい社会勉強になったのである。
親たちは、それを知っていたから「行ってこい、行ってこい」であった。
で、ユースホステルを使って一人旅から帰ってくると、子供たちは一回り大きくなっていた。
同級生の世界しか知らなかった彼らに、学校という狭い世界しか知らなかった彼らに、旅というものを通して世界を知ることによって、大人への一歩を踏み出すのだ。
私も覚えがある。
旅をする前には、やたらと同級生と連れ合っていた。しかし、一回、一人旅を経験すると、無理して友達グループに入らなくてもいいかな?と思うようになる。周りを気にするよりも、自分が何をしたいのかを気にした方がよいと思ってくる。広い世界を知ると、そういうふうになっていくのである。周りよりも、むしろ自分の内面の方が気になってくるのである。
つづく。
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