これが嘉門次小屋である。
イワナを囲炉裏で焼いてくれる、おすすめの宿である。
ちなみに上高地で一番安い宿でもあり、一泊二食で7350円。
嘉門次とは、北アルプスの有名なガイドである。明神池に小屋を建て、猟をして生活をしていた。ウェストン夫妻を北アルプスへ案内したことで有名である。明神池に建てた小屋は、のちに嘉門次小屋と呼ばれることになり、それが現代まで続いている。ちなみに現代の嘉門次は、4代目であり、酒に酔うと歌など歌ってみせる。
さて、明神池であるが、ここには海の神様がまつられている。
実は、長野県には、海の神様を祭る一族がいる。
安曇族である。
本家は、九州の志賀島でうるらしい。
古事記・日本書紀などに登場する安曇族は、製鉄をなりわいとしていた。で、製鉄に必要な水銀を求めて山中をさまよい、ついに明神池にたどりついたという。その時、巨大な山に圧倒されて、稲穂のように高い山。つまり穂高と名付けた。
ちなみに明神池の穂高神社の祭神は、志賀海神社と同じである。中殿に穂高見命、左殿に綿津見命など海神を祀っている。さらに祭になると大きな船形の山車が登場する。そして、そのお祭りは、私たちが入山した日にあったのである。
歴史好きな私は、このお祭りが見たかったのだが、それをふりきって山に登ってしまった。
で、かわりに嫁さんに見てもらったのだが、あまり興味はなかったみたいだ。
以下、嫁さんが写した写真である。
つづく。
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