「はあ?」
何が凄いのかさっぱりわからない。
わが家では、オムツ換えも、授乳も夫婦で奪い合うようにやっている。
しかし、こういう事は、母親の方が絶対的に有利なので、
私は、家内が寝静まった深夜に赤ちゃんにミルクを飲ませている。
深夜なら、家内は快く授乳を譲ってくれる。
先日、ラズベリーYHのマネージャー夫妻が遊びに来てくれた。で、子育ての話になったのだが、ラズベリーYHの曽原夫妻は、旦那が宿業・奥さんが子育てと、きちんと分業しているようだ。だから奥さんは、時々里帰りしているらしい。うちのように旦那も奥さんも両方をやるのではないらしい。
まあ、その方が自然というか、太古の昔から人類がやってきた男女分業なのだろうと思いつつも、私にはできないなと思った。私は、オムツも変えたいし、風呂にも入れたいし、授乳もしたい。けれど、そればかりやっていたら厭きるから、宿の仕事もしたい。両方やりたいのだ。しかし、それを言うと、若いお母さんたちは
「すごいですね」
と感心する。しかし、全く凄くない。紙オムツの交換なんか、労働でも何でも無い。私は、弟の布オムツ交換をしているのだ。あれに比べたら、紙オムツの楽なこと楽なこと。おまけに今はベビーパウダーをしなくていいことになっている。授乳にしたって、昔は哺乳瓶の煮沸消毒をしていたのだが、今は特殊な洗剤に60分着けおくだけ。風呂に至っては、石けんを流さなくていいようなものになっている。昔の子育てを見て知っている人間にしてみたら、天国のような状況である。
まあ、そんなことはいい。
ここから本題にはいる。うちの嫁さんが、どうも赤ちゃんの扱いが上手くないことに、私は最初から気が付いていた。家内は、赤ちゃんを泣かせる天才なのだ。逆に私が対処すると、赤ちゃんは、すぐに泣き止む。これは10歳年下の弟で経験があったから、私の方が慣れていたからかもしれない。あと、子どもの頃から犬をはじめとして多くの動物を飼っていたために、いろんな対処を知っていたからかもしれない。とにかく、私の方が、家内よりも圧倒的に赤ちゃんを喜ばせることがうまかった。
もちろん私は、すぐには抱っこしない。
無く原因を調べて処置し、好奇心を刺激する。
これで赤ちゃんは、ニコニコする。
予防注射でも泣かずにニコニコ大人しくさせる。
これで、良いと思っていた。
ところが、最近、ちょっと違うかもしれないと考えるようになってきた。実は息子が生まれて、今日で100日になるのだが、息子に、ある変化が現れてきたのだ。会話をするようになったのである。会話と言っても正確な言語は話せない。よく分からない意味不明のことを話すだけであるが、赤ちゃんの方から会話をしかけてくるようになったのである。
で、会話の相手に選んでいるのは、父親の私ではなく、母親の方なのである。で、私が、現れると黙る。黙って、次は、どんな面白いことをやってくれるんだろう?という感じで、私の目をじーっと見つめて、笑い出す。これが、母親が相手だと、笑うより泣く方が多いのだが、会話の相手としては、母親の方を選ぶ確率が多いのだ。
これは非常に面白いことになってきた。
今まで私は、赤ちゃんの好奇心を満たすのは、とても良いことだと思っていた。しかし、そればかりやっていると、赤ちゃんは、受け身になる。自分から会話をしかけてこない。しかけてきたとしても、「あご」とか「はな」とか、こっちが教えた単語しか話さない。しかし、家内にたいしては、意味不明な赤ちゃん言葉で、しっかり話しかけているのである。つまり会話しているように見えるのだ。いや、どうみても会話にしか見えない。自分から何かを伝えようとしている。それを家内の方は、てきとうに「うんうん」と答えている。会話が成立しているのだ。
それに気が付いたとき、私に対しては、どのように赤ちゃんは、見ているのかな?と注意深く観察してみていると、会話の相手と言うより、芝居・ドラマ・バラエティの芸人として見ているようでもある。ここで、私は、うーんと考え込んでしまった。
やはり、父親と母親には、決定的な役割の差がありそうである。
この件は、もうちょっと深く考察してみたい。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング