赤ちゃんは生後100日を過ぎました。約3ヶ月ですね。徐々に首が座ってきています。まだ寝返りはできませんが、寝ながら移動できるようになりました。足腰が強くなったので、布団を蹴り飛ばしながら体をどんどん移動させるのです。言葉もアゴという単語だけ話せるようになってきました。もちろん自分のアゴを指さしながら「アゴ」と言います。顎が何であるかわかっている証拠だと思います。
話はかわりますが、相変わらずうちの家内は、赤ちゃんを開かせる天才です。突然赤ちゃんが、大声で泣き出すので、何事かといってみると、必ず家内が赤ちゃんを抱っこしていました。で、大声で鳴き出したまま、全く泣き止まないのです。仕方がないので、私が抱き上げて、あることをすると、赤ちゃんは簡単に泣き止みます。そのあることというのは、ケースによって様々です。
要するに赤ちゃんが、何を要求しているのか見極めて対処することによって泣き止むわけです。抱っこするからといって泣き止むわけではありません。そもそも赤ちゃんは、相手に伝える手段を持ってないので、泣くことによって、意思を伝達するしかないわけです。なので、それを組み取らずに、抱くだけであったら泣き止むわけがありません。
で、どうして家内は、こんなにも不器用なのか?と考えてみました。それで思い当たるのは、 2人で海外旅行に行ったときのことです。家内は英会話ができるのにもかかわらず、外人とのコミニケーションが、英語力に比べて上手くないのです。というか、私の方が相手の言わんとすることが先にわかってしまう。私は難聴なので、正確な言語によるコミニケーションよりも、相手の顔の表情である程度察することができます。そのために、家内より先に相手の欲するものがわかってしまう。どうやら、これが赤ちゃんにも通用してしまうみたいなのです。私の方が、早く赤ちゃんの求めるものがわかってしまう。その辺が原因の1つかもしれません。そう考えると「難聴」も悪いことだけばかりだとは思えません。
しかし、家内が赤ちゃんをよく泣かせる原因は、それだけではありません。家内は赤ちゃんにかまい過ぎるんですね。赤ちゃんはかまいすぎると、すぐ泣くようになります。だから、ある程度は放置しなければいけません。それで、今日は、ゆりかごの上に木のおもちゃを吊り下げ、しばらく放置しました。
最初は、ぐずぐず泣いていたのですが、しばらくすると木のおもちゃを夢中でいじりだしました。そして1時間もたつと自分なりの遊びを発見してキャッキャと笑い転げています。どうやら好奇心の壺にはまったようです。そして2時間もたつと疲れたのかスヤスヤと昼寝してしまいました。
もちろん、赤ちゃんの背後には私がいます。私が見張っているのですが、背後にいるために赤ちゃんには私の存在は見えません。だから誰もいないと思って1人遊びを始めるわけです。この1人遊びが大切なんですよね。自分で自分の遊びを工夫する心がないと、いつまでたっても受け身のままで、親をもとめて泣くばかりです。赤ちゃんのオタク心を刺激してやらなければならない。
で、いろんなおもちゃを与えて、満足させてあげたのですが、これが大成功。紙風船とか、紙のオモチャに大はしゃぎ。けれど今度は、身近におもちゃが無いとご不満になってきました。ミルクを飲ませても、おとなしく寝てくれなくて、ぐずりだすのです。ミルクで寝かせることは難しくなり、おもちゃを与えると静かに遊びだし、疲れて寝るようになりました。どうやら生後100日をすぎると、ミルクで寝かせるのではなく、オモチャで寝かせるようになるんですね。
で、オモチャの効果は偉大で、指先がどんどん器用になってくる。哺乳瓶を持ちたがるようになってくる。紙風船も持てるようになる。全身でバタバタ暴れて、ベットの上で移動するようになる。さすがに寝返りは無理でしたが。
そんな事はまあいいとして、これからが本題。
今回は実験報告をしたいと思います。何の実験かといいますと、鏡に映った自分の姿を認識できるかどうかの実験です。じつは生物学の世界では、鏡に映った自分の姿を認識できる動物は類人猿に限られると言われています。果たしてこの定説は正しいのでしょうか?非常に興味深いことではあったのですが、今までは検証する術がありませんでした。しかし今回、子犬を飼うことができたので、ちょっと実験してみました。実験方法は、ごく簡単です。子犬と赤ちゃんに、やたらと鏡を見せます。そのあとで、顔に赤いシールを貼って、そして鏡を見せます。その反応で、鏡に映った自分の姿を認識できるかどうかをテストするわけです。
これは有名な実験で、オランウータンもゴリラもチンパンジーも、鏡を見て自分の顔に付いている赤いシールをいじりだすのです。まず子犬で実験してみました。子犬の場合は、生後2か月ぐらいのきは、遠くからじーっと見るだけで、鏡に近づこうとしません。ところが3ヶ月ぐらいになると、鏡に対して吠えるようになります。そして4ヶ月目以降は、鏡に対して全く無反応になります。そして、肝心な赤いシールですが、さわろうともしませんでした。というか.犬ですからさわれませんよね。顔についた赤いシールに反応するわけがありません。なぜならば、犬の視力は白黒しか認識できないのですから。まぁ、これは実験するまでもなかったですね。
では、 赤ちゃんの場合はどうでしょうか?
最初の実験は、生後2ヶ月の時でしたが、鏡に対して全く無反応でした。生後3ヶ月になっても無反応です。そして生後100日目を超えた今日に至っても、全く無反応です。鏡に対して無反応ですから、顔に付いている赤いシールに反応することもありません。ところがです、意外なものに反応してきました。それはデジカメの画面です。デジカメの画面に映った自分の顔に関しては、反応します。鏡に反応しないのに、デジカメの画像には反応します。というわけでパソコン画面で、自分の姿を写した動画を見せてみました。これにも反応します。
ここで困ってしまいました。パソコンの動画にも、デジカメの写真にも反応するのに、鏡には反応しません。そうなると、鏡に映った自分の顔に付いている赤いシールを触ることもありません。つまりまだ、鏡に映った自分の姿を認識できないということになります。いったい、いつになったら我が息子は、チンパンジーを超えられるようになるのだろうか?
つづく。
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