ちょっと前に、日本プラスターという会社から電話がかかってきました。
そうです、あの漆喰の会社です。
義理の母親の住んでいる実家の壁を漆喰で修繕したのですが、
結構うまく塗れたので、このブログでも紹介し、
漆喰メーカーの日本プラスターのホームページにも、出来上がり具合を報告したわけです。
そうしたら、社長から直々にメールが届いたのです。
そういうことが以前ありました。


で、この話はこれで終わるはずだったのですが、そうではなかったのです。
今度は社長から直々に電話がありました。おどろきましたね。用件は、ラジオ番組に出てくれないかと言う話です。それも小さなFM放送ではなく、日本放送とかの大手のラジオ番組です。びっくりしましたね。まぁそれはどうでもいいとして、日本プラスターの社長さんは、とても好感の持てる経営者だなと思いました。というのも、私に何度も、
「社員のモチベーションが上がりました」
と言ってたからです。会話の中から、社員を思う気持ちがにじみ出ていましたね。
こういうのは、いいですねぇ。
私も中小企業で、十何年も働いていましたから、中小企業で働く社員の気持ちがよくわかります。中小企業だと、社員のほうは、社長が何を考えているのかと言うことが分かっちゃうんですよね。なんとなく、気持ちが伝わちゃう。社員のモチベーションなど考えもしない社長がいると、すぐにわかっちゃう。私が前勤めていた会社は、そういうところでした。だから脱サラした訳ですが、脱サラするまで10年以上かかった理由は、先代の社長や専務の人情に負けて、どうしてもやめられなかったからです。
まぁそんな話もどうでもいいとして、ああいう会社は伸びると思います。
日本プラスターだけではありません。
そういう会社は日本中にたくさんあると思いますね。
だから、そういう会社があったら応援してあげた方がいいですね。
具体的に言うと、良いものがあったら積極的に会社のホームページに、
感謝のメールを送った方がいいかもしれませんね。
ものづくりに一生懸命な会社なら、絶対に励みになると思うんですよね。
実際自分も中小企業で働いていた時は、お客様に感謝されると、必要以上に働いちゃいました。
まぁそれは、宿屋のオーナーになっても変わりませんがね。
実際、私は宿屋のオーナーになった当初は、こんなにサービスは良くなかったです。お客さんが、いい人すぎて、たくさんの感謝をもらって、私は生まれ変わったんです。御客さんが私を調子に載せるもんだから、どんどん後戻りできない宿になってしまいました。サービスは、 1回レベル上げると絶対下げられませんからね。だから、うちの宿は、本来のユースホステルの姿と大きく様変わりしていると思います。
話がどんどんずれてしまいましたが、まあ要するに、うちの宿は、お客さんに褒められて育ったような宿だということです。そういうことを言いたかったわけです。
それを思うと、世の中を良くしていくためには、良いものがあったら褒めるという習慣を私たち一人一人が、持っていた方が良いのかなぁと思いました。人間というものは、クレームを言う事はあっても、あまり褒めるということはしません。逆に言うと、良いものはどんどん褒める、そういう人たちが世の中にあふれるようになったら、世の中は少しずつ良くなっていくかもしれませんね。
ここで思い出すのが、吉田松陰です。彼は、たった3年間の間に、 6畳1間の教室から大量の偉人たちを作り上げましたが、彼の教育方法というのが、良いところを褒めるという教育方法でした。
ところで、日本には教育の三大聖地というものがあります。
一つは吉田松陰の塾。
もう一つは、池袋の近くに作られた児童の村小学校。
もう一つは、この北軽井沢です。
北軽井沢の法政大学村から、きら星のごとく有名人が輩出しているわけですが、別に学校があったわけではありません。別荘の子供たちが、なんとなく集まって勉強会をしていただけです。
ちなみに児童の村小学校は、よく北軽井沢で合宿をしていました。この児童の村小学校は、一応学校という形にはなっていますが、北軽井沢の子供たちの勉強会と同じく、何も教えない学校です。要するに全く勉強し得ないという、現代の視点で見るとちょっと信じられない学校です。しかしこの学校から、大学教授とか、有名人が大量に出ています。それもほとんど例外なくです。まれにある例外は、戦争で死んだケースです。勉強を教えてないのに、みんな勉強ができる子供になってしまったのは、なんという皮肉でしょうか?
この辺を解明すると、何かが見えてくるはずです。
現在その解明はほとんど行われていません。
なぜ北軽井沢や児童の村小学校が、奇跡的な教育効果をもたらしたのか、まだ謎のままです。
ただし、吉田松陰のケースは、徳富蘇峰などにによく解明されて、その教育方法はよく知られています。興味のある方は徳富蘇峰の吉田松陰を読まれると良いと思います。司馬遼太郎の「世に凄む日々(吉田松陰が主人公)」なんかは、徳富蘇峰の吉田松陰が、タネ本ですからね。
徳富蘇峰によれば、吉田松陰は教育者として致命的な欠陥を持っていたそうです。普通教育というものは、卵をあたためてやり、ヒナをかえしてやり、餌を与えて少しずつ大人にさせていく作業です。しかし吉田松陰は、そういうことを全くせずに、卵なら卵なりの生き方を見つけてあげる。雛なら雛なりの生き方を見つけてあげる。そういう先生だったそうです。つまり褒め上手だったと。
話は、かわりますが、私の属している某団体には、ホームページが無かった。金のない団体だったので、長い事ホームページが無かったんです。で、私がボランティアで作ることになった。もちろんボランティアで作るから無報酬です。経費もかけません。年間のレンタルサーバー代が、たったの千五百円。これにドメイン代だけ。まさに最低の金額です。これが、ちかごろ、ようやく完成したわけなんですが、会議で感謝されて人件費を払いたいと言われた。
当然の事ながら受け取りを拒否したのですが、私がトイレに入っている隙に、支払うことを可決してしまい、払うことを通達されてしまった。こういう事をされると、感激屋の私は、この人達のためにと、余分な力をだしたくなってくる。
今、夏で一番忙しいのだけれど、自分のことをさしおいてでも、やってあけぜたくなる。日本プラスターの社長さんのお手伝いだって、そうです。これから忙しいのだけれど、ああいうお電話をもらうと手伝いたくなってしまう。まあ、これは私の悪い癖なんだけれどね、どうしても浪花節的な方向に流れてしまうんだよねえ。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング