うさぎドロップの北軽井沢版みたいな話だと聞いていたが、そうではなかった。むしろ映画「ジャージの二人」に近い。ストーリーは無い。だから読む人にとっては、退屈で面白くないかもしれないが、地元民の私にとっては、最高に面白かった。なにしろ北軽井沢の実際の場所が、そのまま出てくるからである。これを書いた作者は、絶対に地元民だと断言できる。ここまでリアルだと地元民で無いとかけない。
ちなみに読む前は、銀(ぎん)のニーナだと思っていたが、本当は『銀(しろがね)のニーナ』だった。で、『銀亭(しろがねてい)』が舞台である。銀亭の息子(27歳叔父)と10歳の姪(ニーナ)の話なのだ。
ここまで書けば、地元民なら分かるだろう。地元をよく知らなければ、この本が書けないことが。ちなみに絵の一つ一つが、リアルで面白い。スイーツ・カフェ・ド・フルミエールのケーキまでが、本物そっくりに書かれているし、栗の木プラザも、グリーンプラザホテルも、はたまたバラギ湖までリアルに描かれてある。もちろん背景の四阿山もばっちりである。万座鹿沢駅もリアルだった。


つづく。
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