大雪のあと、嬬恋村の防災無線で「緊急車両を優先するために、できるだけ外出は控えて下さい」というアナウンスがあった。このアナウンスに「?」と思ったが、一昨日、県道までの雪かきが終わったので、車で脱出して買い出しに行ってみて、はじめてアナウンスの意味が分かった。
実は、北軽井沢ブルーベリーYGHの周辺は、大型除雪機が、じゃんじゃん雪かきをしていたので、「外出を控えてください」という意味がよく分からなかった。
もちろん道幅は狭くなっていたが、車が通れないほどでは無い。
場所によっては、大雪以前よりも道幅が広くなっている。
大雪のおかげで、自治体が完璧な除雪をしているのである。
有料道路にいたっては、もっと凄い。
どこに雪があるの?
というほどである。なぜ「外出を控えてください」という無線があったのか、全く理解に苦しんだのだが、嬬恋村の街にいってみたら、その理由が分かった。全く除雪がされてないのである。北軽井沢とは全く違っていた。
原因は、鈍感な私にもすぐにわかった。
街には民家がある。
だから除雪車が雪を飛ばせないのだ。
ところが、キャベツ畑ばかりの地域・牧場ばかりの地域・雑木林の地域は、いくらでも雪が飛ばせるので、除雪車が大活躍。大雪の前よりもかえってきれいになっているのである。
つまり除雪作業が遅れている地区と、
そうでない地域があるのだ。
街の住人は、雪を捨てられないので、軽トラに雪を乗せて、川に捨てに行っていた。軽トラは大活躍である。関係ないが、軽トラの税金をあげようとしている馬鹿な政治家がいるけれど、絶対にあげてはいけないと思う。軽トラは、災害対策に大活躍するからだ。
それはともかくとして、街から帰ってきた私は考えた。
無計画に雪かきをしてはいけないと思った。
雪を捨てる場所を確保しなければならない。で、計算してみた。
当面の目標として、車15台分の駐車スペースを雪かきするとして、1台当たり30平米。10台だと450平米。雪の高さが、1.3メートルなので、450×1.3=585立米。これだけの除雪をするためには、900平米の敷地が必要になることも分かった。
さいわい北軽井沢ブルーベリーYGHの花壇が1200平米(350坪)あるので、そこに捨てることにした。で、嫁さんと一緒にスノーシューを履いて花壇に積もった雪の圧雪をはじめた。圧雪すれば、60センチくらいまで低くなる。しかし、なかなか嫁さんは、指示どうりに動いてくれない。
「これぐらいでいいんじゃない?」
と自分の感覚でやめてしまう。
「だめだめ、もっと圧雪面積を増やして」
「いいよ」
「よくないよ」
「こんな遠くまで雪を捨てられないよ」
「いや、捨てるから。捨てないと駐車場が空かないから」
「えーっ」
ぶつくさ文句をいう。どうも彼女は、空間認識能力に欠けるところがあるらしい。それも私の物忘れ能力に匹敵するくらいにひどい。
圧雪が終わったら、花壇にママさんダンプを置いて、私がポリカースコップで、ママさんダンプに雪を乗せる。それを花壇の端まで嫁さんが捨てに行くのだが、これを昨日、1日中やっていた。で、1日で玄関そばの駐車場の雪の8割を除雪した。
花壇の上には、大量の除雪された雪がのっかっている。7割の面積が除雪の雪で埋まった。その結果をみて、はじめて嫁さんは、圧雪すべき花壇の面積を理解したようだ。まあ、ふだんから雪かきしてないと、どれくらいの捨て場が必要なのか想像できないのだろうなあ。
つづく。
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