2014年02月26日

原則を教える

 もうすぐ息子が、生後11ヶ月になる。我ながら成長の早さに驚かされる。生後11ヶ月になると、言葉をかなり正確に理解できるようになった。説明すると、親の言葉をじっと聞いているからだ。ただし、話すことはできない。話せないけれど、相手の言葉は、かなり正確に理解できている。それは生後11ヶ月の赤ちゃんを叱ることによって分かる。

 最近は叱るという言葉は、マイナスイメージにとられやすいので、ここでは、別の表現を使う。「叱る」ではなく「原則を教える」という表現に変えることにする。まあ、どちらでも同じ意味なのだが、より柔らかな表現である「原則を教える」を使ってみる。

 まず、眼鏡やリモコンやパソコン。それに危険なハサミなどを触ろうとしたら、これは触ってはダメだと言い聞かせてとりあげる。つまり原則を教えると、驚くほど聞き分けが良くなる。逆に原則を教えてないケースの場合は、全くもって聞き分けが悪い。オモチャを取り上げようもんなら絶叫して泣きわめく。

 これは、どういうことかというと、生後11ヶ月の赤ちゃんには、ルールのようなものを認識できているということであろう。ひょっとしたら所有の概念も、かすかに理解し始めているのかもしれない。

 あと、生後11ヶ月になると盛んにテレビを見るようになってきた。相変わらず教育テレビが好きなようだが、最近は民放も好んでみるようになってきた。嫁さんは、見させたくないようだが、私はガンガン見せている。すると面白い現象がおきた。テレビの音楽にあわせて、リズムをとって壁や床を手でたたき始めるようになってきたのだ。

「こいつはいい」
「生後11ヶ月でドラムのように壁を叩けるのはすてきだ」

と好き勝手にやらせていたのが失敗だった。寝る前になっても壁をドンドコ叩きだして、うるさくて眠れはしない。息子は、嬉しくなると壁をドンドコ叩きだすのだが、一番嬉しいときは、家族一緒に寝るときらしい。この時は、夫婦2人が息子のそばで添い寝するために、二人の親をみて嬉しくてしょうがないらしく、興奮して寝られない。そして、壁を壁をドンドコ叩きだす。無理矢理布団に押し込んで寝かそうとしても、ものすごい腕力でふりきって、部屋を一週するように壁をドンドコ叩きながら回る。それを何度も連れ戻して、こっちがヘトヘトになるころに、息子も疲れて眠り出す。この格闘が30分も続く。

 さて、ここからが本題である。

 こんな息子に原則を教えようとした。布団に入ったらすぐに寝るという原則を。ところが、どうもうまくいかない。他のケースだとうまくいくのに、就寝前の壁を叩くのだけはやめさせられない。で、気がついた。原則を教える場合、うまくいくケースと、どうしてもうまくいかないケースがあるのだ。

 で、うまくいかない場合は、
 決まって息子が興奮しているときなのだ。
 それも悲しくて興奮する時でなく
 嬉しくて興奮しているとき、
 そういう時に原則を教えるのが難しい。
 ということに気がついた。

 これは、犬のしつけにもいえることである。犬を飼っている人にとっては、常識なことなのだが、犬は興奮すると飼い主の言うことを聞かなくなる。だから飼い主は、興奮した犬に対して怒鳴らない。怒鳴るとますます興奮する。だからいったん、興奮を冷ますために、脇腹をつつく。気をそらす。気をそらして犬の目をみて指示をだす。そしてはじめて犬は、飼い主の言うことを聞くようになる。

 これは、人間の赤ちゃんにも同じ事が言えそうなのだ。興奮する赤ちゃんを怒鳴っても、ますます興奮するので、赤ちゃんに原則を教えるのが、ますます難しくなる。ここは、いったん興奮を静めなければならない。では、なぜ、うちの息子が寝る前に興奮するのか考えてみた。答えは簡単である。ここ1週間、昼間は、ずっと雪かきしていて全く相手してなかった。夜も確定申告前で忙しくて相手をしてやれてない。特に夫婦二人一緒に相手するケースは、ほとんどなかった。そのために寝る前に、夫婦二人がやってくるのが、嬉しくて嬉しくてたまらないのだろう。興奮もするにちがいない。壁をドンドコ叩きながら回るのも無理はない。

 というわけで、夜は、寝る1時間くらい前から相手して興奮をしずめてあげることにすることにした。はたして、布団に入ったら寝るという原則を教えることはできるだろうか? これに関しては、そうとうの努力が必要かもしれない。



つづく。

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posted by マネージャー at 01:00| Comment(3) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする